日本史で9割以上を取るための正しい一問一答の使い方
2019年04月28日 | 参考書・問題集徹底解析
日本史の点数がなかなか伸びなくて悩んではいないだろうか?
日本史は覚えることが多い科目のため、効率の良い勉強をしていかなければ膨大な時間がかかってしまうのだ。
日本史の勉強で非常に効果的な勉強法の一つに、一問一答を使って勉強するという方法がある。
一問一答は、自分が日本史で覚えたことを確認する手段としては非常に時間効率も良く、日本史で高得点を取る人は間違いなく取り組んでいるものである。
しかし、一問一答は便利な反面、日本史の歴史の流れなどを理解しないまま一問一答などの問題集から勉強を始めてしまう人がいるのだ。
日本史の点数がいつまでたっても伸びない人は、このように間違った勉強法をしてしまっているのである。
そこで今回は、一問一答を効果的に使うための正しい勉強法を、日本史の勉強法と同時に皆さんにお伝えしていくことにする。
第1章ではまず、基本的な日本史の勉強法について、
- 流れやイメージを掴む
- 教科書や資料集で用語を覚える
- 過去問や問題集で演習する
の3つに分けて具体的に述べていく。
第2章では、一問一答の効果的な使い方について、
- 一問一答の覚え方
- 一問一答が終わったら
について具体的に述べていく。
第3章では、日本史の一問一答の参考書について特にオススメするものを3冊紹介していく。
これらの内容をよく読んで理解し実践することによって、間違いなく皆さんの日本史の点数は格段に向上するのである。
基本的な日本史の勉強法
まずは一問一答に取り組む前に、基本的な日本史の勉強法について正しい順序を理解しておく必要があるのだ。
日本史は、その多くが暗記分野であるからと言って、いきなり一問一答のような問題集から取り組んでいては非常に効率の悪い勉強法となってしまうのである。
日本史の勉強に時間を割いているにもかかわらず、なかなか点数に結びつかなかった人はまずこの第1章を読んで、日本史の基本的な勉強法から学んで行っていただきたい。
その上で、一問一答のような問題集を使って効率よく勉強していけば、日本史の点数がだんだんと上がっていくのである。
流れやイメージを掴む
まず、日本史で最も重要なのは、歴史の流れを理解することである。
日本史は丸暗記するものだと思い込んでいる人も多いが、それでは実際の入試問題のようなひねった問題に対応することができなくなってしまうのである。
なぜ皆さんが、日本史という科目を丸暗記するものだと思い違いをしているのだろうか?
それは、学校の定期テストなどは範囲ごとに丸暗記していれば高得点を取ることができるからだ。
確かに学校の定期テストのような問題では、学校の先生が授業中に説明したことをノートにまとめておいて、それらを丸暗記してしまえばテストで高得点を取ることが可能だ。
しかし、このやり方と同じように受験勉強をしていると、様々な複雑化された問題に答えることができず、テストによっては高得点を取れないといった現象が起こってしまうのである。
これが、日本史の試験でなかなか高得点を取ることができない最も大きな原因の一つなのだ。
実際の入試問題では、今まで自分が見たことも内容な問題が出題されることがほとんどである。
そのような時に、丸暗記に頼った勉強をしていると、知らない問題が出題されればされるほど点数を落としてしまうことになるのだ。
なので、まずは日本史の歴史の流れを理解しておかなければならない。
一問一答のような問題演習をするのは、その作業が終わってからだ。
日本史の流れを理解するには、教科書を読み進めていくという方法もあるが、活字ばかりではどうしても情報を整理しにくくなってしまい、継続することのモチベーションも失いやすくなってしまう。
なので、日本史の歴史の流れを掴むのに最も効果的なのは、日本史漫画を読むことである。
漫画は、その大部分が絵で構成されているため、活字だけの情報よりもわかりやすく理解しやすいのである。
また、旧石器時代から現代までの膨大な量の内容でも、漫画ならば短時間で読み切ることができるので、時間効率も非常に良いのだ。
日本史漫画を読んだことがない人は、ぜひ1度目を通しておくことを推奨する。
日本史漫画については以下の記事で詳しく述べられているので、参考にしていただきたい。
教科書や資料集で用語を覚える
日本史の大まかな流れを理解した後でやらなければならないことが、教科書や資料集を使って用語を覚えることだ。
一度日本史の大きな枠組みを理解できていれば、教科書を読んでも頭の中で整理しやすくなり、用語や人物名を覚えることに抵抗も少なくなるのである。
また、教科書を読むことで歴史の細かい部分の流れも確認することができるので、教科書を読むことは非常に効果的な日本史の勉強法なのだ。
教科書を読むだけではなく、わかりにくい部分などは資料集を使って知識の補填をする必要がある。
資料集には、活字だけでなく絵や写真がたくさん掲載されているので、単に活字だけで覚えるよりも覚えやすくなるのだ。
それと同時に年表なども確認しておけば、歴史の前後関係などが理解できるようになり、より多くの問題に対応することが可能になるのである。
今まで教科書から読み始めていた人は、まずは先ほど説明したように日本史漫画などを使って歴史の大きな流れを理解し、その後でこれらの方法を試してみると良いのだ。
過去問や問題集で演習する
ここまでの作業が終わっていれば、あとは細かい用語や人物名などを覚えるだけである。
この段階になって、初めて一問一答が効果を発揮するのである。
一問一答を使うと、自分が覚えられていなかった用語などが重点的に復習できるので、効率よく日本史の内容を網羅していくことができる。
また、一問一答で復習が終わったら自分の持っている問題集や、自分の志望校やセンター試験の過去問を解いておくことも忘れてはならない。
特に、二次試験でも日本史を利用する人は欠かすことができない作業である。
そのレベルまでなると、年号まで覚えておかなければならないことがあるので、いかに効率よく暗記していくかが重要になってくる。
語呂合わせなどを利用して、効率よく日本史の内容を暗記していくことが必要になってくるので、気になる人は以下の記事を参考にしていただきたい。
一問一答の効果的な使い方
第2章では、実際に一問一答を使った勉強法について具体的に述べていく。
日本史の流れを理解する作業が終わり、用語などをたくさん暗記していくには、この一問一答のような演習をしていくことが非常に効果的だ。
特に二次試験では、細かい用語が出題されるケースが多いので、用語重視で勉強していくことを心がけていただきたい。
一問一答の覚え方
まず初めに知っておいていただきたいのは、人間は一度覚えただけでは忘れてしまうということだ。
なので、一問一答を一通り解いて終わった気になっていては、いつまでたっても日本史の点数が伸びることはない。
一問一答は何度も熟読してこそ、その効果を発揮するのである。
自分が間違えなかった問題は良いが、一度間違えた問題はマークなどをつけておいて、再度時間が経ってから解き直すという作業が重要だ。
一度間違えた問題を答えを見て理解したつもりになっても、3日後くらいにその問題を見たら忘れてしまっていることがほとんどだ。
なので、同じ単元の問題を何度も反復して復習することで、一問一答の効果を最大限に発揮することができるのである。
また、時間効率を上げるためにも、短時間で解くことを意識して取り組むと集中力も上がって効果的である。
ここで、以下の記事を参考にしていただきたい。
日本史が超難しいところを受ける人でも、まずはZ会の一問一答をきちんと覚えて、それでも足りないと感じたら東進の一問一答に取り組むくらいがいいでしょう。分厚い一問一答は繰り返しづらいと感じる人もいるからです。 さて、一問一答の使い方ですが、基本的には教科書と同じ。
- 問題文を読んで1秒で答えられること。
- 問題文も素早く読めるように意識して復習すること。
Z会の一問一答なら、全ての問題を解いても1分程度で解けるようにしておきたい所です。
- その日で5ページ勉強するとします。
- まずは見開き1ページを3〜5回程度繰り返して即答できるようにします。問題文もなるべく速く読めるように。
- 2〜5ページも同様に繰り返します。
- 各ページ1分〜2分で解けるようにしておきます。
その日のうちに、スラスラと即答・速読できるようにしておけば、復習するときも5ページなら5分で済むわけです。単純に話しましたが、とにかく意識して欲しいのがスピード。聞いてみると1ページに5分とか10分かけてしまう人が多い。これでは一問一答を完璧にするのに1年以上かかります。 最初問題を解く時は時間かかってもいいです。でも、即答・速読を意識してガンガン繰り返すようにしましょう。
引用:偏差値40からでもセンター9割早慶に合格する日本史勉強法
このように、いかに早く短い時間で一問一答を溶けるかを意識することで、時間効率が上がると同時に集中力を上げることにもつながり一石二鳥なのである。
一問一答はまとまった時間を作らなくても隙間時間さえあれば何問か解くことができるので、そういった時間を無駄にしないことも大切である。
一回に解く問題数が少なくても、1日に何回も見る機会を作ることで、より頭の中に記憶として定着させることができる。
なので、一問一答は計画的に何回も小分けにして取り組むことで、日本史の用語を暗記することが可能になるのである。
一問一答が終わったら
一問一答を一通り終えたら、それらを問題集の問題や実際の入試問題などで使えるかどうかを確認しなければならない。
日本史の流れを理解し、上記の勉強で一問一答を使いこなすことができていれば、演習問題を解いてもほとんどの問題に対応することができるようになっているのだ。
今まで日本史の勉強をしても点数が伸びなかった人は、これらのやり方を終えてから問題演習をすることで、自分の実力に驚愕することは間違いない。
今までは見たことがあるような、形式的な問題にしか対応できていなかったのに、初見の問題や初めて見る形式の問題でも考えれば答えを導くことができるのだ。
実は日本史の正しい勉強法とは、丸暗記することではなく理解を根幹とした暗記をすることなのである。
日本史漫画などで歴史の流れを理解し、教科書や資料集で細かい部分の用語を暗記し、一問一答でそう復習をしてから問題演習に取り組む順序を守ることで、圧倒的に日本史の理解度は増すのだ。
過去問や問題集を解いて解けない問題があれば、その部分を重点的に復習すれば良い。
今までよりも解けない問題は確実に少なくなっているので、復習にかける時間も少なく済ませることが可能になる。
そうすることで、受験直前で日本史の勉強に多くの時間を割く必要がなくなるのである。
日本史がメイン科目であるならば良いのだが、多くの人にとって日本史は副科目だ。
国数英または理科のメイン科目に受験直前という貴重な時間を当てることで、受験全体として大きな効果を生み出し、他の受験生と大きな差をつけることができる。
オススメの一問一答集
第3章では、オススメの一問一答集を3冊紹介していく。
ここまで読んだ皆さんは、正しい勉強法で一問一答を使うことがいかに効率の良い勉強法であるかは理解できているはずだ。
一問一答集はたくさん出版されているので、どれを選べば良いかわからないという人もいるので、これから紹介する内容を参考にしていただきたい。
東進 日本史B一問一答【完全版】
この問題集の特徴は、なんといってもその問題数の多さである。
この1冊に6000問以上の問題が掲載されているので、広い範囲まで網羅されていてとても安心できる一問一答集だ。
また、この本は大手予備校の東進の現役講師がつくっているので、受験対策としてとても丁寧でわかりやすく仕上げられている。
重要な事柄についてもまとめられているので、この1冊を完璧にしておけばほとんどの大学入試の対策になるに違いない。
以下に、詳細な商品紹介の内容を引用しておくので買おうか迷っている人はよく読んで検討していただきたい。
◆本書の特長
(1)増補・改訂・完全版 最新の入試傾向も踏まえて重要用語を大増補。問題文の順序や内容も洗練し,索引もあらたに付載。正解を赤文字にするなど本文デザインも一新し,さらに使いやすさが向上しました。
★改訂のポイント(ここが変わりました! ) ◎最新の入試傾向も踏まえて重要用語を大増補 ◎問題文の順序や内容を徹底的に改良・改善 ◎「索引」を巻末に付載 ◎正解を赤文字にするなど本文デザインを一新
(2)「頻出度」が一目でわかる 入試で問われる日本史用語は,頻出度の高い順に1/3を覚えるだけで得点率は70%にもなります。本書は★印で用語の頻出度を明示。何をどこまで覚えればよいかが一目でわかります。
(3)圧倒的な大学入試カバー率 センター試験で問われる用語はほぼ100%収録。難関国公立大・難関私大で問われる用語も軒並み95%以上を収録しました。用語問題はこの1冊で完璧になります。
引用:amazon
山川 一問一答日本史
この本の内容は教科書レベルに沿っていて、センター試験対策にはうってつけの一冊である。
出題される問題の頻出加減や重要度が3段階で示されているので、日本史の重要な部分を漏らすことなく理解することができるのだ。
教科書に沿って受験勉強をしたい人や、基礎的な内容を重点的に学びたい人はこの一問一答集を使って見ると良い。
内容紹介 教科書日本史Bに日本史の学習に必要な重要歴史用語・人物・年代などを網羅した、一問一答形式の問題集。
目次構成は「詳説日本史B」(日B301)に準拠。問題には、重要度を3つのランクに分けて表示。
引用:amazon
一問一答 日本史Bターゲット4000
この本の良いところは、日常の基礎レベルからセンター試験レベル、難関大学レベルまで区分してくれているため、自分の必要なレベルに合わせて勉強に取り組むことができる点だ。
著者の石川晶康さんは、かの有名な実況中継シリーズでも知られる参考書の著者でもあるので、とてもわかりやすいのが好評だ。
自分の得意な部分をさらに伸ばしたり、苦手分野を理解するなど目的に応じて使い分けることができるので、多くの受験生にとって取り組みやすい1冊である。
詳しい内容紹介を以下に引用するので、気になった人は参考にしていただきたい。
内容紹介 過去約10年分の大学入試問題を徹底分析したことで誕生した,約4000問収録の一問一答型日本史問題集です。
改訂版では入試頻出のテーマ別の問題と索引を追加し,より入試に便利に,使いやすくなっています。
“教科書復習レベル”基本の1,430問,“中堅私大・センターレベル”標準の1,530問,“難関大レベル”応用の1,040問という3段階がレベル別に掲載されており,基本問題の最初の150ページだけでも原始・古代から現代まで,教科書レベルの日本史の全体を学習することができます。
中堅私大・センター試験なら304ページまでの学習で対応可能です。
少しずつ深くなる内容を繰り返し学習することで,膨大な日本史の知識を効率的に覚えられます。 また,日本史では頻出の史料問題や、地図・図版問題も収録しました。
引用:amazon
まとめ
いかがだっただろうか?
今回は「日本史で9割を取るための正しい一問一答の使い方」についてお伝えした。 日本史の勉強は一問一答を使うことで効果的に点数を上げることができるが、そのためには歴史の流れを理解してから取り組まなければならない。
一問一答だけ解いていても、いつまでたっても点数が思ったように伸びていかないので、今回お伝えした正しい一問一答の使い方を理解して、演習に取り組んでいっていただきたい。
そして、この記事を読んだ皆さんの日本史の点数の向上に役立てていただければ幸いである。
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