年号を効率よく暗記するための日本史の重要語呂合わせ50選
2017年01月27日 | 日本史
日本史の勉強で覚えることが多いと困ってはいないだろうか? 用語や人物名だけでなく、高得点を取りたいのであれば年号まで覚えておかなければならない。
しかし、年号を覚えることは、日本史の流れを掴んだ後の作業で、細かい知識を補充するものである。
なぜなら、年号に関して問われることはセンター試験の中でも1割程度しか出ないからだ。
まずは流れを掴むことを優先で、年号などを語呂合わせで覚えるのはそのあとの作業である。
センターで8割以上得点できる段階までいったら、年号を覚えて行くことが必要になってくるのだ。
そこで今回は、日本史の内容を語呂合わせで覚えることについて段階的に説明していくことにする。 第1章では、
- 日本史の流れをつかむことが重要
- 語呂合わせだけ覚えても意味がない
- 日本史の資料集を使う
の3つに分けて、語呂合わせを覚える前の注意点について具体的に述べていく。 第2章では、
- 前後関係について
- 流れを理解できる
- 年号は難関大学の受験には必要
の3つに分けて、日本史の年号の重要性について具体的に述べていく。
第3章では、日本史で受験するなら必ず覚えておかなければならない有用な語呂合わせを50個紹介していく。
これらの内容を理解し実践していくことで、皆さんの日本史の勉強はとても効率の良いものとなり、様々な問題でも高得点が取れるようになることは間違いないのである。
語呂合わせを覚える前の注意点
まず第1章では、語呂合わせを覚える前の注意点について述べていく。
語呂合わせは日本史のように覚えることが多い科目では非常に効果的なツールではあるが、語呂合わせを丸暗記していては入試問題に対応することができなくなる。 なので、語呂合わせを覚えるにあたって気をつけておかなければならない点を3つ述べていく。
これらを読んでおくことで、正しく語呂合わせを使った日本史の勉強をすることができ、より効果的に点数につなげていくことが可能になるのだ。
日本史の流れをつかむことが重要
まず、日本史では歴史の流れを理解してから物事を記憶していくという順序が非常に大切だ。
流れを理解せずにいきなり用語や人物名だけを暗記していても、見たことの内容な問題が出題された際に解くことができず、安定して高得点を取ることができなくなってしまうのである。
日本史では、まず歴史の流れを掴む。 これが日本史で高得点を取れる人と取れない人の最も大きな差をつけるのである。
日本史の流れを理解するには教科書を読んでも良いのだが、活字ばかりだとどうしても読み続けることが難しくなってしまう。
また、活字だけだと頭の中で整理したりイメージすることが難しくなってしまうので、日本史漫画を用いて流れを掴むという勉強法がオススメだ。
漫画だとほとんどが絵で構成されているので、旧石器時代から現代までの内容であってもさらっと読み切ることが可能だ。
なので、日本史の勉強ではまずは日本史漫画で歴史の大まかな流れを理解し、それから細かい部分を覚える際に語呂合わせを覚えていく必要があるのだ。
語呂合わせだけ覚えても意味がない
日本史の単語や年表などは、ノートに何回も書き写したり、赤シートを使って反復して覚えることが一般的な暗記法である。
これらの暗記法は、昔から長く受け継がれているだけあって、とても効率よく単語などを頭の中に記憶させることが可能だ。
しかし、この勉強法は単なる暗記という場面では効果を発揮するが、日本史の勉強ではあまり適しているとは言えないのである。
定期テストでは、この勉強法をこなしていれば高得点を取れてしまうのだが、実際の入試問題では見たことのない問題が出題され、難解な問題も多く存在している。
つまり、日本史では定期テストの勉強法を受験勉強として成立させてしまってはいけないのだ。
なので、語呂合わせだけを単に丸暗記していては入試問題の対策にはあまり効果を発揮せず、単調な問題にしか対応できなくなってしまうのである。
なので、日本史を根本から理解して語呂合わせを覚えるという順序で勉強をしなければならない。
そうすることで、少々ひねった問題が出題されたとしても、いろんなことを結びつけて答えを導き出すことが可能になるのである。
日本史の資料集を使う
日本史が苦手な多くの受験生は、日本史の勉強をする際に資料集を使っていないことが多い。
資料集にはたくさんの絵や写真が掲載されていて、単に活字だけで覚えるよりも記憶に残りやすいのである。
また、日本史の入試問題では年表について問われたり、絵や写真について問われることがある。
これらの問題に対応するためには、資料集でより多くの情報をインプットしておかなければならないのである。
用語や年号を文字だけの語呂合わせで暗記するよりも、資料集などで絵や写真と一緒に暗記することで、より頭の中に残りやすくなり多くの問題を解くことができるようになるのだ。
年号の重要性
第2章では、年号を覚えることの重要性についてお伝えしていく。
年号を覚えておくことで正誤問題や整序問題に対応することができ、出来事の前後関係がわかるようになるので知っておいて損はないのだ。
むしろ、センター試験でも1割は年号についての問題が出題されるので、年号を合わせて語呂合わせで覚えておくことが高得点に結びつくのである。
そこで、年号を覚えることのメリットや役割について述べていくので、これを読んでしっかりと理解していただきたい。
前後関係が理解できる
日本史漫画を使って歴史の流れを理解し、教科書や資料集を用いて細かい部分を理解するようにしておけば、ある程度は前後関係が理解できるようになる。
しかし、どんな問題でも高得点をキープしようとするならば、年号について理解しておかなければ難しいのである。
しかし、すべての出来事や人物に関して正確な年号を覚えておく必要はない。
それができているに越したことはないが、そうしようとすると日本史の勉強だけに膨大な時間をかけなければならなくなってしまうのだ。
みなさんのメイン科目が日本史ならばそこまでやって問題ないが、多くの受験生にとって日本史は副教科なはずだ。
メイン科目である国数英、または理系の人であると理科に多くの時間を使っていきたいので、必要な年号だけを覚えておけば十分だ。
そこで、自分が理解できていない部分や重要な部分に焦点を当てて日本史ノートを作ると良い。
年号などの細かいことや、地図なども書いておくことで、自分が覚えていないことを一目見てわかるようになるので非常に効果的だ。
応用問題に対応できるだけでなく、基礎部分の復習にもなるので、自分なりの日本史ノートを作っておくことはオススメである。
ここで、以下の記事を参考にしていただきたい。
トイレのような、それなりの時間見続けなければならないところにノートなどを貼り付けるのもよい方法です。
どんなに嫌でも何度も見ていればおのずと勉強になりますし、何よりも見る度に世界史をやらなければいけないという気にさせてくれます。
皆さんもテストの後には勉強しようと思っていても、しばらくすると忘れてしまって全く勉強しなかったり、特定の1教科ばかり勉強してほかの教科の存在を忘れてしまったりしたことがありませんか?
この方法ならトイレに入るたびに世界史の存在を思い出せるので、そういった状態に陥ることがなくなります。
何を貼り付けるのかですが、細かい年表などは避けた方が良いです。
全てを見るためにトイレに長居していて勉強時間が減ってしまっては本末転倒です。
そのため、上の画像のような、分量が少なく、ヴィジュアルで理解しやすいものが良いです。
ノートを書くときにも言えますが、色の使い方は、年号ならこの色、出来事ならこの色といったように、事柄ごとに色分けすると、綺麗に整理できます。 また、青色が記憶に残りやすく、赤は注意を引きつけるらしいので、年号が苦手な人は年号を青で書くといったように、苦手な事柄を青で書いてみたり、また、大事な出来事は赤で書いてみたりするのが良いと思います。
このように、作ったノートをトイレやお風呂などに貼っておくことで、隙間時間をうまく活用して年号を覚えることが可能だ。
年号を覚えるためだけにまとまった時間を使うのではなく、隙間時間で覚えるようにすることがとても望ましい。
流れを理解できる
日本史漫画を使えば全体の流れを理解することはできるが、細かい部分の流れはやはり年号を知っておかなければならない。
語呂合わせの中でも年号が含まれたものも数多く存在するので、それらを理解しながら暗記していくことが必要だ。
年号が入った語呂合わせの例として、非常にわかりやすい語呂合わせがあるので以下を参考にしていただきたい。
● 1914 年:第一次世界大戦の勃発。
☆ 行く年 来る年 大戦なかなか 終わらない
第一次大戦は、大局的に言えば帝国主義国家間の衝突であるが、バルカン半島におけるパン=ゲルマン主義とパン=スラヴ主義の対立の形で始まった。
1914年6月、ボスニアを訪れていたオーストリア皇太子がセルビア人青年に暗殺されるという事件が発端となり、ドイツ・オーストリア・トルコなど(同盟国)とロシア・フランス・イギリス・アメリカなど(連合国)の大戦争に発展した。
この戦争は、近代兵器が大量に投入されたことで、従来の戦争とは全く様相が異なっていた。
主要な参戦国が国の全産業力を傾注した総力戦を余儀なくされ、容易に終わらせることのできない消耗戦となった。
1918年にドイツ内部が瓦解して11月に休戦が成立、ようやく大戦が終わった。
このように、非常に覚えやすい語呂合わせの中に年号と出来事が含まれているので、これを覚えていれば第一次世界大戦が何年に起こったのかがわかるのである。
また、この例のように解説と一緒に語呂合わせを覚えることが重要だ。
語呂合わせだけを覚えていても効果が小さいのこと先ほども述べたが、この解説と一緒に語呂合わせを覚えておけば論述問題などにも対応することができるのだ。
このように語呂合わせをうまく使って年号を覚えることで、日本史全体として効率的な受験勉強をすることができ、より多くの問題に対応することが可能になるのである。
年号は難関大学の受験には必要
難関大学と言われている大学の日本史の問題には、年号に関する問題が頻繁に出題されている。
整序問題や正誤問題でも年号が必要な問題があり、論述問題では必ず年号を知って前後関係をはっきりさせておかなければならない。
しかし、日本史の流れを理解せず、年号だけを語呂合わせで覚えていては浅い勉強しかできないのである。
年号を理解し流れを理解できるようになると、ほとんどの日本史の問題に対応することができるようになるので、安定して高得点を取ることができるのだ。
また、年号を理解しているとセンター試験などの問題では余裕を持って解答することができ、試験中に答え合わせをする時間までし生じるようになるので、センター試験ではほぼ満点を取ることが可能になる。
なので、年号を覚えることの必要性について理解し、正しい勉強法で年号を語呂合わせで覚えておくと良いのだ。
有用な語呂合わせ50選
ここまで読んだみなさんは、語呂合わせで年号を覚えることの重要性について理解できたはずだ。
日本史の流れを理解していない人はまず日本史漫画を読んで、流れを理解してから語呂合わせを覚えていかなければならない。
第3章では、日本史の流れが理解できている人のために、有名かつ超重要な日本史の語呂合わせを50個紹介する。
<超厳選歴史年号50、ゴロ合わせ>
239 文くださいね卑弥呼より
538 ゴミ屋と共に、仏教伝来
607 群れなして、遣隋使
645 蒸し殺しで、大化の改新
663 ろうむざんに日本大敗(白村江の戦い)701 名を広めた大宝律令
710 なんときれいな平城京794 鳴くよウグイス平安京
894 白紙に戻す遣唐使
1016 遠い昔の藤原道長
1185 いいやご臨終、平家は壇の浦
1192 いい国つくろう鎌倉幕府
1221 人に不意打ち承久の乱
1274 1人船酔い、文永の役
1281 人に敗退、弘安の役
1333 一味散々、鎌倉滅亡
1404 投資をしないで勘合貿易1467 人世むなしく応仁の乱
1543 以後、予算かかる鉄砲伝来
1549 以後、よく広まるキリスト教
1582 十五夜に、本能寺で変
1592 異国に侵入、文禄の役(5年後に慶長の役)
1600 人群れる、関ケ原
1603 人群れさわぐ江戸幕府
1615 ヒーロー以後出ず、大阪夏の陣
1639 いろいろサンキュウ鎖国の完成
1716 非難いろいろ享保の改革
1837 “イヤン見ないで”大塩平八郎の乱
1853 いっぱい込み合うペリー来航
1854 日米和親条約 =一夜越し結んだ和親条約
1858 日米修好通商条約 =いやこわい、不平等条約
1867 人はむなしい大政奉還(10年後に西南戦争)
1868 銃は六発戊辰戦争 1873 人は涙の地租改正
1877 いやな内乱、西南戦争
1889 いち早くつくった帝国憲法
1894 白紙に戻せ治外法権
1894 人は苦心の日清戦争(10年後に日露戦争)
1904 得をしようと日露戦争(10年後に第一次世界大戦)
1910 人悔い残す日韓併合
1911 低い位置から対等へ(関税自主権回復)
1914 行く意思あります? 第一次大戦
1923 特に災難、関東大震災
1929 特に苦しい世界恐慌
1931 戦一発、満州事変(1931~45年まで15年戦争、10年後に太平洋戦争)
1941 いくよ一発、真珠湾
1945 ひどく汚れてポツダム宣言
1951 ひどく強引、平和条約(サンフランシスコ平和条約)
1973 苦難散々石油ショック
1995 行く救護に、阪神・淡路大震災
ここに載せた語呂合わせは日本史の中でも特に重要な内容のものなので、最低限これらについては知っておいた方が良い。
単なる丸暗記になってしまわないように、語呂合わせを覚える際にそれらの出来事の内容について復習し、解説ができるレベルまで仕上げておくことが望ましい。
また、語呂合わせはネットなどで調べればたくさん出てくるので、自分が覚えやすい語呂合わせを選んで理解すると良い。
慣れてきたら、自分で覚えやすい語呂合わせを作ってみるのも効果的である。
どちらにしても、単に語呂合わせを丸暗記するのではなく、しっかり内容を理解してから語呂合わせという便利なツールを使うことが重要なので覚えておいていただきたい。
まとめ
いかがだっただろうか?
今回は「年号を効率よく暗記するための日本史の重要語呂合わせ50選」についてお伝えした。
日本史の語呂合わせは、年号と出来事を一緒に覚えるためにはとても効率の良い暗記法である。
しかし、それだけを覚えているだけでは定期テスト対策程度にしかならず、実際の入試問題には対応することが難しいのである。
日本史の流れをしっかりと理解し、その上で今回お伝えした語呂合わせを用いた勉強法を実践することが何より大切なのだ。
皆さんには、語呂合わせを単に暗記するだけではなく、もっと深いレベルで日本史の勉強を進めていっていただきたい。
そして、この記事を読んだ皆さんの日本史の点数の向上に少しでも役立てていただければ幸いである。
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