3つの「英語長文ハイパートレーニング」で実力アップ!
2016年07月15日 | 英語
今回は長文の点数を上げて英語の成績を伸ばすための問題集についてお伝えする。
あなたは志望校に合格したいと思っているはずだ。
その中でも、この記事を読んでくれているということは英語の成績を伸ばしたいと考えているのではないか。
であれば避けては通れない試練がある。
それが長文だ。
今まで英文解釈や構造の勉強をたくさんしてきたと思う。
それは全て長文の成績を上げるためだ。
そんなあなたに長文の成績を上げるためのとっておきの問題集「英語長文ハイパートレーニング」を紹介したい。
「基本はここだ」などの参考書で、しっかりと英文解釈の勉強をやってきたのであれば今度は実践的な長文の問題を解く必要がある。
だが、どんな問題でも片っ端から解いていけばいいというものではない。
正しい問題集で正しい勉強をしなければ長文の点数は上がらない。
まずは、正しい参考書を選ぶこと。そして次に、その参考書を正しく使うこと。
長文の実力をあげるには、その双方が必要となる。
以下、これらについて説明していく。
「英語長文ハイパートレーニング」の概要
ここでは長文の点数を上げるために役立つ問題集「英語長文ハイパートレーニング」を紹介する。
3つの種類があり、レベルが異なる。
よく読んで、自分に合うものを選ぶようにしよう。
※慶早進学塾では、英文解釈の基礎教材として「英文読解入門 基本はここだ!」という参考書を必須教材として用いている。
基本的な単語や文法を習得した後に取り組むべき本で、今までに習った文法知識を用いてどのように英文解釈ができるのかスマートに学べる良著だ。
ハイパートレーニングよりもさらに基礎を重視しているので、「はじめの一冊」にぴったりである。
本書については次の記事で詳しく説明しているので、英文解釈に自信のない人は一読願いたい。
その1: 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編
「基本はここだ」が終わった後に使ってほしい一冊である。
センター試験の基礎レベルがおおまかな目安。
長文の基礎を固めるのには最適な問題集だ。この問題集で長文の基礎をしっかりと固めよう。
教科書レベルであればこの問題集で十分カバーできる。
この問題集であれば2週間程度で仕上げる事ができる。
難易度的にも、そこまで時間をかけて取り組むものではない。
実力に自信があるのであればそもそもスキップしても構わない。
その2: 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編
センター試験の長文よりもレベルの高い長文も含んでいるため、この問題集を解いておけばセンター試験で困ることはないだろう。
センターレベルであればこの問題集でカバーできる。
特徴としては知識問題が多いことが挙げられる。
長文の練習と同時に、語彙力を鍛えることも可能だ。
この問題集は2~3週間程度で仕上げる事ができるだろう。
その3: 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル3 難関編
この問題集は難関大学の入試レベルの問題集。
センター試験レベルの問題を難なくこなせるようになれば、取り組むべきだ。
かなり難しいので、この問題集ができればマーチクラスでも十分戦える。
難関大学の入試問題で十分な点数を取るためには必須の問題集と言っても過言ではない。
この問題集も2週間を目安に仕上げられると思う。
センターの過去問で満点近くを取れたらこの問題集に入るのがいいだろう。
レベル1とレベル2に比べて長文の語数が多いのでかなりレベルが高い。
この問題集は難しいので「英語長文300」や「センターの過去問」を先にやってその次にこの問題集をやるのがベストだ。
慶早進学塾では
慶早では、レベル1とレベル2をセンター試験対策として使用している。
レベル3はセンター試験で高得点取れるようになってから、つまり二次試験向けの教材として扱っている。
センター試験でもあまり点数を取れず、とにかく長文に苦手意識を持っている人は素直にレベル1に着手しよう。
ある程度しか解けず、満足のいく点数にならない人はレベル2。
センター試験は大丈夫だが、それより上が…という人はレベル3がちょうど良い。
大学入試英語長文ハイパートレーニングの強み
各々の問題集と適正レベルについて説明した。
次は、「英語長文ハイパートレーニング」シリーズの特徴について述べていく。
合計12日で終えられるコンパクトな分量
通常、長文の問題集というと文章の数が多く、ヘビーなものばかりである。
夏休みなどの長期休暇であれば話は別だが、通常はそこまでの日数をかけられないものだ。
大学入試前の最後の問題集ならまだしも、本シリーズはセンター試験や大学入試基礎レベルの演習が中心だ。
今後、本番に向けてより高難度の問題集に取り組むことが予想される。
したがってセンター試験対策などは重要ではあるものの短期に仕上げてしまうべきものでもある。
本問題集は、表紙にも記してある通り12日で終了できるようになっている。
毎日こなしていれば、2週間で片付く。
1回の内容もさほどヘビーではないので、サクサク進められる演習書だ。
詳しい解説
この問題集の強みはなんと言っても解説が詳しいことである。
解説が不足していると、解いた後に疑問が残る可能性がある。
たとえば英文の選択肢の問題で、アが正解だったとしよう。
解説で「ここに○○と書いてあるのでアが正解。」と書いてあったらどう感じるだろうか。
確かにそうだけど、他の選択肢はなぜ不正解なの…?と思うに違いない。
その場合、アが正解である理由だけではなく、
- 他の選択肢が誤りである理由
- 各々の選択肢の日本語訳
も載っていた方が疑問点が解消しやすいのは言うまでもない。
長文読解の場合、「その選択肢が正解である理由」のみならず詳しい解説が必要なのだ。
「長文読解ハイパートレーニング」では、ただ「○○なのでコレが正解。」と述べるだけでなく、上のようなポイントも余すことなく説明されている。
本書の商品紹介ページでも次のように述べられている。
問題の「解答と解説」では、1問1問について正解を導く根拠をていねいに解説。選択肢英文の訳も掲載し、解答に疑問が残らないように工夫しています。
特に、選択肢の和訳が全て載っているのは、英語が得意ではない受験生にとって心強いものだ。
構文の解説も詳しく書かれているのでとても使いやすい。
英文解釈をしっかりと勉強した後の実践的なアウトプットに適した一冊である。
「徹底精読」で多角的な学習
英語という科目は、
- 文法
- 単語
- 熟語
- 長文
- リスニング
- 英作文
- …
などのように分野に分けて勉強されることが多い。
今回紹介している「英語長文ハイパートレーニング」もその名の通り長文読解のための問題集だ。
だが、長文読解の参考書で本当に長文読解しか勉強できないというのは非効率である。
別々に勉強するのも大切だが、できれば一気に色々なベクトルで英語を勉強したいと誰もが思う。
本書は問題の解説ののちに、「徹底精読」というコーナーが付いている。
ここでは、段落ごとに内容を構文レベルで図解を用いて分析してあり、誰が読んでもわかりやすい内容となっている。
詳しく読めば、各々がどういう構文なのか直ちに理解でき、文法事項の確認が可能なのだ。
それに、徹底精読コーナーでは難しめの単語・熟語も見開きのページ内でまとまっており、非常に見やすい構成。
何度も色々なページを行き来する面倒さ・苛立ちから解放され、その見開きのままである程度の学習が完結する仕組みである。
この「徹底精読」は、ハイパートレーニング最大の長所といえよう。
速読トレーニング
英語学習の題材として長文を扱った場合、それを「読む」教材として再活用するのが効果的だ。
特に速読は、英語の処理能力を上げるのに欠かせない手段。
だが、下線が引かれていたり( a )のように空欄があったりする長文は想像以上に読みにくいものであり、優秀な教材とはなりえない。
そこで本書では「速読トレーニング」という項目がある。
これは、問題編で扱った英文が完全に補完され(=空欄などを決してあり)、まとまり毎にスラッシュが加えられている。
速読といっても、ただ文章に登場する英語を頭から順番に発音していっても内容は理解できない。
どこからどこまでが意味のまとまりなのかを把握しないことには、ただ声を出しているだけになるのだ。
そこでスラッシュが活躍する。
スラッシュに従って速読することで意味のまとまりを掴め、素早く英語を理解していけるのだ。
音声CDも付属
ハイパートレーニングには、文章を読み上げた音声CDが付属している。
最近は多くの教材でCDが付属するようになったが、これはやはり大切なことだ。
あなたはリスニング・音読の重要性をあまり認識していないかもしれない。
だとしたら、学習において大きく損をしている。
英文を聞いたり音読したりするのは多くのメリットがある。
口や耳を使うことで脳の働きが良くなるし、集中力もキープできる。
それに単語の発音や文章を通じてのイントネーションの理解など、効果をあげたらキリがない。
暇な時間にCDをぼーっと聞くのもよし。
CDを聞いて発音など学んだ後に自分で音読してみるもよし。
音声を聴きながら同じ英語を話す「シャドーイング」も非常に効果的だ。
CDにはこのように様々な用途がある。
自分に合った学習スタイルで構わないので、何か一つ実行してみよう。
総合的な英語力が大きく向上するのは確かだ。
本書のCDはスラッシュリーディング用とナチュラルスピードの2種類の音声が収録されているので、自分で好きな方を選べるのも特徴である。
英語長文ハイパートレーニングの3段階の使い方
以下で述べる使い方をすれば受験の結果には目に見える形で反映されるだろう。
「基本はここだ」でインプットした知識をハイパートレーニングで実践で使えるように落とし込もう。
続いては使い方の解説をしていく。
この問題集は3段階の使い方をして欲しい。それは以下の3つだ。
- 実践
- インプット
- リピート
まずはしっかりと実践して問題を解く。
それができたら正しい答えをインプットする。
その正しい答えを受験で正確に書けるように何度もリピートして解く。
今から各々について詳しく解説していく。
問題を解いて実践する
まずは制限時間をはかって問題を解く。
制限時間は問題のところに記載されているので、それを守るようにしよう。
その際、答えは問題集に書き込まずにノートに書こう。
それによって、何度も問題集を使用する事ができる。
これはハイパートレーニングに限った話ではなく、様々な問題演習の場で重要なことだ。
英文に下線を引いたり重要語句に印をつけたり、自分で書き込みたい場合は、いっそのこと英文をコピーしてその紙に書き込むのもアリだ。
その問題集を解くのが1度きりというのであれば構わないが、複数回解きたいと考えているのであればそれを推奨する。
問題を解く時に必ず意識してほしいことがある。
それは、答えの根拠をたった一言でもいいからノートに記しておくということだ。
選択肢の問題などの場合、どれかが必ず答えであるため自分で考えることを放棄することがよくある。
「なんとなくコレ」という選び方をしてしまうのだ。
平易な問題を解いているうちはそれでも困らないが、レベルが上がってくると通用しなくなる日が訪れてしまう。
そうならないように、「ウが答えだ。なぜならここにこう書いてあるためだ。という風に根拠を明示するのが、長文読解の力を上げるうえで大切になる。
答えの根拠を自分で説明できるようにする。
英語に限らず重要なことなので、肝に命じておこう。
勉強においては「なぜこの答えなのか?」という事をしっかりと把握する事によって理解力に差がでる。
この小さな差が受験の合格と不合格を分けると言っても過言ではない。
正しい答えをインプットする
一通り解き終えたら、答え合わせをして解説を熟読しよう。
本文の解説を熟読し、自分の解釈が合っていたかを確認する。
間違っていた場合はその都度修正していこう。
ここではしっかりと正しい答えを頭に入れるのが目的だ。
もしも入試で間違った答えを書いてしまえば取り返しのつかない事になる。
そうならないために正しい答えをインプットし、理解する必要がある。
たとえ問題自体が正解であったとしても、
- 問題文の意味を理解しきれなかった場合
- 正誤がよくわからない選択肢があった場合
- たまたま正解してしまった場合
などは、真の意味では正解と言えないため、解説をよく読むようにしよう。
文章中にわからない表現・単語・熟語があったのであれば、「徹底精読」コーナーでまとめて確認するのが良い。
必要に応じて暗記カードに書き写すなど、自分なりの工夫をこなそう。
繰り返しリピートし、答えを頭の中に刷り込む
問題を解いて、答え合わせをし、解説を読む。
長文読解の演習というと普通はここまでだが、これでおしまいにしてしまうのは勿体無い。
まずはCDを使ってスラッシュ訳の英文を見て音読していこう。
英文を普段のスピードでスラスラ読めるようになるまで繰り返してほしい。
これだけでも音声の理解力は大きく向上する。
時間に余裕がある場合、直後か翌日に同じ問題を解いてみる。
和訳に関しては口頭でいいが、読解問題は根拠を持って解けるかをしっかりと確認しよう。
もしもできなかった場合はもう一度解説を熟読してほしい。できるまで何度も復習する。
スラスラ読めるようになったら最低でも20回ぐらいを目安にして音読を繰り返そう。
音読の方法については次の記事でも述べているので、ぜひ参考にしてほしい。
何度も同じことを繰り返すなんて、無意味ではないか。
そう思ったとしたら、気をつけた方が良い。
ただの暗記などと異なり、音読は何度繰り返しても損はないということを明言しておく。
この反復が受験の合否を左右すると言っても過言ではない。
まとめ
長文読解の力を鍛えられる参考書「英語長文ハイパートレーニング」とその使用法について説明した。
長文の成績を上げるためには長文問題を解く必要がある。
だが、どんな問題集を使っても正しい使い方をしなければ成績は上がらない。
この問題集を正しい使い方で解いていけば長文の点数は格段に上がるはずだ。
長文を解く際のコツなど、より一般的なことがらについてはたとえば以下の記事で扱っている。
重要な内容を多分に含んでいるため、ぜひ読んでほしい。
「英語長文ハイパートレーニング」で、センター試験や大学入試に通用する読解力を身につけよう。
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