勉強嫌いの人でもすぐにできる究極の暗記法3ステップ
2016年10月20日 | 勉強法基礎
勉強が嫌いであったり苦手であったりする人は、暗記が苦手であることが非常に多い。
また、小学校や中学校の勉強に加えて高校の勉強というのは明らかに知識量が多い。この、膨大な知識量のインプットができずに勉強に困っている人たちが続出してくるのである。
しかし、暗記というのはしっかりと正しいステップを踏んで行えば、いくら現時点で勉強できなくても、必ずなんでも覚えられるようになる。
また、この正しい暗記法は単なる知識のインプットに終始せず、それを自由自在に使いこなすアウトプットも視野に入れたものだ。
ここでは、そんな勉強が嫌いな人でもすぐにできる究極の暗記法を3つのステップに分けて紹介する。
この記事をしっかり読んでそれを実践すれば、もう君は暗記に悩まなくて済むのだ。
まずは、3ステップからなる究極の暗記法というのはどのようなものか簡潔に説明する。後に小技やポイントを付記していくので、まずはこれを読んで、自分のやるべきことを認識しよう。
1.インプット
まずは、暗記する対象をとりあえずインプットしよう。 この際に覚える事柄に対して理由などのヒントがあれば一緒に覚えておくと暗記の手助けとなる。
例えば、英単語の場合その単語がそのような意味になることには理由などない。一方、数学の公式などは、証明というそれが成り立つ理由がある。
証明を知っていると、万が一忘れたときにすぐに思い出せるため、この証明も同時にインプットしておくことは吉となるのだ。
このように覚える対象に理由がある場合は一緒に覚えておこう。
2.覚える対象を隠して何回もテスト
ここが一番重要なところである。 覚える対象を何回も繰り返しテストをするのだ。
繰り返すことがこの暗記法で非常に重要だ。 その理由は人の記憶のメカニズムにある。
人は、短期記憶と長期記憶の二つの種類の記憶を持っている。 名前からわかる通り短期記憶は情報を得てからほんの数秒から数十秒ですぐ忘れてしまう。
しかし、長期記憶化することによってその記憶は長い間保つことができる。
では、どうやって長期記憶化するのだろうか?
その方法が繰り返し何回も情報をインプットしていくことである。 何回も情報を脳に植え付けることによってその情報が長期記憶化されるのだ。
諦めずに根気強く、その対象を覚えるまで何回も繰り返しテストをしよう。
3.時間をおいてアウトプット
いよいよ暗記の最終仕上げだ。
できるだけ多くのまとまりを、最初に暗記した時から時間を空けて(1週間程度)テストしてみよう。 おそらくこの段階で5割程度はしっかりと覚えているはずである。
ここでしっかり答えられたものは長期記憶化するのである。
では、残りの5割はどうするのか?
ここで、チェックの際にこたえられなかったものをもう一度最初のステップからやり直そう。
この3つのステップを繰り返し行っていくことでいくら勉強が苦手だったり、暗記が苦手でもしっかりと覚えることができるのだ。
究極の暗記法の例−単語帳を使った英単語暗記
以上の3つのステップを繰り返せばだれでもしっかりと暗記することがでいることが分かっただろう。しかし例がないと少々わかりにくい。
よってここでは単語帳を使った暗記の3つのステップの活用法を解説する。
実際に単語を覚えるのに苦労している人はたくさんいるので、これを読んで是非活用しよう。
事前準備
まずは、どれくらいのペースで覚えていくのか自分で決めなければならない。
ここでは、その決め方を解説する。
おそらくどの単語帳も5つ程度のセクションに分かれているだろう。
まずはそのセクションを一つ一つ完璧にすることを考えよう。 このセクションをどれくらいの期間で終わらせたいのかを考えて、その期間の日数でそのセクション内の単語の数を割るのだ。
だいたい一日20~50単語が丁度良いだろう。
さっそく3ステップを活用
まずは、一日覚えたい単語に対してステップ1,2を適用しよう。
20個覚えたいのならまずはその単語の意味を眺めてインプットしよう。 その後その20個が完璧になるまで何度も隠してテストしよう。
これを毎日コツコツと1つのセクションが終わるまで繰り返すのだ。
全て終わったら1日か2日くらい休憩を入れよう。 これが時間を空けるということに相当する。 時間を空けたら今度はステップ3だ。
そのセクションのすべての単語をしっかりと覚えているか確認しよう。 おそらく一回目の時点ではまだすべて覚えきれていないだろう。 よって、覚えきれていなかった単語については必ずしるしをつけておこう。
そして、しるしの付けた単語をまたステップ1から繰り返していこう。 これを繰り返せば1つのセクションはもう完璧になるのだ。 そして、このやり方をすべてのセクションについて行えば君はもう単語帳が完璧になるのだ。
また、単語の暗記法についてはより詳しいことが以下の記事に載っているので合わせて見ておこう。
慶早進学塾直伝!1日100単語覚える最強暗記法3ステップ
暗記を効率化する小技集
以上、とてもシンプルな暗記法を紹介してきた。ここではその暗記をより効率的に行うための方法を多数紹介するので、是非とも活用してさらに暗記に強い人間となっていってほしい。
青を使う
青を使う…え?どういうこと?と思う人も多いだろう。青を使うとはすなわち、青以外の色を排除するということでもある。
つまり、ノートを取る際に黒、赤、黄色、緑…などと多数の色を使ってカラフルに仕上げるのではなく、青一色でまとめる、ということだ。
そんなことをしてどんな意味があるのか、単なる迷信なのでは?などと思う人もいるだろう。しかし、青が暗記に良いことは科学的に証明されているのだ。以下の引用を見てほしい。
青色には、副交感神経を活発にし、気持ちを冷静にしてくれて、更に時間の経過を感じさせないというリラックス効果があります。
それにより、人の集中力や視認性を高める効果が発見されました。人は青色を見ると、『セロトニン』が分泌され、それによりストレスによる刺激に影響されにくくなります。
インターネットの世界でも、重要なポイントやリンク先のURLが青色で、その他は黒で表示されているのを脳は自然と認識していることも理由の一つになるのではないでしょうか。
重要なところは赤で書く、という人も多いだろう。ただ、本当に効果があるのは青なのである。是非ともこれを一度実践してみてほしい。
暗記は夜寝る前に、復習は朝起きてすぐに
これは聞いたことのある人も多いのではないだろうか。これも“青を使う”と同じく、科学的な根拠がある。以下の引用を見てみてほしい。
人間は寝ている間、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。身体は眠った状態で脳は活動しているのがレム睡眠。身体も脳も休んでいる状態なのがノンレム睡眠。レム睡眠中は脳は海馬に記憶を定着させており、浅いノンレム睡眠のときは記憶を結合する働きがあるといわれています。
アメリカの心理学者が行った研究によると、あることを記憶してから眠った場合と起きていた場合では眠ったほうが記憶が長続きするという研究結果が!
つまり、睡眠中は脳が記憶するベストな状態だと言えるのです。
以上より、暗記は夜寝る前に行うのがベストだということがわかっただろう。
そうして寝る前に覚えたものを翌朝本当に覚えているかどうか確認する、というサイクルを作ることができればさらに暗記を効率化、かつ習慣化できるだろう。
また、夜寝る前と朝起きた直後というのはとても活用しやすいスキマ時間でもある。いつもより10分だけ早く起きてみたりするだけで暗記効率が上がると思えば、実践できるのではないだろうか?
運動しながら覚える
細かなことは複雑なので省略するが、一般的に運動しながら暗記をすると効率が良いことが知られている。
歩きながら、走りながら、単語を暗記してみよう。部屋の中を歩き回ってもいいし、ジョギングをしつつリスニング教材を使って英単語を暗記してみても良いだろう。
勉強とはストレスが溜まるもので、受験直前ともなれば些細なことでもイライラしてしまうだろう。
そんな時にもやはり運動は効率的である。
外を少し歩いてみたり、軽くストレッチをしてみたり、自分の好きなスポーツをやりに行ったり…こうしたことをしてリフレッシュするのも非常に大切なことである。
また、嫌悪されがちな貧乏ゆすりも実は勉強には効果があったりする。
他人の迷惑にならない程度、そして何より自分の集中が阻害されない程度にやってみても良いかもしれない。
声に出して覚える
これは聞いたことのある人も多いだろう。
英単語であれば実際に発音してみて、社会系の暗記ものであればその教科書の文を音読する、などのことである。
声に出すことのメリットは、インプットとアウトプットを同時にできることだ。
目で見てインプット、口に出してアウトプット、そして口に出したことを耳で聞いてインプットである。
これを繰り返し行うと、暗記までの時間が短縮できるのだ。
さらに、声に出して覚えることには眠気撃退効果もある。活字を見てひたすらペンを動かすだけの作業はいうまでもなく眠たいものである。そこに少し違う作業を加えるだけでも改善が見られるだろう。ぜひ実践してみてほしい。
友達に教える
自分の中では、よし覚えた!と思ったことでも、人に説明するのはちょっと…という経験はないだろうか?
人に説明する、すなわち教える時には、その内容について自分が完璧に理解していないといけないのだ。
ただ漫然と覚えただけではその記憶は長続きしない。そこで、友達に教えるという方法が有効となってくる。
この方法は主に社会科目に使えるのだが、ここでは世界史を例にとって話そう。
コロンブス、ヴァスコ=ダ=ガマ、マゼラン…世界史専攻ならこれらの人物名は聞いたことのある人が多いだろう。言うまでもなく、これらの人物はいわゆる大航海時代に活躍した人物たちである。
しかしこれら人物名を覚えただけでは、世界史のテスト、ひいては入試では太刀打ちできない。
どういう目的で、誰に言われて、どこへ向かって、それがどのような結果をもたらしたのか。
このことを結びつけた上で覚えなければ意味がないのである。
目の前に全く世界史の知識のない友達がいると仮定しよう。その子に「大航海時代って何?」と聞かれた時にまずコロンブスの話をしようと思い立ったならば、それは単なる人名の羅列には止まることができないはずだ。
あなたならどうやって話をするだろうか?少しこのページを閉じて考えてみてほしい。以下に簡単に例を載せておく。
当時西欧はインド、中国、日本などに関心を抱いていており、その航海ルートの開拓のため、スペイン・ポルトガルは探検家を探していた。
ポルトガルは東回り、すなわちアフリカ最南端を通ってインド方面へ抜けるルートを開拓していたが、コロンブスは逆回りの、現在のアメリカ方面からアジアに到達するルートが存在すると考えていた。
しかしこのコロンブスの考えはポルトガルのそれとは対立していたため、スペインのイサベル女王の支援を仰いで新たなルートの開拓に勤しむことになる。
そしてついに1492年、コロンブス一行はサンサルバドル島に到達するわけだが、そこはコロンブスが思い描いていたアジアではなかった。
しかし生涯そこはインドであると信じ続けたコロンブスによりその一帯の島々はのちに西インド諸島と名付けられ、先住民をインディアンと呼んだ。このコロンブスの発見により、アメリカの先住民は奴隷として酷使されることになり、新たな苦難の歴史が始まることになる。
と、何も調べたりせずにここまでパッと浮かぶ人は少ないのではないだろうか。
コロンブス、という単語一つでここまで物語が膨らむのが、歴史という教科である。
上に書いたような説明をすれば何も知らない友達もコロンブスについてよくわかってくれるはず。
友達に教えてあげられるくらいまで徹底的に暗記をすることを目標にしよう。
エビングハウスの忘却曲線を知る
え?エビングハウス?忘却曲線?なんて人も多いはずだ。
まあそんな難しいことは考えずに、下の図を見てもらえれば何を言わんとしているかわかるだろう。
かなり衝撃を受けないだろうか?人間の脳とは思ったより賢くなく、覚えたものもどんどん忘れられていくのだ。
だからこそ、繰り返し暗記をして定着させなければならないのだ。忘れてしまうのは人間なんだから当たり前。そんな中でいかに暗記量を増やせるかが勝負である。
まとめ
以上が、勉強嫌いの人でもすぐにできる究極の暗記法3ステップとその実用例、使える小技集だ。
たとえ君たちが勉強が嫌いで暗記が苦手であったとしてもこの3つのステップ、
3.時間をおいてアウトプット
を守ってやれば必ずなんでも暗記できるようになる。加えて紹介したいくつかの小技を生かしてくれれば、必ずや暗記マスターになることができるだろう。
この記事を参考にして、暗記のプロになろう!
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