2ヶ月で満点を目指す!!「センター英文法」徹底解説
2016年11月30日 | センター試験
センター英語の対策をする時、慶早進学塾がまずとりかからせるのは文法分野の対策である。
なぜなら得点が6割に乗らなかったり、安定した得点ができない場合、ほとんどの原因は文法力にあるからだ。
今回は近年のセンター英文法の配点、傾向の分析と勉強法、さらにどのようにして解くかの三点をまとめた。
この記事を読んでセンター英文法の全てを理解し、安定して140点以上を得点できるようになろう。
はじめに
これはセンター英語(2016)の配点だ。
一見するとセンター英語では、英文法分野の得点は大門2のみ、つまり40点しかない。
150点という大半の得点が存在する読解問題にフォーカスしたほうが高い得点を得られるように見える。
しかし長文問題で毎回安定して高得点を叩き出すというのは非常に難易度が高く、どうしてもブレが生じてしまう。
例えば長文が7~8割の得点率だったとすると、読解パートでの得点は105~120点である。
ここで文法を安定して9割以上とれていれば140~155点の範囲で得点が安定するが、文法が弱く、毎回バラバラの得点だと90~145点と得点が大きくブレることになってしまう。
大学受験、ことセンター試験において点数が安定しないことは点数が悪いこと以上に悪影響を与えてしまう。
高得点が偶に取れるだけに、模試などで失敗した時のショックの大きさ、本番で失敗した時の受験校の大幅な降下など、百害あって一利なし。
その為センター英語対策では、まず最初に文法問題を確実に得点し、得点を安定させることをできるようにする必要があるのだ。
さらに、英文法を磨き上げることによって自然と読解力も向上する。
これらの理由から配点は低くとも、文法は必ず勉強しなければならないのだ。
センター英文法の配点、傾向
何事に対しても重要なのはまず敵を知ることである。
この章ではセンター英文法の配点から、センター英文法で求められる能力はどのレベルの、どんなものかを解析していこうと思う。
大門2番をさらに得点まで詳しく解析するとこのようになる。
問題 | 設問内容 | 配点 |
---|---|---|
A | 文法、語法、語彙 | 20 |
B | 整序 | 12 |
C | 対話文作成 | 12 |
文法分野の配点は基本的に38~46を変動し、近年は44,42点で安定している。
2014年までは(C)は語彙推測という読解寄りの問題であったが、2015年度からは対話文作成というかなり文法寄りの問題に変化したことにより、より文法力が求められることとなった。
この傾向から、出題者側は受験生により文法力を求めているということが推察できる。
センター英文法の難易度
次に、センター英文法の難易度について個別に詳しく解説しようと思う。
(A)はまず、空欄に正しい選択肢を入れる、オーソドックスな文法問題だ。1~7では一つ、8~10では二つ選択肢を選んで解答する。
難易度としては平易で解くのにコツなどは必要なく、基本的な文法知識さえ詰めていれば8~10問は確実に得点できる。
後半の三つの問題では選択肢が増える為、難易度が高く感じるかもしれない。
しかし実はこの3問は紛らわしいものを区別できるかというコンセプトの問題なので、しっかりと勉強をしてきた受験生にとってはこれを知っているか?というコンセプトの前半の問題より確実に得点できるのだ。
次に(B)は整序英作文と呼ばれる問題だ。わかりやすく言うと並び替え問題である。
毎年3問、1つ4点の12点分が出題される。
解答形式としては並び替えた記号のうちの2つを空欄に埋めるというもの。部分点は存在しない為、あてずっぽうに埋めてもほとんど点数にな
らず、必ず正解となる順序にしなければならない。
難易度はこれも比較的平易なものである。
センター整序英作文の特徴として、他の並び替え問題よりも文法知識を重視しているということが挙げられる。
基本的に一問解く為に1~3の文法知識が要求されるため、一つでも分からない知識があると解けなくなってしまうことが多い。
私立などの並び替えと違い文章の高度な読み取り能力などは要求されない代わりに、基礎的な文法事項を全て理解していることが要求される。
一問ごとの配点も高く、落としたくない問題だ。
なお整序英作文を解く際には必ず英文を書くことが非常に重要だ。
記号を並べるだけでは文法的に間違った文章に対する違和感が敏感に感じ取れないためである。
最後にCの対話文完成の問題だ。
まだ2年しか出題がない為文法要素と読み取り要素の比率の推測が難しいが、基本的には文法力を試す問題で間違いないだろう。
A,B問題と比較すると文法要素に加えて文章を推察する力も要求され、選択肢も非常に多くなっているため、難易度はやや高くなっている。
文章を繋げるというタイプの問題であることから、やはり過去問を見てみると他動詞、使役動詞などの接続の形に区別がある文法知識を要求する出題が見られる。
新傾向の問題は初年度は簡単という特徴があるため、2015年は基本的な熟語知識のみで解答できる問題のみであったが、これからはおそらく
こういった出題が増えていくと思われる。
以上から、センターの英文法の特徴は過度に難しい問題の出題はされない代わりに、知識量が少なければ確実に得点は減少する、実力や今までの勉強量がかなり正確に反映される良問だということが分かる。
慶早流!二ヶ月で仕上げるセンター英文法
では実際に、どうすればセンター英文法で安定して勉強が取れるのか、勉強法と解法の二つの観点から解説していこう。
正しいルートで勉強すれば、センター英文法は二ヶ月で完璧に仕上げることができる。
ある程度点数が取れる状態であれば一ヶ月で仕上げることができる。
まずは勉強法から見ていこう。
センター英文法の勉強法
センター英文法の対策は成績によって2パターン存在する。
元の成績に差がある以上、全員が同じ勉強をすればいいなんてことはない。
分かれる基準は前統模試偏差値50のラインである。
それぞれ説明していこう。
まずは基礎から!!基本文法の最速完全制覇法
まずは偏差値が50に満たないという人だ。
河合塾の模試で偏差値が50に届いていないということは中学、高校基礎レベルの英文法が仕上がっていない可能性が高い。
慶早進学塾ではそういう生徒に対してこの安河内の英語をはじめからていねいにを推奨している。
はじはじでは中学レベルから高校基礎レベルの英文法を全て確認できるため、基礎ができていない生徒にはうってつけの参考書である。
使い方としては分からないところや知識が曖昧な部分を熟読し、解説を見ずに問題を解けるようになるまで繰り返すという形だ。
あくまで基礎の確認なので全てやる必要はなく、自分が分からないもののみ完璧にこなせば大丈夫だ。
最速で仕上げる!!センター英文法勉強法
次に偏差値が既に50以上取れているが文法がイマイチという人、上記の方法で基礎を仕上げてきた人だ。
こういう人は中学レベルの英文法は仕上がっているので安心して欲しい。
ここでつまづいてしまう人は受験レベル、実践レベルの問題に対応できていない可能性が高い。
まずは慶早進学塾の推薦書である英文法ベスト400を購入しよう。
様々な記事で紹介しているこのベスト400は
頻出パターン問題のみを収録。「1000題」やるよりも得点に繋がる厳選400題
であり、問題数が少ないのにセンター、MARCHレベルまでの英文法がしっかり身につくという優れものだ。
ベスト400を購入したらまず、章ごとに一通り解いてみて、自分の実力を確認しよう。
あくまで自分の実力を確認するための行程なので、少しでも怪しいと感じた問題は飛ばしてチェックをしてしてしまおう。
次に行わなければならない行程はインプットだ。
ベスト400の解説は
答えるだけでなく「なぜ、そうなるのか」に答えるくわしい解説
である。
間違えた問題、怪しいと感じた問題の解説をしっかりと読み込んで、なぜこの解答になるのか、どうしてこの選択肢ではダメなのかを理解しよう。
インプットが終了したら、知識がちゃんと入っているか、もう一度演習して確認しよう。
よほど記憶力のいい人でなければ一度読み込んだくらいで全ての知識が頭に入るなんてことはないので、もう一度間違える問題も出てくるはずだ。
そういう問題は目立つように更にもう一つチェックをつけよう。
そしてもう一度解説を読み込み、次はチェックが二つ付いた問題のみ解いていく。
このようにして繰り返していけばいつかは分からない問題が一つもない状態になるはずだ。
しかしここで安心してはいけない。この行程はあくまで全ての知識をインプットするだけの行程であり、一度インプットしたぐらいで知識は実力にはならないのである。
知識を本番で使える実力に変えるためにはアクティブラーニングによる学習が効果的である。
ラーニング・ピラミッド
名古屋商科大学「ラーニングピラミッドにおけるアクティブラーニングの効果」より
ラーニングピラミッドと呼ばれるこの図が示しているのは平均学習定着率、つまり勉強法ごとの効率を表している。
では実際にこの図を見ながら解説していこう。
まず、読み込みによるインプットは読書と同じレベルの定着率である。
定着率が高い勉強法は他の人に教えること、自ら体感すること、グループ討論などである。
大学受験勉強においてグループ討論は現実的でないが、これらのような能動的な学習、アクティブラーニングが確かな実力をつける上で非常に重要になってくる。
演習、つまり自ら体感し、デモンストレーションを何度も行うことが重要なのである。
そこで、知識を全てインプットしたら全ての問題、つまりインプットした範囲全ての問題を何度も解こう。
目安としては10周程度である。
一見大変に見えるかもしれないが、全て知識が入っている状態であれば一週目ほど時間は取られないはずなので根気よく何周も回すことが重要である。
ベスト400を用いた以上の勉強法でセンター英語に対応するための文法力は必ず付くはずだ。
ここまで来たらあとは過去問、マーク問題集を用いてセンターの形式に慣れるだけだ。
東進のホームページなどではセンター試験の過去問、解説を無料公開しているので、こういったサービスなどを利用して何年文も演習を積んで欲しい。
問題別センター英文法の正しい解き方
最後にセンター英文法を解く際の注意点、解法について解説しようと思う。
まず、最も気をつけて欲しいことは文法問題では極力時間を使わないことである。
文法は大切だが、あくまでも知識中心の問題であるため、一度分からないと思った問題はどれだけ考えてもほとんど解けないのである。
そのため時間があればそれだけ得点が伸びる可能性の高い読解問題に少しでも多くの時間を残し、自分の取れる問題を確実に取る意識が非常に重要である。
では次に、大問別に解法を説明していこう。
まずはA問題だ。これは内容から解答を導くパターンと文法事項から解答を導くパターンが存在する。
前者は割合としては非常に少ないのだが、時々前後の時制が異なる仮定法の問題などで引っ掛けとして出てくる可能性がある。
そのため、まずは文法知識で仮の解答を決定し、その後和訳することによって解答を確定、変更していくという流れで解いていこう。
B問題は基本的に文法知識のみで解ける問題が多い。
そのため選択肢、問題文を見たときにどのような知識を用いるのかあらかじめ予測し、それらを念頭に入れながら解いていくことが重要だ。
どんな知識が使われているか予測できず、あてずっぽうに並べている人は知識不足の可能性が高いので参考書演習に立ち返る必要があるかもしれない。
c問題はまず選択肢から正解の訳を推察するところから始めよう。
意味を考えることによって、まずいくつかの選択肢が切れるはずだ。
そして、最終的には文法事項を用いて選択肢を絞っていく。
まだ出題が少ないので確実ではないが、前述した他動詞や使役動詞の出題が多いことが予想される。
動詞や目的語の後に前置詞をとる表現についてしっかり知識を付けて問題にとりかかろう。
まとめ
今回はセンター英文法についての考察、解法についてかなり詳しくまとめさせていただいた。
そのため、この記事の中には大量のセンター英文法の極意が詰まっている。
ぜひ何度も読み返し、全てを参考にしていただきたい。
また、記事の内容や勉強法について質問がある方はtwitterやFacebookで無料相談を実施しているので、そちらも利用してほしい。
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