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岐阜大学(岐大)一般入試2次試験の数学の対策と傾向

2021年08月19日 | 岐阜大学

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岐阜県に在住の方を始め、岐阜大学を受験しようとしている人はぜひこの記事を確認してもらいたい。

今回は岐大の2次試験の中でも、数学を取り上げていこうと思う。

岐阜大学の一般入試において、数学は文系理系どちらでも必要になってくる教科である。

今回の記事では、そんな数学についての具体的な特徴や対策を紹介しているので、ここに書かれていることを習得することができれば、受験がかなり楽になるだろう。

ぜひ確認してほしい。

岐阜大学数学の基本情報

配点

配点は以下のようになっている。

  • 教育学部・地域科学部・医学部(看護)・応用生物科学部:200点/400点
  • 工学部:400点/1000点
  • 医学部:400点/1200点

このように数学が必要な学部はどの学部も数学の配点が高いことがわかる。

学部学科の違い

英語と異なり、数学は学部学科によって、必須か選択かが異なっていたり、また配点の差から重要度が変わってくる。

自分が岐阜大学のどの学部を受験するのかを決めた上で、以下を確認するようにしてほしい。

数学が必須科目の学部学科

教育学部 数学教育、理科教育、技術教育

工学部 全学科

医学部 医学科

応用生物科学部 応用生命学科 生命環境学科

数学が選択科目の一つとして取れる学部学科

教育学部 国語教育、社会教育、家政教育、英語教育、学校教育、特別支援教育

地域科学部

医学部 看護科

数学が特に重要な学部学科

・教育学部 数学教育、理科教育、技術教育

数学が必須選択で英語、国語、理科から1科目選択となるので、数学で点を稼げるようにしてもらいたい。総合点950点中の300点が数学の配点となり、配点、難易度両方から見ても数学が最重要

・地域科学部(前期で受ける人)

小論文が必須科目で、英語と数学から1科目選択になるので数学受験ができる人が難易度的にも優位になりそう

・医学部医学科

共通テスト+個別試験を合わせて考えると総合点2000点中、英語600、数学600、物理300、化学300、国語100、社会100になるため圧倒的に英語、数学が最重要科目。

・工学部

数学、個別試験で使う理科1科目の配点だけで全体の65%近くになる。徹底的に数学、理科1科目を極めると良い

・応用生物科学部 応用生命・生命環境

例えば個別で化学を選択する場合、1350点中、数学400点、化学300点、英語250点、国語200点、生物100点、社会100点となり、数学が最重要、化学、英語の順になる

形式

形式は以下のようになっている。

  • 試験時間:120分
  • 大問5題

大問は毎年5題構成で、全て記述式になっている。

特徴的なのが、前半3題は全学部共通の問題で、後半2題は文系学部と理系学部で問題が異なるという点である。

文系の人で数学を選択する場合は注意してもらいたい。

他大学の文系学部の数学と比べて割と複雑な計算を求められる。

共通テストでボーダーが6割くらいであったとしても、数学受験をするならば、最低7割、できれば8割くらいの正答率を目指して欲しい。

各大問の(1)ー(3)までが得点源となるのだが、その部分さえ取りこぼしてしまう可能性があるからだ。まずは共通テストでそのくらいの点数が取れるように基礎力を身につけていくことが先決になるだろう。

理系の人は、数学で点が稼げるようにしてもらいたい。他の理科系の科目、英語よりは難易度が低い。

工学部の場合、共通テストボーダーが取れていたら個別試験は6割ちょっとの正答率でも合格できるが、7割5分から8割以上の正答率を目指してもらいたい。

医学部は最低で8割、9話以上を目指してもらいたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

学部により、目標点が異なってきますね。

言うまでもなく、共通テストで高得点を取れていれば、2次が非常に楽になるので、共通テストと2次はセットで捉えるようにしてください。

岐阜大学数学の特徴

岐阜県に校舎を構えて数々の受験生を見てきた中で、岐阜大学ならではの特徴が詳しく見えてきた。

順番に確認していこう。

出題範囲が予測しやすい

ここ数年の傾向を分析すると、場合の数と確率、図形と方程式、三角関数、ベクトルが大問1~3の文理共通問題でかなり頻出のテーマとなっている。

細かく言うと、大問1で場合の数と確率が出る可能性がかなり高く8割程度、大問2では図形と方程式がよく出る。

年によってはベクトルが出ることもあるが、大問3に三角関数が出てくる可能性が高い。

また、微積分は大問4や大問5で毎年出題されているので、微積分は確実に抑えていきたいところだ。

計算能力は高くしておく

大問1~3の文理共通問題では、割と複雑な計算が問われる問題が多い。

文理共通といっても、理系の計算力に合わせたような計算力が求められている。

例えば、数の大きい分数や変数が2つある平方完成、共通因数の因数分解を使った計算の最適化などできるようにしておきたい。

かなり展開が難しかったり手間がかかったりするので、対応できる計算能力が試される。普段の勉強で答えわせをした時に理解だけして終わるのではなく、早く正確に再現できるのか一からアウトプットして確認し、完全に自力で回答までたどり着けるように仕上げてもらいたい。

配点比率が決まっており1題20%配点

文系は5題200点満点なので、大問1問あたり40点の配点。

理系は400点満点なので大問1問あたり80点となっている。

よって、自己採点や赤本を解いてる際に自分が何点くらいとれているか予測しやすい

この特徴はぜひ活かしてほしい。

ほとんど全ての大問が誘導問題

(1)の答えを利用して(2)を解くという形式の誘導問題がほとんどで、1問つまずくとそれ以降の問題で得点できないようになっている。

他の大学の2次試験でもこのような傾向の問題は比較的多いが、岐阜大学ならではの特色として、誘導に直接的な表現がなく、気付きにくいという点が挙げられる。

例えば、「(1)の答えを用いて解きなさい」といった誘導や、「(2)で証明された公式を使って解きなさい」といった誘導が普通はあるのだが、岐阜大学にはそのような直接的な誘導が無く気づきにくい。

前の小問を使う問題でも誘導が無く、「〇〇を求めなさい」と書いてあるだけなので、隠された誘導に気づいて解いていくのが重要になってくる。

・各大問の前半は基礎レベル

大問ひとつに対して(1)~(5)まで小問があるときは、(2)までは確実に教科書など基礎レベルの問題になっているため、ここで確実に点を取っておきたい。

一見難しそうに見えるが、実は教科書レベルや基礎レベルが出ているということがあるので、それに気づきしっかりと点数を取れるようにしたい。

後期日程との違いについて

後期試験で数学が必要な学部は、医学部医学科と工学部である。制限時間、大問の数、特徴に至るまで大きな違いは見受けられない。

配点においては

医学部医学科 共通テスト前期800点→後期400点 個別試験前期1200点→後期1200点

と変化するため個別試験の配点は変わらないが、共通テストの配点が小さくなるため個別試験の比重が大きくなっている。

工学部 共通テスト前期500点→後期500点 個別試験前期1000点→後期1500点

工学部においては、共通テストの配点は変わらず、個別試験の配点が大きくなっている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

岐大の数学は誘導がついていて、各大問の最初は本当に基本的な問題なので、大問丸々解けないということにはなりにくい。最初から捨てる大問を作るのは危険なので、それは控えよう。

岐阜大学数学の対策

以上の特徴を踏まえ、具体的にどのような対策をしていけばいいのかを見ていこう。

・まずは基礎レベルを確実に抑える

直接的な表記が無いとは言え誘導問題なので、序盤の問題が取れないとそれ以降が解けず、点数が伸ばせない。

確実に各大問の(1)~(3)までは得点源とできるようにしていくことが重要である。

レベルとしては、後ほど紹介する基礎問題精講のレベルと同じ程度なので、基礎問精講の問題は瞬時に解けるようにしておきたい。

・文系でも共通テスト7割は取れるようにしておく

文理共通問題では計算が複雑なので、特に文系でも共通テストで7割取れるくらいの実力は確保しておきたい。

例えば共通テストのボーダーが数学が5割、英語8割5分となった場合、数学が5割くらいだとなんとかボーダーは超えたという状況になるが、それだと2次試験の数学でかなり点数をとらないと厳しい状況になってくる。共通テストレベルで7割以上取れる実力がつけば、各大問(1)ー(3)までのレベルまで対応できるようになり、個別試験で6割程度の得点を稼ぐことができるはずだ。6割超えることができれば、文系学部のボーダーは超えることができるだろう。

・過去問演習を通じて、誘導の特色を捉える

こちらも前述した通り、表記の無い大学特有の誘導問題なので、市販の問題集では類題を演習しにくい

基礎問題精講などで基礎レベルを確保したら、すぐに過去問で演習を重ねていくことで誘導問題に慣れることが最短ルートで合格にちかづけるのではないかなと思う。

岐阜大学数学対策でおすすめ参考書

以上の対策を効率よくやっていくには、この参考書がおすすめである。

基礎問題精講

岐阜大学の数学は、その後の誘導となる基礎的なレベルの問題を解くことが最優先である。

基礎問題精講はそういった基礎レベルの問題を各テーマごとに例題から演習とステップごとに学べる。解説が詳しく読みやすい問題集です。青チャートと比べると問題数が少なく、重要な問題のみが掲載されているのも特徴で、解説の読みやすさと合わせて非常に取り組みやすいと思う。

これは慶早進学塾でも数学の基礎を固めるため、多くの生徒にやってもらっている。特に頻出の場合の数と確率、図形と方程式、三角関数、ベクトルなどのテーマは正確に解けるようにしておきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

文系でも理系でも基礎問レベルは本当に瞬時に解けるレベルまで持っていきたい。

以下のリンクからより詳細な解説をしている記事に飛べるので、内容確認してください。

・入試の核心(理系)

理系の人は基礎問題精講に追加して、入試の核心までやっておくと良いだろう。

理系だと、基礎問までのレベルでもそこそこ得点することはできるものの、それだけではやや物足りない印象だ。

この一冊を仕上げれば、MARCHレベルまでの入試問題であれば難なく解けるレベルまで実力をつけることができるだろう。

基礎的な内容が理解できている人がこれから入試問題にチャレンジするには最適なレベルとなっている。問題の解き方だけでなく、なぜその解き方をしないといけないのか理由もしっかり書かれているため、途中で方向性を見失ってしまう人にとっては最適な参考書だ。

入試に頻出の分野で基礎問に載っていないレベルまで演習を重ねることで万全な状態に仕上がっていくだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

入試の核心標準編までしっかりこなせていれば余裕を持って対応できると思う!

まとめ

以上が岐阜大学の数学の対策と傾向であった。いかがだっただろうか。

要点をまとめると、

  • 出る範囲が予測しやすく対策しやすい
  • 文理共通の問題が大問5問中3問出題で、理系よりの計算能力が問われる
  • 大学独自の気付きにくい誘導問題に慣れる

もう一度大きな対策の流れを確認すると、まずは頻出の分野を確認し、基礎問題精講で各大問の⑴~⑶までを確実に点が取れるようにすること

次に特有の誘導問題になれるために過去問演習を最低6年分程度はやっておく。

これで⑷や⑸まで取れるようにしていくと言ったイメージで対策をしていくと良いと思う。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

岐阜大学の英語の記事を確認したい人は以下からご確認ください!

岐阜大学に関して、数学だけではなく、他の科目のことも含めて、より詳細なアドバイスを送ることができる。

慶早進学塾から過去に合格した生徒も非常に多い。

ぜひ慶早進学塾の無料相談や体験をご活用いただけたら幸いだ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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