2015 慶應義塾大学法学部入試総評

 
この記事を書いているのが2/16ですが、慶應の入試はいよいよ残すところあとわずかとなってきました。
今日は経済学部と並んで看板学部の慶應法学部の2015年の入試問題の講評です。
 

慶應法学部の入試問題の特徴

慶法は、法学科、政治学科と分かれており、共に、
英語…200点、日本史or世界史…100点、論述力100点の計400点満点となっています。
合格最低点は2013年が法学科で246点、政治学科で248点となっています。
毎年若干政治学科の方が得点が高いことが多いです。
 
さて慶應は全体的に他の私大よりは書かせる試験が多く(例慶應経済の英作文、慶應文の英語等)、国公立を第一志望としている人は非常に受験しやすいという特徴があります。
しかし慶應の法学部は全く別物です。
どの科目も非常に高度な知識が要求され、また設問の形式も慶法特有のものが多いですから、例え東大志望の人であっても気を抜ける試験ではないでしょう。
事実、東大に合格した人の併願成功率は、経済や商など他の学部よりも、法学部の方が低い傾向があります。
 
この記事で具体的にどのような問題が出題されているのかを確認し、今後の対策に努めてほしいところです。
 

2014慶應法入試総評

では2015年の問題と比較できるように2014年の慶應法学部の講評をしていきましょう。
各科目順番に見ていく事にします。
 

英語

これですよ。2014年の英語はとんでもないです。(サークルの後輩に法政の子がいるんですが、余裕とか言ってて、こいつすげえなって思います笑)
従来のアクセント問題がなくなり、Ⅰが文法問題、Ⅱが会話文で空所を補充するタイプの問題、Ⅲが会話文ですが、事実上の長文問題、Ⅳが長文を題材としているが、設問は語彙力を問う問題、そしてⅤが長文問題です。
どの大問もかなり難易度が高く、ほとんどできない人がかなり多かったのではないでしょうか?
事実、平均点が法学科で68.54、政治学科で72.02点と、全体で35%しかないですから、英語という科目を考えればちょっと異常ですね。
相対的に難易度が低めのⅠ、Ⅱを取り、うまく凌いで半分も取れていれば十分合格点を与えられるでしょう。
 

日本史

大問は4題で全問マーク型の問題です。
2014年は近現代からの非常に出題が多かったのが、これまでとやや異なる点でしょうか。
特にⅣの戦後史は、最後の方の勉強が満足にできていなかった人には全く太刀打ちできなかったものと思われます。
全体的にⅠ、Ⅱは標準的、Ⅲ、Ⅳが難しいと感じられますが、標準的な問題を確実に取っていくことが合格の近道であったと思われます。
平均点が示している通り、例年より難化。
 

世界史

日本史と同様に大問数は4つで、マークセンス型の問題です。
Ⅰが古代~中世の法律をテーマとした問題、Ⅱが宋までの中国社会についての問題、Ⅲが十四か条の原則に関する正誤問題で、この大問は比較的取り組みやすそうなイメージです。そしてⅣがイスラームに関する空所補充問題となっています。
慶應法学部の世界史は明らかに教科書レベルを超えた細かい知識が必要とされる問題が非常に多く、例えば国公立大学の世界史の対策とは別物の対策が必要であると感じます。
特に2014年の世界史はその傾向が顕著だったため、平均点が示している通り、例年より難化。
 

論述力

2014年は「ケア」と「正義」の二元論に関しての課題文。
形式や分量、難易度共に例年通りで、課題文の正確な読解力と、それを設問の条件に沿って、端的にまとめた上で、自分の意見を述べるという解答作成能力が求められます。
この年は、設問の条件が「筆者の分析を踏まえて、自分の意見を述べよ」という形だったので、どの程度問題文に沿って文章を書いていくのかが個人の裁量に任される面があったので、比較的幅広い解答が想定できそうだったように思います。
問題文は他の大学の現代文で出題されるような文章よりも高度なので、高度な読解力と、それと同時に幅広い物事への関心が求められる面で、やはりこの科目も難易度が高い印象です。
とはいえ、難易度は例年通りですね。
 

まとめ

英語と歴史が激しく難化しているので、爆死した人が多いのではないでしょうか?
ここまで難しいと、中々差がつかず、まぐれ合格の人もいるのではないかと感じます。
相対的に簡単な問題を確実に取り、分からない問題も粘り強く取り組んでいく姿勢が必要であった年のように感じます。
 

2015慶應法入試総評

ではいよいよ2015年の慶應義塾大学法学部の入試総評です。
大幅に難化した2014年と比較して、2015年はどのようになったのでしょうか。
 

英語

形式が昨年から若干変わっています。
Ⅰが文法問題、Ⅱが会話文を題材に、前置詞を挿入する問題、Ⅲが長文を題材とした語彙問題、Ⅳが長文読解ですが、大問数が減った分分量が増えました。
Ⅰの文法問題はAが正誤問題、Bが誤っている箇所を探す問題。
どちらも基本的な知識からかなり高度な知識が必要な問題となっていますが、文法・語法を完璧に仕上げて臨めば合格点は確保できそうな印象です。とはいえ、やはり難しいですが。
Ⅱの前置詞を挿入する問題は、正確な前置詞の知識と同時に、英熟語の力が求められます。
特に前置詞を挿入する問題は得意不得意が割れますから、ここは差がつく問題となっているのではないかと感じます。
 
さてⅢの語彙の問題ですが、これはえげつないですねえ。
長文の中で、単語に下線が引かれてあり、その単語の定義を選ぶ問題なんですが、例えば「シス単」のような一般的にこれ1冊で大半の大学で合格レベルとなる単語帳でさえ、下線の引かれた単語はほとんど載っていません。
では、意味を類推する問題なのか?という疑問が生じますが、意味を類推するには設問の数が多すぎますし、時間制約を考えれば、全て意味を類推せよという趣旨の問題ではないように思います。
結局普段の英語学習でどの程度、語彙力を増やせているのかが聞かれている設問ですね。
とはいえ、ここまで知らない単語ばかり線が引かれているわけですから、半分も取れれば大丈夫でしょう。(僕は受験期にシス単を完璧に仕上げましたが、最初これを見た時、分からない単語だらけで笑いましたw)
そして最後のⅣですが、分量こそ多いですが、今年は昨年よりも読みやすい印象ですね。
ただ選択肢が非常に紛らわしいものが多いので、やはり高度な英語力が必要です。
今年はこの長文の出来がかなり重要となってくるかもしれません。
 
以上が今年の慶法の英語です。
平均点は昨年よりは上がると思っていますが、その一方で昨年よりも難化と言っている人も多く、自分がどの分野が得意かによって評価が別れそうですね。
もう少し落ち着いてから、再度評価を決めようかと思います。
 

日本史

難化という声が非常に多いです。
まだ問題を確認していないので、確認後更新します!
 

世界史

こちらは易化という声が非常に多いです。
まだ問題を確認していないので、確認後更新します!
 

論述力

科目名が小論文ではないのはなぜ?という風に受験期は思っていたんですが、今年は小論文という科目名ではない意味がはっきりとするような問題でしたね。
どういうことかというと、今年の問題は「筆者の議論を400字以内でまとめ、「人間社会」における「関係価値」について具体例をあげながら論じなさい」ということで、自分の意見を述べることが主である小論文とはやや異なるんですよね。
 
今年のこの問題は最初に400字で筆者の議論をまとめ、その後残りの字数で、「人間社会」における「関係価値」について述べる2段階構成をしていけば大丈夫でした。
昨年よりは解答の方向性が定まりやすかったのではないかと思います。
前半はまさに要約ということで、どちらかというと現代文の力が求められ、後半部分はまさに論述力が求められる問題です。
さて課題文は「生物多様性」を題材としたもので、やはり毎年様々な文章が課題文となっている印象です。
普段から様々な事に興味をもち、自分の考えをもっておくこと、背景知識を多く身に付けておくことで徐々にこの問題に対応できるようになっていきます。
慶法は英語や歴史が難しいことが多い一方で、この論述テストは比較的難易度が落ち着いているので、ここでしっかり得点ができればかなり有利となりますね。
今年の難易度も例年通りと考えていいでしょう。
 

来年度以降慶應法を受験する人へ

では2015年の慶應法学部の問題を踏まえて、今後の対策について書いていきます。
今後受験する予定のある人はぜひ参考にしてください。
 

東大、京大、一橋、旧帝大等の国公立を併願している人

慶應の経済学部、商学部、文学部などは基本的に国公立2次試験の対策をベースに学習していけば、十分合格できるような問題でした。
しかし慶法に関しては、国公立2次試験の問題とは完全に別物です。
これまで説明してきた通り、英語も歴史も基本的な知識とそれを応用させる能力が求められる国公立とは異なり、あくまでも知識量が最優先される、私大文系らしい問題です。
そのためこういった大学を第一志望とし、慶法を併願している人は極めて注意が必要です。
 
例えば東大を目指している人でも慶法を受ける人は地歴の片方を慶法に対応できるように、知識量を増やす勉強を心がけたり、英語でも普段の長文学習から語彙力を意識して、1度見た単語は絶対に覚えきるという姿勢が必要でしょう。
いずれにせよ、舐めてかかると痛い目に遭いますから、計画的な学習が必要です。
 

私大専願の人

慶應法に関しては、私大専願の人の方が有利な印象です。
まずは英語、歴史共に基本をいち早く固めて、センター試験で9割を取れる状態までもっていきましょう。これが大前提。
その上で時間の許す限り、知識の強化をしていきましょう。
英語は上級レベルの単語帳を完璧に仕上げたり、歴史に関しては用語集を隈なくチェックしていくというような地道な作業が求められます。
しかしそういった地味で辛い作業が自然と慶應法学部への合格への道へと繋がっていくでしょう。
 

おわりに

2015年の慶應義塾大学法学部の入試問題についてでした。
いかがだったでしょうか?
他の学部よりも知識量が重視される問題ですから、徹底的に知識を詰めていく勉強をしていきましょう!
 
慶應法学部への合格の可能性をより高めたい人は、こちらのページをごらんくださいね!
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