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明治大学経営学部世界史の完全攻略|おすすめ参考書と合格点突破への対策方法の徹底解説

2025年06月12日 | MARCH

慶早進学塾オンラインコースご案内

明治大学経営学部は、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中でも特に人気の高い学部の一つである。実業界への強力な人脈と実践的なカリキュラムで知られ、多くの経営者・実業家を輩出している。

明治大学経営学部の世界史は、MARCH標準レベルの問題だが、特に経営学部という性格上、経済史や商業史に関連する問題が頻出する。ただし、問題形式は主にマークシート式の選択問題が中心で、記述問題も一部出題されるが、基本的な用語記述レベルに留まっており、論述問題は出題されないため、対策すれば確実に高得点が取れる。

本記事では、明治大学経営学部を志望する受験生に向けて、世界史の入試対策を徹底解説する。過去10年間の出題傾向の分析から、効果的な学習方法、推奨参考書、時間配分まで、合格に必要なすべての情報を網羅している。正しい対策を積めば確実に合格点を取れる試験であるため、戦略的なアプローチで臨むことが重要である。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明治経営やその他MARCHの経済・商・経営学部を世界史受験しようと考えてる人は必ず内容を確認してください!

明治大学経営学部世界史の基本情報

試験概要

明治大学経営学部の世界史は60分で実施され、大問4題で構成される。出題範囲は世界史Bの全範囲から出題されるが、近世以降の出題比率が高く、特に16世紀以降の内容が重視される傾向にある。問題形式は主にマークシート式の選択問題(約8割)と記述式問題(約2割)で構成される。

記述式問題では主に用語記述が中心となり、漢字指定やカタカナ指定が明確に示される。誤字は減点の対象となるため、正確な表記が求められる。一方で、論述問題は出題されないため、長文を書く技術よりも正確な知識の定着が重要となる。

選択式問題は4択が基本で、正誤判定、年代配列、空欄補充の3つの形式が見られる。正誤判定では細かい知識よりも歴史の流れや因果関係の理解が重視され、年代配列では同時代の異なる地域での出来事を関連付ける問題が特徴的である。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

直近数年は語句記述が出てないのですが、数年前までは出てたので、一応どちらでも対応できるようにしておいてください!

配点と合格への影響

明治大学経営学部では、一般選抜において英語150点、国語100点、選択科目(世界史・日本史・政治経済・数学から1科目)100点の計350点満点で合否が決定される。世界史の配点は100点で全体の約28.6%を占めるため、確実に高得点を取ることが合格への鍵となる。

近年の合格最低点は230点前後(約65%)で推移している。2024年度は231点(66.0%)、2023年度は211点(60.3%)となっており、年度によって多少の変動がある。この数字から逆算すると、世界史では最低でも65点(65%)、安全圏を目指すなら75点以上(75%)の得点が必要である。

英語と国語で安定した得点を確保している受験生であれば、世界史で60点以下でも合格の可能性があるが、リスク管理の観点からは70点以上を目標とすることが推奨される。

2025年度入試以降の変更点と特色

2025年度入試以降では、出題形式に大きな変更はないものの、思考力・判断力をより重視する傾向が強まることが予想される。ただし、論述問題が出題されない分、知識の正確性がより重要視される。

また、グローバル化の進展に伴い、アジア史やアフリカ史の出題比重が若干増加する傾向も見られる。従来はヨーロッパ史中心の出題であったが、近年は世界各地域のバランスの取れた出題が心がけられている。

経営学部という特性上、経済史・商業史関連の出題は今後も継続して重視される見込みである。産業革命、資本主義の発展、国際貿易、金融制度の発達などのテーマは特に頻出であり、これらの分野での深い理解が求められる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

語句記述問題がなくなるという変更点はあったものの、大きな変化はないので、安心して対策してもらって大丈夫かと思います!

明治経営世界史の出題傾向と特徴の詳細分析

大問1:古代・中世史

大問1では主に古代から中世にかけての世界史が出題される。出題地域はヨーロッパ、中国、インド、イスラーム世界がバランス良く扱われ、特定の地域に偏らない出題が特徴である。時代的には紀元前8世紀から15世紀頃までが主な範囲となっている。

古代史では、ギリシア・ローマ史、中国古代史(秦漢帝国)、古代インド史(マウリヤ朝・グプタ朝)が頻出テーマである。特にアレクサンドロス大王の東征、ローマ帝国の拡大と衰退、漢帝国の統治制度などは詳細な知識が要求される。これらのテーマでは、政治制度、社会構造、文化的特徴を総合的に理解することが重要である。

中世史では、ビザンツ帝国、イスラーム帝国の拡大、十字軍、モンゴル帝国が重要なポイントとなる。特にイスラーム世界の発展と拡大については、ウマイヤ朝からアッバース朝への変遷、各地の独立政権の成立、文化的貢献などが詳しく問われる。

この大問では、年代や人名の正確な知識よりも、歴史の大きな流れと地域間の相互関係の理解が重視される。選択問題では、同時代の異なる地域での出来事を関連付ける問題が特徴的で、世界史的視野での理解が求められる。

大問2:近世史

大問2は主に16世紀から18世紀の近世史が扱われる。この時代は大航海時代から産業革命前夜までの期間で、経営学部の特色を反映して商業の発達、資本主義の萌芽、植民地経済などが重点的に出題される。

大航海時代とその影響は毎年のように出題される最重要テーマである。ヨーロッパ人による新航路開拓、アメリカ大陸の「発見」とその後の植民地化、太平洋・インド洋交易の発達などが詳細に問われる。特に商業革命の概念、価格革命の影響、三角貿易の仕組みなどは頻出である。

絶対主義国家の成立と発展も重要なテーマで、特にルイ14世のフランス、エリザベス1世のイングランド、ピョートル1世のロシアなどの政策と影響が問われる。重商主義政策の内容と効果、常備軍の整備、官僚制の発達などの知識が必要である。

科学革命と啓蒙思想については、ガリレイ、ニュートン、ヴォルテール、ルソーなどの思想家の業績と影響が出題される。

この大問では、経済史的観点からの出題が特に多く、貿易の発達、金融制度の整備、都市の発達などについて深い理解が求められる。また、ヨーロッパ中心史観に偏らず、アジア諸国の動向も出題されるため、明・清朝中国、ムガル帝国、江戸時代の日本なども学習範囲に含める必要がある。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

年によってはベトナムなど特定の地域の縦の歴史を聞いてくることもありますね。手薄になりやすい分野も出題されるということなので、丁寧な学習が求められます。

大問3:近現代史前期

大問3では主に18世紀後半から20世紀初頭までの近現代史前期が扱われ、明治大学経営学部世界史の中でも重要な部分となっている。この時期は産業革命、市民革命、国民国家の形成、帝国主義の展開など、現代世界の基盤となる重要な変化が起こった時代である。

産業革命とその影響は最頻出テーマの一つで、技術革新、社会構造の変化、労働問題の発生などが多角的に問われる。特に蒸気機関の発明と普及、鉄道の建設、工場制手工業から機械制大工業への変化、都市化の進行などは詳細な知識が必要である。労働者階級の形成と労働運動の発展も重要で、ラッダイト運動、チャーティスト運動、社会主義思想の発展などが出題される。

市民革命については、アメリカ独立革命とフランス革命が中心的に扱われる。アメリカ独立革命では、背景となった重商主義政策への反発、独立宣言の思想的意義、合衆国憲法の特徴などが問われる。フランス革命では、革命の各段階の特徴、ナポレオン時代の政策と影響、ウィーン体制の成立と動揺などが詳しく出題される。

ナショナリズムの台頭と国民国家の形成も重要なテーマで、特にドイツ統一とイタリア統一の過程が詳細に問われる。ビスマルクの現実主義政策、普仏戦争の影響、ドイツ帝国の成立などは頻出である。

帝国主義の展開については、新帝国主義の特徴、アフリカ分割、アジアの植民地化などが出題される。特に経営学部の特色を反映して、植民地経済の仕組み、本国と植民地の経済関係、国際貿易の変化などが重視される。

大問4:近現代史後期

大問4では20世紀以降の現代史が扱われ、現役生は非常に苦労するのではないだろうか。しかし、現代世界の理解に直結する重要な内容が含まれているため、確実な対策が必要である。

特に第二次世界大戦後の現代史も平気で出題されるため、冷戦期から現代までの学習が不可欠である。

第一次世界大戦とその影響は重要なテーマで、大戦の背景、戦争の経過、戦後処理の内容とその問題点が出題される。特にヴェルサイユ体制の特徴と限界、ロシア革命の意義、アメリカの台頭などは詳細な知識が求められる。

世界恐慌とその対応も頻出テーマで、恐慌の原因と影響、各国の対応策の相違、ブロック経済の形成などが問われる。ニューディール政策の内容と効果、ソ連の五カ年計画、ドイツの国家社会主義政策などの知識が必要である。

第二次世界大戦については、戦争の背景と経過、戦後の国際秩序の再編が主要な出題内容となる。冷戦の開始、国際連合の成立、植民地体制の崩壊などは現代世界を理解する上で不可欠な知識である。

冷戦期以降の現代史では、東西冷戦の展開、キューバ危機、ベトナム戦争、デタント、冷戦終結、ソ連崩壊、湾岸戦争、9.11テロ、イラク戦争などが出題される。また、ヨーロッパ統合の進展(EC・EU)、中東問題、アジア経済の発展、グローバル化の進展なども重要なテーマとなる。

この大問では、経済史的観点からの出題が特に重視され、世界経済の変遷、国際金融体制の変化、多国籍企業の発展、経済のグローバル化などが扱われる。現代史は暗記事項が多く複雑であるが、経営学部の特色を反映して経済・経営に関連する内容が重点的に出題される傾向がある。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明治経営の最大の特徴はこの大問でしょう。毎年第二次世界大戦以降の現代史がほぼ必ずと言っても良いほど出題されます。現代だけやり残したという受験生は手痛いダメージを受けることが確定します。

明治経営世界史の合格に必要な能力レベル

知識量と定着度の要求水準

明治大学経営学部の世界史で安定して高得点を取るためには、教科書レベルの基本知識の完全な定着が不可欠である。具体的には、世界史Bの教科書に記載されている重要用語を正確に理解し、適切な文脈で使用できる能力が必要である。

年代に関しては、主要な出来事については年号を正確に記憶する必要がある。特に世紀の概念、王朝の交代時期、戦争の開始・終了年、重要な条約の締結年などは頻出である。また、同時代性の理解も重要で、例えば「アメリカ独立戦争とフランス革命の関係」「産業革命と国民国家形成の同時進行」などの時代的関連性を把握している必要がある。

なによりも、現代史が毎年のように出題され、またそのボリュームが非常に多い点だ。一部だけの出題なら学習が追いついていなくてもなんとかなるが、この学部はそうはいかない。そのため戦前戦後の学習を早い段階で行いたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

近現代をどれだけ早く確実に仕上げられるかが勝敗に大きな影響を与えそうですね。

明治経営世界史の目標得点と合格ライン

学部内学科別目標得点

明治大学経営学部内の各学科では、わずかながら競争状況に差があるため、学科別の目標得点を設定することが重要である。

経営学科は最も人気が高く、志願者数も多いため競争が激しい。この学科を志望する場合、世界史では75点以上(75%)の得点を目標とすべきである。特に他教科で失点があることを想定すると、世界史で確実に高得点を確保する戦略が有効である。

会計学科と公共経営学科は経営学科と比較して競争が若干緩和される傾向がある。これらの学科では70点以上(70%)が目標となる。ただし、近年は学科間の難易度差が縮小傾向にあるため、いずれの学科を志望する場合でも高得点での安全策を取ることが推奨される。

偏差値別到達目標と現実的戦略

世界史は最後の追い上げが効く科目であり、どのような学力状況でも数ヶ月時間があれば大幅に成績が変わる特徴がある。偏差値65未満の受験生であっても、正しいアプローチで学習を継続すれば短期間での大幅な得点向上が期待できる。

偏差値65未満の受験生に共通して重要なのは、以下の3つのポイントである。

通史学習の完全習得 まず最優先すべきは、古代から現代までの通史学習を完全に終わらせることである。世界史は積み重ねの科目であるため、部分的な学習では効果が限定的となる。特に明治大学経営学部では近現代史の出題比重が高いため、現代史まで確実に学習を完了させることが不可欠である。

現代史の確実な習得 多くの受験生が手薄になりがちな現代史(20世紀以降)を確実に完了させることが重要である。現代史は暗記事項が多く、また複雑な国際関係を理解する必要があるため、早期から計画的に学習を進める必要がある。現代史を完全に習得することで、他の受験生との差別化を図ることができる。

継続的な復習体制の確立 過去の学習範囲を継続して復習し、知識が抜けないようにすることが極めて重要である。世界史は膨大な暗記事項があるため、定期的な復習なしには知識の定着は困難である。週に1回程度の頻度で既習範囲を見直し、確実な知識の定着を図ることが必要である。

これらのポイントを意識して学習を継続すれば、現在の偏差値に関係なく、明治大学経営学部の世界史で合格点を確保することは十分可能である。特に世界史は努力が結果に直結しやすい科目であるため、諦めずに継続的な学習を行うことが成功の鍵となる。

他教科とのバランス考慮

明治大学経営学部の合格を確実にするためには、世界史だけでなく他教科とのバランスも考慮した戦略が必要である。

英語が得意な受験生の場合、英語で120点以上(約80%)を確保できれば、世界史と国語でそれぞれ55点程度でも合格の可能性がある。この場合、世界史では基礎的な問題に集中し、確実に65点から70点を確保する戦略が効果的である。

国語が得意な受験生の場合、国語で75点以上を安定して取れるなら、英語と世界史でバランス良く得点を重ねる戦略が適している。世界史では70点程度を目標とし、英語でも同程度の得点を目指すことで安全な合格を狙える。

英語・国語ともに苦手な受験生の場合、世界史で確実に高得点を取ることが合格への鍵となる。この場合は世界史に最大限の学習時間を投入し、75点以上の高得点を目指す必要がある。世界史は努力が結果に直結しやすい科目であるため、集中的な対策により短期間での大幅な得点向上が期待できる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明治経営は英語の配点が一番高く、また最重要科目です。また国語も現代文が相対的に難しいため、この2科目の対策が重要ですね。国語で大きく外さず、英語で8割程度取れればかなり余裕で合格できます。以下に英語と国語の対策記事も載せておきます。

・明治経営英語

・明治経営国語

明治経営世界史対策のおすすめ参考書

明治経営世界史で合格点を取るにはどのような対策を行えばいいだろうか?

基礎段階(偏差値50未満)

世界史の学習を始めたばかりの受験生や、基礎知識に不安がある受験生には、まず全体の流れを把握することが重要である。この段階では理解を重視し、暗記に偏らない学習アプローチが効果的である。

「ナビゲーター世界史B」(山川出版社) は基礎段階の受験生に最も推奨される参考書である。全4巻構成で世界史の全範囲を網羅しており、教科書よりも詳しく、かつ理解しやすい説明が特徴である。特に因果関係や時代背景の説明が丁寧で、「なぜそうなったのか」という疑問に対する答えが明確に示されている。各章末には重要事項の整理と基本問題があり、理解度の確認ができる構成となっている。

標準段階(偏差値60以上)

基礎知識がある程度定着した段階では、知識の整理と定着を図ることが重要である。この段階では問題演習を通じた実践的な学習が効果的となる。

「Z会世界史一問一答」 は標準段階での知識定着に最適な参考書である。入試によく出る用語が効率的に整理されており、明治大学レベルの入試では、この一問一答を完璧にマスターすれば、知識問題でほぼ満点を取ることができる。解説も充実しており、関連事項や背景知識も併せて学習できる構成となっている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

一問一答は好きな出版社のものを使えばいです。ただ東進は明治経営には細かすぎですね。早慶が本命の人はそちらを使ってください。

応用段階(過去問で8割到達)

標準的な知識が定着した段階では、入試問題への実践的な対応力を養うことが重要である。この段階では過去問演習と弱点補強を中心とした学習が効果的となる。

明治大学の過去問演習が最も重要である。最低でも過去5年分、できれば10年分の過去問に取り組み、出題パターンと時間配分を完全にマスターする必要がある。明治大学の出題傾向は比較的安定しているため、過去問演習により確実な対策が可能である。

高い基礎力を持つ受験生は、過去問演習を中心とした実戦的な対策に重点を置くべきである。知識の確認よりも、問題解法技術の向上と時間配分の最適化が重要となる。明治大学の過去問に加えて、同レベルの他大学の問題も含めて幅広い演習を行うことで、様々な出題形式に対応できる応用力を養うことができる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

ナビゲーターと一問一答があれば余裕ですね。あとは過去問で実際に点が取れてるか、たりてない場合はどこを補えば良いかを確認しながら修正してください。

模試活用法と年間学習計画

実際の年間学習計画が気になってる人は多いのではないだろうか?明治経営を第一志望とした時の標準的なペースを載せておいたので、ぜひ参考にしてもらいたい。

模試目標設定と活用方法

模試は学習進度の確認と実戦的な経験を積む重要な機会である。明治大学経営学部を志望する受験生は、年間を通じて計画的に模試を受験し、段階的な目標達成を図ることが重要である。

河合塾全統記述模試での目標設定 高3春の模試では基礎知識の定着度を確認し、夏に向けた学習計画を立てる。この時期は知識の幅を広げることよりも、基本事項の確実な定着を重視すべきである。

夏の模試では応用力の向上を確認し、秋に向けた弱点補強計画を立てる。この時期からは過去問演習も本格化するため、実戦的な解答技術の習得に重点を置く。

秋の模試では実戦力の完成度を確認し、直前期の最終調整計画を立てる。この時期の結果が本番の得点に最も近い予測となるため、冷静な分析と適切な対策が重要である。

模試の活用ポイント 明治大学に特化した模試は存在しないため、河合塾全統記述模試やなどの一般的な模試を活用することになる。これらの模試を受験する際は、明治大学の出題傾向との違いを意識しながら、自分の実力を客観的に測定することが重要である。

模試では偏差値だけでなく、分野別の得点状況も詳細に分析する必要がある。特に明治大学で重視される近現代史の得点率を重点的にチェックし、弱点分野の補強に活用することが効果的である。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

河合塾の全統記述模試で偏差値65程度あればまずまず良い状態と言えると思います。通史学習を丁寧に行い、まずはそこを目標にしてみてください!

年間学習スケジュール

それでは年間学習スケジュールも見ていこう。

高2時期(基礎固め期) 高2の1月から3月は世界史学習の基盤作りの時期である。この時期は理解を重視し、暗記に偏らない学習を心がける。「ナビゲーター世界史B」第1巻・第2巻を使用し、古代から中世までの大まかな流れを把握する。週に3時間程度の学習時間を確保し、無理のないペースで進める。

この時期は学校の授業と定期試験に合わせて学習することが重要である。学校で扱っている範囲をナビゲーターで復習し、定期試験前には集中的に暗記学習を行うことで、基礎知識の定着を図る。学校の授業進度に合わせることで、無理のない学習ペースを維持できる。

高3春期(4月〜6月) この時期は基礎知識の本格的な定着を図る。「ナビゲーター世界史B」第3巻を進めるとともに、第1巻・第2巻の復習を継続的に行う。新しい内容を学習しながら、同時にこれまでの学習内容を定期的に見直すことで、知識の定着を図る。週に5時間程度の学習時間を確保し、定期的な復習を重視する。

5月の全統記述模試での偏差値60達成を目標とし、基本的な用語と年代の確認を重点的に行う。この時期は論述問題が出題されないことから、正確な知識の定着を最優先とする。

高3夏期(7月〜8月) 夏期は集中的な学習により大幅な実力向上を図る時期である。1日2〜3時間の学習時間を確保し、「ナビゲーター世界史B」第4巻を最後まで完了させることを目標とする。これにより、古代から現代までの通史学習が完成する。

第4巻の学習と並行して、第1巻から第3巻までの復習も継続的に行い、全体的な知識の定着を図る。この時期に明治大学の過去問にも取り組み、出題傾向に慣れることが重要である。

8月の全統記述模試での偏差値60達成を目標とし、知識問題での高得点を目指す。夏期講習や集中講座も効果的に活用し、弱点分野の補強を図る。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

夏終了時に通史が一通り完了してたらいいですね。明治経営は現代が大量に出るので、学校の授業よりも夏に先取りしてしまうべきかなと思います。その方が安全です。

高3秋期(9月〜11月) 秋期は実戦力の完成を図る時期である。「ナビゲーター世界史B」全4巻の復習を継続しながら、ここで初めて「Z会世界史一問一答」の学習を本格的に開始する。ナビゲーターで培った理解をベースに、一問一答で知識の確認と定着を図る。毎日世界史に2時間程度の学習時間を確保し、質の高い演習を重視する。

10月の全統記述模試での高得点を目標とし、本番レベルの実力完成を目指す。この時期の模試結果を踏まえて、最終的な学習計画の調整を行う。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

このあたりの時期はとにかく復習➕一問一答で知識を強固にしたり、選択式の問題でも答えられるように精度を高めていきましょう。

高3冬期・直前期(12月〜2月) 直前期は知識の最終確認と実戦的な練習に重点を置く。新しい知識の習得よりも、既習内容の確実な定着と応用力の向上を図る。

直前期は毎日3〜4時間の世界史学習時間を確保し、他教科とのバランスを取りながら最終調整を行う。過去問の反復演習により、安定した得点力を身につけることが重要である。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

過去問やって穴を見つけてナビゲーターや一問一答に戻って、また世界史をやってとその繰り返しですね。

直前期の総仕上げ

最終調整のポイント

入試直前期の1月から2月にかけては、新しい知識の習得よりも既習内容の確実な定着と実戦的な技術の向上に重点を置くことが重要である。この時期の学習方針は「広く浅く」ではなく「狭く深く」であり、確実に得点できる分野を増やすことを最優先とする。

知識の最終確認 基本用語の正確な記述は最終確認の最重要項目である。「Z会世界史一問一答」の重要語句について、漢字・カタカナの正確な表記を再確認する。特に人名・地名・制度名については、一字でも間違えると減点の対象となるため、慎重な確認が必要である。

年代についても主要事項の再確認を行う。明治大学では正確な年代知識が要求されるため、世紀の概念、王朝の交代時期、重要な戦争・条約の年代などを最終チェックする。

過去問の最終演習 1月以降は週に2〜3回のペースで明治大学の過去問に取り組み、本番と同じ時間設定での演習を継続する。この時期の過去問演習では、新しい発見よりも安定した得点の確保を重視する。

時間配分の最終調整も重要である。60分という制限時間の中で、各大問にどの程度の時間を配分するかを確定し、本番で迷わないようにする。また、見直し時間の使い方についても明確な方針を決めておく。

解答技術の最終確認では、選択問題での消去法の使い方、記述問題での簡潔な表現方法などを再確認する。論述問題が出題されないため、正確な知識の再現に集中できる。

体調管理と精神的準備 直前期は学習内容と同様に、体調管理と精神的準備も重要である。規則正しい生活リズムを維持し、十分な睡眠時間を確保することで、本番でのパフォーマンス向上を図る。

試験当日のシミュレーションも効果的である。起床時間、朝食の内容、会場への移動時間、試験開始前の準備などを事前に計画し、当日に慌てることがないよう準備する。

入試当日の戦略

試験開始前の準備 試験会場に到着したら、まず座席と周囲の環境を確認する。机の広さ、椅子の高さ、照明の状況などが学習環境と異なる場合は、可能な範囲で調整を行う。

持参した参考書での最終確認は、重要事項に絞って効率的に行う。全範囲を見直すのではなく、特に不安な分野や直前に確認したい事項に焦点を絞る。過度な詰め込みは逆効果となるため、リラックスして臨むことが重要である。

問題配布後の戦略 問題が配布されたら、まず全体を概観し、各大問の分量と難易度を把握する。この時点で解答順序を決定し、時間配分の最終調整を行う。

明治大学経営学部の世界史は論述問題が出題されないため、記述問題があっても用語記述レベルに留まる。そのため、各大問の処理時間の見積もりが比較的立てやすい。

解答中の注意点 解答中は焦らずに一問ずつ確実に処理することが重要である。分からない問題に過度に時間を費やすことなく、確実に得点できる問題を優先する。

選択問題では、最初の直感を大切にしつつ、明らかな誤りがないかを確認する。迷った場合は一旦判断を保留し、他の問題を解いた後で再検討する。

記述問題では、指定された文字数や形式(漢字・カタカナ)を正確に守る。部分点は期待できないため、確実に記述できる問題を優先する。

見直しの効率化 限られた見直し時間を効率的に活用するため、優先順位を明確にする。未解答の問題がないかの確認、マークミスの確認、明らかな誤字脱字の修正を優先する。

最終チェック 試験終了直前には、解答用紙の記入状況を最終確認する。受験番号、氏名の記入、選択問題のマーク状況、記述問題の文字の明瞭性などをチェックし、採点に支障がないことを確認する。

すべての確認が完了したら、落ち着いて試験終了を待つ。余った時間で過度に考え込むことは、逆に不安を増大させる可能性があるため、冷静に時間を過ごすことが重要である。

明治経営世界史のまとめ

明治大学経営学部の世界史は、正しい対策と継続的な学習により確実に攻略できる試験である。論述問題が出題されないため、正確な知識の定着が最も重要な要素となる。「ナビゲーター世界史B」で基礎的な理解を固め、「Z会世界史一問一答」で知識を定着させるという2段階のアプローチにより、合格に必要な実力を効率的に身につけることができる。

特に明治大学経営学部という特性上、経済史や商業史の分野は重点的に学習する必要があるが、特別な専門知識は必要なく、教科書レベルの内容を確実に理解していれば対応可能である。

重要なのは計画的な学習と戦略的なアプローチであり、秋頃までにナビゲーターを完了し、その後は一問一答と過去問演習を中心とした実戦的な対策に集中することで、明治大学経営学部への合格を確実なものとすることができる。基礎をしっかりと固めることで、誰でも合格点を狙える学部であることを念頭に置いて学習を進めることが成功の鍵である。(4月)の時点で偏差値55、高3夏(8月)で偏差値60、高3秋(10月)で偏差値65を目標とする。これらの目標を達成できれば、本番で70点から75点の得点が期待できる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

いかがだったでしょうか?通史学習を早く確実にこなすことができれば高得点を確保sることができる試験だということが伝わったのではないかと思います。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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