リスニング弱者必見!英語の耳を作る6ステップの勉強法
2016年10月31日 | 英語
あなたも知っての通り、受験英語には筆記とリスニング問題がある。
受験英語を勉強しているあなたは、リスニング対策もしっかりとやっているだろうか?
「英語の勉強」というと、どうしても単語の暗記や長文対策に気を取られがちで、リスニング対策はおろそかになってしまう人が多い。
そして受験生だけに限らず、多くの日本人が英語のリスニング力に欠けているのが現状だ。
なぜリスニング問題で点数が取れる人と取れない人がいるのか、それはリスニングに対する受け止め方の違いと、正しい勉強法を知らないからだ。
そこで、ここではリスニングの重要性やリスニングができない原因にも触れながら、リスニングが必ず上達する勉強法を6つのステップにわけて紹介する。
もしあなたが、英語の勉強はしているのにリスニング問題で点数が取れない、と思っているのであれば、この記事を参考にして、リスニング力
を向上させて、リスニングが得意だと自信を持って言えるようになってしまおう。
リスニングの重要性
まずあなたにはなぜリスニングを勉強しなければならないのか、について理解しておいてもらいたい。
国公立大の二次試験やセンター試験、そして英検にもリスニング問題が出る。
ここではセンター英語の配点比率を例に挙げよう。
センター試験では、筆記200点+リスニング50点の計250点満点となっている。
しかし筆記のなかでも問ごとの配点は異なる。
あなたは問ごとの配点について考えたことがあるだろうか?
勉強の範囲を絞って学習に打ち込むには、センター英語のどの分野が苦手なのか、点数をより稼げるのはどの分野なのか、を理解しておくことが重要だと言える。
これは、センター試験の配点の例だ。
・第3問(語句類推・正誤・要約)⇒ 31点
・第4問(グラフ・広告)⇒ 35点
・第5問(イラストの長文)⇒ 30点
・第6問(長文読解)⇒ 36点
これに加え、リスニングが50点となるのだ。
筆記の大問別とリスニングの配点を比べてみると、リスニングは一番配点の高い分野だということがわかる。
また、国立大学や私立大のセンター利用入試で、リスニングも込みの場合、筆記180点でも、リスニングが20点なら、合計200点/250点となり、圧縮(点数換算)すると160点となる。
つまり、筆記で高い点数を叩き出しても、リスニングが苦手だと圧縮されたときに筆記の点数よりも低くなってしまうことがあるのだ。
これらのことを踏まえると、リスニングは非常に重要だと言える。
リスニングができない原因
リスニングが出来ない原因として、
- 勉強法の軽視
- リスニング中の一瞬の脱線
の2つが考えられる。
ここではリスニングで点数が取れない原因を具体的に明示していきたいと思う。
これを読むことで、あなた自身リスニングが出来ない原因と向き合い、しっかりと克服してリスニングの苦手意識を払拭しよう。
勉強法を軽視していないか?
学校の授業では、教科書を見ながら英語の音声(CDなど)を聞いていることだろう。
しかし授業以外のリスニング対策をしていないのであれば、入試で点を取ることは難しい。
と言うのも、学校では英単語の発音をきちんと教えないからだ。単語の意味や文法ばかりを授業で行い、リスニング対策に不可欠である発音と
聞き取りはほとんどやらない。
これではリスニング力が身につくわけがないのだ。
あなたが学校の授業以外にも、塾や予備校、自宅で学習しているのと同じように、リスニング対策も授業以外でしっかりと行ってほしい。
リスニングが上達しない原因「一瞬の脱線が落とし穴」
実はリスニングが聞き取れない一番の原因は、スピードについていけないことにある。
これは、リスニング中に和訳しようとしていることが大きな要因だ。
知っている単語が聞こえると、まだ全て聞き終わっていないのに、その単語を日本語に訳そう、意味を理解しようとしてしまい、その後の英語が聞こえなくなってしまうのだ。
これは知らない単語でも同じことが言える。知らない単語に触れると頭が真っ白になり、その後のリスニングが全く聞こえなくなってしまう。
厄介なことに、これらは無意識のうちに聞こえなくなってしまう。
ほんの一瞬考えてしまうだけで、スピードについていけず、何を言っているのか分からなくなってしまうのだ。
結果、リスニングに苦手意識を持ち、聞き取れない焦りがストレスとなる。
リスニング力を上げる6ステップ
リスニング問題で点数が取れる人と取れない人の決定的な違いは、「聞き方」にある。
点数が取れる人は、何度も英語を聞くことにより、英語耳が出来上がっている。
対照的に、点数が取れない人というのは英語耳が出来ていない。
しかし、ただ「英語を聞く」だけでリスニング力はアップするのだろうか?
答えは、イエスだ。リスニングが上達しない人は、この「ただ聞く」が出来ていないのだ。
まずは音を聞くことだけに集中して英語耳を育てよう。
ではいよいよ具体的にリスニング力を上げる6つのステップの勉強法を紹介していこう。
この6つのステップの勉強法を行えば必ずリスニングができるようになるので、是非この章を読み進めよう。
ステップ1:正しい発音で発音する
覚えた単語を正しく発音すること。これはリスニング対策に非常に効果的だ。
人間の脳は、発音出来ないものは聞き取れない仕組みになっている。
正しい発音が出来るようになれば、入試のアクセント問題も全問正解出来るようになるだろう。
「正しく発音する」ということには、英単語の勉強とリスニング対策の二重効果が期待できる。
ステップ2:英単語を拾うことに集中する
和訳したり、理解したりはとりあえずしなくて良い。
まずはリスニングで聞こえてくる「音」を取りこぼすことなく拾う練習をしよう。
知っている単語が出てきても、和訳せずに英語のまま受け入れること、これがリスニング力を高める基本の一歩だ。
具体的には、まず英文を聞きながら、いくつの単語が出て来たか数えてみて欲しい。この時、英語の意味は全く考えなくて良い。
単語を数えることに集中するだけで日本語脳が働かなくなるため、ストレスを感じずに「英語の音」に耳が慣れていくのだ。
ステップ3:英語としての音を聞き取る練習をする
単語の数を拾えるようになったら、テキストの英文を見ながらで良いので、聞いた英文をそのまま声に出して真似してみよう。
流れる音声を聞き、そっくりそのまま真似をする。声のトーンや強弱も真似してみてほしい。
これは、真似して発音することで、日本語英語にならないようにするためだ。
日本語英語とは、私たちがカタカナで使っている言葉だ。
カタカナで発音するのと、英語の発音ではアクセントが全く違うだろう。
例えば英語の「Orange」。カタカナだと「オレンジ」だ。
Orangeのアクセントは「O」にかかってくるが、オレンジで覚えてしまうと「レ」にアクセントがかかるだろう。
このように、カタカナのまま覚えてしまうと、アクセント問題の時に不正解になる。
ステップ4:意味を理解する
発音やアクセントが音声と同じように流暢に言えるようになったら、ここからやっと意味を理解していく。
分からない単語はないか?英文の状況をイメージ出来るか?
決して英語→日本語→理解、ではなく、英語→理解となっていること。
試験中は時間との戦いだ。いちいち和訳していると全ての問題に手を付ける前にタイムアップしてしまう。
音を聞いた時、瞬時にその状況がイメージ出来るようになってほしい。
ステップ5:テキストと比べる
リスニングで意味をイメージ出来たら、テキストを読んで自分のイメージとの違いを確認してほしい。
知っている単語でも、繋げて聞くこと(連音)で、発音が異なるという点に気付くだろう。
例)I know what you mean. → 英語で聞くと、「アィノウワッチューミーン」
決して日本語英語の「アイ ノウ ホワット ユー ミーン」とはならない。
余談だが、海外で生活を始めたばかりの頃、「アミン」と聞こえることがよくあった。「アミンって何だろう。I’m in と言っているのだろうか」と思っていたが、後々、「I mean」と言っていた、ということが分かった。
このように、それぞれ知っている単語でも、繋げて言われると何を指しているのかが分からなくなる。
しかし英語耳が出来上がれば、テキストと比べた時にすぐに腑に落ちるようになるだろう。
ファイナルステップ:音声だけ聞いて音読する
最後のステップとして、テキストを閉じ、音声だけ聞いて音読してみてほしい。
これは、ステップ3の上位版だ。
難易度が高いため、全てのステップが出来るようになってから挑んで欲しい。
文字を読む必要はなくなるので、目を閉じてやってみることをおすすめする。
視界をシャットダウンすることで、聴覚がさらに研ぎ澄まされるためだ。
そして音声を聞くだけで状況がイメージ出来ており、音読をすると意味がしっかり分かるという状態にしておこう。
ここまで出来るようになれば、あなたの英語耳は完璧に出来上がり、リスニング問題に困ることはなくなる。
但し英単語や熟語はしっかり覚えるようにしてほしい。
単語が分からないがためにリスニング問題で点数を落とすことは非常にもったいないと言える。
おすすめのリスニング教材、無料アプリ
リスニング問題で点数を取るコツは分かった。
あとは何を使って勉強するか、だ。
きっとあなたは単語帳や英文法にまつわる参考書は持っていることだろう。
しかし、リスニング対策用の参考書なんて見たこともないのではないだろうか。
ここでは、おすすめのリスニング教材と無料アプリを紹介していこう。
是非参考にして、正しい素材で正しいリスニング対策をしよう。
おすすめリスニング教材
はっきり言えば、リスニングに使う素材は何でも良い。音声のある英文なら何でもOKと言える。
しかしせっかくリスニング対策をするのだから、どんな物を選べば良いか、基準はあった方が良いだろう。
そこで、下記に記すものを基準にしてリスニング教材を選んで欲しい。
- テキストを文字で読んでみて、ある程度分かるレベルのもの
- ネイティブスピーカーによるオーディオブック
- 英文の後に日本語訳の音声が入っていないCD(CDを聴く場合、英語の後に日本語訳を聞いてしまうと、「音を聞き取る」ための練習にはならないため)
- CDつきの長文読解用の問題集
リスニングの勉強をする時、「何」を練習しているのかにフォーカスしてほしい。
英語としての音を聞き取る練習をしているのか?意味を理解する練習をしているのか?に意識すれば学習姿勢も変わる。
リスニング以外の学習も一緒にやりたいのなら、CDつきの長文読解用の問題集は特におすすめだ。
リスニングの勉強法の一つとして、CDを聴きながら長文を音読することで、長文読解用の問題集の復習が出来る。
効率良く学習に励みたいのなら、長文読解用の問題集の復習もかねて、CDを聞きながら長文を音読する一石二鳥な勉強法を取り入れよう。
おすすめ無料アプリ
今世の中には沢山の英語教材であふれている。
なかには高額の物もあり、どれを使うべきかあなたも迷うだろう。
しかしせっかく高いお金を払ったのに身につかなければ意味がない。
そこでここではリスニング力を高める無料アプリを紹介しよう。
まずは「LibriVox」で検索してみてほしい。
これは無料オーディオブックのサイトだ。
著作権切れのパブリックドメインのサイトのため、無料で英語の音声が聴ける。
※但し全て英語表記となっている。
LibriVoxを見つけたら、Listenをクリックし、聴きたいものをダウンロードすれば良い。
また、音声スピードについていけないのなら、音声速度を変換出来る無料アプリもある。
NHK出版の「語学プレーヤー」だ。
※以下NHK出版より引用
語学学習にお役立ちの各種再生機能を搭載
聞き取りやすく再生速度を調節できる話速変換機能を実装!
語学の音声教材を利用している方から寄せられる、 「再生速度を自分の実力に合わせて調節したい」 「ディクテーションのために、ゆっくりと再生させたい」 「ちょっと巻き戻してもう一度聞きたい」 「いまのフレーズを繰り返し聞きたい」 「聞きながら英文を見たい」 という声。そんな「あったらいいな」にお応えした、語学学習に役立つ機能を搭載した音声再生アプリです。
- ※Android版への話速変換機能はAndroid OS 4.0以上でご利用いただけるようになります。
主な機能
話速変換
再生速度は0.01%刻みで0.5~3倍に調節可能。 さらに「耳ボタン」を使うと、単純に再生速度を変更するだけでなく、再生速度を速めても “早口感”を抑えて聞きやすく再生することができます。 0.95など、細かな速度指定をしたい場合は、[情報/設定]メニューの<話速変換機能について>をタップし、<無段階設定>をONにしてください。
再生可能な音源
本アプリ内で販売している専用音声教材以外の音源も「ミュージック」で再生することができます。
例えばCDの場合、MP3化などしてパソコンから取り込んだ音源もご利用可能です。
ダウンロードコンテンツも利用することができますが、iOS 8.4以降、iTunes Storeの「オーディオブック」で購入したものはご利用いただけません。
Android版は、m4a、mp3、wave、ogg形式のデータ再生に対応しておりますが、機種により一部ご利用いただけない場合があります。
また、音声データのメディアフォーマットやDRM(著作権保護のための機能)の制限などにより再生できない場合がありますのでご了承ください。
既に保存している音声データを、このアプリ内の「プレイリストに追加」し、再生速度を調整することが出来る。
0.5倍、0.7倍、0.8倍、1倍、1.2倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍の速さから選択出来る。
もう少しゆっくりだったら聞き取れる、というのなら、0.8倍あたりで試してみよう。
また、このアプリ自体は無料だが、アプリ内で有料の英語ラジオ講座のデータを購入することも出来る。
まとめ
以上、リスニング力をアップさせるコツを紹介してきたが、いかがだっただろうか?
多くの日本人がリスニングは苦手だと言う。
しかしこれは勉強法を知らないからである。
きちんとステップを踏んでリスニング問題に臨めば必ず点数は取れるのだ。
以下に6つのステップをまとめておく。
リスニングが上達するためのコツと6つのステップ
- 正しい発音で発音する
- 英語の音を聞く、英単語の数を拾う。
- 英語としての音を聞き取る練習をする
- 意味を理解する
- テキストと比べる
- 音声だけ聞いて音読する
どんなに英語の勉強をしたところで、英語耳が出来ていなければリスニング問題にはつまずく。
必ず「英語の音を聞く」ことを癖づけてほしい。
「ただ聞く」という土台をしっかり作っておけば、次の段階に進んでも、あなたの耳は対応できるようになっているだろう。
ぜひ英語耳を作り、リスニング問題に挑んで欲しいと思う。
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