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【A方式最強】慶應義塾大学商学部(慶商)の一般入試の傾向と対策

2020年07月08日 | 慶應義塾大学

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慶應義塾大学の中で最もコスパの良い学部はどこか?と聞かれたら、私は間違いなく、商学部だと答える。

慶商を受験したいと考えている人は結構多いのではないだろうか?

この記事は実際に、受験期に慶應義塾大学商学部に合格した経験と、これまで実際に慶早進学塾で多くの生徒を慶應商学部に合格させてきた経験から、どのようにしてこの学部を攻略すればいいかを詳細に記載したものである。

慶早進学塾の慶應義塾大学商学部合格実績

・2016年度1名(一般入試)
・2017年度1名(一般入試)
・2018年度3名(一般入試)
・2019年度1名(指定校推薦)
・2020年度4名(1名指定校推薦、他一般入試)

https://keio-waseda.jp/goukaku-2020/

ぜひ内容を確認し、慶商対策を行ってもらえたらと思う。

では始めよう。

入試の制度

まずは、慶應商学部の配点や合格最低点、偏差値などを確認しておこう。

科目・配点・合格最低点・偏差値

慶應商学部の一般入試には、A方式とB方式の2種類がある。

A方式

A方式は英語200点、数学100点、地歴100点(日本史・世界史・地理から一科目選択)の、合計400点満点である。

また、合格最低点は以下の通りである。

入試年度合格最低点
2020244
2019258
2018265

偏差値は河合塾によると、偏差値65.0。

B方式

続いてB方式をみていく。

B方式は英語200点、地歴100点(日本史・世界史・地理から一科目選択)、論文テスト100点の、合計400点満点である。

また、合格最低点は以下の通りである。

入試年度合格最低点
2020309
2019288
2018293

偏差値は河合塾によると、偏差値67.5。

慶應商学部の入試の特徴

続いて、慶應商学部の特徴を見ていこう。

国公立受験者が圧倒的に有利

商学部は国公立受験者にとって圧倒的に有利な学部と言える。なぜ有利なのか。

一般的な私立大学の入試では英語・国語が必須、そこに加えて社会か数学を選択し三科目で受験する場合が多い。それに対し、慶應の商学部(A方式)は英語・数学・社会で受験でき、これが最大の特徴と言える。

さらに、商学部は2つの受験方式があるが、A方式はB方式に比べて募集人員が多い。メインの受験方式が英数社で受験できることが何を表しているか。それは、私文型(英語・社会・国語)で勉強してきた受験生が淘汰されるということである。

英数国で受験できる受験生というのは、基本的に国公立志望者が多いだろう。このように科目を操作することで、国公立志望者が有利になるように調整されているという特徴がある。
そのため、慶商の問題は一つ一つが簡単で、受かりやすい学部といえるが、科目に特徴があるため、自然と受験生のレベルは上がってくる。東大京大阪大名大など、難関国公立を受験する人が受けやすく、また、問題のレベルが比較的低いため専用の対策をする必要がない。

例えば、早稲田や慶應の法学部を受験するとなると、国公立の受験ではあまり高度な出題がされないため、私立特有の対策をしなければならない。しかし、慶商に関しては特殊な対策は必要ない。過去問を潰す程度で十分なため、国公立受験者が圧倒的に有利な学部と言える。

また、国公立受験者でなくても英数国を勉強してきた人は、社会を追加するだけでA方式での受験が可能になる。実際、地理を追加して慶商A方式を受験する人は一定数いる。ただ、英社国を勉強している人が数学を追加してA方式を受験するのはハードルが高いだろう。数学の捉え方次第で、慶商を受験するかどうかが決まってくる。

B方式の論文テスト

数学を勉強していない人は、必然的にB方式で受験することになるだろう。このB方式には「論文テスト」があり、これは慶應商学部独自の出題である。ここで一つ注意して欲しいのが、この論文テストは小論文とは異なるということだ。

論文テストはマーク型、一部記述式の出題で、比較的国語に近い科目である。しかし、数式の処理能力や数学的な思考力、現代文で求められる論理的な思考力が求められるため、相性の良し悪しが分かれてくる科目である。また、数学的な思考をしなければならない設問がいくつかあるため、数学が極端に苦手な人は、思うほど得点できない科目と言えるだろう。

他学部に比べて平易な出題

商学部は慶應の他学部(経済、法、SFC)と比べて、どの科目もかなり平易な出題となっている。そのため、基礎的な学習をしっかりとこなしていれば、英語・社会・論文テストに関してはいずれも8割以上コンスタントに得点できる状態までもっていけるだろう(数学は除く)。

この特徴があるため先述した通り、国公立受験者に有利な学部と言える。また、特殊な出題もさほどないため、比較的安定して合格圏に到達することができるだろう。

地歴は得点調整がある

日本史・世界史・地理共に、商学部で出題される問題は他学部に比べ簡単で、日本史や世界史は8〜9割、地理も7〜8割得点ができるような出題になっている。しかし、科目間での不公平さをなくすために、毎年地歴間で得点調整が行われており、毎年5〜10点程度前後する

例年、地理が得点調整され得点が上がりやすい傾向にあるが、必ず毎年そうというわけではない。しかし、地理は科目の特性上日本史や世界史ほど高得点を取りやすい科目ではないため、得点調整の恩恵を受けやすい。
事実、私も地理で受験したが、得点が少し上がっていたように感じている。

全体の戦略

ここからは、実際に慶應商学部の合格を勝ち取るためにどのような対策をするべきか、どのようなことを考えるべきか、そのポイントを挙げていく。

英語が最重要

A方式もB方式も英語が最重要になる。なぜなら、英語で全体の配点の半分を占めるからだ(400点中200点)。

例えばA方式を受験し、英語で160点を確保できたとする。
そうすると、残りの数学社会で半分程度得点できれば、理論上260点取れることになる。ここでA方式の合格最低点を改めて確認すると、260点を超える年は決して多くない。過去に数学が極端に簡単だった年は290点まで最低点が上がったことはあるが、大半の年では合格最低点が260点前後だ。
つまり英語で160点を確保できていれば、数学・社会が半分しか取れなかったとしても合格最低点を上回ることができる
ただし、社会で半分しか取れないことはまずないだろう。英語で160点取れる勉強をしていれば、社会は80点程度取れるようになるはずだ。
A方式の場合、英語で160点取れれば合格がかなり近づくことが計算をすることでおわかりいただけただろう。

また、これは後ほど詳しく説明するが、数学の難易度がかなりブレやすいため、年によっては経済の数学よりも商学部の方が断然難しい場合もあり得る。そうなった場合、英社でしっかりと点数を取れれば数学で思うように得点できなかったとしても合格することが可能になるため、英語は圧倒的に重要になる。

事実、私が慶應商学部を受験した際、英語で160点を確保し、残り数学社会は半分得点できれば平気という状況を勝ち取ることができた。

商学部の配点の特徴を考えると、A方式B方式共に英語が最重要になる

数学は難易度がかなりぶれやすい

近年は比較的難しい傾向だが、難易度は年によってかなり前後する。そのため、数学の難易度によってA方式の合格最低点に露骨に影響する。

どちらにしろ、できる問題とできない問題の見極めが重要だ。できる問題からしっかり得点していくことが非常に重要になる。問題が難しい年の場合、70分で解ききれる出題の仕方ではないため、ある程度取捨選択をし、できる問題をしっかり解いて得点を重ねていくというスタンスが必要になる。

私は2013年入学だが、この年も数学は難しい年だった。大問1問を完答し、もう1問もほぼ完答。残り2問はさわりだけ拾った程度の点の取り方だったと記憶している。
ちなみに私の友人で2012年入学の人は、数学で爆死し25点ほどしか得点できなかったものの、英社で得点を稼ぎ合格したケースもある。

また、商学部は数学の配点が非常に低いため、数学で高得点を取れなくても合格することができる。そのため、この学部においては、数学は高得点を取り他の科目で得点を稼げなかったが合格できた、という例はまず聞かれない。そのため、数学だけ得意で他の科目が苦手という人はかなり合格しにくいので気をつけてほしい。

商学部は数学の重要度が相対的に低いと言える。

社会は非常に平易

A方式もB方式も社会で失点してしまうと、合格がかなり苦しくなる。

他の学部と比べて社会は出題の難易度が低く、歴史であれば8〜9割をコンスタントに、地理でも7〜8割は安定して取れる出題である。また、難しい内容をやっていなかったとしても、簡単なセンターや共通テストレベルの内容をきっちりと抑え、その用語をしっかりと書けるようにしておくこと。また、何らかの理由説明の問題も30字程度の短めの語句で書くように指示されることが多いので、日頃から要点を抑えるような勉強をしていれば、確実に高得点を取れるような出題になっている。

慶應の商学部受験において、A方式もB方式も社会は一番得点が見込める科目なため、失点してしまうことは何が何でも避けたい。

B方式は高得点勝負

B方式はA方式と異なり、非常に高得点勝負になり、年によって合格最低点が400点中300点を超えることも普通にある。

A方式であれば英語社会で8割取ることができれば一気に合格に近づくが、B方式の場合は英語社会で8割取れていないとまず合格できない。というのも、論文テストは多少運要素があり、年によって出題が異なる場合があるからだ。そのため、B方式の場合は英社で8割得点しないと、論文テストで大幅に得点しなければならないという状況に陥ってしまう。そうならないためにも、日々きめ細やかな勉強が必要になる。

慶應商学部はA方式、B方式、どちらが受かりやすいかと言われたら、圧倒的にA方式が合格しやすい

論文テストの存在

詳しくは別記事で記すが、B方式最大の難関は論文テストだ。

慶應商学部独自の科目な上に、小論文とは違うため、専用の参考書などを通じた対策が難しい。基本的には過去問を中心に学習していく必要がある。過去の年度まで遡って対策をすることが重要だ。

この論文テストとの相性が悪いと、慶應商学部のB方式での合格は一気に厳しくなる。そのため、論文テストが厳しいと感じるのであれば、慶商のB方式を回避するという選択は私はアリだと思っている。ただし、この判断をするのは過去問演習を複数セットしてから判断してほしい。

科目別対策

より詳細な対策法を知りたい人も多いだろう。
各科目ごとに記事をまとめてあるので、そちらを順番に参照するようにしてほしい。

※各科目の記事が公開され次第、リンク先が表示されます。まだ公開されていない科目はもうしばらくお待ちください。

英語

数学

地理

歴史

日本史

世界史

論文テスト

併願校対策

最後に併願校対策について記載する。
ここでは慶商を目指す人、または併願で考えている人が、どこをどのように受験したらいいかの参考例を挙げていく。
その前に先に明言しておきたいのだが、併願校の考え方についてA方式とB方式で考え方がかなり分かれる。なぜなら受験科目がそれぞれ異なるからだ。

A方式は英・数・社が受験科目なため、国公立型の人がかなり受けやすいと言える。対してB方式は英・社・論文テスト(国)のため、私文型の人が受けやすいと言えるだろう。

各試験方式の特徴を今一度思い出しつつ、考え方が異なることを念頭に置いた上でこの記事を読み、是非参考にしてほしい。

A方式

国公立志望者

第一志望で東大・京大・阪大・名大・一橋などの難関国公立大学を目指している人が多いだろう。その併願として「国公立型」と言える慶商A方式はうってつけである。特に、東大京大一橋受験者は併願をオススメする。
というのも、この三校は二次試験で数学と社会の試験がある。これは慶商A方式も同じなため、併願校としては最適だ。また、これはあくまで聞いた話だが、一橋大学合格者の慶商併願合格率は9割程度らしい。このようなデータもあるため、国公立第一志望の受験生で慶商を併願受験する人は多い。

私立併願

前日に試験のある慶應経済は受験する人が多いだろう。この時、A・Bどちらの方式で受験するかは、数学か社会のうち得意な方を選択してほしい。あとはMARCHの経済、商、経営系の学部を受験するのがいいだろう。ちなみに明治や青学あたりを受験する人が例年多い。

一方で慶商を「抑え」と捉えている人はMARCHは受けず、私大は早稲田慶應のみとする人が多い。ただし、早稲田の政治経済の受験方式が変更になったので、この点は気をつけたい。また、早稲田の商学部は数学・社会が、社会科学部は英語・社会のレベルが慶商よりもかなり高い。そのため、慶商以外をメインで捉えている場合は、慶商を併願で受験するのはオススメだが、慶商をメインで捉えている場合、早稲田の併願の相性はあまりよくないため、個人的にはオススメはしない。もし、慶商をメインで考えている人が早稲田を併願する場合は、早稲田の方がより突っ込んだ勉強をしなければならないことを把握しておいてほしい。

B方式

B方式は英語・社会・国語を勉強している人が基本的に受験する方式で、慶應の他の学部との併願の相性が非常に良い。特に経済・法学部・SFC(総合政策・環境情報)がおすすめだ。

また、全体の戦略でも挙げたが、B方式は高得点勝負になってくる。そのため、突っ込んだ勉強をしている人が多く、他の私立(早稲田や上智、MARCHなど)も比較的柔軟に対応できるだろう。なので、B方式を受ける人は、慶應にとにかく入りたい人なら慶應の他学部を、純粋に経済や商学部系に行きたい人はその学部中心に難易度をばらけさせて複数受験することをおすすめする。

まとめ

かなり詳細に渡って、記載してきた。いかがだっただろうか?

慶應商学部はA方式とB方式で特徴が異なるため考え方も変わる。
A方式は第一志望が国公立の人が多いだろう。そのため、早稲田や他の慶應のどの学部でも合格を取れるように各科目一つ一つ細かい知識までしっかり見ていくというのはあまり良くないと思っている。なぜなら、そのような方法をとるとA方式の旨味がないからだ。
B方式は問題の難易度が高い慶應法学部やSFC、早稲田の商学部や社会科学部の難易度に耐えられる勉強をしている人が初めて慶商のB方式を考える、というスタンスの方が良いと思っている。このようにA方式とB方式で捉え方や考え方が変わるため、気をつけてほしいポイントだ。

自分に合う方式はどちらかを考え、早くから学習を行い、万全の状態を作っていこう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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