物理が苦手な人は物理のエッセンスを使って物理を得点源にしよう!

大学受験において理科科目は現役生にとって不利であるとよく言われてる。

なぜなら専門科目として物理、化学、生物、地学の授業が始まるのがだいたい2年生頃からであり、終わるのが3年生の中盤であるからだ。

夏休みに各大学のオープン模試を受けると、高校3年生の受験生はまだ学校の授業では終わってない電磁気学や有機化合物などにぶつかる。これは高校1,2年生やこれから本格的に大学対策をしていこうと思っている3年生にとって少し驚きの事実ではないだろうか?

筆者自身も学校の授業の進度でいうと、3年生の4月の時点で残り物理が教科書半分、化学も無機化合物少しと有機化合物が残っている、という状態だった。また物理、化学の教科書の内容が終わったのが、センター試験がもう目の前にある11月から12月にかけての頃だった。

現役生は入試本番までにあまり残されていない時間の中で授業進度の遅い分野を大学入試レベルまで押し上げなければならないのだ。

別に焦ってほしいわけではない。

しかし、学校の授業の進度が明らかに遅いのであれば何か手をうつ必要がある。

この記事では、筆者が受験生の時に行った物理のエッセンスを使った勉強方法について紹介しようと思う。

物理を得点源とすることができれば他の受験生に差をつけることができる可能性が高い。

この記事を読んでいる方々のお役に立てることができれば幸いである。

物理のエッセンスとは

物理のエッセンスとは力学・波動と熱・電磁気・原子の2種類ある物理の参考書である。

これらの赤と青の目立つ参考書はよく書店でみかけるのではないだろうか。

中は教科書よりイラストやグラフなどを多用した説明と関連する問題が交互に載っている。また問題のレベルも基本的な内容のものからじっくり考えないと解けないものまで良問が揃っている。

とは言うものの、物理の参考書としてはページ数は多くはない。だから、手軽にこの本を手にとって勉強を始めることができる。

筆者はこの2冊のエッセンスをだいたい2ヶ月ほどで1通りやり終える事ができた。

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)  




物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)  

説明と問題が交互に配置されているので、理論を頭に入れた上でそれをすぐに実践的な問題に取り組むことができる。

これは学校の物理の授業で分からない所があったり、復習していて忘れていまったコトロがあったりすれば、そこの説明を読み、問題を解くことで学習の良いサポートになるであろう。

また、後に述べる授業内容の先取りにも非常に役立つ。

この物理のエッセンスはどんなレベルの受験生でも有効に使える参考書であると思う。

書店で見かけたら手にとって中身を見てみてほしい。

物理のエッセンスを使った授業内容先取りの方法

さて、物理のエッセンスについての概要はお分かり頂けただろうか。

ここからはどのようにして学校の授業の進度と、大学の入試問題の難易度のギャップを詰めていくか紹介していく。

現役生にとって限られた時間の中で教科書レベルから大学入試が対応できるレベルまで引き上げるためには、どんどん難しい問題に当たっていくことは重要なことだ。

しかし、難しい問題を解いていくためのベースとなる教科書レベルの理論もしっかり理解しておかなければならない。そうしないと、思考力が大切な大学入試問題で躓いてしまう。

そこで私、筆者が行っていたのは物理のエッセンスを使った授業の予習である。

私は2年生の2月から3月にかけて、物理のエッセンスを使って電磁気学、原子の予習を行った。

膨大に思われる量を1ヶ月ちょっとで勉強するのは結構大変だったが、そのおかげで、授業が自分にとって復習になり教科書レベルのベースとなる理論への理解が深くなった。また、なんなく大学入試レベルの問題演習に移行することができた。

2年の終わり頃に頑張って予習して作っておいた「貯金」が3年生の授業が始まってから大学入試が終わるまでずっと有効に働いていたと実感している。

予習のポイントは「一気にやる」と「教科書と先生をフル活用する」ことである。

1.一気に予習をしよう

予習するのにおすすめの分野はやはり3年生の後半ギリギリまで授業が続く「電磁気」や「原子」の分野であろう。

ここで覚えておいてほしいことは、予習は短期で終わらせる、ということである。

ここでいう予習とは、学校での毎回の授業での予習ではなく単元ごとの予習であることを強調したい。

だらだらと1日2ページとかで物理のエッセンスを進めていくのではなく、あくまでも予習はその分野の授業が始まる前までに一気に終わらせておくのがベストだろう。

そのため予習は授業が止まり自由に使える時間が増える長期休みの間に終わらせるのが良いだろう。また、どの分野をいつまでに終わらせるかはっきりと決めておくこともとても重要だ。

筆者自身も2年から3年に移る春休みの1か月間でエッセンスの電磁気の部分を一通りやり終えた。1週間で電磁気の内容の半分を進め、次の1週間で残りの半分をやる。そしてまだ理解が乏しい理論や分からない問題を中心に振り返るのに1~2週間かけた。その時期の物理の勉強時間はだいたい1日2~3時間程だった。

春休み中に電磁気を終わらせるのが目標であったので上記のようなペースで予習を進めていった。

とにかく!ここで強調したいのは予習はコツコツやらずに一気にやることだ!

そんなに一気に勉強しても身にならないのではないか?、と思われる方もいるであろう。

その通り!予習しても完全に身になるわけではない!

しかし、予習の後、勉強したことを100パーセント覚えてなくても1度頭に理論とそれに関する問題が入ったことが重要なのだ。

その状態で授業を受けると、「あ、こんな事エッセンスに書いてあったな」と思い出しながら復習をすることができる。

2.教科書と先生をフル活用する

予習をすれば授業で勉強した時の理解度は大きく向上する。

しかし、1回も学校や塾の授業でやったことのない分野を一人で進めていくのにハードルを感じる方もいるのではないだろうか?

物理のエッセンスで予習する上で気をつけておくべき事がある。

物理のエッセンスは理論の説明と問題が交互に載っているのでスモールステップで学習を進めることができるが、少し説明が雑多な部分もある。

特に電磁気学の分野に関しては、イメージで説明している所が目立つ。また、公式だけがポツンと出てきて、詳しい説明が省略されている印象がある。

このような特徴を補完するためにはどうすればよいのだろうか。

私筆者は学校の教科書を使うことでこの問題を解決した。

説明が分かりにくい、薄いなと思ったところだけピンポイントに教科書を読んでいくのだ。

物理を勉強する際に教科書を使う人は少ないのではないだろうか。

おそらくこれは教科書の説明が長々と書かれていて読む気にならないのが原因だからだろう。

しかし、物理のエッセンスでの勉強で躓いてしまった時には、とても心強いツールになる。

教科書をいきなり読んでみても眠くなるだけだが物理のエッセンスで理論の体系を掴みかけている時に読むことで、詳しい説明でより深く理解することができる。

あまり物理の教科書は大学受験への勉強においてあまり注目されていないかもしれないが、大学入試の問題も、模試の問題も、参考書に書かれている内容もすべて、学習指導要領に乗っ取って制作された教科書に基づいている。

だからこそ、物理のエッセンスの足りない部分を補うために部分的に使うだけで理解の質は大きく上がる。

もし教科書を読んでも理解が難しい所があったら、学校や塾の先生に質問していこう。

しかし、質問する時もだらだらと受動的に聞くのではなく、分からない所をはっきりと見つけ出してから聞くようにしよう。

あくまでも「自分の力」で予習することを大切にしてほしい。

物理のエッセンスは大学入試レベルの「橋渡し」になる

ここまで予習の方法を中心に紹介した。

一方で、物理のエッセンスは大学入試レベルの問題に当たっていくための「橋渡し」にもなる。

物理を勉強していく上で躓くタイミングが2つある

最初に理論を理解する時と大学入試レベルの問題に当たり始めた時だ。

なぜなら大学入試の問題は、一見複雑に見える物理現象を、今まで勉強してきた法則や基本的な問題にどうやって落とし込んでいくか、という事を考えないと解けないからだ。

学校の定期テストや2年生までの模試では、大門が各分野毎に用意され、ある程度解き方を覚えていれば簡単に点が取れるものが多いだろう。

しかし、入試レベルとなると、一つの現象をさまざまな視点で見ないと解けない問題が多い。

まり、安易にテンプレートを覚えているだけでは解けないのだ。

ここを乗り越えるためにはさまざまな見方ができる思考力が必要になってくる。

ただ、いきなり大学入試レベルの問題に当たっても、ハードルが高いだろう。

そこで有効なのが、物理のエッセンスの問題演習である。

物理のエッセンスは基礎的な問題を配置されているが、学校の勉強やテストだけでは出くわしにくいような様々な種類の問題も多く載っている。

ここでその一例を挙げておこう。

下の問題は2015年度名古屋大学力学の問題の1部抜粋である。

この問題のミソは物体Aの重力加速度を斜面方向と鉛直方向に分解する所にあるが、見ての通り斜面と円運動という2つの要素が組み合わせっており、難しそうに見えてしまう。

一方、物理のエッセンスにこのような問題がある

これは斜面と水平投射という2つの要素を合わせた問題だ。

初めてこの問題を見ると少しうろたえるかもしれないが、ここにはまさに先ほどの名古屋大学の問題と同じく重力加速度の分解がキーになる問題だ。

この問題を解くのと解かないとでは、上記の名大の問題の難易度への感じ方が変わるのではないだろうか。

このように大学入試を解くのに「橋渡し」になるような良問が物理のエッセンスには散りばめられている。

物理のエッセンスには、一見どのように解いていけば分からない問題もあるが、問題自体がとても簡潔で、大学入試問題の本質的な部分、まさにエッセンスだけに焦点が当てられているので、様々な見方・考え方を鍛えるためには持って来いなのだ。

大学入試に向けて、「様々な問題に当たって経験を積む」ことに関してとても有効な参考書である。

気を付けるべき「落とし穴」

ここまで物理のエッセンスを使った「予習」と「問題演習」について紹介した。

最初の理論の理解を助けてくれる説明文と基本問題が掲載され、また大学入試問題へのステップアップを促してくれる良問が揃っている物理のエッセンスは非常に良い参考書である。

しかし、これを使うあなたが使い方を間違えると、全く成績が上がらないはめになる。

それは問題の解答を暗記することだらだらと進めることだ。

これは物理のエッセンスでの勉強だけでなく、他の参考書や問題集での勉強にも共通するポイントでもあるかもしれない。

~NG:問題の解答を暗記する~

参考書にはあたりまえだが解答がある。自分の間違いやミスを振り返るのに絶対必要だ。

しかし、理論の基礎がぐらついていても、何回も問題を解いて解答を覚えてたら基礎的な問題はある程度解けてしまう。

問題がこのように解けてしまうと、「自分は理解することができた」と思い込んでしまう。実際には、問題を見て考えずに反射的に手を動かしているだけである。

物理のエッセンスも、説明文を読んでちゃんと理解できなくても、問題を解いて解答を読み、それを覚える、という勉強を進めていっても全く自分の身にならない。

この勉強を進めると物理のエッセンスでは得意になった分野が、他の参考書や問題集を解こうとした途端、解けなくなる、なんてことが起きてしまう。

心当たりのある方も少なくないのではないだろうか。

この落とし穴は、「理論の理解」や「問題の本質」を大切にするという意識をもつことでしか避けることができない。

この落とし穴にはまらないためにも、教科書を読んでその背景や理屈を知るのが良いだろう。

また、しっかりと理解できているか心配になったら、物理のエッセンスの問題を解いたら、ちょっと脱線して他の問題集のもんだいを少し見て解けそうか確かめるのも効果的だ。

~NG:だらだらと進める~

この記事はあくまでも、学校の授業や課題にプラスαで物理のエッセンスを進めていくのを前提としている。

日々の学校での忙しい勉強に追われると、追加で使う参考書を少しずつ負荷のかからないない程度でこつこつやりたくなってしまう。

特に真面目な人ほど、最初から完璧を目指してこつこつと遅いペースで進めてしまう。

しかし、そうしてしまうとエッセンスの内容が断片的に頭にインプットされてしまい、一通り解き終わっても分野全体を通した理解ができていない、ということが起こりえてしまう。

物理のエッセンスの効果を得るためには、一気に進めて、一つの分野を連続した形でとりあえず理解することがとても大切だ。

まとめ

説明が分かりにくい、薄い部分もあるが、自力で物理の勉強をしようと思ったら物理のエッセンスは受験生にとって強力な助っ人である。

物理のエッセンスの特徴をしっかり理解したうえで勉強していくことがとても大事である。



はじめにも述べた通り、他の科目に比べて物理は時間が限られている現役生にとって不利であると言われている。



しかし、本当にそうなのか。



問題を解くことだけが物理の勉強ではない。「理論の理解」こそが物理の勉強の軸である。

学校の授業を受けているだけではその事実に気づきにくい。

しかし、物理の「自学自習」をすることによって、「理論の理解」の重要性がはっきりと感じることができる。



「理論の理解」の重要性を認識することができれば、現役生と浪人生の勉強時間のギャップ、学校の授業の進度と大学入試の難易度のギャップも乗り換えることが可能だ。



この記事を読んでいる方々には、「物理のエッセンスを使った予習」と「入試問題の前段階での問題演習」をきっかけに、物理の自学自習をぜひとも始めていただきたい。

ハードルが高いと思われるかもしれないが、1か月という短い期間だけでも苦みながら自分の頭で考え理解する、という勉強は大学入試問題を解くまで活きてくる。

この記事を読んでこれからの物理の勉強に励んでいってほしい。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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