日本史の論述で常に高得点を取る5つの勉強法とテクニック
2017年02月06日 | 日本史
日本史の論述についてのテクニックをご存知だろうか?
二次試験の日本史では、論述についての問題が出題されることがある。
日本史の多くは暗記であるとも言われているが、この論述に関しては暗記だけでは解くことができない分野なのである。
論述では、日本史の歴史の流れを理解してからでないと対策をすることができない。
なので、多くの受験生はなかなか点数が伸びないからと論述の対策をしないまま受験本番を迎えてしまっているのだ。
しかし、論述問題はコツとテクニックを知っていて、それらを実践していけば十分に点数が取れる分野なので、必ずノウハウについて知っておかなければならない。
なので、今回は日本史の論述問題について詳しく述べていくことにする。
第1章では、論述対策をする前に心がけておかなければならないこととして、
- 歴史の流れを理解する
- 教科書で細かい知識を暗記する
- 過去問や問題集で演習する
の3つについて基本的なことをお伝えしていく。 第2章では、論述で高得点を取るための勉強法として、
- 志望校の過去問対策をする
- 論述対策のノートを作る
- 採点は先生にしてもらう
の3つについて詳しく述べていく。 第3章では、論述で高得点を取るテクニックとして
- 重要なキーワードを入れる
- よく出る問題を暗記する
の2つについて詳しく述べていく。
これらを読んで理解し実践していくことで、皆さんの日本史の論述の点数は間違いなく向上していくのである。
論述対策をする前に
まずは論述の対策をする前に、日本史の基礎的なことを理解しておかなければ話にならないのだ。
論述というのは英語で言う英作文のようなもので、全ての基礎的なことを理解しつつ、それ以上の細かい知識を持っていなければ高得点を取ることは難しい分野なのである。
なので、第1章ではそれらの基礎的なことについて自分が理解できているかどうかを確認し、論述対策のための準備をしていただきたい。
歴史の流れを理解する
まずは、日本史で最も重要と言われている歴史の流れを理解できていることが重要だ。
日本史の勉強をしてもなかなか点数が伸びないと感じている人の多くは、いきなり単語の暗記や問題演習などから取り組んでしまっている。
日本史では、何よりもまず最初に歴史の大まかな枠組みについて理解し、歴史の流れについての知識を持っておかなければならないのである。
そのためには、教科書を順序通りに読み進めていく方法もあるが、この方法はオススメしない。
なぜなら、教科書はほとんどが活字で構成されていて、出来事のイメージを浮かべることが難しくなってしまうからだ。
どうしても活字だけだと情報源が一つしかないので、読み進めていくにつれて飽きが生じてしまい集中力を持続することが困難になってしまのである。
なので、歴史の流れを理解するには日本史漫画を使って勉強するのが最も効果的だ。
日本史漫画は、漫画というだけあってその大部分が絵で構成されている。
日本史の内容はとても膨大で、旧跡時代から現代までの出来事や人物について流れを理解しようとするとどうしても時間がかかりすぎてしまい、他の科目の勉強時間が少なくなってしまう。
日本史は多くの人にとって副科目であり、できることなら国数英のようなメイン科目に時間を費やした方が受験全体として効率が良い。
日本史漫画だと内容量は多いような日本史であっても、漫画なので飽きることなく短時間で歴史の流れを理解することができるのである。
なので、日本史の流れを理解していない人は、日本史漫画を読んで歴史の流れを理解しておかなければならない。
日本史漫画については以下の記事で具体的にまとめられているので参考にしていただきたい。
教科書で細かい知識を暗記する
日本史の大まかな流れを理解した後では、教科書や資料集を使って用語を覚えていかなければならない。
日本史の大きな流れを理解していれば、教科書を読んでも頭の中で整理しやすくなっているので用語などを覚えることに抵抗も少なくなっているのである。
また、教科書を読むことで歴史の細かい部分の流れも確認することができる。
よって、教科書を読むことはとても効果的な日本史の勉強法と言えるのだ。
教科書を読むだけではなく、理解できない部分などは資料集を使って知識の補填をする必要がある。
資料集は、活字だけでなく絵や写真がかなり載せられているので、活字だけで暗記するよりも覚えやすくなるのだ。
それと同時に、年表なども確認しておけば歴史の前後関係などが理解できるようになり、より多くの問題に対応することが可能になる。
今まで教科書から読み始めていた人は、まずは先ほど説明したように日本史漫画などを使って歴史の大きな流れを理解し、その後でこれらの方法を試してみると良いのだ。
そうすることによって全体としてより短時間で日本史の勉強を終えることができるので、面倒臭がって問題から解き始めるよりも結果として楽なのである。
過去問や問題集で演習する
日本史の歴史の流れを理解し、教科書や資料集で細かい知識を覚えることができたら、いよいよ問題演習に取り組んでいく必要がある。
ここまでで日本史の基礎的なことはかなり定着しているので、過去問や問題集を解いても解けない問題がかなり少なくなっているのだ。
こうして、多くの問題を解いておくことで出題パターンなどがわかるようになり、実際の入試問題のような見たことがない問題でも得点に結びつけることが可能になるのである。
また、一問一答や日本史用語集なども効果的に使って、より高いレベルで日本史の勉強を進めていくと間違いなく受験本番でも高得点を取れるようになる。
日本史用語集は、問題を解いていて解説を見ても用語の意味がわからないときなどに使うと便利だ。
英語辞書のように使うことで、日本史でよく出てくる頻出用語について理解できるようになるので、最終的に論述対策としてもかなり役に立ってくるのだ。
論述で高得点を取るための勉強法
さて、第2章では論述で高得点を取るための勉強法についてお伝えしていく。
論述では、正しい勉強法をしていくことで実際の入試問題も高得点を取ることが可能になるのである。
効率よく進めることで他の科目の勉強に時間を回せるようにもなるので、しかり理解して実践していっていただきたい。
志望校の過去問対策をする
過去問を研究して分析することで、過去問の論述問題で合格点を取るためにはどうすれば良いのかが分かるようになるのだ。
過去問の論述問題をいきなりかけるようになることは難しいので、まずは真似しながら理解するというのが望ましい。
そのためには、解答例を覚えるという方法が最も効果的である。
多くても10年分くらいの過去問の論述パターンを理解しその解答を覚えることによって、自分の志望校の対策が立てやすくなるのだ。
しかし、闇雲に解答例だけを覚えようとしても非常に多くの時間を浪費してしまうことになってしまうので、効率よく覚えていかなければならないのである。
以下に、過去問の論述を覚える具体的な方法を載せるので、参考にしていただきたい。
【日本史過去問の論述解答例を覚える方法】
(1)志望校の過去問を10年分用意する 私は最新の過去問も覚えるべきだと考えますが、人によっては最新のは実力を試すのに残しておきたい人もいるでしょう。どうしてもそうしたい人はそうして下さい。
(2)問題を解く:キーワードを思いつくだけ挙げる 解くと言っても、最初はどう書けばよいか分からない人がほとんどだと思います。ですので、書く前段階である、その問題に関連する「キーワード」を思いつくだけ書きます。論述問題には、必ず含まれなければならないキーワードが5~10語前後あります。それを書きます。 何も思いつかなくても構いません。次へ進んでください。 論述を書ける人は10分程度で書いてください。
(3)「問題・解答・解説」を3~5回読む。 何度も読んで理解し、解答に含まれるべき「キーワード」を確定していきます。記憶すべき情報にアンダーラインを引き、キーワードやキーセンテンスを記憶していきます。
(4)解答例を覚える
1:解答例をそのまま覚えるか、自作解答集を作って覚える
「解答例を覚える」には2つの方法があります。
①解答例をそのまま暗記する:記憶力の良い人の中には、解答例を10~20回読んだり、キーワードを記憶することで、解答例をほぼ暗記することのできる人がいます。そういう人は力ずくで暗記し、定期的に復習します。
②自分の書いた解答を暗記する:これは私が採っていた方法です。他人の書いた文章はよそよそしくしっくり来ず、暗記できなかったので、それを自分で整理し直し、自分で納得できる解答を書いて、それを覚えていました。 過去問や論述問題集の自作解答を書いたものは、復習しやすいように「自作解答集」としてまとめておきます。解答集の作り方はこちらに書いておきます。(5)解答例を覚える
2:解答を音読で覚える
解答の覚え方は、書いて覚える人、音読で覚える人、見て覚える人がいますが、見て覚えられる人は限られ、書いて覚えるのは時間がかかるので、たいていの人には音読で覚えることをオススメします。音読での覚え方は以下の通りです。
①キーワードを暗唱する:5~10個前後のキーワードを10~20回音読し、暗唱します。
』②解答例を音読する:解答例も10~20回理解しながら音読します。③キーワードを見ながら解答例を言う:キーワードを見ながら解答を何度も言って、言えるようにします。
④キーワードを見ないで解答例を再現して言う:口頭できちんと「スラスラ」言えるまで何度も繰り返します。完璧に解答と同じ必要はありません。キーワードに漏れがなく、趣旨が合っていればOKです。(6)解答を書く
口頭で解答をスラスラ言えるようになったら、今度は書いてみます。言えるのと書けるのはまた違うからです。ここでは「文法的に正しくかつ論理的に書く記述力」が必要です。 スラスラきちんと書けたらOK、書けなければキーワードと解答例を覚え直し、きちんと書けるまで繰り返します。 これも完璧に解答と同じ必要はありません。キーワードに漏れがなく、趣旨が合っていればOKです。(7)過去問10年分を5~10回復習して、解答をスラスラ再現できるようにする
10年分を1周したらすぐに2周目に入ります。2周目からは「口頭で解答を言う」だけでも構いません。速く進めるためです。書けるか不安があれば書いてください。 5~10周すれば「問題を見たらキーワードや解答がスラスラ言える状態」になります。そうなれば過去問記憶、過去問分析は終了です。
このように、ただ論述の解答を覚えるといっても正しい手順で覚えていかなければ時間がかかってしまうので非効率な勉強になってしまう。
ここに載せた暗記法をよく理解し、自分の志望校の論述問題をまずは覚えることから始めていくと良い。
論述対策のノートを作る
論述は、その多くが先生などに採点してもらうことになるので、自分で論述専用のノートを作っておくのが望ましい。
また、文字数が一目でわかるようにコマごとに区切られたノートを使った方が、わざわざ文字数を数えずに済むので効率的である。
そして、このノートには自分で書いた論述はもちろんのこと、分かりにくいと感じた問題についても書き写しておくことが重要だ。
直前期になれば、自分の志望校の過去問10年分くらいを解いて、最後の詰めとしてノートに書き込んでいくと良いのである。
そして、試験本番では自分専用の論述ノートを持参し、日本史のテストの前などに見返して復習できるようにすると間違いなく最も効果の高い復習ができるのだ。
採点は先生にしてもらう
論述問題は自分で解いたら、必ず日本史の先生に採点してもらわなければならない。
これに関しては、自分で解いて自分で採点していてはほとんど意味のない勉強になってしまうのである。
自分の書いた解答が答えに乗っているものと全く一緒なんてことはあり得ないので、細かい部分の合っているか合っていないかは、日本史を専門としている先生に見てもらわなければ実力アップにつながらない。
なので、論述の勉強時間を考えるときには、先生に採点して添削してもらう時間まで考慮しておかなければならない。
大体の先生は忙しいことが多いので、ノートを提出して次の日に添削して返してくれるというパターンのことが多い。
なので、論述専用のノートを作っておいた方が良いのは、この点でも明らかなのである。
そして、添削されたものをしっかり復習し、なぜその部分で点数が取れていないのかなどを理愛することで、論述問題は徐々に安定して高得点を取れるようになってくるのである。
論述で高得点を取るテクニック
第3章では、論述で高得点を取るためのテクニックについてお伝えしていく。
論述対策をする前の注意点や勉強法は理解できたが、実際の試験で高得点を取るためにはテクニックを使って論述を書いていくことも必要だ。
この第3章の内容は、今まで述べてきたことが全て理解できて実践できている人しか効果がない。
なので、この小手先のテクニックだけを覚えて実践しようとしても意味がないということは頭に入れておいていただきたい。
しっかりと順序立てて論述対策をこなし、歴史の流れを理解し正しい勉強法を実践した人にとってはとても効果的なので、ぜひ取り入れていただきたい。
重要なキーワードを入れる
論述問題にはキーワードが存在し、採点する人が書いて欲しいと思っている単語を書いていると加点してもらえるのだ。
なので、論述を書く際にはキーワードを盛り込むことを意識しながら書いていかなければならない。
例えば、「最近は年賀状を出す人が少なくなったがなぜか、その理由を述べよ。」のような問題が出題されたとする。
まずは、この文章からは年賀状が売れなくなったということが結果だとわかる。
そして、次にその原因が何なのかについて考えなければならない。
年賀状を出す人が少なくなったのは、メールやチャットアプリなどで新年の挨拶をすませる人が増えたからということが原因であると分かる。
そうなってくると、インターネットというインフラが確立されてきていると同時に、スマートフォンが普及してきているからだという背景もわかる。
なので、ここで採点者が書いて欲しいキーワードというのは、年賀状、メールやチャットアプリ、スマートフォンということになる。
このように、段階ごとに考えてキーワードを入れていくことで採点者が何を書いて欲しいのかを理解することができるのだ。
これには文章を噛み砕いて考える能力が必要とされるため、慣れないうちは大変かもしれないが慣れればすぐにできるようになるので、論述問題で常に論点を外すことなく高得点を取ることが可能になるのである。
よく出る問題を暗記する
先ほど、自分の志望校の過去問を覚えてパターンを理解すると良いと述べたが、それと同じように頻出問題についても覚えておく必要がある。
自分の志望校では今まで出題されていないような問題でも、他の学校ではほとんどのところで出題されているような問題は出題されるケースが多いので、暗記しておくと良い。
そうすることで、他の受験生と圧倒的な差をつけることができるのだ。
逆にいうと、ここまで徹底して対策しておかなければ、論述問題で他の受験生と差をつけることは難しくなってくるのである。
頻出問題のパターンはそこまで多くないので、論述専用ノートに書き写しておいていつでも復習できるようにしておくことが望ましい。
まとめ
いかがだっただろうか? 今回は「日本史の論述で常に高得点を取る5つの勉強法とテクニック」についてお伝えした。
日本史の論述は多くの受験生が対策法がわからずにそのままにしてしまいがちだが、正しい勉強法と細かいテクニックを知って入ればどんな問題でも高得点を取れるのだ。
そして、他の受験生と圧倒的な差を論述の問題でつけることができるので、今回お伝えした勉強法とテクニックを実践していただきたい。
そして、この記事を読んだ皆さんの論述の点数アップに役立てていただければ幸いである。
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