最難関大学の英語を得点源へ、「桐原1000」大解説!

英語は得意なはずなのに・・・
英語は得点源なのに・・・
難関大学レベルの英語になると得点が取れない
もしあなたがこんな悩みで英語に躓いているなら、少し立ち止まってこの記事を読んでほしい。
最難関大学レベルの英語には、そのための対策が必要だ。
このレベルの英語を得点源にするには、英文法知識の増強と整理をしっかり行う必要がある。
これを行う事で、細かい文法問題対策になるだけでなく、英文解釈や長文読解の対策にも繋げる事ができ、結果として英語を得点源に出来るということである。
当然そのためには、良質の参考書を用いて演習する必要がある事は言うまでもない。
そこで今回は、最難関大学英語を得点源とするための参考書「桐原1000を紹介しよう。
かくいう私も受験期にこの「桐原1000」を愛用し、その効果をまざまざと実感した人間の一人だ。
もし君が英語を武器にしたいのであれば、早慶はもちろん、東大・京大レベルでも必見だ。
ぜひこの記事を読んでいるあなたも、ここに書かれてある内容を頭に入れて、実践し、私と同じ体験をしてもらいたい。

難しい英文法問題を解くために必要な力とは


早慶や国立大学あたりのレベルになると、教科書の最初に載っているような文法事項だけでは対応しきれなくなる。
では、難関校の文法問題を解くにはどういった力が必要なのだろうか。

知識の網羅性

第一に必要なのは、やはり知識を網羅しているということ。
たくさんのことを知っていた方が有利、というある意味当然のことを言っている。
文法をまとめた参考書・問題集自体は世の中にたくさんある。
たとえば「NextStage」という参考書は多くの人が知っているにちがいない。
センター試験レベルまでで要求される基本レベルの問題の対策であれば、そうした参考書が一番適している。
だが、難関校の問題になると平易な参考書では対応しきれなくなるのだ。
最低限の文法を教科書や参考書で勉強しても、まだ足りない。
そこからさらに1ステップ進んで、より多くの知識を吸収しなければならない。

0.2 たくさんの知識を整理すること

ふつう「勉強」といったら、たくさんの知識を頭に入れることをイメージするだろう。
たとえば「英文法が得意な人」とは、他の生徒よりも多くの文法事項を知っている人を指すと思いがちだ。
それも確かに学力の一つの側面なのだが、単に知識の多さのみが学力ではない。
知識が増えるに伴って、要請される作業があるのだ。
それは、たくさんの知識を「整理」することである。
イメージしやすくするために、一つ例をあげよう。
本棚にたくさんの本を持っている人がいたとする。
本をたくさんもっていること自体は評価すべきことである。
しかし、もし本が種類ごとに整理されていなかったらどうだろうか。
「今日はあの本を読みたい」と思って探しても、なかなか見つからない。
分類・整理をしていないので、結局本棚全体を探すハメになってしまうのである。
このように、たくさんのものを持っていても、それを整理しないと困ったことになる。
該当する知識を引き出してくるのが大変なのだ。
英文法ではこのような事態が起こりやすい。
特に、NextStageのように重要文法をたくさん列挙している問題集を扱っていると、とにかく1つでも多くの知識を入れることに必死になってしまう、というわけだ。
英文法学習における知識の「整理」
どういうこと?と疑問に思う人のために、1つ例を挙げて説明しておく。
たとえば仮定法過去と仮定法過去完了を考えてみよう。

  • If I had enough money, I could buy this bag.
  • If I had had enough money, I could have bought this bag.

上が仮定法過去、下が仮定法過去完了だ。
仮定法過去は、”If S did, S would V ~”の形なのであった。
一方仮定法過去完了は”If S had done, S would have done”になっている。
多くの受験生はこれら2つを別々の文法事項として覚えようとするが、それは非効率である。
よく見てみると、仮定法過去の文の時制を過去にずらせば、それだけで仮定法過去完了の文ができあがるのだ。
仮定の部分は”If I had”→”If I had had”、帰結の部分は”I could buy”→”I could have bought”で、確かに時制がずれている。
逆に、時制以外に文法的な差はないのだ。
このように、別々の文法事項として扱われがちな内容を関連づけて覚えるのが「整理」だ。
本を種類ごとに整理して本棚にしまうのと似ている。
こうすることで、試験問題を見たときに「あ、あの知識ね。」とすぐに思いつくことが可能になる。
それだけでなく、関連づけた知識からの類推で初見の問題に対応することもできるのだ。
難関大の入試では、教科書に堂々と載っているような文法事項は問われない。
自分が知っている知識を応用して考える問題が多いのだ。
知識を「整理」しておくと、そういうときに役に立つ。
こうした英文法全体の学習法は、次の記事で詳説している。
学習の指針となるので、ぜひ一読願いたい。

「桐原1000」とは

桐原1000

参考書の正式名称

桐原書店から出版されている
「全解説頻出英文法・語法問題1000(大学受験スーパーゼミ)」
のことで通称「桐原1000」である。
瓜生・篠田という、大学受験の英文法参考書では有名なペアによる1冊。

どんな参考書か

文法問題、語法問題を集めた問題集で、1000+200題の問題数を収録しており、文法問題・語法問題の両方が出題されている。
またこの参考書の特筆すべき点は、

  • 文法・語法問題の網羅性の高さ
  • 複雑な文法事項や語法に関して整理される

ことがあげられる。
これらの長所について、順番に説明しよう。

文法・語法問題の網羅性の高さ

この参考書の特徴の一つに、「英文法・語法BEST400」や「NextStage」「スクランブル」といった、英文法の問題集と比較して、分量が多く、文法事項や語法関連の内容が隅々まで学習することができる点があげられる。
特に慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学といった難関私大は出題される問題で高度な知識を要する場合が多く、そういった大学を受験する人はそれ相応の対策が必要となる。
重要な文法事項はどの参考書にもまとめられているが、難関大入試で差がつくのはそうした基本問題ではなく、やや難易度の高い問題である。
NextStageのような参考書も網羅性は高いが、それは基本問題レベルでの話。
基礎はそれで固められるだろうが、難しい文法事項への対応力はそれとは別の問題になるのだ。
桐原1000では平易で重要な問題のみならず、難関校入試で狙われやすい内容も収録されている。
文法の基礎は習得したはずなのに、難しい問題だとなかなか点を取れない…
そのような人には「桐原1000」の網羅性の高さはうってつけである。
本書の紹介ページでも、次のように述べられている。

「増補改訂版」では、近年の入試問題で出題頻度が高くなっている「語法分野」の問題に多くのページを割き、文法と語法の両面をカバーしました。センター試験については、本試験・追試ともに完全に分析し、そこから多数の問題を収録していますので、センター試験対策書としても万全な内容となっています。

桐原1000の紹介ページより

増補改訂版では語法問題も拡充されている。

近年、早慶を中心とした私立などで(穴埋め形式の)語法問題が増えつつあるので、それの対策にもピッタリだ。

複雑な文法事項や語法に関して知識が整理される

「桐原1000」が網羅性が高いことは説明したが、それだと学習が難しいのではないかと錯覚してしまう人も多いのではないだろうか。
しかし安心してほしい。
「桐原1000」は文法事項の解説が非常に優れていて、学習した内容がすんなりと頭に入ってきやすい、分かりやすいという特徴もある。
また覚えるべき内容が「整理」という形でまとめられているのも注目だ。
これが非常に秀逸で、語法関連がスムーズに頭の中で整理されるので、語法問題に強くなりやすい。
文法事項の整理が大切な理由は、最初に述べた通りである。
桐原1000は体系的な整理を念頭においてある。
これは、次の商品紹介を見ても明らかだ。

「問題編」+「解答・解説編」の2分冊形式としていますので、無理なく体系的理解が可能となっています。「解答・解説編」は、単に解答の正誤を確かめるだけでなく、解説を読むことで、文法・語法の体系的知識が定着できるようになっています。

同上より

このように「桐原1000」は難易度が高度で網羅性が高い反面、内容が整理されており分かりやすいため、難関大志望の人にはうってつけの文法・語法の問題集だと言えるだろう。

収録問題レベル

ハイレベルな文法・語法問題の難なく解答したい、早慶、最難関大学をクリアしたい受験生向けの参考書だ。
そのため問題は早慶レベルであり、学習前にセンター試験基礎〜標準レベルの知識が必要だ。
具体的には、「英文法・語法BEST400」に取り組んだのちに着手するのがちょうど良い。

構成

各問題に、どの分野のどの箇所から出題されているかが記載されており、文法書での確認がしやすい構成になっている。
したがって、たとえば「仮定法」のように特定の分野を点検する、という方法も可能だ。
文法の参考書は最初のページから真面目に取り組む人が多い。
当然それも一案だが、学校の授業に合わせて分野別に演習するというのも立派な勉強法である。
特に学校で文法をちゃんと学習している場合は、そちらに合わせて進めるのも効果的。
これも、分野が明記されているからこそできる勉強だ。
また、文法問題、語法問題に関する出題がバランスよくされている。
文法問題は初期から数が多かったが、増補改訂により語法も充実した。
特に語法は、長文読解での穴埋め等でも活躍が期待できる。
文法対策と長文対策が同時にできるという意味で、効率的な参考書だ。

学習期間

学習期間は勉強法によるが、一通り仕上げるのに1ヶ月から2ヶ月程度を見込むべきだろう。
分量が多いので、ある程度時間が必要となるほか、絶えず復習を繰り返す必要もある点に注意しておきたい。
高3の夏など、まとまった時間を確保できる場合は、もっと短期間(2週間など)でも構わない。
ただし、一度やり終えたらもうオシマイ、では勿体無い。
難関大受験で役立つ知識が凝縮されているので、時間が許せば2周、3周した方が圧倒的に多くのものを得られる。
複数回やることで、内容の整理も捗るのだ。
たとえば高3の夏に一度やり、冬(直前期)にもう一度、というのが考えられるプラン。

期待される学習効果

まず文法語法問題に関しては、知識をインプットすることができるほか、または文法事項の総復習やアウトプットに高い効果が期待できる。
それにより、各問題に根拠を持って即答が出来るようになる。
また文法・語法問題だけではなく、英文解釈や長文読解、英作文にも強く影響する。
長文読解が苦手だからといって長文問題を解きまくる受験生がいるが、それは必ずしも正しい解決法ではない。
長文が読めない理由は実は文法力の不足にあるかもしれないのだ。
その場合、長文を解きまくるよりも文法の学習をするのが冷静といえる。
英作文についても同様だ。
英作文で点が取れないからといって闇雲に作文をしていてもあまり良いことは起こらない。
余計な失点をしないように、文法を固めておくのが賢い手順でだろう。
英語は単語や文法といった知識をベースとして、それよりも上の段階の英文解釈や長文読解がある。
つまり「桐原1000」を通じて英文法を磐石に固めた人ほど、やはり英文解釈や長文読解、英作文でも力を発揮していることが多いことが慶早進学塾の生徒で確認されているのだ。
もう一つ、本書の長所として挙げられるのが「解説が詳しく、明快であること」である。
解説が詳しい参考書自体はたくさんあり、決して珍しいものではない。
桐原1000の優秀なポイントは、なぜその答えになるのか(ほかはダメなのか)がわかりやすいこと。
読む気を削ぐようなダラダラした文章ではなく、「この選択肢は○○がだめ、次は××が不適切、…」というように明快に記してある。
ぱっと見は「雑な解説」と思えるかもしれないが、それは誤解である。
実はちゃんと要点を抑えており、満足のいく解説がなされているのだ。

「桐原1000」の注意点

先ほど網羅性が高いと言及したが、やはり他の問題集と比べて難易度が高いため、消化不良になりやすいことは間違いない。
使用する前に、自分の学力とそして志望校によって、「桐原1000」を使用すべきかどうかを柔軟に判断するべきだ。
また、イディオムや会話表現、語彙などが弱いため、センターレベルの知識が抜ける危険性を含んでいる。
ぜひ、2冊目の文法書という位置付けで取り組んでほしい。

一冊目の文法の問題集、また「桐原1000」ほどの難易度を必要としない人に関しては、「桐原1000」よりも「英文法・語法問題ベスト400」を強くお勧めする。
ぜひこちらから詳細を確認してほしい。

「桐原1000」を使った英文法勉強法


ただ勉強するだけでは、最難関英語を得点源には出来ない。
文法問題にばかり時間を取られていては、長文読解など本当に時間をかけたい問題を満足に解けない。
したがって、目標は最難関レベルの文法問題を正確に、かつ短時間で解答することだ。
そのためには問題集を1度学習しただけでは足りない。
最低でも3度の学習が必要だと筆者は考える。
では具体的にはどう進めていけば良いのか説明しよう。

1周目

力が付いていない段階で速さを意識したところで、それはただの拙速でしかない。
1周目は「初見」であるため、急がず丁寧に学習するのが本筋だ。
1問1問じっくり読み進めていくことを推奨する。
その際、文法構造を把握しながら和訳を行ってから解くよう心がける。
 
解答後は解説をしっかり読んで理解する。
そして分からない文法があれば文法書で、単語があれば辞書で必ず調べ、インプットをしていこう。
この際、「桐原1000」の出題分野が記載されている点が効率化に繋がることになる。
とにかく丁寧に解き進め、なぜわからなかったのか、なにが分からなかったのかを把握、
そして「どうしてこれが答えなのか」をしっかりと理解していこう。

2周目

なにも英文法に限った話ではないが、解答を丸暗記したところで学力の向上には結びつかない。
丸暗記は、本当にその場しのぎの策でしかないのだ。
そこで2周目は、「丸暗記をしないこと」を意識しながら解答する。
具体的には、その解答を選んだ理由を自分の言葉で説明できるようにするのだ。
1周目では解説を読んで理解できればよしとしたが、その解説の論理を自分の頭の中で組み立ててみよう、という算段。
解答した根拠を説明できなければ、真の理解とは言えず、これを怠ると実力はつかない。
適当に解答するのではなく、その解答を選んだ理由を尋ねられたら、自分の言葉できっちり説明できる状態にする。
ここを意識しながら、解き進めていこう。
わからない問題があったら再び解説を読み、答えではなく論理を掴むよう心がけるのだ。

3周目以降

1周目で解説を理解し、2周目で自分なりの論理を築く。
こうすることで、多くの問題が解けるようになる。
だが、上に述べた通り最終的には問題を解くスピードも向上しなければならない。
そこで、ここからは試験対策を意識し、スピードを重視して解き進める。
問題を見て短時間で、その問題のポイントを意識し、解答出来るようにする。
それが出来ない問題はまだ理解が足りないため、さらに復習を重ねる必要がある分野という事になる。
素早く、正確に解答する事を意識して解き進めていこう。

まとめ


「桐原1000」の特徴と、それを用いた勉強法について説明した。
「桐原1000」はハイレベルな文法・語法問題を収録しており、ボリュームもかなりある。
そのため先にも述べたように、まだ英語に苦手意識がある場合は消化不良となってしまう。
もし君がまだ英語に不安があるのであれば、「桐原1000」の前に取り組んでほしい参考書がある。
それについては別の記事で紹介しているので、そちらを参照してほしい。

「桐原1000」を活用すれば出題分野の明記と詳しい解説で理解が深まり必ず早慶、京大、東大レベルであっても英語を武器にする事が出来るようになる。
それは何も単に英文法や語法問題だけに留まらず、英文解釈や長文読解、英作文など多岐に渡って良い影響を及ぼすようになるはずである。
この効果は実際に「桐原1000」を使って何度も勉強した人にしか分からないだろう。
是非「桐原1000」を使って、今の武器である英語に更なる磨きをかけてほしい。

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