最強の単語帳「シス単」を使った偏差値を20上げる4ステップ学習法

ターゲット、速読英単語、単語王、鉄壁…。

いまや世の中には数多くの単語帳が存在する。

それはありがたいことであり反面、迷いの原因にもなるのだ。

実際私も受験期にどの単語帳を使用すれば良いのか頭を悩まされたものである。

特に近年は単語帳の数が急増しているように感じるが、その一方で実は成績を効果的に引き上げてくれる単語帳というのは昔からさほど変化がない。

ここではどの単語帳が最も優れているのかを使い方と共にお伝えしよう。

優秀な単語帳を、効率的な方法で学ぶ。

そうすれば、あなたの成績が劇的に改善されること間違い無しである。

最も優れた単語帳はシス単である!

数ある単語帳の中で、中堅校以上を狙う受験生にとって最も優れた単語帳は駿台文庫の【システム英単語】である。

比較的有名な単語帳であり、しばしば「シス単」と呼ばれる。

友人が持っていたり、あるいは名前だけでも知っていたりする人は多い。

実はシス単にはいくつかの種類が存在する。

Basic版
改訂新版
premium版

以上の3つが存在するが、ここでは標準的な改訂新版についてお伝えしていく。

シス単が凄い3つの理由

なぜシス単が他の単語帳よりも優れているのかについて簡単にお伝えしておこう。

これから迷いなくシス単を使用して勉強してもらうためには、まずはシス単の特徴を把握しておく必要があるからだ。

シス単が優れている理由は以下の3つである。

レベル別の構成

世の中の大抵の単語帳は、分野や品詞で分類されていることが多い。

たとえば1章で動詞を扱い、2章で形容詞、次に名詞、…といった具合だ。

だが、この章立ては受験生にとって扱いにくい面がある。

というのも、自分がどこまで勉強する必要があるのか見えにくいためだ。

大抵の受験生は、自分にとって優先順位の高いものから勉強したいと思うものだ。

だが、品詞別・分野別で単語がまとめられていると、その取捨選択ができないのだ。

どこまで学習したらよいか分からず。結局だらだらと全て学習することとなる。

それは面倒であるのみならず、モチベーションの低下を誘発する。

しかし、システム英単語は各章がレベル別で構成されており、その心配は不要だ。

改訂新版の場合は以下の通りだ。

1章…高校初歩レベル
2章…センター試験レベル
3章…MARCH、国公立大学レベル
4章…早慶、難関国公立レベル
(5章…多義語)

 

5章の多義語以外は全てレベル順に構成されていることが分かる。

これは自分の志望校の大学のレベルに応じて勉強すべき量を調整することを可能とする。

つまり、

  • センター試験、中堅私大レベルまでの人…1,2,5章
  • MARCHレベルまでの人…1~3,5章
  • 東大京大早慶レベルまでの人…1~5章

このようにどのような学力の人でも勉強しやすい状況となるため、非常に効率良く必要な単語を吸収していくことが可能となるわけだ。

2019/4/29追記

私立大学を中心に近年の大学入試はレベルが上がっている。

ここで書かれているやり方で勉強すればそこまで多くの時間を単語学習に割かないといけないことにはならないため、基本的にどの受験生も最終的には全ての章を勉強しておくべきだろう。

 

単語の意味が適切

受験生にとって、英単語学習で気になるのが「頻出度」や「意味」である。

今自分が勉強している単語がどれだけ入試で出やすいのか。

頻出であれば勉強のモチベーションは上がるし、マイナーな語だとなかなか勉強する気が起きない。

当然ながら、単語帳は出題頻度の高い語が中心であってほしいものだ。

また、単語の意味についても同様に頻出なものが望ましい。

たとえばrightという単語に「右、正しい」という2つの意味のみが載っていた場合、これは不十分である。

もちろんこれらの意味は正しいのだが、ご存知のようにrightには「権利」という意味もある。

rightが権利という意味をもつことを知らないと、長文読解で困惑することとなるに違いない。

このように、ただ重要単語を載せるのではなく、その意味も頻出のものであるべきなのだ。

頻出単語を厳選するには、やはり実際の入試問題を徹底分析するほかないが、それは大変な話だ。

しかし、システム英単語はそれを達成している。

システム英単語は最新の入試にあわせ、のべ8000回も試験問題を分析し、大学入試に頻出の単語や意味を厳選して載せてある。

これはどういうことかと言うと、シス単を勉強すれば載っている単語がそのまま試験に出題される、ということである。

どうせ勉強するのであれば、あまり試験には出ない単語を勉強するのではなく、試験によく出るものに絞って勉強を押し進めていくべきである。

ミニマルフレーズが優秀

システム英単語が最も優れているのはこのミニマルフレーズであろう。

ミニマルフレーズと言われてもいまいちピンとこないかもしれない。

しかしシス単を説明する上で外せない大事な内容だ。

ミニマルフレーズに関しては次節でまとめてあるので、よく理解してもらいたい。

3.英単語学習の強力な武器「ミニマルフレーズ」とは?

システム英単語の大きな長所に「ミニマルフレーズ」がある。

システム英単語の冒頭部分にこのような事が書かれてある。

  1. 『システム英単語』では、単語記憶のパワフルな武器として、だらだらした例文を廃し、超コンパクトなフレーズを採用した。
  2. 単語をバラバラに孤立した形で覚えようということ自体、きわめて不自然な行為なのである。
  3. 多くのミニマルフレーズではデータ分析により、その単語の最もよく用いられる表現形をとりあげている。

これらはミニマルフレーズを端的に表した3文であるといえる。

ミニマルフレーズとはどういうもので、どれほど役立つのか。それをここで説明しておこう。

ミニマルフレーズとは

ミニマル(=minimal)は「最小限の」という意味。

ミニマルフレーズとは、2~5words程度の非常に短いフレーズのことである。

完結した一つの文ではなく一つの句のようなものであり、文字通り「最小限の」フレーズとなっている。

例文より長すぎることはなく、逆に単語だけの無味乾燥としたものでもなく、扱うのに丁度良い分量で構成されている。

そしてこのフレーズが次のような特徴を生むのだ。

非常に覚えやすい。

実際にシス単を使用したことのある人はわかると思うが、シス単のミニマルフレーズを使用した暗記は非常に覚えやすい。

なぜなら、例文みたいに長すぎるために暗記しにくいわけではなく、また単語1つだけのように何もヒントがない状態での暗記は関連するものがないため、非常に覚えにくい。

たとえば「priority」という単語に次のような例文が付いていたとする。

Nowadays, almost all trains in Japan have priority seats.

これを暗記するということは、priorityのみならずnowadaysやalmost all ~といった他の要素も覚えなければならないのだ。

本当に覚えたいのはpriorityなのに、他の単語に邪魔されてしまうことが分かる。

一方、上の文でいうとミニマルフレーズとは「priority seats」である。

上の文を丸々覚えるよりは、このように一つのコンパクトなフレーズを暗記した方がよほど効率的である。

ミニマルフレーズはいわば単語に関わる簡単なヒントがある状態である。

そのヒントが脳の中で単語と関連づけてくれるため、結局脳に残りやすくなるわけである。 しかも、こうして覚えたフレーズは英作文やスピーキングでも大きな力を発揮する。

コンパクトで扱いやすいフレーズなのでそのまま使える場合もあるし、少し改変して使えることもある。

暗記しやすく汎用性が高いというのがミニマルフレーズ最大の長所だ。

頻出のフレーズや語法

またこのフレーズを何度も見返していくと、単語暗記だけではなく、文法語法にも強くなる。

ミニマルフレーズは入試で最も頻出の語法などを使用している。

語法というのは、端的にいうと単語特有の文法である。

たとえばdiscussが他動詞であるため、discuss about the issueではなくdiscuss the issueにする、という具合だ。

こうした語法は、文法の知識だけで補うことができないのが大変なところ。

各々の単語について個別に学習していかなければならない。

それなら、単語学習と同時にやってしまおう、というのがシス単の長所である。

英単語をフレーズと一緒に覚えておけば、自ずと入試頻出の文法や語法問題にも対応できるようになるのだ。

シス単のミニマルフレーズは覚えやすい上に、文法語法問題に非常に強くなる。

そのため、最初はフレーズ中心に学習をし、その後見出し語の単語を見ただけで意味を答えられるようになるべきだ。

シス単を使った偏差値20あげる効率学習法4ステップ

ここまで、シス単の構成や長所などについて述べてきた。

ではここからはシス単の効果的な使用法について説明する。

この勉強のやり方をマスターすれば、あなたの英語の成績は急上昇間違い無しである。

英単語学習のポイント

生徒に何も伝えないで、「シス単」を覚えてと伝えると、本当に皆色々な覚え方をしてしまう。

基本的に英単語学習で、意識したいポイントは以下の通りである。

1語1訳

基本的に英単語の学習において、複数の多義語を覚える優先度は低い。

最初から多くの意味を覚えようとしてパンクしてしまう人が非常に多いのが残念だ。

そうではなく、まず最初は1つの単語につき1つの意味を答えられるようになったら十分だと考えよう。

しかしその代わり、絶対に外してはいけないポイントがある。それが以下だ。

1秒以内で意味を答えられるようにする。

これが非常に重要だ。

英単語の意味を答えるのに、何秒もかかっていては話にならないと思ってほしい。

シス単に載っている単語の見出し語全ての先頭の意味を、1秒以内に答えられるようになろう。

それができれば世界が変わるはずだ。

綴りは後回し

英単語の学習をすると、常に英単語を書いて覚えようとする人がいる。

中学英語であれば分かるが、現状の大学受験対策としてはそれはやめた方がいい。

まず英単語に関しては、英作文を除けば英単語の綴りを書くことがほとんどない。

また難しい英単語はそもそも英作文では使用しないのが鉄則だ。

綴りを書いて覚える時間があるのなら、まずは英単語の意味を答えられるようにすることが大事だ。

アウトプット中心の勉強

英単語を始め、暗記学習の基本は「アウトプット」中心の勉強だ。

絶えずアウトプットを重ねることで、早く確実に覚えられるようになっていくからだ。

この部分に関しては、実際にやり方を確認していこう。

では以下の、具体的な勉強方法4ステップを確認してほしい。

1. 見開きのページの意味を答える。

慶早進学塾では、暗記や勉強の中心は「アウトプット」だと常に生徒に伝えている。

ただ見たり眺めたりするだけの勉強では、知識が正しく定着せずに、分かったつもりになりやすいからだ。

そのため、最初から見開きのページのフレーズ部分の意味を赤シートで隠し、順番に意味を答えていく。

「最初から」意味を隠して意味を答える勉強をするのが鍵だ。

その際にわからなかったらすぐに赤シートをめくって、その単語の意味を確認しよう。

これを見開きのページで順番にこなし、全ての単語の意味を、意味を隠した状態で答えられるようになったら初めて次のページに進めば良い。

2. 100語ずつ反復する。

見開きのページの単語の意味を答えられるようにすることを繰り返していけば、どんどん先に進めるようになる。

しかしある程度進んだら、前に戻って本当に意味を答えられるようになっているか確認すべきだ。

慶早進学塾の生徒には、100単語進んだら、前に戻るように指示している。

その100語が仕上がったら、また先に進むというような形だ。

書いて単語を覚えるのは、結果的に非効率となる場合がある。

なぜならば、受験英語において、単語の綴りを完璧に書ける必要はなく、また書いて覚えるスピードは比較的遅いからだ。

どうしても覚えられないものに限り書いて覚えるようにするのがいいだろう。

3. 前日・前々日にやった範囲を先に復習して次に進む

 

英単語のような単純暗記の場合、常に復習を入れないとすぐに抜けてしまう。
 
そのため前日、前々日に勉強した範囲は、一気に反復して、抜けてないかを確認してから、次に進む方が良いだろう。
 
単語の復習自体はそこまで時間がかからないはずだ。そのためこまめに復習する癖をつけよう。

4. 全体を大量に高速で反復する(一通り完了後)

多くの受験生は一通り英単語の学習を終えたら、英単語の勉強を終えてしまう

当然のように見えて、これは非常にもったいない話だ。 自分では勉強しきったつもりでも、次の2つの意味で抜けが生じている可能性があるからだ。

すでに暗記済みだった単語を、時間の経過とともに忘れてしまう。

暗記した経験はあっても、それをすぐにアウトプットできるとは限らない。

1点目は、単純に時間の経過により忘れてしまうケースである。 たとえば3周目で暗記でき、4周目以降では勉強しなかった単語の意味を、知らぬ間に忘れていた、というようなケースである。 誰にでも起こりうる現象なので侮れない。

2点目は、単語を暗記するというのとそれをアウトプットするのは別物、ということだ。

暗記はできていても、瞬時に意味を言えない場合がある。

それは暗記したつもりになっているのみであって、完璧な状態とは言えない。

試験で高得点を稼ぐためには、ある程度頭に入った単語の情報を、今度は完璧にアウトプットできるようにする必要がある。

そのための段階がここの、全体を大量に高速で反復する段階だ。

具体的には、全ての見出しの単語の意味を赤シートで隠し、1つの単語の1つの意味を1秒以内で答えられるようになることが目標だ。

またフレーズ、単語単独のどちらでも瞬時に意味が答えられるようになろう。

これが問題なく達成できるレベルであれば、1つの章を10~20分ほどで終えてしまうことが可能だ。

このやり方を実践してみてほしい。

実際にこのやり方を守ってきた生徒達が偏差値20上げた例は特別珍しいことではない。


このやり方で勉強する場合、一度に全ての情報を覚えないようにすることが重要だ。

例えばシス単の場合、最初はフレーズの意味だけを答えられるようになれば大丈夫である。1章のフレーズが答えられるようになったら、その次に単語だけで意味を一つ答えられるようにする。

全ての単語の先頭の意味を一つ答えられるようになったら、今度は派生語も確認していく、というように徐々に負荷をかけることが大事だ。

いずれにせよ、1周辺りの密度は低くて構わないから、その代わり何周もこなすことが成功への最大の近道であることを肝に銘じてほしい。

学習の方針として、最後に一つ注意点を述べておく。

たとえば1800個の英単語を1年で暗記しなければならないとしよう。

このとき、「1日5個ずつ勉強すれば1年で1800個を達成できる!」と考える生徒がいるがそれは誤りだ。

一度勉強した語を完璧に覚え続けられるのであればそれでも構わないが、私たちの脳はそこまで優秀にできていない。

コンピュータと違い、知識を定着させるには反復学習が前提となるのだ。

一回勉強してハイおしまい、ではなくなんども塗り固めていくイメージを持ってほしい。

同じ単語帳を何周もするというのは精神的に厳しく、根気を要する作業だろうが、我慢して取り組んでみよう。

闇雲に勉強するよりもずっと効率的であり、必ず良い結果をもたらす。

まとめ

最強の単語帳であるシステム英単語について、概要や長所、使用法を述べてきた。

いかがであっただろうか。

あなたのこれまでの単語学習と、ここに書かれてあったやり方を比較してみてほしい。

もしあなたがなかなか単語が覚えられない、覚えた内容をすぐに忘れてしまうと思っていたのなら、この記事の内容に改善へのヒントが転がっているはずである。

ぜひ今までの勉強法を修正し、スムーズに学力を高めるきっかけにしてもらえたら幸いである。

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