明治大学政治経済学部世界史の完全攻略|論述問題で合格点を超えるための対策方法の徹底伝授
2025年06月18日 | MARCH

明治大学政治経済学部は、1929年に設立された明治大学屈指の名門学部である。政治学科、経済学科、地域行政学科の3学科体制により、政治・経済・行政分野の幅広い知識と実践的な能力を身につけることができる。多くの政治家、官僚、ジャーナリスト、実業家を輩出してきた実績があり、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中でも特に高い人気を誇っている。
明治大学政治経済学部の世界史は、学部個別入試において100点満点で実施される重要な科目である。60分という制限時間の中で、選択問題と記述問題、さらに論述問題に取り組む必要があり、幅広い知識と論理的思考力が求められる。近年の入試傾向を見ると、古代から現代まで満遍なく出題されているものの、特に近現代史の出題比重が高く、深い理解と正確な知識が合格への鍵となる。
本記事では、2024年度・2023年度の最新過去問分析に基づき、明治大学政治経済学部世界史の完全攻略法を徹底解説する。学部個別入試に特化した対策により、確実な合格を目指していこう。

今回は明治政経の世界史です。この学部はがっつり論述が出ます。MARCHではあまり多くないので専用の対策が必要です。順番に確認していきましょう!
明治大学政治経済学部世界史の基本情報
試験概要
明治大学政治経済学部の世界史は、60分で100点満点の試験として実施される。問題構成は大問4題で構成され、選択問題(マークシート式)、記述問題、論述問題がバランス良く出題される。
各大問の構成は年度により若干変動するが、基本的なパターンとして大問1が古代・中世史、大問2が近世・近現代史、大問3がテーマ史、大問4が論述問題という構成が多い。特に大問4の論述問題は明治大学政治経済学部の特徴的な出題形式であり、220字以上260字以内という字数制限の中で、歴史の展開や背景を論理的に説明する能力が求められる。
出題範囲は世界史Bの全範囲から出題されるが、教科書レベルを中心とした標準的な内容が多く、極端に細かい知識よりも歴史の流れや因果関係の理解が重視される傾向にある。
配点と合格への影響
明治大学政治経済学部では、学部個別入試において英語150点、国語100点、選択科目(世界史・日本史・数学・政治経済から1科目)100点の計350点満点で合否が決定される。世界史の配点は100点で全体の約28.6%を占めるため、世界史での高得点が合格に直結する重要な要素となる。
近年の学部個別入試における合格最低点は以下の通りである。
2022年度
- 政治学科:221点/350点(63.1%)
- 経済学科:216点/350点(61.7%)
- 地域行政学科:217点/350点(62.0%)
2023年度
- 政治学科:240点/350点(68.6%)
- 経済学科:233点/350点(66.6%)
- 地域行政学科:227点/350点(64.9%)
2024年度
- 政治学科:237点/350点(67.7%)
- 経済学科:242点/350点(69.1%)
- 地域行政学科:235点/350点(67.1%)
この数字から逆算すると、世界史では最低でも65点(65%)、安全圏を目指すなら75点以上(75%)の得点が必要である。世界史の配点が高いため、ここで失点すると他科目での挽回が困難になる。
学部個別入試の特徴
明治大学政治経済学部の世界史は、他のMARCH大学と比較して以下の特徴がある。
論述問題の出題 最大の特徴は大問4で出題される論述問題である。220字以上260字以内という制限の中で、歴史事象の背景や展開を論理的に説明する必要がある。この論述問題への対応力が合否を分ける重要な要素となる。
標準的な難易度 出題される問題の大部分は教科書レベルの標準的な内容であり、極端に細かい知識は要求されない。ただし、基本的な知識を正確に理解し、歴史の流れを把握していることが前提となる。
幅広い時代からの出題 古代から現代まで幅広い時代から出題されるが、特に近現代史の比重が高い。19世紀以降の帝国主義時代から現代までの内容は重点的に学習する必要がある。

知識レベルは高くないです。基本に忠実な対策で十分ですね。
過去問分析(2024年・2023年)
直近2年分の過去問から傾向を分析してあるので確認していただきたい。
2024年度出題分析
大問構成と出題内容
大問1では古代ギリシア・ローマ史から中世ヨーロッパ史まで幅広く出題された。アレクサンドロス大王の東征、ペルシア帝国との関係、ヘレニズム文化の特徴などが主要なテーマとなった。選択問題が中心で、基本的な知識の確認が求められた。
大問2では中国史が中心的に扱われ、特に唐王朝の政治制度や文化的特徴について詳細に問われた。人材登用法の変遷、中央官制の発展、仏教や道教の影響などが出題され、記述問題も含まれていた。
大問3では近現代の美術・文化史が出題された。ヨーロッパにおける宮廷画家の活動、各国の文化的特徴、芸術家と権力者の関係などが主要なテーマとなった。エラスムスやトマス・モア、チューダー朝、ヴェネツィア共和国、カトリック改革などが扱われ、文化史と政治史の関連性について問われた。
大問4では20世紀のアメリカ外交政策について論述問題が出題された。セオドア・ローズヴェルトからウィルソンまでの時代におけるアメリカの外交政策の特徴について、220字以上260字以内で論述する問題であった。
2023年度出題分析
大問構成と出題内容
大問1では古代・中世の帝国史が中心的に扱われた。アケメネス朝ペルシアからビザンツ帝国まで、古代・中世の大帝国の興亡と特徴について詳細に問われた。特に各帝国の統治制度や文化的影響について深い理解が求められた。
大問2では中世ヨーロッパ史が出題され、ビザンツ帝国、イスラーム世界、西ヨーロッパの三つの世界の相互関係が主要なテーマとなった。十字軍、レコンキスタ、東西教会の分裂などの重要事項が扱われた。
大問3では東南アジア史が詳細に出題された。古代から近世にかけての東南アジア諸国の発展、イスラーム教の伝播、ヨーロッパ植民地主義の影響などが主要なテーマとなった。マラッカ王国、マジャパヒト王国、シュリーヴィジャヤ王国などの海上交易国家の特徴について問われた。
大問4では歴史学の方法論について論述問題が出題された。ジェンダー史の観点から近現代の女性参政権運動の展開について、具体的な年代と事例を挙げながら論述する問題であった。
頻出テーマと出題パターン
過去2年間の分析から、以下のテーマが頻出していることが確認できる。
政治史分野
- 古代・中世の大帝国(ペルシア、アレクサンドロス、ローマ、ビザンツ)
- 中国の王朝交代と政治制度の変遷
- 近現代の革命と政治変動(ロシア革命、中国革命など)
- 20世紀の国際関係と外交政策
経済・社会史分野
- 古代・中世の交易路と商業の発展
- 産業革命と資本主義の発展
- 植民地経済と帝国主義
文化史分野
- 各時代の思想・宗教の特徴
- 科学技術の発展と社会への影響
地域史分野
- アジア史(特に中国史、東南アジア史)
- ヨーロッパ史(古代から現代まで)
- アメリカ史(19世紀以降)
合格ライン・目標得点設定
学科別目標得点
明治大学政治経済学部への確実な合格を目指すためには、各学科で以下の得点を目標とすることを推奨する。
政治学科:75点以上(75%) 最も競争が激しい学科のため、世界史で高得点を確保することが重要。2023年度は合格最低点が240点と高かったため、世界史での失点は致命的になる。特に論述問題で確実に得点を重ねることが必要である。
経済学科:70点以上(70%) 標準的な目標設定。経済学科も人気が高いため、安定した得点が必要。選択問題と記述問題で基本点を確保し、論述問題で部分点を積み重ねる戦略が有効である。
地域行政学科:70点以上(70%) 相対的に合格最低点が低い傾向にあるが、安全を期すなら他学科と同程度の得点を目指したい。世界史で70点を確保できれば、他科目での多少の失点をカバーできる。
他科目とのバランス考慮
世界史の配点が100点と英語に次いで高いため、世界史で高得点を確保できれば他科目での多少の失点をカバーできる。例えば、世界史で75点、英語で110点を取れば、国語で50点程度でも合格の可能性がある(計235点)。
逆に世界史で失点した場合、英語と国語での挽回は配点の関係上困難になる。世界史50点、英語100点の場合、国語で85点以上が必要となり、かなり厳しい状況となる。
したがって、明治大学政治経済学部の受験戦略においては、世界史を重要科目として位置づけ、確実に70点以上を確保することが合格への最短ルートとなる。

明治政経に限らず、私立文系はやっぱり英語と社会で稼いで多少国語でブレても合格できるようにするというのが基本かなと思います!
偏差値別到達目標
河合塾の全統記述模試での偏差値に基づいた現実的な目標設定は以下の通りである。
偏差値65以上 明治大学政治経済学部への合格可能性が高い層。世界史で75点以上を安定して取ることを目標とし、論述問題でも高得点を狙う。基礎知識は完璧に定着しているため、応用力と論述力の向上に重点を置く。
偏差値60-64 合格圏内だが油断は禁物の層。世界史で70点以上を目標とし、基本問題での取りこぼしを避けることが最重要。論述問題では最低限の部分点を確保する。
偏差値55-59 基礎力強化が急務の層。世界史で65点以上を目標とし、まずは選択問題と基本的な記述問題で確実に得点することを優先する。論述問題は部分点狙いとし、他科目での挽回も視野に入れる。
偏差値55未満 基礎から徹底的に学習し直す必要がある層。世界史で60点以上を目標とし、教科書レベルの基本知識を完璧に定着させることから始める。
時代別攻略法
古代史対策
明治大学政治経済学部では古代史の出題比重は約20%程度だが、基本的な知識は確実に押さえておく必要がある。
重点学習項目 古代オリエント(メソポタミア、エジプト、ペルシア)、古代ギリシア(ポリス社会、ペルシア戦争、ペロポネソス戦争、アレクサンドロス大王)、古代ローマ(共和政、帝政、キリスト教の公認)、古代中国(春秋戦国、秦漢帝国)、古代インド(マウリヤ朝、グプタ朝)が主要な学習範囲となる。
学習のポイント 古代史では政治制度の変遷と文化の発展に注目することが重要である。特に古代ギリシア・ローマ史については、民主政治の発展過程や共和政から帝政への移行過程を詳しく理解する。古代中国史では、統一国家の成立過程と儒教の発展に重点を置く。
中世史対策
中世史は約25%の出題比重があり、特にイスラーム世界とヨーロッパ世界の関係性が重要なテーマとなる。
重点学習項目 イスラーム教の成立と拡大、ウマイヤ朝・アッバース朝、十字軍、ビザンツ帝国、カール大帝とフランク王国、封建制度の発達、教皇権と皇帝権の対立、モンゴル帝国の拡大が主要な学習内容である。
学習のポイント 中世史では、ヨーロッパ・イスラーム・東アジアの三つの世界の相互関係を理解することが重要である。十字軍やモンゴル帝国の西征など、異なる文明圏の接触と交流に注目する。また、宗教が政治に与えた影響についても詳しく学習する。
近世史対策
近世史は約30%の出題比重があり、明治大学政治経済学部で最も重視される時代の一つである。
重点学習項目 大航海時代とヨーロッパの海外進出、宗教改革とその影響、絶対主義国家の成立、科学革命と啓蒙思想、市民革命(イギリス革命、アメリカ独立革命、フランス革命)、産業革命、ナポレオン戦争とウィーン体制が主要な学習内容である。
学習のポイント 近世史では、ヨーロッパの政治・社会変動が世界全体に与えた影響を理解することが重要である。特に市民革命と産業革命が近代世界の形成に果たした役割について詳しく学習する。また、植民地主義の展開とその影響についても重点的に学習する。
近現代史対策(重点分野)
近現代史は約25%の出題比重があり、論述問題でも頻出する最重要分野である。
重点学習項目 19世紀の国民国家形成(ドイツ統一、イタリア統一)、帝国主義と植民地分割、第一次世界大戦と戦後処理、ロシア革命と社会主義国家の成立、世界恐慌とその対応、ファシズムの台頭、第二次世界大戦、冷戦の開始と展開、脱植民地化、現代の国際情勢が主要な学習内容である。
学習のポイント 近現代史では、政治・経済・社会の各分野が複雑に関連しているため、因果関係を重視した学習が重要である。特に二つの世界大戦とその影響、冷戦構造の形成と変化については、国際関係の変遷として体系的に理解する。また、アジア・アフリカの独立運動についても詳しく学習する。

どの分野も偏りはなく全体からほぼ均等に満遍なく出題されてることがこれでわかるかなと思います。
明治政経世界史対策のおすすめ参考書
基礎固め:ナビゲーター世界史B
「ナビゲーター世界史B」(山川出版社)
明治大学政治経済学部の世界史対策において、最も推奨される基礎参考書である。全4巻構成で世界史の全範囲を網羅しており、講義調の分かりやすい説明が特徴である。
効果的な使用法
- 通読による全体把握:まず1巻から順番に通読し、世界史の大きな流れを理解する。この段階では細かい暗記よりも理解を重視する。
- 重要事項の整理:各章末のポイントチェック部分を活用して、重要な年代、人物、事件を整理する。
- 復習システムの確立:学習した範囲を定期的に復習し、知識の定着を図る。特にポイントチェックは毎日反復して復習するのが良い。
明治大学対策での重点ポイント
- 近現代史(第3-4巻)は特に詳細に学習
- 論述問題対策として、各時代の因果関係を重視
- 地域史の横断的理解を意識

生徒には4冊のうち毎日1冊分のポイントチェックは復習しろと伝えています。これを本当に欠かさず毎日やっていると本当に知識が抜けなくなって飛躍的に世界史の得点が安定するようになります。
知識定着:Z会世界史一問一答
「Z会世界史B一問一答」(Z会出版)
ナビゲーターで基礎を固めた後の知識定着に最適な問題集である。入試によく出る重要語句が効率的に整理されており、明治大学レベルの入試では、この一問一答を完璧にマスターすれば知識問題でほぼ満点を取ることができる。
効果的な使用法
- 段階的学習:ナビゲーターの学習進度に合わせて該当する範囲を学習する。無理に先に進まず、理解が確実な部分から取り組む。
- 反復学習:正解した問題も含めて定期的に反復し、長期記憶への定着を図る。間違えた問題には印をつけて重点的に復習する。
- 関連知識の確認:単純暗記ではなく、一問一答で出てきた語句の背景や関連事項も確認する。
明治大学対策での活用ポイント
- 論述問題で使用する可能性のある語句を重点的に暗記
- 因果関係を意識した学習
- 時代の流れと関連付けた記憶

一問一答は好きな会社のもので大丈夫です。ただ明治政経だけのことを考えたら東進は細かすぎかなと思います。早慶狙うかどうかで決めてください。
論述対策:世界史論述のトレーニング
「世界史論述のトレーニング」(Z会出版)
明治大学政治経済学部の大問4で出題される論述問題への対策として必須の参考書である。60字から600字まで様々な字数の論述問題が収録されており、段階的に論述力を向上させることができる。
効果的な使用法
- 基本的な論述技術の習得:まず短い字数の問題から始め、論述の基本的な構成方法を身につける。
- 明治大学形式への対応:220-260字程度の中程度の論述問題を重点的に練習し、制限字数内での効果的な表現方法を習得する。
- 添削と改善:書いた論述は必ず見直し、論理的な構成になっているか、字数制限を守っているかを確認する。
明治大学対策での重点事項
- 220-260字という字数制限への対応
- 近現代史の論述問題を重点的に練習
- 因果関係の明確な説明技術の習得

論述も自分が良いなと思う教材を1冊潰すようにしましょう。
勉強法・学習計画
実際に明治政経の世界史で合格点を取れるようになるのはどのようなスケジュールで勉強すればいいか気になる人も多いのではないだろうか。以下に一例を出したので参考にしてほしい。
年間学習スケジュール
高校3年生向け学習計画
4-5月:基礎固め期 この時期は基礎力の完成を最優先とする。ナビゲーター世界史B第1-2巻、Z会一問一答の古代・中世範囲を完了させる。週末には既習範囲の復習を実施し、確実な定着を図る。
具体的には、平日に新しい範囲を1日1章ずつ進め、週末に1週間分の復習を行う。この時期は理解を重視し、暗記に偏らない学習を心がける。
6-8月:標準レベル完成期 夏期は集中的な学習により実力向上を図る時期である。ナビゲーター世界史B第3-4巻、Z会一問一答の近世・近現代範囲を完了させる。
世界史論述のトレーニングを開始し、短い字数の論述問題から段階的に取り組む。この時期から明治大学の過去問にも触れ、出題傾向に慣れる。
9-11月:応用力強化期 ナビゲーター世界史B全4巻の復習を継続しながら、世界史論述のトレーニングで220-260字程度の論述問題に重点的に取り組む。明治大学の過去問演習を本格化し、時間配分と解答戦略を確立する。
この時期は新しい知識の習得よりも、既習内容の確実な定着と応用力の向上を重視する。
12-2月:実戦力完成期 過去問演習を週2回のペースに増やし、本番と同じ条件での演習を継続する。ナビゲーターとZ会一問一答の総復習を行い、知識の抜けがないことを確認する。
論述問題の最終調整を行い、制限時間内で安定した答案を作成できるよう練習を重ねる。
段階別学習法
基礎段階(偏差値50未満) まずは教科書レベルの基本知識を確実に身につけることが最重要である。ナビゲーター世界史Bを中心とした通史学習を行い、世界史の大きな流れを把握する。
この段階では細かい知識よりも、各時代の特徴と時代の移り変わりを理解することに重点を置く。一問一答はまだ使わなくて良いので、ナビゲーターと付属のポイントチェックに専念して学習することが大切である。
標準段階(偏差値50-60) 基本知識が定着した段階では、知識の体系化と応用力の向上を図る。ナビゲーター世界史Bの復習を継続しながら、Z会一問一答で知識の確認と定着を行う。
この段階から論述問題にも取り組み始め、短い字数の問題から段階的に練習する。過去問演習も開始し、明治大学の出題傾向に慣れる。
応用段階(偏差値60以上) 基本的な知識が完成している段階では、論述力の向上と実戦的な演習に重点を置く。世界史論述のトレーニングで本格的な論述対策を行い、明治大学形式の220-260字論述に対応できる力を身につける。
過去問演習を本格化し、時間配分と解答戦略を確立する。苦手分野があれば重点的に補強を行う。
直前期対策
1月-2月の学習戦略 入試直前期の1-2月は、既習内容の確実な定着と実戦的な技術の向上に重点を置く。新しい知識の習得は原則として行わず、これまでの学習成果を最大限に発揮できる状態を作り上げる。
基本事項の最終確認 ナビゲーター世界史BとZ会一問一答の重要事項について最終確認を行う。特に年代、人物名、事件名など、論述問題で使用する可能性の高い基本的な用語を完璧に記憶する。
論述問題の最終調整 世界史論述のトレーニングで練習した論述技術を活用し、明治大学の過去問での論述問題を反復練習する。制限時間内で論理的で読みやすい答案を作成できるよう、最終調整を行う。
過去問の反復演習 明治大学の過去問5〜10年分を、週2回のペースで反復演習する。毎回の演習で時間配分と解答戦略を確認し、安定して目標得点を取れるまで繰り返す。

世界史は年号を直前に覚えておくことも大事ですね。
時間配分と解答戦略
効果的な時間配分
明治大学政治経済学部世界史の60分という制限時間を最大限活用するためには、戦略的な時間配分が不可欠である。
推奨時間配分
- 全体の問題確認:2分
- 大問1(古代・中世史):10分
- 大問2(近世・近現代史):10分
- 大問3(中世史など):10分
- 大問4(論述問題):25分
- 見直し:3分
大問4の論述問題は構想を練った上で記述する必要があるため、十分な時間をかけて丁寧な答案を作成する必要がある。一方、大問1-3の選択・記述問題は効率的に処理し、論述問題に時間を確保する戦略が重要である。
論述問題の攻略法
大問4の論述問題は明治大学政治経済学部世界史の最大の特徴であり、合否を分ける重要な問題である。220字以上260字以内という字数制限の中で、論理的で説得力のある答案を作成する必要がある。
論述問題の解答手順は以下の通りである。
- 問題文の分析:何について、どの観点から論述するのかを正確に把握する。
- 構成の検討:序論・本論・結論の三部構成を基本とし、論理的な流れを検討する。
- 具体例の選択:論述の根拠となる具体的な歴史事象や人物を選択する。
- 下書きの作成:時間に余裕があれば簡単な下書きを作成し、論理の一貫性を確認する。
- 本文の執筆:字数制限を意識しながら、読みやすい文章で執筆する。
- 見直し:誤字脱字、論理の矛盾がないかを確認する。

論述でいちばん多い失敗が聞かれていないことにも答えてしまうということですね。あくまでも設問に合った内容を取捨選択して記述することが大事になります。
見直しと修正の技術
限られた時間での見直しを効果的に行うためには、優先順位を明確にすることが重要である。
見直しの優先順位
- 論述問題の論理性と字数の確認
- 記述問題の漢字や表記の確認
- 選択問題のマーク漏れの確認
- 全体的な解答の妥当性チェック
特に論述問題については、論理的な構成になっているか、字数制限を守っているかを重点的に確認する。記述問題では人名や地名の漢字に注意を払い、選択問題ではマークミスがないことを確認する。
よくある質問
明治政経の世界史でよくある質問をまとめておいたので確認してもらいたい。
Q1: 世界史の勉強はいつから始めるべきか?
明治大学政治経済学部世界史の対策開始時期は、現在の実力レベルによって決まる。
高校2年生の場合 2年生の春から学校の授業や定期試験対策にあわせて学習を開始することを最も推奨する。世界史は積み重ねの科目であるため、早期開始が有利である。高2の間にナビゲーター世界史B第1-2巻を完了させることができれば、高3での発展的な学習にスムーズに移行できる。
高校3年生の場合 春に基礎力に不安がある場合は、まず基礎固めを最優先で完成させる。夏終了時までに通史を完了し、秋から論述対策と過去問演習に本格的に取り組む。
既卒生の場合 高校3年生と変わらず夏頃までは再度丁寧に通史学習を行い、知識の確認と、またより深い理解を行うようにしてこう。通史学習が再度完了してからは論述対策に移行していけばいいだろう。
Q2: 論述問題が苦手だが、どう対策すべきか?
論述問題の苦手克服には、段階的なアプローチが効果的である。
基礎力の確認 まず基本的な歴史知識が十分に定着しているかを確認する。論述問題では正確な知識が前提となるため、ナビゲーター世界史BとZ会一問一答で基礎を固める。
論述技術の習得 世界史論述のトレーニングを使用して、論述の基本的な技術を習得する。最初は60字程度の短い論述から始め、段階的に字数を増やしていく。
明治大学形式への対応 220-260字という明治大学特有の字数制限に慣れる練習を重ねる。過去問の論述問題を使用して、制限時間内で論理的な答案を作成する練習を行う。

早慶併願ならいいですが、MARCH第一志望で他に論述が出ないのなら、そもそも明治政経を回避というのも考えても良いかもしれmせん。自分だったらそうするかな。
論述対策をやった上でこの学部を受けるべきか、受けたいのかよく考えるようにしてください。
Q3: ナビゲーター以外の通史参考書でも対応可能か?
他の通史参考書でも基本的には対応可能だが、ナビゲーター世界史Bは講義調で理解しやすく、明治大学政治経済学部のレベルに適している。
代替可能な参考書
- 「青木裕司世界史B講義の実況中継」(語学春秋社)
- 「流れ図世界史」(山川出版社)
- 「詳説世界史B」(山川出版社)
ただし、最終的には自分に合った参考書を選択することが重要である。重要なのは一つの参考書を完璧にマスターすることであり、複数の参考書に手を出すことは推奨されない。

自分に合ったものを1シリーズ選んでそれをやり込むようにしてください。
Q4: 模試で点数が伸び悩んでいる場合の対処法は?
模試の点数が伸び悩む場合は、原因を明確にして適切な対策を講じることが重要である。
原因の分析 知識不足、理解不足、論述力不足、時間配分の問題など、具体的な弱点を特定する。模試の解答・解説を詳細に分析し、どの分野で失点しているかを明確にする。
対策の実施 知識不足の場合はナビゲーター世界史BとZ会一問一答の復習を強化し、理解不足の場合は因果関係を重視した学習を行う。論述力不足の場合は世界史論述のトレーニングで集中的に練習する。
継続的な改善 一度の対策では改善が見られないことが多いため、継続的な学習と定期的な確認が必要である。次回の模試で改善が見られるかを確認し、必要に応じて学習方法を調整する。
Q5: 独学で明治大学政治経済学部の世界史対策は可能か?
適切な参考書と学習計画があれば、独学でも十分対応可能である。
独学成功のポイント
- 体系的な学習:基礎→標準→応用という段階的な学習を徹底する
- 定期的な自己診断:模試を活用して客観的に実力を測定する
- 学習記録の管理:何をどの程度学習したかを記録し、復習のタイミングを管理する
注意すべき点 論述答案の客観的評価が困難なため、可能であれば学校の先生に添削指導を依頼する。また、学習方法に迷った場合は、解説の詳しい参考書を選択し、疑問点を自力で解決できる環境を作る。
モチベーション維持 明確な目標設定と定期的な達成度確認により、学習の継続性を保つ。長期間の独学では挫折しがちなため、短期目標を設定して達成感を得ることが重要である。
Q6: 他科目とのバランスはどう取るべきか?
明治大学政治経済学部の合格を目指すためには、世界史だけでなく他科目とのバランスも重要である。
科目別学習時間の配分 全体の学習時間の30%程度を世界史に割くことが適切である。ただし、英語や国語の成績によって調整が必要で、英語が得意な場合は世界史の比重を下げ、英語が苦手な場合は世界史で確実に得点を稼ぐ戦略が有効である。
時期別の重点配分 高3の夏休みまでは世界史に重点を置き、基礎を固めた後は他科目とのバランスを取りながら学習を進める。特に高3の秋以降は、論述対策に時間をかけつつ、英語と国語の維持にも配慮する。
相乗効果の活用 世界史で学んだ知識は、英語の長文読解や国語の評論文理解にも活用できる。歴史的背景知識があることで、他科目での理解も深まるため、総合的な学力向上につながる。
まとめ
明治大学政治経済学部の世界史は、正しい対策と継続的な努力により確実に攻略できる試験である。最大の特徴である論述問題に対応するためには、基礎知識の確実な定着と論述技術の習得が不可欠である。
成功への5つのポイント
- 早期からの計画的学習:高2春からの段階的学習開始
- 適切な参考書の活用:ナビゲーター世界史B、Z会一問一答、世界史論述のトレーニングの効果的使用
- 論述力の重視:220-260字という字数制限への対応と論理的構成力の習得
- 過去問演習の徹底:出題傾向の把握と時間配分の最適化
- 弱点分野の継続的補強:模試結果の分析と適切な対策実施
合格への戦略
明治大学政治経済学部の世界史で確実に70%以上を取るためには、基礎力の完成が最も重要である。ナビゲーター世界史Bによる理解、Z会一問一答による知識定着、世界史論述のトレーニングによる論述力向上という3段階の学習により、安定した高得点を確保できる。
特に重要なのは、100点という高い配点を活かして他科目をカバーする戦略である。世界史で75点を確保できれば、英語・国語での多少の失点を十分にカバーできる。
論述問題攻略の重要性
明治大学政治経済学部世界史の合否を分けるのは、大問4の論述問題である。この問題で確実に得点を重ねるためには、日頃から因果関係を意識した学習と、論理的な文章構成の練習が必要である。世界史論述のトレーニングを活用した段階的な練習により、制限時間内で説得力のある答案を作成する技術を身につけることができる。
最後に
明治大学政治経済学部への合格は、決して簡単な道のりではない。しかし、適切な学習方法と継続的な努力により、必ず目標達成は可能である。
重要なのは、完璧を目指すのではなく、合格に必要な得点を確実に取ることである。70%という現実的な目標設定の下で、着実な学習を継続することで、確実な合格を掴み取ることができる。
特に論述問題という明治大学政治経済学部特有の出題形式に対応することで、他の受験生との差別化を図ることができる。基礎知識の定着と論述技術の習得により、明治大学政治経済学部への合格を必ず実現してほしい。
明治大学政治経済学部他科目
・明治政経英語
・明治政経数学

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