立教大学英語外部試験(英検)完全攻略ガイド|2025年度全学部統一入試・共通テスト利用入試対応
2025年06月07日 | MARCH

立教大学は2021年度入試から大学独自の英語試験を原則として廃止し、英語外部試験による評価へと大きく舵を切った私立大学である。ただし、文学部においては独自の英語試験で受験できる試験日も設けられており、選択肢が提供されている。この革新的な取り組みにより、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を評価する英語資格・検定試験を活用した「英語外部試験利用制度」が全学部で導入されている。
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中でも、立教大学の英語外部試験制度は特に独特な仕組みを持っており、英検やTOEIC、TEAPなどの外部試験スコアが合否に大きく影響する。英検CSEスコア2300点以上、共通テスト英語8割相当の実力を持つ受験生にとって、立教大学は極めて有利な入試制度となっている。
本記事では、立教大学を志望する高校生・既卒生に向けて、英語外部試験を最大限活用するための戦略を徹底解説する。共通テスト利用入試では換算基準が明確に公表されている一方で、全学部統一入試では基準が非公開となっており、戦略的な準備が合格への鍵となる。

実際にこの制度を活用し、毎年慶早進学塾では数多くの立教大学の合格者が誕生しています。例えばこちらの動画に出演してくれた子もこの考え方で合格しています。
立教大学の入試制度基本情報
では立教大学の入試制度の基本情報から確認していくことにしよう。
入試方式の概要
立教大学では学部個別試験が存在せず、大半の学部が同一の試験問題を使用する全学部統一入試を採用している。この制度により、受験生は学部を問わず同一の対策で複数学部への出願が可能となっている。
英語外部試験を活用できる主要な入試方式は、一般入試(全学部統一入試)と共通テスト利用入試の2つである。
一般入試では2月上旬から中旬にかけて複数の試験日が設定されており、英語外部試験スコアまたは共通テスト英語の選択制となっている。文学部のみ、上記に加えて独自の英語試験で受験できる試験日も設けられており、受験生により多くの選択肢が提供されている。共通テスト利用入試では、学部により3科目型、4科目型、6科目型を実施し、共通テストの成績のみで合否が判定される。本学独自の試験は課されないため、英語外部試験スコアと共通テスト英語のいずれか高得点が自動的に採用される仕組みとなっている。
2025年度入試日程と受験機会
2025年度入試では、一般入試の出願期間が1月上旬から中旬、試験日が2月上旬から中旬の複数日程、合格発表が2月下旬から3月上旬に4回に分けて実施される。共通テスト利用入試は、出願期間が1月上旬から中旬、試験日が共通テスト実施日である1月中旬、合格発表が2月中旬に1回のみ行われる。
立教大学の入試制度の大きなメリットは受験機会の豊富さである。一般入試では複数の試験日が設定されており、同一学部を複数回受験することも可能である。また、共通テスト利用入試との併願により、最大で5から6回の受験機会を確保できる。これにより、英語外部試験で高得点を取得している受験生は、安定した英語得点を背景に複数回のチャレンジが可能となる。

立教は何度も受験をすることができるのが本当にいいんですよね。英語の外部試験のスコアを持っていたらこれ以上ない制度です。
英語外部試験制度の詳細解説
具体的にどのような外部試験を活用できるのだろうか。ここで確認していくことにしよう。
利用可能な外部試験と特徴
立教大学で利用可能な英語外部試験には、英検(実用英語技能検定)、TOEIC、TEAP、TEAP CBT、IELTS(Academic Module)、GTEC(Advanced)がある。この中でも英検は従来型とS-CBT型ともに利用可能で、CSEスコアでの4技能総合評価が行われるため、高校生にとって最も取り組みやすい試験形式となっている。
TOEICはListening & ReadingとSpeaking & Writingを組み合わせた4技能総合での評価が基本となる。TEAPは大学入試に特化した問題構成となっており、高校生に推奨される試験形式である。TEAP CBTはコンピュータベースで全技能を受験する形式となっている。IELTSは国際的に認知度の高い試験で、海外大学併願者におすすめである。GTECはベネッセが実施する4技能試験で、高校での団体受験が主流となっている。

英検が圧倒的に一番活用されると思います。次にTEAPでしょうか。上智を考えてる人はTEAP受けますからね。
共通テスト利用入試での換算基準
共通テスト利用入試では、英語外部試験の換算基準が公式に発表されており、これが立教大学の大きな特徴となっている。2025年度入試における英検CSEスコア換算では、2630点以上で共通テスト200点満点、2500点から2629点で190点、2400点から2499点で180点、2300点から2399点で170点、2200点から2299点で160点、2100点から2199点で150点、2000点から2099点で140点となっている。
この換算表から明らかなように、英検CSEスコア2300点以上を取得すれば、共通テスト英語85%以上に相当する高得点が確保できる。共通テスト英語で安定して8割を取ることの難しさを考えると、英検で確実なスコアを取得することの戦略的価値は極めて高い。
TOEIC換算基準では、L&RとS&Wの合計で945点以上が200点満点、870点から944点が190点、785点から869点が180点、730点から784点が170点、660点から729点が160点となっている。ただし、TOEICは4技能すべてを受験する必要があるため、英検と比較すると受験の負担が大きくなる傾向がある。

近年共通テストの英語で失敗する人がかなり多いのでこれは大きいですよね。スコア低くても他の科目の得点が高ければ合格ありえます。
全学部統一入試での扱いと戦略的考慮
全学部統一入試では、英語外部試験スコアからの得点換算について明確に示されていないため正確なスコアは判明していない。しかし、CEFRのB2レベル以上は必要になることは間違いなく、英検CSEスコア2300点以上(各技能500点以上)が一つの重要な目安となっている。
換算基準が非公開である理由として、受験者の相対評価により決定される可能性が高く、毎年の受験生のレベルに応じて調整されている可能性がある。この制度では、英語外部試験スコアまたは共通テスト英語を受験生が選択できる仕組みとなっており(文学部では独自英語試験も選択可能)、英検CSEスコア2300点以上を取得している場合、ほぼ確実に他の選択肢より有利になると推測される。
一方で、2200点台の場合は共通テスト英語や独自試験との比較検討が必要である。特に英語が得意で独自試験で高得点が期待できる受験生の場合、あえて独自試験を選択する戦略もある。ただし、外部試験スコアを持っている場合は、試験当日の体調やコンディションに左右されないというメリットがあるため、リスク管理の観点からは外部試験の活用が推奨される。

全学部の場合は2200台までかなという印象です。2300以上が一つの基準かなと思います。2200より下は厳しくなってきますね。
外部試験と共通テスト英語の選択制メリット
立教大学の外部試験制度では、「外部試験スコア」と「共通テスト英語得点」のいずれか高得点が自動的に採用される仕組みとなっている。この制度により、受験生は高2から高3前半で外部試験高スコアを取得し、その後は共通テスト対策に専念して、両方の結果から高得点を自動選択するという戦略が可能となる。
このシステムの最大のメリットは、リスク分散効果である。共通テスト当日の体調不良や問題との相性を外部試験でカバーでき、逆に外部試験の不調を共通テストで挽回することも可能である。結果として、より安定した英語得点の確保が実現され、合格可能性の向上につながる。
学部別配点と外部試験の影響
英語配点の戦略的重要性
立教大学では多くの学部で英語の配点比率が他の科目より高く設定されている傾向がある。
英語の配点比率の高さは、外部試験高得点者にとって極めて有利に働く。英語で高得点を確保できれば、他科目での多少の失点をカバーできるためである。特に英検CSEスコア2300点以上を取得している受験生は、英語を得点源として確実に固めることで、合格可能性を大幅に向上させることができる。
文系学部では一般的に英語の配点が高めに設定されており、理系学部でも英語の重要性は決して低くない。この配点構造により、英語外部試験で高得点を取得している受験生は、立教大学の入試において大きなアドバンテージを持つことになる。
目標スコア設定の指針
各学部の合格を目指すための英検CSEスコア目標設定では、最難関学部である異文化コミュニケーション学部等では英検CSEスコア2400点以上(共通テスト換算90%以上、各技能600点以上推奨)が理想的である。標準的文系学部では英検CSEスコア2300点以上(共通テスト換算85%以上、各技能575点以上推奨)が目標となる。
理系学部や比較的入りやすい学部では英検CSEスコア2200点以上(共通テスト換算80%以上、各技能550点以上推奨)でも合格の可能性があるが、より確実性を求める場合は2300点以上の取得が推奨される。これらの目標スコアは、各学部の過去の合格傾向や受験生の動向を踏まえた現実的な数値となっている。

もちろんスコアが高いに越したことはないです。ただ2400ほど取れる人はそもそも早慶の合格可能性も十分ありますので、やっぱり2300くらいが一つのラインというのは変わりません。
英検級別・TOEIC点数別攻略戦略
実際にどのように対策を進めていけばいいのかについても言及していこう。
英検未取得者の対策アプローチ
英検未取得の受験生は、まず自身の英語レベルを正確に把握することが重要である。高校の定期テストで80点以上を安定して取れる場合は英検2級から、それ以下の場合は準2級からのスタートが現実的である。
段階的スコアアップ戦略として、準2級取得を高2春まで、2級取得を高2夏から秋、2級高得点でCSEスコア2200点以上を高3春、準1級挑戦でCSEスコア2300点以上の確実な取得を高3夏以降に設定することが効果的である。
対策の重点ポイントとしては、4技能バランスの取れた学習が最も重要である。特に日本人が苦手とするライティングとスピーキングの対策を早期から開始し、語彙力強化では英検2級レベルの5000語以上の習得を目指す必要がある。また、各技能の対策では、リーディングとリスニングで基礎を固めつつ、ライティングとスピーキングで差をつける戦略が有効である。
英検準2級から2級レベルの戦略
CSEスコア1800点から2200点の受験生は、立教大学合格のために戦略的な取り組みが必要である。英検は年3回(6月、10月、1月)実施されるため、高3生は最大3回の受験機会があり、各回で確実にスコアアップを図る計画的な学習が重要である。
短期集中スコアアップ戦略では、技能別対策の優先順位を明確にすることが効果的である。リーディングは最も点数を伸ばしやすく、語彙力強化と速読練習により2から3週間で50点アップが期待できる。リスニングは毎日2時間の集中学習とシャドーイング練習により、1ヶ月で30から50点のアップが可能である。
ライティングではテンプレート習得と添削指導により2週間で安定化が図れ、スピーキングは毎日の練習と録音による自己確認で3週間での流暢性向上が期待できる。CSEスコア2200点突破のポイントとして、各技能550点以上の獲得、語彙力7000語レベルまでの強化、過去問演習による時間配分の最適化、4技能統合型の学習アプローチが重要である。
立教受験における位置づけとして、CSEスコア2200点台の場合、共通テスト英語との比較が重要になる。共通テストで8割以上の得点が見込める場合は共通テスト重視、そうでない場合は英検スコアアップに集中する戦略が有効である。

s-cbtも活用すれば回数はかなり多く受験できます。取り急ぎ2級くらいは早い段階で取得しておきましょう。
英検準1級以上・TOEIC高得点者の戦略
英検CSEスコア2300点以上、TOEIC730点以上を取得している受験生は、立教大学入試において大きなアドバンテージを持っている。確実な合格戦略として、英語外部試験スコアを最大限活用し、他科目の学習時間を十分に確保することで、複数学部への安全な出願戦略が可能となる。
さらなるスコアアップの意義として、CSEスコア2400点以上(共通テスト90%相当)を取得できれば、英語が絶対的な得点源となり、合格可能性が飛躍的に向上する。上位スコア取得のための対策では、準1級完全攻略で語彙力10000語レベルの達成、1級挑戦でCSEスコア2630点以上での満点換算、TOEIC900点台でL&RとS&Wで945点以上を目指すことが効果的である。
各レベルでの立教受験可能性として、1級でCSEスコア2630点以上の場合は非常に高い合格可能性があり、英語を得点源として確実に活用できる。準1級高得点でCSEスコア2400点から2629点の場合は高い合格可能性があり、英語優位で他科目に注力できる。準1級標準でCSEスコア2300点から2399点の場合はやや高い合格可能性があるが、バランス良い対策が必要である。

現実には2400以上は非常に難しいので、2300以上あれば十分です。
他のMARCHとの徹底比較
ここまで立教について記載しているが、他のMARCHの英語の外部試験の状況についても確認していこう。
明治大学の外部試験利用制度
明治大学には様々な外部英語試験を利用した入学試験方式があり、基準を満たすことで外国語の試験が免除され、スコアに応じた得点が得られる制度となっている。利用可能学部・方式として、商学部では英検利用入試で出願資格が英検2級以上、経営学部では英検加点方式でCSEスコア2200点で出願可能、国際日本学部では英検準1級が出願資格となっている。
明治大学との比較では、明治は特定学部のみで限定的活用であるのに対し、立教は全学部で包括的活用が可能である。また、明治は出願資格中心の制度であるのに対し、立教は得点換算による有利性が明確である。明治大学では英語が得意な受験生用の入試方式が存在するが、採用している学部が限られており、募集人数も少ないという制約がある。
青山学院大学の制度
青山学院大学は明治大学と異なり、満点に換算されたり、9割の点数に換算されたりというメリットはない制度となっている。主な特徴として、全学部統一入試で英語外部試験利用可能であるが、換算メリットは限定的で、出願資格としての側面が強い。
青山学院との比較では、青山学院は換算メリットが少ないのに対し、立教は高スコアで大幅な優位性がある。また、青山学院は従来型英語試験が主流であるのに対し、立教は外部試験完全移行を実現している。青山学院大学では外部試験を活用しても大きなアドバンテージが得られないため、英語外部試験で高得点を取得している受験生にとっては立教大学の方が圧倒的に有利である。
中央大学の制度
中央大学では充実した外部試験制度が整備されており、英検利用の出願資格として英検準1級以上とし、それ以上であれば英語が試験で免除されている。学部別制度では、法学部で英検準1級以上で英語免除、経済学部で英検2級以上で150点満点での換算、文学部で英検準1級以上かつCSEスコア2300点以上という基準が設けられている。
中央大学との比較では、中央は英語完全免除のメリットがあるのに対し、立教は得点換算による柔軟性がある。また、中央は準1級以上の高い基準設定であるのに対し、立教は2級レベルからの活用が可能である。中央大学の制度は英検準1級以上取得者にとって非常に有利であるが、基準が高いため、より多くの受験生が活用できる立教大学の制度の方が汎用性が高い。
法政大学の制度
法政大学はかなり多くの学部で英検、その他外部英語試験を利用できる制度となっている。制度の特徴として、多くの学部で外部試験利用可能であるが、出願資格としての側面が強く、グローバル教養学部では高得点換算ありという内容になっている。
法政大学との比較では、法政は出願資格中心の制度であるのに対し、立教は得点優位性の明確な制度となっている。また、法政は英検準1級で130点換算(グローバル教養学部)であるのに対し、立教は高スコアでより高い換算が期待できる。法政大学の外部試験制度は出願する資格を得られるだけの側面が強く、大幅なアドバンテージとはなり得ない。
MARCH内での立教選択のメリット・デメリット
立教選択の圧倒的メリットとして、制度の充実度では全学部で外部試験完全対応、換算基準の明確性(共通テスト利用)、高スコアでの大幅優位性がある。戦略的優位性では、英語学習に集中投資の効果が大きく、他科目への学習時間配分最適化が可能で、複数回受験による安定性が確保できる。受験効率性では、学部個別試験なしの負担軽減、同一対策で複数学部受験可能、早期に英語を固定可能という利点がある。
考慮すべきデメリットとして、外部試験依存のリスクがあり、英検等で結果が出ない場合の不利や、従来型英語試験での逆転困難という問題がある。また、競争の激化により外部試験高得点者の集中や、他科目での高得点要求増加という課題もある。
MARCH選択の判断基準として、英検準1級以上の受験生には立教大学で最大限の制度メリット享受が可能である。英検2級高得点の受験生には立教で有利、中央も選択肢となる。英検2級標準の受験生には明治・法政で従来型入試の方が有利な可能性がある。英検取得困難な受験生には青山学院・法政で従来型英語試験中心が適している。

総じて英検などで必要なスコアを取れたら立教をたくさん受ければいいし、そうでないなら明治など他のMARCHを中心に受けるべきとそのようになってきますよね。あなたはいかがですか?
外部試験取得のための勉強法
英検対策の効果的な方法
立教大学入試で有利になるCSEスコア2300点以上を確実に取得するためには、4技能をバランス良く伸ばす統合型学習が不可欠である。語彙力強化戦略では段階別語彙習得が重要で、英検2級では5000語レベル(ターゲット1900等)、英検準1級では8000語レベル(パス単準1級、単熟語Ex準一級等)の習得を目指す。
語彙定着法では、4技能での語彙活用練習、語源・接辞による体系的理解、コロケーション(語の組み合わせ)重視のアプローチが効果的である。技能別対策ポイントとして、リーディング対策では時間配分の最適化(1分で150から200語処理)、パラグラフリーディング技術の習得、語彙推測能力の向上が重要である。

英検のリーディングパートはとにかく語彙が大事です。単語学習は早く進めてください。また読解の設問は本文が読めていればそこまで困りません。各パラグラフの大意が何かを掴む練習が得点に直結します。
リスニング対策では毎日最低30分の継続学習、シャドーイング・ディクテーション練習、様々なアクセント(アメリカ・イギリス・オーストラリア)への対応が必要である。ライティング対策では論理構成テンプレートの習得、Introduction-Body-Conclusion構造の完全マスター、語数制限内での効果的な表現技術の練習が効果的である。スピーキング対策ではオンライン英会話での実戦練習、1分間スピーチの反復練習、論理的思考と英語表現の同時訓練が重要である。

リスニング、これなんですよね。英検はリスニングでみんな取れません。本当に早くからの学習が必要です。
TOEIC対策のポイント
TOEIC L&R対策では、Part別攻略法の習得、公式問題集による実戦演習、スコア730点以上を目指すための上級語彙・複雑な文法構造の理解が重要である。TOEIC S&W対策では、テンプレート回答の準備、時間内回答のための訓練、ビジネス場面での適切な表現習得が効果的である。
TOEICは英検と比較してビジネス英語の要素が強いため、立教大学を第一志望とする高校生には英検の方が親和性が高い。ただし、既にTOEICで高得点を取得している場合や、将来的にビジネス英語を重視したい場合は、TOEICスコアの活用も有効な選択肢となる。
短期間でのスコアアップ戦略
CSEスコア200点アップを目標とした3ヶ月集中プランでは、1ヶ月目に基礎固めとして語彙力強化(1日100語×30日)、基本文法の完全理解、4技能基礎練習の開始を行う。2ヶ月目に応用力向上として過去問演習開始(週2回)、弱点技能の集中対策、模擬試験受験(月2回)を実施する。3ヶ月目に実戦力完成として毎日過去問演習、時間配分の最適化、本番形式での最終調整を行う。
技能別短期スコアアップ法では、リーディングは語彙集中強化と速読練習により2から3週間で50点アップが期待できる。リスニングは毎日2時間集中とシャドーイングにより1ヶ月で30から50点アップが可能である。ライティングはテンプレート暗記と添削により2週間で安定化が図れる。スピーキングは毎日練習と録音確認により3週間で流暢性向上が期待できる。
時間配分と解答戦略
学習時間配分の最適化
立教大学を志望する受験生にとって、英語外部試験での高得点取得は最優先課題となる。時間配分の最適化では、英検対策重点期である高2時点で英語(英検対策)に40%、国語に30%、選択科目に25%、その他に5%の配分が効果的である。
英検確保後の高3前半では、英語(維持)に20%、国語に35%、選択科目に35%、共通テスト対策に10%の配分に調整する。入試直前期の高3後半では、英語(維持)に15%、国語に40%、選択科目に35%、入試対策に10%の配分とし、英語を維持しながら他科目の完成を図る。
学習効率最大化のポイントとして、早期の英検高得点確保により他科目に集中できる環境を作り、4技能統合学習で効率的な英語力向上を図り、計画的な受験でリスク分散と機会最大化を実現することが重要である。

あくまでも立教志望の人向けです。早慶志望は英検後も英語の勉強をしないといけません。
受験戦略の立案
英検受験の戦略的スケジューリングでは、高2春の6月で英検2級取得、高2秋の10月で英検2級高得点またはCSEスコア2200点突破、高3春の6月で英検準1級挑戦またはCSEスコア2300点確保、高3秋の10月で最終スコアアップ(必要に応じて)という段階的なアプローチが効果的である。
立教大学への出願戦略では、英検CSEスコア2300点以上を取得している場合、共通テスト利用入試を積極活用し、一般入試との併願により複数回の受験機会を確保する。また、同一学部の複数日程受験や、志望度の異なる複数学部への出願により、合格可能性を最大化することが重要である。
よくある質問と対策
ここでは立教の外部試験に関するよくある質問について答えている。
英検受験時期に関する質問
英検の受験時期についてよく質問されるが、2級も取得していないのならそれは早くに取得した方がいいだろう。
一方で準一級クラスになってくるとそれなりの学力がないと思うような結果を残すことができないだろう。そのため夏から秋に集中的に受験することが望ましい。
一方で英検は2025年時点で、一つのタームで通常回1回とscbtが2回の合計3回の受験と回数が制限されている。夏から秋葉8月から11月だ。12月以降は受験に間に合わないことを考えるとここはフルで受験することが好ましい。
さらに回数が必要な人は7月にも受験するといいだろう。
また別の級であれば回数制限は別になるので、2級とのダブル受験でスコアを狙うのも良いだろう。

ここの回数制限は毎年基準が異なっています。最新の情報を確認するようにしてください。
低スコアでの合格可能性に関する質問
英検CSEスコア2300点未満でも立教大学に合格は可能であるが、他科目での高得点が必要になる。CSEスコア2200点台の場合、共通テスト英語8割以上の取得を目指そう。また共通テスト利用においては、国語・選択科目で8.5割以上の高得点が必要となる。複数学部受験によるリスク分散も重要な戦略となる。
CSEスコア2000点台前半の場合、英検スコアアップが最優先課題となり、共通テスト英語での8割確保を併行して進める必要がある。この場合、より安全な併願校の検討も必要となるため、MARCH全体での戦略的な受験計画が重要である。
英検とTOEICの選択に関する質問
英検とTOEICのどちらが立教大学入試に有利かという質問に対しては、英検が圧倒的に有利である。理由として、換算表の詳細さでは英検は1点刻みの詳細な換算表が公開されている点、高校生への親和性では英検は高校カリキュラムとの整合性が高い点、4技能バランスでは英検は4技能が均等配点である点、受験機会では年3回の受験機会で計画的なスコアアップが可能である点が挙げられる。
TOEICを選ぶべきケースとしては、既にTOEIC高得点(800点以上)を取得済みの場合、ビジネス英語への関心が高い場合、海外大学併願でTOEICが必要な場合に限定される。一般的な高校生には英検での対策が最も効率的である。
入試方式の選択に関する質問
共通テスト利用入試と全学部入試のどちらが合格しやすいかという質問については、さほど気にしなくてもいいというのが私の考えだ。
どちらも結局英語外部試験か共通テストで高得点が必要で、高得点を取れていれば、結局どちらにも出願する流れになってくるだろう。また極端に合格しやすさの有無に影響が出るような感じはない。(一部学部を除く。)
そのため英語外部試験で高得点を取れれば共通テスト利用も全学部入試も受ければいいし。取れなければ立教の受験自体をどうするのかを考えるようにしよう。
併願戦略に関する質問
立教大学以外のMARCH併願戦略については、英検スコアに応じた戦略的併願が重要である。
英検高得点者(CSEスコア2300点以上)の併願戦略では、第1志望を立教大学(英検活用で確実に)、第2志望を中央大学(準1級なら英語免除)としてとにかく英検をフル活用するのがおすすめである。また学力的に早慶も狙えるかもしれない。
英検中程度(CSEスコア2000から2299点)の併願戦略では、明治大学、青山学院大学、法政大学などをメインに考える方がいいかもしれない。持ち込み可能なものであまり勝負ができないのならそもそも持ち込みがない受験方式で戦う方が賢明だと考えるがいかがだろうか?
技能別スコア配分に関する質問
英検の各技能でどの程度のスコアが必要かという質問については、バランス良く各技能500点以上の取得が目標となる。CSEスコア2300点達成のための技能別目安として、リーディング580点以上(語彙力強化、速読練習)、リスニング570点以上(毎日のリスニング、シャドーイング)、ライティング575点以上(論理構成、語彙の適切な使用)、スピーキング575点以上(流暢性、発音、論理性)が推奨される。
技能別の重要度として、リーディングは最もスコアを伸ばしやすく、ライティングは安定した得点源になりやすい。一方でリスニングは対策により確実に向上するものの多くの受験生が苦手としている。
スピーキングは個人差が大きいが短期的な対策が有効なため食わず嫌いしないようにしてほしい。
学習開始時期に関する質問
英検対策をいつから始めるべきかという質問については、理想的には高校1年生から段階的に始めることが推奨される。高1では中学英語の完全定着と英検準2級取得を目標とし、高2春から本格的な英検2級対策を開始する。遅くとも高2の夏休みまでには英検対策を開始する必要があり、高3から始める場合は相当な集中的な学習が必要となる。
早期開始のメリットとして、時間的余裕による確実な実力向上、複数回受験による最適なタイミングでの高得点取得、高3での他科目への学習時間確保が挙げられる。一方で、遅い開始の場合でも、集中的な対策により短期間でのスコアアップは可能であるが、リスクが高くなることは否めない。
英語以外の科目対策に関する質問
英検で高得点を取得した後の他科目対策について質問されることが多い。立教大学では英語の配点が高いとはいえ、国語と選択科目での確実な得点も合格には不可欠である。英検CSEスコア2300点以上を取得している場合でも、国語では現代文、古文で7割以上、選択科目でも7割以上の得点が目標となる。
英語を早期に固めることで、高3では国語と選択科目に集中できる時間的余裕が生まれるという大きなメリットを活用することが重要である。

立教の他の学部の対策もまとめてあるので、そちらもあわせてご確認ください。
・立教大学文系数学
費用対効果に関する質問
英検受験にかかる費用や英語外部試験対策の費用対効果について質問されることがある。英検の受験料は級により異なるが、2級で約9,000円、準1級で約10,000円程度である。年間で複数回受験したとしても、塾や予備校での英語対策費用と比較すると非常にコストパフォーマンスが高い。
さらに重要なのは、英検で高得点を取得することで立教大学だけでなく、他の多くの大学でも外部試験利用入試で有利になる点である。一度取得したスコアは複数の大学・学部で活用できるため、受験全体での戦略的価値は非常に高い。また、大学入学後や就職活動での英語力証明としても活用できるため、長期的な投資効果も期待できる。

非常に高いのですが、一度良いスコアを取るとそもそも受験校を減らせる可能性や浪人回避などの可能性があるので、ここはケチっては絶対にいけません。
不合格時の対策に関する質問
万が一、立教大学が不合格となった場合の対策について質問されることがある。英検で高得点を取得している場合、他のMARCH大学や同レベルの私立大学でも外部試験利用入試で有利になる可能性が高い。特に中央大学では英検準1級以上で英語が免除されるため、立教大学と同様に大きなアドバンテージとなる。
また、英検のスコアは2年間有効であるため、現役で合格できなかった場合でも浪人時に同じスコアを活用できる。この場合、1年間を他科目の徹底的な強化に充てることができるため、総合的な学力向上による確実な合格が期待できる。英検での高得点取得は、現役合格はもちろん、浪人時のリスク軽減にも大きく貢献する。

万が一浪人になったとしても英検のスコアあれば本当に浪人時のリスクヘッジにもなるんですよね。だから絶対に英検は受けてください。
立教の外部試験対策まとめ
立教大学の英語外部試験制度は、英検CSEスコア2300点以上を取得している受験生にとって極めて有利な入試制度である。MARCH内でも最も充実した外部試験活用制度を持つ立教大学は、戦略的な英語学習により合格可能性を大幅に向上させることができる大学と言える。
立教大学入試成功の鍵
立教大学合格を確実にするために最も重要なのは、英検CSEスコア2300点以上の早期取得である。この目標を達成するためには、高2春から計画的な英検対策を開始し、4技能をバランス良く強化する統合型学習アプローチが不可欠である。特に日本人が苦手とするライティングとスピーキングの対策を重点的に行い、語彙力7000語以上の習得を目指すことが重要である。
英語外部試験で高得点を確保した後は、他科目の学習時間を十分に確保できるという大きなメリットを活用し、国語と選択科目で8割以上の得点を目指す。この戦略により、複数学部への安全な出願が可能となり、合格可能性を最大化できる。
効果的な受験戦略の実行
立教大学の入試制度を最大限活用するためには、英検受験のスケジューリングが極めて重要である。
入試方式の選択においては、英検CSEスコア2300点以上を取得している場合、共通テスト利用入試を積極的に活用し、一般入試との併願により複数回の受験機会を確保する戦略が効果的である。この組み合わせにより、最大5から6回の受験機会を得ることができ、合格の確実性を大幅に向上させることができる。
MARCH内での競争優位性
立教大学の英語外部試験制度は、他のMARCH大学と比較して圧倒的な優位性を持っている。明治大学や青山学院大学が限定的な活用に留まる中、立教大学は全学部で外部試験を完全に活用できる制度を整備している。また、中央大学の制度は準1級以上という高い基準を設けているのに対し、立教大学は2級レベルからの活用が可能であり、より多くの受験生にとってメリットのある制度となっている。
この制度的優位性により、英検で高得点を取得している受験生にとって立教大学は最も合格しやすいMARCH大学となっている。特に英検CSEスコア2300点以上を取得している場合、立教大学への合格可能性は他のMARCH大学と比較して格段に高くなる。
長期的な学習投資の価値
英検対策への投資は、立教大学合格だけでなく、大学入学後や就職活動においても大きな価値を持つ。4技能をバランス良く強化した英語力は、グローバル化が進む現代社会において必須のスキルであり、立教大学での学習においても大きなアドバンテージとなる。
また、一度取得した英検スコアは2年間有効であるため、現役で合格できなかった場合でも浪人時に同じスコアを活用できる。これにより、浪人時には他科目の強化に集中でき、総合的な学力向上による確実な合格が期待できる。
最終的な合格戦略
立教大学への確実な合格を目指すためには、英語外部試験での高得点取得を最優先に据えた戦略的な学習計画が不可欠である。英検CSEスコア2300点以上の取得により英語を得点源として固め、他科目でのバランス良い得点により合格を確実なものとする。
この戦略を実行するために、早期からの計画的な学習開始、4技能統合型の英検対策、複数回受験による機会最大化、そして他のMARCH大学との戦略的併願により、立教大学への合格可能性を最大限に高めることができる。英語外部試験制度を最大限活用することで、立教大学は確実に合格できる大学となるのである。

非常に長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?ここまで読んでいただきありがとうございました。
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