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【完全攻略】神戸大学(神大)理系数学の傾向と対策

2021年04月11日 | 神戸大学

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この記事は神戸大学の理系数学の傾向と対策をまとめたものだ。

神戸大学は、関西の主要な国公立大学、私立大学の中でも京都大学、大阪大学に次いで3番手にあたる大変人気な大学である。

神戸大学の理系学部を受験しようと思っている人は、二次試験で数学を解かなければいけない

それに加え理系学部ということもあって、数学の配点が大きい学部が多くなっている。

そのようなことを考えたときに、数学は苦手な人は極端に点数が取れなかったり、計算ミスが起こったりしやすい科目であると言える。

そのため、神戸大学の理系数学をどのように攻略したらいいのか、どのような傾向があってどのようにして対策を立てていけばいいのかということについて、伝えていこうと思う。

この記事を確認してもらえれば、神戸大学の理系数学のレベルがどの程度かということや何をどのように勉強すればいいかということも分かると思うので、是非読んでもらいたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

数学以外を確認したい人は以下からチェック!

まずは神戸大学理系数学の基本情報から確認していきたい。

 神戸大学理系数学の基本情報

大問構成

大問構成は5問になっている。

文系数学は3問であるが、理系数学になると増える。

制限時間

制限時間は120分になっている。

120分で5問を解くという形になるため、1問につき25分くらいの時間を使うことができる。これは標準的な制限時間であると言える。

配点

配点は下の表のように各学部によって異なる。

学部学科時期共通テスト数学理科英語小論文満点
理学部数学前期375150150125800
後期525150125800
物理前期425150150125850
後期5501504001100
化学前期425150150125850
後期500150100750
生物前期425150150125850
後期425100100625
惑星前期425150150125850
後期450150100700
医学部医学前期360150150150810
後期450100100150800
保険(検査技術科学)前期450100100150800
保険(理学療法学)前期450100100150800
保険(作業療法学)前期450100100150800
工学部建築前期300200150150800
後期550250800
市民工前期300200150150800
後期500300800
電気電子工前期300200150150800
後期550250800
機械工前期270180180170800
後期480320800
応用化学前期375150150125800
後期520280800
情報知能工前期250200200150800
後期500300800
農学部前期400150150150850
後期550150150850
海洋政策科学部理系科目重視型前期5001502001501000
後期6002002001000
https://passnavi.evidus.com/search_univ/0620/ippan.html

※医学部前期の保健学科(看護学)、保健学科(理学療法学)、保健学科(作業療法学)と海洋政策科学部前期の文系科目重視型は文系数学を解くことになっている。

難易度

神戸大学の文系数学は大学のレベルに対して比較的難易度は低めであったが、理系数学の難易度は標準~やや高めになっている。

飛び抜けて難しいというわけではないが、ある程度難易度は上がってくるという印象だ。そのため、実力差が顕著に出やすいと思われる。

次に神戸大学理系数学の傾向について確認していきたい。

 神戸大学理系数学の傾向

では実際に神戸大学の理系数学の傾向を確認していこう。

標準レベルの問題が中心

問題を見ていて驚くほど簡単な問題はあまり多くない一方で、いわゆる難問と言われるような問題も出ない。

全体として難易度が近いところでまとまっているという印象が強い。

標準レベルの問題が中心になっているため、実力がある人はかなり高得点を取ることができる。

その一方で実力がない人は全く得点が取れないという形になり、実力差がはっきり分かれるような出題になっていると言える。

全ての問題で小問がある

これは大きなポイントになる。

問題文だけが与えられていて小問がない状態で解く問題が他の大学ではしばしば出題されるが、神戸大学では現状全ての問題で小問がある。

誘導が必ずついている、もしくは先に難易度が低めの問題を解いておくことが可能になるため、1問全て解かないということになるのは現実的に考えにくい。

全ての問題で小問があるため、どの問題も必ず手をつけるという形になるだろう。

数Ⅲの出題が多い

年によっては、全体で出題される5問のうち4問が数Ⅲからの出題だった年もある。

それが3問だった年もあれば2問しか出題されなかった年もあるが、平均して3問くらいが数Ⅲから出題される

年によって若干前後はするものの、数Ⅲの出題は多めだという印象であるため、数3を中心に勉強をしておいた方が良いだろう。

1、 2問は文系数学との共通問題

数学ⅠAⅡBの範囲で解ける問題は基本的には文系数学との共通問題であることが多い。毎年1、2問程度は文系数学と同じレベルの問題が出題される

神戸大学の文系数学は比較的あまり難しくはないため、数学ⅠAⅡBの範囲から出題があれば、点の取りどころだと個人的に思う。

神戸大学理系数学の対策

次に神戸大学理系数学の対策についてだ。

基本レベルの教材を完璧に

これは文系数学でも伝えたように、神戸大学の数学は標準レベルの問題が非常に多く出題されるということを考えたら、共通テストレベルくらいまでのレベルの問題で失点してしまった場合、非常にまずいことになる

そのため、基本レベルの教材に関してはしっかり定着させる必要がある。

このレベルは高校2年生くらいまでに繰り返し反復をして完璧な状態に仕上げておいてもらいたい

理系数学の標準レベルを網羅的に学習する

後程おすすめの参考書で紹介するが、理系数学の中でもこれは解いておいてほしいという問題やよく出ると言われている問題があるが、そのような問題を一通り網羅的に学習しておくと、本番に動じることがなくなるだろう。

神戸大学の数学は発想が奇抜な問題が出題されるわけではなく、どの分野のどんな問題でも見たことあるような問題や頻出のテーマの問題が非常に多く出題される

それを考えると、事前に学習をしておいて経験値を積んでおくことができれば、かなり問題に対応しやすくなる。

標準レベルの問題を網羅的に学習しておくと、本番焦らずじっくりと問題を解くことができると思われる。

記述・計算の練習

特に二次試験の数学ということを考えたら、計算がくるってしまっただけで大幅に失点してしまって、それが原因で不合格になるケースはよくあることだ。

そのようなリスクを極力下げられるように、日頃から計算・記述や計算の練習は手を使ってやるようにしておくこと、その部分を工夫しながら問題を解く癖をつけることなどは日頃から練習しておく必要がある。

この部分ができていないと、本番でいきなり対応することは非常に困難だと思われるため、記述・計算の練習はしっかりやっておく必要がある。

過去問演習で通した演習

120分という長い時間で5問解かなければならないため、直前期を中心にセット演習と言われるような通した演習をすることは文系数学よりも重要だと思われる。

どの部分に力を注いで、どの部分にあまり時間を注がないかということや、神戸大学の場合は小問があるため、解ける小問をしっかり解いた後に解けるか怪しい問題にどのくらいまで時間を使っていいのか、などという時間配分の戦術が正しいかどうかによって数学の得点は大幅に変わる。

それを考えたときに、過去問演習で通して演習しておくことは非常に重要だと考えられるため、直前期を中心に過去問演習での通した演習は徹底しておいた方が良い

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

神戸の数学は文系も理系も基本・標準問題が大半を占める。確実な勉強をするようにしていこう。

 神戸大学理系数学対策におすすめの参考書

最後に神戸大学理系数学のおすすめの参考書を3冊紹介していきたい。

基礎問題精講

『基礎問題精講』は共通テストレベルまでの基本的な内容を網羅的に学習する参考書になっている。

神戸大学の理系数学だとこの教材だけでは足りなくて、共通テストレベルまでということにはなるが、やはり何事も基本が重要になってくる。

チャートやフォーカスゴールド、教科書傍用問題集などでも構わないが1冊を徹底的にやり込むことで、このレベルは瞬時に解けるまで繰り返し反復をすることが非常に重要になる。

それを高校2年生~高校3年生の初期までに完了させておくととても良いだろう。

標準問題精講

この参考書と次に紹介する『大学入試数学問題集262』のどちらかで片方で構わないが、標準レベルの問題集を1冊網羅的に扱っているものをやっておくことができたら、神戸大学の理系数学では安定して合格点を取れるようになる。

その中で、1番おすすめなのが、この『標準問題精講』だ。
ただ、標準問題精講ⅠAで1冊、ⅡBで1冊、Ⅲで1冊という形で合計3冊ある上に1冊が結構分厚い。

それを考えたときに、このテキストをやるべき人は、数学が得意な人やかなり受験勉強が順調に進んでいる人、他の教科にあまり問題がない人だ。もしそこまで到達できない場合には、別の選択肢を選んだ方が良い。

大学入試数学問題集262

理系数学の標準レベルの問題を1冊で完了したいという人に対するおすすめの参考書は、『大学入試数学問題集262』だ。

基礎問題からいきなりこれを使うと若干難しいため、慶早進学塾では『入試の革新』などを1冊やってからこのテキストをやるようにしている

このレベルをしっかりやり込んでいれば、神戸大学の理系数学は十分余裕をもって対応できると思われる。

『大学入試数学問題集262』のほうが少し難しいくらいのレベルではあるが、『入試の核心』もおすすめだ。

理系数学でよく出るような頻出の問題を中心に入試問題を抜粋して1問1問順番に演習できるため、基礎学力が身についた後になにか1冊を追加してみっちり対策をしたいという場合にはこの問題集がおすすめだ。

神戸大学理系数学のまとめ

以上が神戸大学の理系数学についてだ。いかがだっただろうか?

文系数学よりもどうしても難易度は上がってくるものの、標準レベルの問題が中心ということで、実力差がつきやすいがしっかり努力していれば十分対応できるようになるレベルで問題が出される。

難問や奇問の類のものはほぼ出ないため、手堅くしっかり勉強して合格点を取れるようにしてもらいたい。

また、どのようにして勉強すればいいかよく分からない人、数学で困っている人などは慶早進学塾の無料受験相談をオンラインや慶早進学塾大阪校で受け付けているため、関西在住の人や神戸大学を受ける人は是非活用してもらいたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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