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明治大学経営学部国語の対策法・傾向と難易度を徹底解説

2025年05月24日 | MARCH

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明治大学経営学部の一般選抜において、国語は非常に重要な科目である。なぜなら、明治経営で不合格になる受験生の多くが国語で失敗しているからだ。

本記事では、明治経営の国語の傾向から具体的な対策法まで、合格に必要な全ての情報を網羅的に解説する。実際に明治経営に合格した経験者の視点も交えながら、確実に7割以上を獲得するための攻略法を紹介していく。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明治経営は国語で失敗する人が多い印象。この記事をよく読んでしっかり対策を進めてほしい。

明治大学経営学部一般選抜の基本情報

試験概要

明治大学経営学部の一般選抜は以下の通りである。

配点・試験時間

  • 英語:150点(70分)
  • 国語:100点(60分)
  • 選択科目:100点(60分)
  • 合計:350点満点

合格最低点

  • 230点〜250点程度(約65%〜70%の得点率)
  • 年度によって多少の変動はあるが、7割を超える年は稀である

またこれは3科目の学部個別入試だが、英語外部試験利用方式も存在する。これは外部試験30点、国語100点、選択科目100点の合計230点満点である。

なぜ国語が重要なのか

明治経営の合格最低点が他のMARCH学部と比較して比較的低い理由の一つに、国語であまり得点できない生徒が多いということはあるのではないだろうか。

これは明治経営の国語が受験生を振り落とすために設計されているからである。

逆に言えば、国語で安定して点数を取れる受験生は大きなアドバンテージを持つことになる。国語を制する者が明治経営を制すると言っても過言ではないのだ。

明治経営国語の全体像

それでは続いて明治経営の国語の全体像を確認していこう。

出題形式

  • 大問1:現代文
  • 大問2:古文
  • 制限時間:60分
  • 漢文の出題なし

時間配分の基本戦略

  • 現代文:35〜40分
  • 古文:20〜25分

この時間配分に幅を持たせているのは、現代文の設問数が年度によって変動するためである。

設問が多い年は現代文により多くの時間を配分し、設問が少ない年は古文により時間を回すという柔軟な対応が必要である。

明治経営現代文の傾向と難易度

ではまずは現代文について確認していこう。

明治経営現代文の最大の特徴

明治経営の現代文は、一般的なMARCHの現代文とは大きく異なる特徴を持つ。

1. 非常に多い設問数

  • 一般的なMARCH:10〜12問程度
  • 明治経営:15〜18問

2. 空所補充問題の多さ 

空所補充問題が異常に多く出題される。これは単なる語彙力では解けず、論理構造の把握が必須となる。常にどことどこが対立しているか、今話している内容はどのような特徴があるのかを整理しながら読み進める必要がある。

出題内容の特徴

明治経営の現代文で頻出するのは、内容説明問題、理由説明問題、といったオーソドックスな問題形式である。しかし、その中でも特に注意すべきは傍線部の「どういうことか」問題が圧倒的に多いことである。

この問題形式に慣れていない受験生は大幅に失点してしまうため、重点的な対策が必要となる。

文章の特徴としては、まず何よりも文章が非常に長いことが挙げられる。一般的なMARCHの現代文と比較して、明治経営の文章は読解に要する時間が長くなる。

さらに論理構造が複雑で、抽象的な内容を扱った文章が多いため、表面的な読み方では太刀打ちできない。筆者の論理展開を正確に追いながら、文章全体の構造を把握する読解力が求められるのである。

攻略のポイント

明治経営の現代文を攻略するためには、三つの重要な能力を身につける必要がある。

第一に論理構造を瞬時に把握する力である。空所補充問題が多い明治経営では、文章の論理的な流れを理解していなければ正答にたどり着けない。

第二に長文を処理する集中力である。長時間にわたって複雑な文章を読み続けるための持続的な集中力は、日頃の訓練によってのみ身につけることができる。

第三に多選択肢から正解を絞り込む判断力である。選択肢の中から正答を見つけ出すためには、明確な判断基準と迅速な思考力が不可欠となる。

明治経営古文の傾向と難易度

続いて古文についても確認していこう。

明治経営古文の特徴

現代文とは対照的に、古文は比較的取り組みやすい構成となっている。

文章の長さは現代文と比較して短く、受験生にとって読みやすい分量に設定されている。出題される文章は物語文が中心となっており、難解な文章が出題されることは少ない。このため、基本的な古文の知識があれば十分に対応可能である。

出題内容の特徴として最も重要なのは、知識問題が多いことである。文法問題、語彙問題、敬語の問題など、暗記によって対応できる問題がかなりの割合を占めている。

これに加えて内容把握問題も出題されるが、文章が短いため比較的取り組みやすい。ただし、多くの受験生が見落としがちなのが記述問題の存在である。この記述問題は明治経営古文の盲点となりやすく、しっかりとした対策が必要となる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明治経営は英語同様古文も知識問題の出題が多いです。そのためこの部分では極力失点はしたくないですね。

記述問題の存在

多くの受験生が見落としがちなのが、明治経営古文には記述問題があることである。現代語訳や内容説明の記述問題が出題されるため、選択式の問題に慣れている受験生は記述問題で大幅に失点する可能性がある。古文を丸暗記するのではなく、理解に基づいた学習が求められるのがこの記述問題の特徴である。

単語や文法を覚えるだけでなく、古文の内容を正確に理解し、それを現代語で表現する能力が必要となる。

古文攻略の基本方針

古文は現代文よりも点数が安定しやすいという特徴を活かし、古文で確実に得点し、現代文の難しさをカバーするという戦略が有効である。

知識問題の比重が高いため、基礎的な文法や語彙を確実に習得すれば、安定して高得点を狙うことができる。この安定性こそが、明治経営合格における古文の重要な役割なのである。

現代文の具体的対策法

基本戦略:「傍線部の問題の習得」

明治経営の現代文対策において最も重要なのは傍線部の問題のアプローチの習得である。

おすすめ参考書

明治経営の現代文対策において、船口の最強の現代文は必須の参考書である。この参考書が明治経営対策に最適な理由は複数ある。

まず、明治経営で頻出する棒線部「どういうことか」問題の解法が詳しく解説されていることが挙げられる。さらに、現代文の基本的な読み方・解き方を体系的に習得することができ、明治経営との相性が抜群である点も重要である。

この参考書の効果的な使用方法は以下の通りである。まず一通り読み通して解法パターンを理解する。

特に「どういうことか」問題の解法を徹底的にマスターすることが重要である。そして論理構造把握の方法を身につけることで、明治経営特有の複雑な文章にも対応できるようになる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

設問はスタンダードな出題が多いため、傍線部問題へのアプローチ方法を正しく習得することが大事です。その点でこの教材は内容は優しめですが、根本の考え方を習得することができますね。

過去問演習の重要性

船口の最強の現代文で基礎を固めた後は、過去問演習が最重要となる。明治経営の現代文対策において過去問演習が欠かせない理由は、この大学の出題形式が非常に特殊であるからである。

取り組むべき年数は人それぞれだが、必ず時間を測って実施することが重要である。40分という制限時間を厳守しながら、長文と多選択肢に慣れ、明治経営特有の出題形式に対応する力を身につけなければならない。

明治経営に限らず私大のの現代文は学部ごとに大きな特徴がある。

その点は過去問以外では完全な対策はできないのが現実である。市販の一般的な問題集では、明治経営の特殊性に対応しきれない。だからこそ、過去問演習に十分な時間を割く必要があるのである。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

ある程度基本的なアプローチを習得することができたら自分が受ける学部の過去問を演習して、その学部特有の癖やアプローチを確立させることが大事です。過去問演習を多く繰り返しましょう。

選択肢判断のコツ

明治経営の現代文で選択肢に迷った際には、明確な判断基準を持つことが重要である。正解の選択肢は、より具体的で、より本文に近い内容であり、本文の論理構造に合致しているという特徴がある。

一方、不正解の選択肢は抽象的すぎたり、本文にない内容を含んでいたり、論理の飛躍があったりするという特徴を持つ。この判断基準を頭に入れて選択肢を検討することで、正答率を大幅に向上させることができる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

傍線部がどういうことか、の類の問題であれば、まず傍線部を分析して、傍線部が何を意味しているのかを正確に理解することが大事です。そこから外れた選択肢は誤りです。

明治経営古文の具体的対策法

基本戦略:「基礎知識の習得」

古文攻略の鍵は、基礎知識の徹底的な習得継続的な読解練習である。

おすすめ参考書

明治経営の古文は文法問題が多いため、まずステップアップノート古典文法基礎ドリルで基礎を固めることが必須である。この参考書では助動詞の識別と活用、敬語の種類と使い分け、重要語彙の意味、文法的識別問題といった重点項目を集中的に学習することができる。明治経営の古文で出題される知識問題の大部分は、この参考書でカバー可能である。

文法の基礎が固まった後は、古文上達基礎編を使用して読解力向上を図る。この参考書により、古文を読む力、記述問題への対応力、内容把握の精度向上といった能力を習得することができる。特に明治経営で出題される記述問題への対応力は、この参考書での訓練によって大きく向上する。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

古文単語は学校配布のもので大丈夫なので、隅々まで意味を答えられるようにしてください。

学習の流れ

古文の学習は、基礎文法の徹底から始まる。学校で配布された古文単語帳とステップアップノートで文法の基礎を固めた後、古文上達基礎編で読解練習を行い、最後に過去問演習で実戦力を養うという流れが最も効率的である。

古文は現代文ほど特殊ではないため、この標準的な学習の流れで十分に対応可能である。継続的な学習こそが古文攻略の鍵となる。

記述問題対策

多くの受験生が軽視しがちな記述問題対策は、明治経営古文攻略において重要な要素である。

古文上達基礎編の記述問題は必ず自分で書き、解答と自分の答案を詳細に比較することが必要である。さらに現代語訳の精度を上げる練習を継続することで、記述問題での得点力を確実に向上させることができる。

記述問題は選択問題と異なり、部分点を狙うことも可能であるため、完璧でなくても諦めずに取り組む姿勢が重要である。

時間配分の戦略

基本的な時間配分

  • 現代文:35〜40分
  • 古文:20〜25分

解答順序の選択

現代文から古文の順で解く場合、現代文に十分な時間をかけることができるが、40分経ったら未完成でも古文に移る勇気が必要である。

一方、古文から現代文の順で解く場合は、古文を確実に20分で終わらせて残り時間を全て現代文に使えるため、時間管理がしやすいという利点がある。どちらの順序も有効であるため、過去問演習で自分に合う方を見つけることが重要である。

時間配分の鉄則

時間配分において絶対に守るべきルールがある。現代文から始める場合は40分経ったら古文に移り、古文から始める場合は20分で必ず現代文に移ることである。

特に古文で確実に取れる問題を落とすのは避けなければならない。時間に追われても、基本的な知識問題を確実に解答することが合格への近道となる。

目標点数と合格戦略

国語の目標点数

基本目標:70点(7割)

この点数を取れれば、他の教科で少し失敗しても合格圏内に入ることができる。

最低ライン:60点(6割)

これを下回ると、英語や選択科目で相当高い点数(8割)を取る必要があり、合格が困難になる。

科目別の戦略

現代文では40〜45点を目標とすべきである。難易度が高いため、確実に取れる問題を落とさず、空所補充問題での失点を最小限に抑えることが重要である。一方、古文では25〜30点を目標とし、知識問題で確実に得点し、記述問題でも部分点を狙う戦略が効果的である。

このように各科目で現実的な目標を設定し、トータルで70点を目指すことが合格への確実な道筋となる。

よくある失敗パターンと対策

現代文でのよくある失敗

現代文で最も多い失敗パターンは時間不足である。長文に時間をかけすぎて古文の時間がなくなってしまうケースが頻発する。この対策としては、過去問で時間配分を徹底練習することが不可欠である。

また、選択肢の判断ミスも多く見られる失敗である。似たような選択肢で迷って間違えるパターンを避けるためには、判断基準を明確にして練習を積むことが重要である。

さらに、論理構造の把握不足により空所補充問題で大幅失点するケースもある。この対策には船口の最強の現代文で解法をマスターすることが効果的である。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

明確な判断基準を持っていないまま選択肢だけを吟味するということをすると得点が伸び悩みます。あくまでも傍線部や空所周辺の分析が先です。

古文でのよくある失敗

古文における失敗の多くは基礎文法の不足に起因する。知識問題で失点が多い受験生は、基礎ドリルで徹底的に知識を固める必要がある。

また、記述問題の軽視も大きな失敗要因である。記述問題で無答や不適切な解答をしてしまう受験生は、記述練習を怠らないことが重要である。時間配分の甘さも見逃せない失敗パターンである。古文に時間をかけすぎる受験生は、20分で確実に終わらせる練習を積むことで改善できる。

学習スケジュールの例

基礎期(〜高3夏)

現代文については、船口の最強の現代文を2〜3周して基本的な読解パターンの習得に集中する。

古文については、古文単語とステップアップノートで文法基礎固めを行い、基本語彙の暗記を並行して進める。この時期は基礎力の構築が最重要であるため、焦らずじっくりと取り組むことが大切である。

実践期(高3夏〜秋)

現代文では船口の最強の現代文の復習を行いつつ、他大学の過去問で長文読解の練習を積む。

古文では古文上達基礎編で読解力向上を図り、記述問題への対応力強化にも取り組む。この時期には実際の入試問題に近い形式での練習を増やし、実戦力を養うことが重要である。

直前期(高3冬〜入試)

現代文・古文ともに明治経営の過去問演習を最低5年分実施し、時間配分の最終調整を行う。

また、弱点分野の集中対策も並行して進める。この時期は新しい知識を詰め込むのではなく、これまで学習した内容の定着と実戦での応用力向上に重点を置くべきである。

明治経営国語攻略のまとめ

明治大学経営学部の国語は確かに難易度が高いが、正しい対策を継続すれば必ず攻略可能である。

成功の鍵

  1. 現代文は船口の最強の現代文で基礎固め
  2. 古文は基礎文法の徹底から始める
  3. 過去問演習で明治経営特有の形式に慣れる
  4. 時間配分を守り抜く精神力

最重要ポイント

  • 国語で7割取れば明治経営合格に大きく近づく
  • 国語を軽視すると他科目への負担が大きくなりすぎる
  • 特に現代文の特殊性を甘く見てはいけない

明治経営を志望する受験生は、本記事の内容を参考に国語対策を徹底的に行ってほしい。国語を制する者が明治経営を制すのである。

国語の攻略こそが、明治大学経営学部合格への最短ルートなのだ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

いかがだったでしょうか。明治経営の国語で安定した得点を取ることができれば、かなり合格に近づくことができます。そのつもりで丁寧に対策を進めていきましょう。

以下に明治経営の他の科目の対策方法のリンクも共有しておきます。

明治経営他の科目の対策

英語

明治経営数学

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