【B方式】慶應義塾大学商学部の論文テストを攻略して合格する方法
2021年05月12日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学商学部を数学なしで英語・社会で受験しようと考えている人は、論文テストという科目を受験しなければならない。
「論文テストとは何か」とよく問われるため、ここでは論文テストについて詳細に書いていこう。
小論文だと思うのかもしれないが、現代文をベースに数学の要素が入っているようなものだとイメージするとよいだろう。
B方式で慶應商学部に合格するためには、この論文テストを攻略することが必須であるため、ぜひこの記事を参考にしていただきたい。
商学部B方式の最大の関門がこの論文テスト。この内容に関して詳しく追っていこう。
慶應商学部論文テスト基本情報
ここでは、慶應商学部論文テストの基本情報についてまとめていこう。
配点
論文テストが該当するのはB方式のみだ。
英語が200点、社会が100点、論文テストが100点の400点満点だ。
このうち論文テストが100点を占めることになる。
400点中100点のため、論文テストの占める割合はそこまで大きくないだろう。
合格最低点
2020年 | 309点 |
2019年 | 288点 |
2018年 | 293点 |
上記のように合格最低点のぶれはあるが、400点中300点を超える合格最低点の年もあり、B方式はA方式と比較すると合格最低点が高騰しやすいという特徴がある。
そのため、論文テストができなければ不合格になってしまう可能性が高い。
B方式を攻略するためには、論文テストを攻略することが必要になっている。
大問構成
例年変わることなく2題出題される。
形式
形式は以下のようになっている。
- 初めにリード文が与えられる
- 文章中に空所があるため選択肢から語句を入れるか、計算して数値を入れる
- 非常に短い字数での記述問題あり
慶應商学部論文テストの傾向
ここでは、慶應商学部論文テストの傾向についてまとめていこう。
1番の難点は、A方式で数学を使わない人がB方式を選択するのが慶應商学部の基本的な受験の仕方になってくるが、そのB方式であっても数学の考え方や計算力が求められることだろう。
数学が全てできる必要はないが、ルール事項が与えられたときにそのルールに従って問題を解決していくという数学的な能力が乏しい人は、慶應商学部には向かないということになってしまう。
問題量が多い
大問数は2問で少なめではあるものの1つずつ処理しなければならない(選択肢を空所に入れなければならないなど)ことがあり、それらが機械的に決まるかといえばそうではない。
考えなければならない問題も出題され、記述問題もあり、時間制限が余裕ではないため、問題量が多いため迅速に問題を解いていく能力が必要だ。
現代文的な出題
論理的な思考力や読解力を図るような試験のため中身を確認していこう。
大問が2問出題されるうち、前半もしくは半分は、数学が関わらない現代文に近いような問題、残り半分は、数学が関わる問題が出題されることが多い。
しかし、年によっては、両方に数学が関わっていたりする年もある(2018年など)。
ここでは、現代文方向での出題が出されたときの場合の中身を確認していこう。
空所補充では語彙力が鍵に
選択肢が多く与えられ、空所が10個、15個、20個とあり、順番に語句を埋めていかなければならない。
前後の文脈を理解することができていないと入れる語句を迷うことになり、失点しやすくなるだろう。
語句は、難しい語句を知っておく必要はないが、入試現代文でよく出題されるような語句や高校1,2年生程度の漢字の問題集で出題されるような語句を把握しておくとよいだろう。
この論文テストでは、語彙力が鍵になる印象があるため、語彙力が豊富で前後の文脈から選択できる人はこの論文テストが苦になることはないだろう。
文章の読解力
この論文テストでは、読解力がみられていることがあり、経済・商学系のテーマについて正しく理解することができているかが重要になってくる。
そのため、論文テストの対策のために何をすればよいかとなってしまう人は多いのかもしれないが、現代文の力がある人は順当に問題を解けるようになるため、文章の読解力は日頃から意識したいポイントだ。
記述
大問につき数問の記述問題が出題されるが文字数が非常に少なく、1言で内容をおさえることを意識して解かなければならない。
数学的な出題
慶應商学部の特徴を考慮した時に数学を使うことができるのであればA方式を受験するべきだと考えているため、その中でB方式を選択するということは数学が苦手なはずだ。
英語と社会は共通で、数学が得意な場合A方式を選択するはずで、数学か論文テストかを選択するということになる。
しかし、数学的な問題が出題されるが、数学ⅠA・ⅡBを全てやっておかなければならないということではなく、計算力があるか、数学的な発想や思考をすることができるかという意味合いで出題される。
計算問題
結構な分量の計算が出題されるため、計算をしなければならない。
しかし、これは、知識がないと解くことができないというわけではなく、与えられているルール事項をもとに立式して処理できるかが重要になってくる。
そのため、中学数学までをしっかりとできていればそこまで大きく問題になることはないだろう。
ただ、数学が嫌いで計算することができない人がこの論文テストを攻略することは厳しいため、実際に過去問を確認し、どの程度の計算力が必要なのかを見ておくとよいだろう。
見覚えのない問題の出題
年によっては、新しいルール事項をもとに計算をしたり、解答を導いたりする問題が出題される。
これは昔の過去問からの抜粋なのだが、上記のように暗号システムからルール事項が説明され、自分で処理していくことが求められる。
毎年このような問題が出題されるわけではないが、何年かに1度このような問題が出題されるため、数学的な考え方に触れているかが非常に重要になってくる。
そのため、ルールに沿って解けるようにしておくとよいだろう。
慶應商学部論文テストの対策
それではこれらの内容を踏まえた時に、慶應商学部論文テストの対策をどのようにしていけばいいのだろうか?
語彙力の強化
現代文の方向での問題では、かなり語彙力が重要になってくる。
そのため、過去問を解いてわからない語彙があった場合、語彙力を強化したほうが良いだろう。
しかし、語彙力に問題がない場合は、論文テストに合わせて語彙を強化する必要はないため、過去問を見て判断していくとよいだろう。
読解力の強化
時間に対して相当な文章量を読まなければならず、迅速に1問1問頭を使って解かなければならないため、読解力をどれだけあるかが非常に重要になってくる。
これは、日頃の現代文学習で十分なため、様々な文章やテーマについて精通しておくことや常日頃から相手の言いたいことは何かということを理解する能力を鍛えることを意識することが重要だ。
論文テストの対策の半分は日頃の現代文学習で賄えるだろう。
数学への対応
数学ⅠA・ⅡBの数学の学習をしなければならないということではなく、簡単な過去問演習を中心に計算問題をしっかりとできるようにしておくこと。
それに加え、新しいテーマやお題が与えられた時、ルールを抑えた上で処理していく練習をしておくことが非常に重要だ。
経済・商学方面の内容の理解
経済学や商学方面のテーマで問題が出題されたり、大学1年生の初期で行うようなものが多く出題されたりするため、論文テストに特化して対策を行うならば経済学や商学の初めの内容に馴染みがあるかは解きやすさに大きく関わってくるだろう。
他学部の受験もあるため、論文テストにどれだけの労力を注ぐかは人にもよるため、絶対にやらなければならないということではないが、これらの内容に精通していると楽になることは間違いないだろう。
残りの時間を配慮しつつ、論文テストを攻略したいと考えている人は、ここまでやってもよいがコストパフォーマンスは低めなのかもしれない。
過去問演習
論文テストに関しては、過去問演習をすることが何よりも最重要だ。
慶應を受験する際にも他学部でこの論文テストのような出題されることがなく、数学的な問題を処理していくような出題の仕方がされる大学は少ないため、過去問1つ1つ解き進め、慣れていくことが最善の方法であるだろう。
過去の論文テストの問題でも演習材料となり、10年以上遡って問題演習を行っても問題ないため、過去問演習によって読解力を養成し、形式に慣れていくとよいだろう。
論文テストも含め、慶應商学部をB方式で合格するために
ここまでは論文テストの内容について詳しく見てもらった。論文テストのイメージは湧いただろうか?
実際に慶應商学部をB方式で合格するには以下のことが必要となる。そこを確認しておこう。
英語、社会で8割必須
先ほど合格最低点を確認してもらっているが、B方式は例年非常に高得点勝負となっている。
年によっては合格最低点が300点を超え、場合によっては320点付近まで高騰する年もあった。
これらを踏まえた時に、慶應義塾大学の中でも問題の難易度が平易だと言える英語と社会で高得点を確保することがまず絶対的に必要な条件である。
どちらも最低8割、社会、それも日本史や世界史を選んでいる人は9割付近まで取れる学力を身につけるようにしよう。
論文テストで大きな失点をしない。
論文テストはおそらく人によって出来・不出来の差が激しくなる科目だろう。
まずは実際に数セット過去問演習を行い、どの程度論文テストに自分が対応することができそうかを確認してほしい。
ここである程度なんとかできそうなのであれば、残りは過去問演習を重ねるだけで問題ない。
一方で明らかに苦手意識が強い場合は、上述してある語彙力の強化であったり、読解力の強化を現代文学習とセットで行なっていこう。
それでも苦手意識が払拭できない場合は、そもそも慶應商学部のB方式を受験すべきかどうかを再検討するのもいいだろう。
慶應商学部論文テストまとめ
以上が慶應商学部論文テストのまとめだ。いかがだっただろうか?
現代文的な出題と数学的な出題のいずれもあるが、どちらも読解力が必要で、経済や商学方面の内容が理解できていれば非常にスムーズに解けるようになるだろう。
また、計算力も非常に重要で幅広く能力が求められる。
合格最低点を考慮した時、論文テストで高得点をとることは外せないため、数学が得意な場合はA方式で受験をし、数学を勉強してきていない場合は、過去問演習を中心に対策を進め、B方式で受験するとよいだろう。
一方でB方式の合格最低点が高く、英語と社会で8割以上取れていないと合格することが厳しいため、英語と社会の学習を優先しながら最後に論文テストを過去問演習中心に進めていくことを強くおすすめする。
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