岐阜大学(岐大)一般入試2次試験の物理の傾向と対策
2021年08月21日 | 岐阜大学
医学部や応用生物科学部、工学部など、岐阜大学を理系で受験しようとしている人はぜひこの記事を読んでほしい。
今回は岐阜大学の物理に関して詳しく説明していく。
赤本には記載されていない情報も詳しく調べ上げたため、物理を使って岐阜大学を受験しようと考えている受験生はこの記事を最後まで読み、どのように対策していくとよいのかを学んで日頃の学習に生かしてほしいと思う。
岐阜大学物理基本情報
まずは岐阜大学の物理の基本情報について順番に確認していこう。
配点
- 教育学部:200/400
- 応用生物科学部:200/400
- 工学部:400/1000
- 医学部:200/1200
医学部のみ理科系科目は化学と物理、生物と化学の二択から選択する。2科目合わせて理科400点の配点。
教育学部では数学教育、理科教育、技術教育学科のみが理科1科目の選択として物理を使用できる。
応用生物科学部は数学200点、理科1科目200点の配点だが、後期になると理科1科目のみの受験で400点の配点になるため、前後期両方受験を考えている人は最重要科目と言える。
工学部は物理、数学だけで全体の配点の8割を占める。物理、数学を比べると、数学の方が標準的な問題が多く点が取りやすいので数学で7割5分以上、物理で5割以上の点が取れるように戦略を立てるのも良いかもしれない。
医学部が理科2科目必要で、他は2次としては1科目。
配点が学部によって異なるので、よく確認するようにしよう。
試験時間
- 工学部・応用生物科学部:120分、4題
- 医学部:化学と物理の二科目合わせて120分、3題
医学部は大問1−3までを、その他の学部は大問1−4を解く形式となっている。
医学部に関しては物理3題+化学4題若しくは生物3題+化学4題となり120分で7題解かないといけないので、かなりの処理速度が求められるので注意してもらいたい。普段の勉強で、問題を見たら直ぐ解法が浮かぶように仕上げていってもらいたい。
他の学部は1題30分使えるので、余裕を持って問題を解ける。問題集では、あまりお目にかからないようなテーマが出題されることがある。問題文をよく読んで、何が問われている問題なのか正確に判断していって欲しい。
主な出題は論述が占める。導出過程をしっかり説明できるように普段から記述式の答案作成に慣れておいて欲しい。
選択問題や穴埋め問題、グラフを書かせる描図問題なども出題される傾向にあり、種類は多岐にわたる。
岐阜大学物理の特徴
それでは岐阜大学の物理の特徴について順番に確認していこう。
出題はどの分野も満遍なく
力学、熱力学、波動、電磁気など分野を問わずに出題される傾向にある。
どの分野も抜けがないようにしてもらうこと。教科書レベルは完全にアウトプットできるまで仕上げて、セミナーなど学校教材の発展レベルまで瞬時に解法が思い浮かぶようにしてもらいたい。
特に出題されやすい分野として、電磁気ではコンデンサーやコイルがテーマになることが多い。
また、波動では音、熱力学では気体の状態変化の出題傾向が高い。
全体的にセミナーを発展レベルまで仕上げた後、これらの分野を集中的に対策していくと良いだろう。
グラフの問題が近年のトレンド
2017年度からグラフを描かせる問題が出題され始めている。
よく出題されるような問題から、振動数のf0/fを縦軸にとるような独特の数値を軸としたグラフを描かせる問題の出題が目立つ。
物理は常にグラフと関連づけて理論を考えられるように癖づけてもらいたい。
問題集でグラフを扱っている問題はもちろん意識して解いてもらいたいが、そうでない問題も「この公式や解答をグラフで書くとどんな形になるのだろう。」と数学と結びつけながら対策していって欲しい。
配点比率が決まっており1題25%配点
医学部は3題出題され、1題の配点は33%である。
その他の学部は4題出題で1題25%の配点である。
大問4は医学部が答えない問題なので比較的優しめ
大問4は工学部、応用生物科学部、教育学部(数学、理科)が解答する問題のため、比較的優しく作られているように感じる。
確実に点数を稼ぐために、大問4から解答することも一つの戦略となるだろう。
どの問題も文章量が多く、一見難しそうだが取りやすい問題もある
大問1~3は文章量が多くどれも難しそうだが、その中にも比較的解きやすい大問が隠されていることが多い。
2020年度に出題された「フレネルレンズ」という名前のレンズが出題されたが、この問題は音の強め合いと弱め合いについて理解できていると図や文章から読み解くことができる。
文章を丁寧に読み込んで、何が問われている問題なのか正確に把握できるようにしていって欲しい。
記号指定されていない
設問でよくみられる「nとPとVを使って示しなさい」という聞かれ方ではなく、「C,P,V,N,Rの中から必要なものを使って表しなさい」と聞かれるため注意が必要だ。
基本公式の理解、その記号の単位など正しく認識できていないと点を落としかねない。教科書レベルの内容は完全に説明できるようにして、記号の単位、意味と公式のつながりまで抑えておくことが必要である。
前期後期試験の違い
・時間、問題構成、特徴に変化は見られないが、配点が前期1000点中400点から後期1500点中600点と異なる。共通テストの配点が500点のままなので個別試験の比重が大きくなる
岐阜大学物理の対策
岐阜大学の物理で合格点を超えるにはどうしたらいいのか、詳細に言及しているので、ぜひ確認するようにしてほしい。
公式の理解を深める
物理は全体的に難しいため、理解をすることなく公式を覚えて計算をするだけでは到底太刀打ちできないものが多い。
例えば、電磁気ではBがどんな単位で表すことができて、なおかつどういうことを意味するのかを説明できるようにしてほしい。
これによって問題の文章量が多い場合でもどこの部分が使える情報であるのかを的確に把握できるようになる。
磁束密度Bの単位は[N/A・m]または[Wb/m²]
問題の中でコイルの面積が求められる状況である場合、磁束密度の単位は前者ではなく、後者を使う。
面積を求めていくことでウェーバを求めることができるだろう。
日頃からこれはグラフにするとどうなるのかを常に考え、数学の知識を使いながらグラフ化してみるのも練習になると思う。
どのような問題もグラフ化して考えるようにする
グラフがよく出る気体の状態変化などの問題以外でも、グラフで書くとどのようになるのか考えながら様々な問題を解いてほしい。公式もグラフとセットで理解していって、問題で演習する時グラフを使って解ける問題は積極的にグラフを書きながら解いていってもらいたい。
問題集には出題されないようなグラフの問題がよく出題されるため注意が必要だ。
文章量の多い問題に慣れる
大問1~3は医学部を受験する人も解く設問であることもあり、読解力や理解力を問われる問題が多い。
全く聞き覚えのない単語が出てきたとしても、これは何を答えて欲しい問題なのかを意識しながら問題文を注意深く読み込んでいって欲しい。
要点を把握できれば、標準レベルの問題なので、まずは基本知識の徹底的に抑えて、文章を読んで要点に気づけるようにしていってもらいたい。
問題文が長く、穴埋め形式になっている問題を選んで解き進めるのがよいだろう。
岐阜大学物理のおすすめ参考書
以下におすすめ教材をあげておいた。
順番に、また正しく活用していけばしっかり成績を引き上げてくれるだろう。
漆原の物理が面白いほどわかる本
物理の講義系の参考書で、合計3冊ある。
学校の授業が優秀で、毎回内容を理解することができ、定期試験対策をしっかり行っているのであれば、この教材は不要だ。
しかし物理の内容をあまり理解することができておらず、無理やりセミナーやリードαといった教材をがむしゃらに解いている場合は、まず先にこちらを丁寧に読み込むようにしてほしい。
物理は現象を理解し、公式を正しい理解で活用することができるようになることが何よりも大事だと言える。
講義系の参考書は他にもあるが、漆原の面白いほどが現状最も理解しやすい教材なのではないだろうか?
最初にこの教材を丁寧に学習してもらった後に、後述するエッセンスで演習した生徒はかなり順調に成績が上がっていく印象である。
物理のエッセンス
物理の参考書で最も有名な教材と言えるのではないだろうか?
物理はただ暗記すればいいというものではないため、非常に独学が難しい。
その中で物理のエッセンスは、物理の現象を理解する上で、教科書になかなか記載されていない、それでも重要な内容が書かれているため、非常に学習がしやすい教材となっている。
物理に関しては、セミナーやリードαといった教材を活用するよりも、エッセンスをやりこむ方がいいだろう。
また、エッセンスをやっててあまり理解ができないと感じたら、先に漆原の面白いほどを読み込むことを強くお勧めする。
とにかく物理は基本段階を正しく勉強できているかが重要で、漆原の面白いほどとエッセンスをしっかり理解して、これらをやりこむことができれば、ほとんど物理をクリアしたようなもの。
ここを時間かけて丁寧にやりこむようにしてほしい。
良問の風
記述力、二次対策として使用してもらいたい。
良問の風は他の参考書にはない論述問題に良い問題が揃っているため、個別試験対策にはとても良い問題集です。論述問題を解くことで、本質的な理解ができ、どのような入試問題が来ても対応できる力が身につきます。問題も分野毎できっちり別れているので苦手分野を対策しやすい形式となっている。
難易度は標準レベルなので岐阜大学のレベルに合っています。この一冊を仕上げきることができれば、入試で難問と言われる問題以外は対応できる力が身につけられるだろう。中堅国公立大学対策としてお勧めする問題集だ。
重要問題集
過去問演習後に過去問に似た形式の問題のみを選び、類題演習を解いていくと効果的に使うことができるだろう。
対策の流れとしては、セミナーなど学校で配布された問題集の発展レベルが解けるようにした上で、良問の風で二次対策の問題に取り組んでほしい。
その後に赤本の演習を始め、似た問題を中心に重要問題集で演習をすることをおすすめする。
岐阜大学物理で合格点を取った生徒
こちらの動画を見てほしい。
この生徒は昔慶早進学塾岐阜校に通ってくれていた子なのだが、岐阜大学医学部医学科を後期で見事現役合格した生徒である。(他にも慶應理工や岐阜薬科大学に合格。)
彼のように物理を攻略する上で大事になるのが、公式や現象など、基本事項の徹底理解である。
あまり難しい教材ばかりこなしていたわけではなく、こういった基本を徹底することができていたからこその結果であることは間違いない。
先ほどのおすすめ教材にもあるように、基本を徹底して学習するようにしてほしい。
岐阜大学物理のまとめ
以上が岐阜大学一般入試の物理の傾向と対策である。いかがだっただろうか。
- 工学部、応用生物科学部は大問4を解いた後に大問1~3で解きやすい問題を探す。
- 記号の単位や意味を説明できるようにして文章中から拾えるようにする。
- 常に数学の知識を利用しながらグラフ化できないか考察しながら問題を解く。
以上の3点を理解した上でこれからの勉強に役立ててほしい。
岐阜大学には多数の合格者を輩出しているため、受験を考えている人だけではなく正しい勉強方法で勉強をしたいと考えている人は慶早進学塾の無料受験相談を活用していただければ幸いだ。
先ほどの動画の子のように岐阜大学に多くの合格者輩出しているので、岐阜大学考えてる人、ぜひ一度慶早進学塾の無料受験相談を活用してほしい。
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