慶應義塾大学環境情報学部(SFC)の数学の傾向と対策
2021年04月12日 | 慶應義塾大学
皆さんご存じとは思うが慶應義塾大学には通称SFCと呼ばれているキャンパスがあり、SFCは総合政策学部と環境情報学部の2つの学部に分かれている。
総合政策学部は受験方法としては英語と数学、英語と小論文、数学と小論文の3パターンがあり、やはり環境情報学部も同じであるため、英語と小論文以外の2つの方式で受験する人は、数学の対策が非常に重要になってくることは間違いない。
この記事では環境情報学部の数学はどのように攻略していけばよいのかということを詳細に説明していくため、ぜひチェックして欲しい。
総合政策を併願で考える人も多いだろう。こちらの記事も同時に確認してほしい。
慶應環境情報数学基本情報
まずは慶應環境情報学部の一般試験の基本情報に関しての確認をしていく。
配点
- 英語型:小論文200点、英語200点
- 数学型:小論文200点、数学200点
- 英数型:小論文200点、英語・数学200点
いずれにしても2科目とも200点ずつ1:1の割合となっており、数学型を使う型で半分の比率を占める数学の重要さが分かる。
大問数
2016年度以降、大問数は6問となっている。ここで注意してほしいのが、数学型であれば6問全て解くことになるが、英数型であれば指定された問題(基本的には3問)を解くという形式になっているところだ。
出題範囲
環境情報学部は文理融合型のような学部であるため、出題範囲はそれを踏まえたⅠA・ⅡBからとなっている。
試験時間
試験時間は120分となっている。
数学型であれば全ての問題で120分、英数型であれば英語と数学合わせて120分というような時間設定になっている。
特に数学型は文系数学の中ではかなり試験時間が長い方である。
解答形式
解答形式は全てマーク式である。
記述が一切無く、全てマーク式となっているところが環境情報学部の大きな特徴となっている。
例えば同じ慶應義塾大学でも、経済学部であれば前半がマークで後半が記述になっており、また商学部の場合は大問によっては記述で解答しなければならない形式になっているため、全てマーク式というのは慶應の中では珍しい形式だろう。
慶應環境情報数学の特徴
では続いて、環境情報学部の数学の特徴について確認していこう。
独自の出題
環境情報学部の数学は、毎年大問1個か2個程度の割合で、企業戦略だったりとか、何らかのゲーム性のある問題を数式として立式するような問題が出題される。総合政策とは若干そこが違う気がしている。
例として2021年度入試の大問2を見てみよう。
この問題では、トランプを使ってポーカーの役の組み合わせを考えるといった問題が出題されている。
また、2020年度入試の大問6では、血液型がテーマになっていたり、2019年度は企業戦略がテーマになっている問題が出題されていたりする。
こういったところで、現実の出来事だったりゲームであったりするものを、数学で解き明かしていくような問題が前述したように毎年1,2問出題されるところが非常に大きな特徴となっている。
図形の問題が頻出
環境情報学部は、図形の問題が必ず毎年1問は出題される。
一般的な他の大学の数学の問題とは少し違い、環境情報学部の図形の問題で点数がなかなか取れないという人はなかなか多いのではないかと思う。
よって、特に空間図形の対策をしっかりやっておくのが重要である。
計算量が多い
これは総合政策学部と一緒で、試験時間120分の中で大問数が6問あり、大問によってすごく計算量が多いものがある。
さらに、全問マーク問題のため、途中計算を見られるといったことが無く、一発で計算をしっかり合わせる能力が非常に重要になってくると考えられる。
半分は基本・標準問題
ここまで読んで、難しそうなイメージを持つかもしれないが、いっても半分は参考書や問題集に載っていそうな、よくある問題やその知識があれば解けるような問題が半分以上占めているという特徴がある。
そのため、結局難しい問題を頑張って解こうとするよりは、まずは基本的な問題をきっちりとっていくという姿勢が重要になってくる。
慶應環境情報数学の対策
ではこのような特徴を持つ環境情報学部の数学の対策について解説していきたい。
基本事項の徹底
これは当然で、慶應義塾大学の他の学部でもそうだが、共通テストレベルまでがきっちりできていないと正直話にならない。
まずはとにかく基本事項を徹底しよう。それをしたうえで、では次に何をしていけばよいのかということになってくる。
計算力の強化
総合政策学部と同様だが、やはり環境情報学部も計算能力をかなり問われる印象がある。
全問マーク式であるため、一発で計算を合わせなければならない。
大問によっては大量の数式をしっかりと計算しないと最後の正解までたどり着かないといったことも多いので、やはり日ごろから実際に自分の頭と手を使って計算していくこと、計算の工夫をすることを意識しながら数学の勉強を進めていくのが非常に重要になってくる。
ここがかなり重要なポイントになってくるので、必ずできるようにしておいて欲しいと思う。
標準問題の徹底
基本事項や計算力を意識しながら勉強を進めていったら、後述する参考書の文系の数学実践力向上編や標準問題精構のどちらかでよいので、文系数学で頻出な問題はひと通り網羅しておきたいところである。
その1冊ないしは2冊が完全に仕上がっていれば、だいぶ戦いやすくなってくるだろう。
過去問演習
やはり独特な出題が多かったり、問題のテーマが独自の設定になっていたりする。
また、環境情報学部も総合政策学部と一緒で少し癖が強めなので、やはり過去問演習はしっかりやっておいた方がよいだろう。
もちろん環境情報学部の数学の過去問を最優先で解いていけばよいが、大抵の環境情報学部を受験する人は総合政策学部も併願するだろう。
総合政策学部は非常に類似性のある出題にっているため、総合政策学部の数学の過去問もぜひセットで解いていってほしい。
また、これは盲点となりがちだが、企業戦略的なテーマが数年に一度出るといったことを前述したが、そういった問題に対しては、慶應義塾大学の商学部の数学の過去問も参考になってくるだろう。
商学部も、2,3年に一度程度の頻度で、がっつりと企業戦略に関した出題がされ、そういったテーマが関係ない部分もほとんどが環境情報学部と同じマーク式になっている。
そのため、基本環境情報学部と総合政策学部の過去問をメインにおきつつ、演習の材料が無くなったという場合には商学部の数学の過去問も見てみると良いだろう。
商学部の数学の過去問に関しては特にマストというわけではないが追記しておく。
慶應環境情報おすすめ参考書
慶應義塾大学環境情報学部の数学を攻略する上でオススメの数学の参考書を何冊か紹介していこうと思う。
文系の数学実戦力向上編
やはり文系の人で難関大学を数学受験する人に関しては、この文系の数学実践力向上編がかなりおすすめだと思っている。
これ1冊で、だいたい文系数学で必要なことはすべて網羅できるし、分量としてもすごくやりやすい。
特に基本事項の確認が終わってから、比較的時間が無い現役生などで、数学の参考書を1冊丁寧に潰したいとなったときには、ファーストチョイスとなってくるものだと思う。
以下のリンクからより詳しい解説を見ることができるため、ぜひチェックしてみてほしい。
標準問題精講
上記にある文系の数学が終わり、なおかつかなり時間に余裕があるという浪人生だったり、もう数学に関して完璧な状態を作り上げたいといった人は、この標準問題精構に手を出してみるのはいかがだろか。
このレベルまでやっておけば、あとは過去問演習を丁寧にやっていけば余裕を持った点数を取ることが可能になるだろう。
こちらも以下のリンクでより詳しい解説をしている。
慶應環境情報数学まとめ
以上が慶應義塾大学環境情報学部の数学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?
大きく内容をまとめると、
- 基礎基本の徹底が必要不可欠
- 計算力を日ごろから鍛える
- 過去問演習で形式に慣れる
といったことが挙げられる。
総合政策学部と類似性のある学部であるため、対策は総合政策とセットで捉えてもらえたらと思う。
また、独自の出題があるとはいえ、基本に忠実に学習しながら過去問演習などを通じて形式慣れていくことをしていけば、充分に合格点をとることができるだろう。
慶早進学塾では、毎年総合政策学部や環境情報学部に合格者を輩出している。
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