速読をしながら英単語も覚える!速読英単語の使い方

『英語』。 英語の入試問題としては、「長文読解」、「発音・アクセント」、「文法・語法・語彙」などがある。 しかし、どの分野にも共通している点がある。 それは、英文の構成要素である英単語が分からなければ解くことができないということだ。 それほど英単語というものは重要なのだ。 今回は英単語を勉強する教材として、Z会出版の『速読英単語』について紹介する。 この単語帳を知っている人も多いのではないだろうか。 この『速読英単語』には単語の難易度別に種類も分かれている。 それにこの教材はただ英単語を学べるだけではない。 長文が1単元ごとに掲載してあり、英語長文の速読のトレーニングにも使うことができる。 また、英語長文が掲載してあるため、単語に対して物語に沿ったイメージが頭の中で形成されることになるので、単語をイメージから覚えることができる。 以下で詳しく説明していく。 是非『速読英単語』を知っている人も知らない人も、使っている人も使っていない人もこの記事を読んでみてほしい。 興味を持った人は、これはとても良い単語帳なので、是非とも使ってみてほしい。

『速読英単語』について

この章では、速読英単語(略称:速単)のシリーズやどのような単語帳なのかを説明していく。 しっかり読んで、自分の実力に合っていて、使いやすいかなど考えてみてほしい。

『速読英単語』のシリーズ

速単の種類は以下の5つである。

  • 速読英単語入門編
  • 速読英単語必修編
  • 速読英単語上級編
  • 速読英熟語
  • 話題別英単語リンガメタリカ

1つずつ説明していこう。

速読英単語入門編

 だいたい中学〜高1レベルの英単語を使用した速単の入門編である。 約1300語収録してあり、過去の高校入試を徹底的に分析し、厳選された英語長文が掲載されている。 しかし、この入門編は高校入試のためのものなので、高校1年、2年生や受験生が使うような単語帳ではない。 それに高校受験を控えた中学生にもあまりオススメはしていない。 なぜなら、このレベルの単語は、文脈ではなく辞書型単語帳で覚えた方が手っ取り早いと考えるからだ。 長文などを読むのではなく、他の単語帳などで手っ取り早く、基本的な英単語は覚えてしまおう。

速読英単語必修編

 速読英単語と言えばこれであろう。 センター試験を含む、ほとんどの入学試験の対策として非常に人気のある本なのだ。 およそセンター試験~難関レベルの単語を中心に収録し、英文数もかなりのものである。 英文数は全部で70問。 単語数は全部で約1900語。 それぞれの英文に対して、通読の目安時間なども記されている。 また、速読英単語必修編には英語長文や英単語を発音してくれるCDも発売されている。 速読英単語必修編がおすすめな人は以下のような人である。

  • 実際に使われている文章の中で単語を覚えたい
  • 長文の勉強も一緒にやりたい
  • 大学受験に必要最低限な単語は全部覚えたい
  • 意味の似た単語も一緒に押さえたい
  • 高頻出の単語を優先的に覚えたい
  • リスニングも一緒に勉強したい

しかし、速読英単語必修編に掲載されているレベルの英単語は、覚えておかなければ大学入試で十分に戦うことができない。 そのため、速読英単語必修編で、長文を読みながら単語を覚えるのではなく、先ほど紹介した速読英単語入門編と同様、辞書型英単語である他の単語帳で手っ取り早く覚えてしまったほうが良いかもしれない。 速読英単語必修編に載っているレベルの英単語は、受験生に人気の英単語帳には必ず載っている。 自分に合った英単語帳を選んでみてほしい。 以下のURLなども参考にしてみてほしい。 慶早進学塾 どの単語帳にするか迷っている受験生に送る3つのこと

速読英単語上級編

 この速読英単語上級編はとても優れた英単語帳である。 速読英単語入門編と、速読英単語必修編は使用しなかったとしても、他の英単語帳でカバーできる部分が大きい。 しかし、この速読英単語上級編は掲載されている英単語も、掲載されている英語長文もとても優れたものとなっている。 以下で説明していこう。 まず、英語長文の数は50文である。 難易度は難しめで、センター英語で9割はとれる実力が最低でも必要である。 完全にこのレベルの英語長文が読めるようになれば、早稲田大学、慶應大学には合格することができるレベルには達するだろう。 英語長文の出典としては、難関大学の2次試験からなどが多い。 収録単語はかなりハイレベルであるため、第一志望校が難関大学(旧帝大、早稲田、慶應etc…)の人以外は手を出す必要はない。 後の章でこの速読英単語上級編の使い方については詳しく説明する。

速読英熟語

 50個の英文が収録されている、熟語版「速読英単語」である。 50個の英文の後ろでは、10個の単元で熟語・構文を詰め込んだ例文が収録されている。 熟語・構文を合わせて1000個収録しているので、全て覚えればほとんどの試験で通用するようになるだろう。 英文のレベルはおおよそセンターレベルと考えて良い。 出典的には明治大学などもあるが、英文自体は比較的読みやすいものが多いと思う。 速単必修編の次に読んでみるといい。 速単必修編とこの速読英熟語が完璧にできれば、センター試験で8~9割は取ることができる実力はつくだろう。

話題別英単語リンガメタリカ

 問題数は50文。 入試で問われる様々なテーマ知識を詳細に解説している異色の参考書だ。医学部志望者などにオススメである。 英文自体よりも、テーマ知識の解説が難しいという、少し変わった参考書である。 最難関レベルで、英文も歯ごたえがあるものばかり掲載されている。 『やっておきたい英語長文700』と英文がかぶるものがある。 速単必修や速熟と違って、「軽く1~2個読むか」といったタイプのモノではないので、しっかり集中できる環境で取り組む必要である。 後の章で使い方について詳しく説明する。

速読英単語をオススメする人

速読英単語には英語長文が掲載してあるという、他の英単語帳にはない大きな特徴がある。 この特徴をもとにどのような人に速読英単語を使ってもらいたいか説明する。

学校で長文集を渡されていない人

公立高校で、学校で長文問題集やリーダーを読まされていない人は、圧倒的な読み込み不足に陥る。 高校1年、2年の時は、英文法などを学習させ、受験時になってから、英文を読む練習を始める高校もあるだろう。 自ら意識して長文を読むようにしなければ、長文に触れる機会も少ない。 速読力を付けるためには最低でも100本~200本くらいの長文は読み込まないといけない。 『トレジャー』という教科書を採用している高校がある。 これは公立高校で使う教科書の数倍の英文量が掲載されている。 そして、私立の中高一貫校の生徒は中1からひたすらこの英文を読みこなしている。 圧倒的な読み込み量の差が生まれるわけだ。 公立高校の人が難関大学に合格したいならば、進学校の人に負けないように、大量の英文を読むことは必要不可欠だ。英文の読み込み量を増やしたい人に、速単はうってつけというわけである。

模試でいつも時間が足りなくなる人

模試や過去問で時間内に長文を読み切れない人は、読解力・速読力が足りない証拠だ。 厳密に言えば、速読力とは単熟語・解釈・英文読解など複合的なものなのだが、それらは英文を多読・音読することでまとめて鍛えることができる。 大量の英文を音読していくという勉強法が最近では人気になってきている。 別販売しているCDを購入し、英語長文をCDに沿って読み、英語を体に染みつかせていくのが良い。

今までに読んできた長文が少ない人

読解力を高めるには多読が必要不可欠だ。 最低でも100本は長文を読まないと話にならないといってもよい。 設問はなくても構わないので、長文を読むだけの勉強を続けることがポイントだ。 速読英単語はそういった人にピッタリの参考書である。 速読英単語必修編なら、1冊で70本近い長文を読むことが出来る。 繰り返し同じ長文を何度も読むことで、体に英語を染みつかせることができ、速読にもつながっていく。

速読英単語の使い方

この章では速読英単語の使い方について詳しく説明しよう。 先に慶早進学塾が特に使ってほしい『速読英単語上級編』と『話題別英単語リンガメタリカ』について紹介する。 そのあとに全体に共通した使い方について説明する。

速読英単語上級編の使い方

早慶上智、東大京大など最難関大学の英語を攻略するために使用するべき英単語帳である。 例えば、すでにマーチレベルの英語なら余裕で読めるけど、早慶レベルの英文だと苦戦する…、というような人が、難しい英文に慣れる・難単語もガッチリ覚えてしまう、そういったときに使用するとよい。 すでに早慶レベルの英語も普通に読める人ならば、速単上級編をやってもよい。 逆に、センターしか受けない人とか英語がそこまで難しくない試験を受ける人が背伸びして使うのは非効率である。 そういう人は他の問題集などで長文問題集とか演習をした方が良いだろう。 使い方としてはこのような感じだ。(あくまでも例である)

  1. 別販売しているCDを使って音読するのが基本である。
  2. まずは単語の発音、アクセント、意味を覚える。
  3. そしたら、長文の構文把握、精読を行い、とにかく長文を読み続ける。
  4. この時にRead&Lookupやシャドウイング、同時通訳などしてみるとよい。

これを繰り返し行っていれば、相当な英語の実力がつく。

話題別英単語リンガメタリカの使い方

リンガメタリカは速単タイプの参考書で、『速読英単語必修編』よりもレベルは高めだ。 マーチレベルなら完全に不要。早慶上智ICU、東大京大など最難関レベルの受験生、また医学部医学科など専門的な単語が出題される受験生向けである。 あらかた全科目の勉強を済ませて、余裕のある人のダメ押しの読み込み教材として使うことが想定されている。 全部で11章からなっている。

  1. グローバル化
  2. 経済
  3. 社会問題
  4. 環境問題
  5. 科学
  6. 医学・生命倫理(1)
  7. 医学・生命倫理(2)
  8. 言語論・心理学
  9. インターネット
  10. 差別問題
  11. テロ・死刑論・哲学

基本的には全て勉強できるくらい余裕のある人が使うべき参考書である。 自分の受ける大学・学部で頻出テーマの章だけ読むという手もありますし、時間がないなら背景知識部分と英文の日本語訳のみ読んでいく使い方もある。 たとえば以下のようなテーマが詳しく解説される。

  • グローバル化の何が問題なのか?
  • ゲーム理論
  • 囚人のジレンマ
  • 携帯電話の功罪
  • イースター島の教訓
  • キリンの首はなぜ長くなったのか?
  • 組み換え食品をめぐる議論
  • インフォームド・コンセント
  • 自閉症とサヴァン症候群
  • メディア・リテラシー
  • 女性解放運動の変遷
  • 9/11

テーマの内容をさっぱり予想できない場合は一度読んでみてもいいかと思われる。 背景知識を知っていれば、このような問題が出題された時に答えやすくなるだろう。 しかし、英文自体より背景知識の方が読むのが骨折れたりする。 基本的な使い方としては以下のような感じだ。

  1. CDを使用して音読学習を行い、背景知識を読み込む。
  2. 単語をフレーズで覚え、関連語、派生語なども覚えていく。
  3. 英作文がある人は英作文の表現を暗記してしまうのも良い。

重視すべき点は背景知識の熟読と、音読である。 このレベルの英文をスラスラ読むことができればかなり実力はつくだろう。

速読英単語の基本亭な使い方

まずは全文の「精読」を行う。 構文構造を理解していない英文を、いくら読み込んでも意味はない。 最初は英文解釈の要領で、SVOCMや句・節の関係を把握しよう。 次に、サイト・トランスレーションをする まずはスラッシュごとに英文を読み、その部分の和訳を自力で即答できるようにする。 これをサイトトランスレーションという。 このステップが出来ないとシャドウイングをスラスラ出来ないので、しっかり取り組む必要がある。 英文をスラッシュ毎に音読し、スラッシュ毎の和訳を言い、最初から最後まで英語→日本語をスラスラ言えるようになるまで練習するのが良いだろう。 音読に慣れたら、以下の方法でもやってみよう。

  • CD音声をスラッシュまで聞く(音声を止める)
  • 和訳を言う(音声を再開する)
  • 音声を聞く…(以下繰り返し)

これを同時通訳式勉強法という。 同時通訳者が、英文を聞くそばからどんどん訳を言っていくように勉強をしていくのだ。 この勉強はリスニング対策にも絶大な効果がある。 英文を聞いて、すぐさま和訳が出来るようになればリスニング試験は非常に簡単な試験になる。 瞬間和訳を出来るようにする。 今度は、英文をスラッシュ毎に読んで、和訳を頭の中で瞬間的に作る練習だ。 英文をスラッシュまで読む 1秒以内に和訳を頭の中で作る この作業をスラスラと出来るようになるまで練習しよう。 ①英文をスラッシュまで読む (1秒程度で和訳作成) ②次のスラッシュを読む… この要領で英文を読むと、150語程度の長文なら3分~5分程度で通読できる。 だいたい3分くらいで読めることを目標にしよう。 最後に、シャドウイングを繰り返す 速読英単語の勉強の最終的な目標は、CDに合わせて、本文を理解しながら音読できるようにすることだ。 これを実現するためには、「サイト・トランスレーション」「瞬間和訳」を確実にできるようにしておく必要がある。 シャドウイングを何度も行って、慣れてきたら以下のようにやってみよう。

  • 最初は本文を見ながらシャドウイングを行う
  • 少し慣れたら、本文から目を離しながらシャドウイングを行う
  • 最終的には、本文を見ずCDだけを聞いてシャドウイングを行う

最後のステップまで出来たらOK。その長文を完全にマスターしたといっても良い。 この状態でさらにシャドウイングを繰り返すことで、リーディング力・リスニング力が飛躍的に高まっていく。

まとめ

 今まで、『速読英単語』についての説明を行ってきた。 種類がたくさんあるが、すべてやる必要はない。 自分の実力に合ったものを選び、学習を継続的に行っていくことが大切だ。 また、速読英単語上級編や話題別英単語リンガメタリカは、第一志望校によってはオススメするが、速読英単度入門編、必修編はある程度レベルがあるのならやらなくても良い。 他の英単語帳で、英単語だけ覚えてしまっても良い。 ぜひ自分が使いやすいもので学んでいってほしい。 また、この記事の中で、英語学習において音読が大切と何回も言ってきた。 ぜひ音読を繰り返し行い、英語を体に染みつかせていってほしい。 英語学習における音読についての慶早進学塾の記事も載せておくので是非参考にしてほしい。 慶早進学塾 英語長文の読解、反復練習で急激な成長のためのコツとは? この記事を読んでくれた高校生、受験生が第一志望校に合格することを祈っている。

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