日本史の史料問題で高得点を取るための勉強法と2つの問題集
2017年02月05日 | 日本史
日本史の史料問題について知っていますか?
日本史の史料問題とは、昔の文章や絵などを見せられて、それについての歴史的背景を問われる問題のことである。
センター試験では2割程度配点があって意外と配点が高い分野だが、史料問題の対策を特にやっていないという受験生は意外と多いのだ。
しかし、センター試験で2割の配点があるならば対策しない理由はなく、むしろ必ずやっておかなければならないのである。
なので、今まで日本史の史料問題について具体的な対策をしていなかった人は、試験本番でミスしないためにもこれから述べる内容をしっかり読んで理解しておかなければならない。
第1章では史料問題の問題集について、
- 概要及び使用目的
- 具体的な内容
- 正しい使い方
- 使う際の注意点
の4つについて述べていく。
これを読んでおくことで、日本史の史料問題がどのようなものか、問題集の正しい使い方や注意点について理解できるのだ。 第2章では、史料問題の正しい勉強法について
- 重要語句を見つける
- 全体像を把握する
- 時代背景をつかむ
の3つについて具体的に述べていく。
第3章では史料問題で高得点を取るためのオススメ問題集として、2冊の問題集を紹介していく。
これらを読んで史料問題について理解し正しい勉強法を実践していくことによって、皆さんの史料問題に点数は圧倒的に向上し、間違いなく日本史で高得点を取れるようになるのである。
史料問題の問題集について
まずは、史料問題の問題集について述べていく。
史料問題とはそもそも何のことなのかを理解し、どのように問題集を使って勉強すれば良いのか理解しておくことで、効率よく日本史の史料問題の対策をすることが可能になるのである。
概要及び使用目的
史料問題の問題集では、史料問題に焦点を絞って出題パターンを考慮した解説などが掲載されている。
また、覚えた知識を問題集で問題を解くことによって確認することで知識が定着し、より多くの史料問題を解くことが可能になるのである。
難関私大と言われる大学を目指す人は必ずやっておかなければならないが、センター試験でしか日本史を使用しない人も高得点を取りたいならば勉強しておかなければならないのである。
史料問題の問題集を使う主な目的としては、日本史の勉強で覚えた知識を実際の問題でも使えるのかを確認するためである。
しかし、いきなり問題集のような演習から始めては意味がなく、とても効率の悪い勉強になってしまう。
あくまで日本史は、歴史の流れを理解してからこのような問題集を解いていかなければならないのだ。
そうしなければ、覚えたことをつなげることができず、点と点で覚えるような応用が利かない勉強になってしまう。
日本史の流れをまず初めに理解しておくことで、それらの覚えた事柄が頭の中で関連付けて理解できるようになるので、線の上に覚えた点を乗せていくというイメージになるのだ。
この勉強法が確立されるようになると、史料問題はもちろんのこと、整序問題や論述問題など、単なる丸暗記ではなかなか対応できないような応用問題でも難なく正解を導くことが可能になるのである。
なので、史料問題でもまずは問題集を解くのではなく、日本史漫画などで歴史の流れを理解してから取り組まなければならない。
日本史の流れについて理解していない人は、優先的にそちらを理解しておく必要があるので、以下の記事を見て参考にしていただきたい。
具体的な内容
史料問題の問題集は頻出する史料問題をたくさん掲載しており、一問一答などの問題で演習を積み重ねていくという内容になっている。
ほとんどの問題集は、頻度の高さや大学のレベルによって重要度が異なることを明記しているので、自分がやらなければならない問題について一目で分かるように工夫して作られている。
なので、史料問題の問題集は1冊持っておけば良い。
その1冊の問題集を完璧に仕上げておくことで、ほとんどの史料問題には対応することができるので怠らずに対策しておく必要があるのだ。
(3章でオススメの問題集を紹介する。) 実際の試験でもこのような問題集を解いておくことで、見たことがある史料が出題されることがほとんどになり点数に結びつくようになるのである。
また、解説も史料について丁寧に書かれているので、大切な部分や押さえておかなければならない部分はどこなのかを意識しながら勉強することができるのだ。
正しい使い方
史料問題の問題集は、日本史の勉強の中でも最終段階で使うものである。
まずは先ほども述べたように、歴史の流れを理解しておくことが最優先だ。 それが終わったら、教科書や資料集を読んで、細かい用語や年号などを覚えていく必要がある。
用語を覚えるのはそれほど苦ではないのだが、年号を覚えるとなると量の多さにつまずいてしまう人が多いのだ。
なので、年号を覚える際には語呂合わせを用いて覚えると効率よく勉強を進めることができる。 単なる丸暗記ではなく、日本史の歴史の流れを理解した後ならば前後関係や因果関係が分かるようになっているので、整序問題や正誤問題にも対応することが可能になるのだ。
なので、日本史のテストで高得点を取りたいならば重要な出来事の年号は覚えておかなければならないので、以下の記事で詳しく述べられている語呂合わせについて読んでおくと良い。そして、それらの作業が終わってからいよいよ問題演習に取り組んでいくのだ。
この時に過去問や問題集で日本史の問題を解いていくのだが、意外と史料問題がよく出題されていると感じるはずだ。
日本史の史料問題はあまり注目されていないが、意識して問題を見てみると必ず出題されているので、史料問題だけで対策しておく必要があるのである。 なので、
- 歴史の流れを理解する
- 教科書や資料集で細かい用語を覚える
- 問題演習で知識の確認をする
の順番で日本史の勉強を進め、3の段階になってから史料問題の問題集を使っていくようにするのが望ましい。
使う際の注意点
史料問題の問題集は先ほどのような流れで使っていけば非常に効果的なのだが、いきなり問題集を使い出しても意味がないということに注意しなければならない。
先ほどの1や2の手順を面倒くさがって、いきなり3の段階から日本史の勉強をしているようでは、単純暗記になってしまうので試験のような応用問題に対応することができなくなってしまうのである。
確かに、問題を解きながら用語などを覚えていく勉強法をして高得点を取っている人も存在する。
しかし、このやり方では問題で見たことがある用語や流れしか理解することができないので、非常に効率が悪く問題によって点数にばらつきが生じてしまうのである。
皆さんは、どんな日本史のテストでも安定して高得点を取りたいはずなので、史料問題についてもきちんと基礎の定着させてから問題演習に取り組んでいく必要があるのだ。
史料問題の正しい勉強法
第2章では、史料問題の正しい勉強法についてお伝えする。
先ほど述べた歴史の流れを掴んでから問題演習に取り組むというような日本史の全体的な勉強法ではなく、ここでは史料問題の問題集を最も効果的に使っていくための勉強法に焦点を当てて説明していく。
史料問題の問題集に取り組む前に、これらの内容を理解しておくことで効率よく史料問題について理解することが可能になるので、必ずよく読んで実践していくべきである。
重要語句を見つける
史料問題では、当時書かれた文書を読み解いていくような問題がある。
これらの文章は、文章が現代語訳ではないのでとても面倒に感じてしまうのだ。 史料を読む時に意識しておかなければならないことは、古文のような言い回しに慣れておくことである。
資料集のほとんどは注釈などがついているので、文章の意味はある程度理解できるはずだ。
固めの文章を、噛み砕きながら読んでいくという気持ちを持って取り組むと理解しやすくなるのである。
そのようにして読み進めていくと、どの部分が重要語句なのかが理解できるようになってくるのだ。
史料問題の多くは、重要語句を中心に出題されているので、これらを理解できないことには問題を解くことができなくなってしまう。
なので、史料単体で暗記したりするのではなく、教科書の内容と関連付けながら理解する方がわかりやすくなるのである。
当然ながら、教科書の記述も歴史資料を元にして作られているので、相互に関連させた方が理解しやすくなるのである。
全体像を把握する
史料そのものはかなりの内容量なので、教科書よりも分厚くなっている。
重要な史料や、史料内の重要語句は印がつけられているので、まずは習った範囲で重要度の高い史料や、教科書に載っている史料を中心に勉強を進めていくと良い。
しかし、史料の中には重要ではあるが内容量がかなり多いものもある。
その際には、文章内に何らかの印がつけられている部分のみを読むようにして、他の部分は解説を読んでる買いするという方法が望ましい。
全てを理解するのではなく、まずはどういう史料があるのか、史料のどの部分が重要なのかを理解していく方が短時間で済み、効率よく史料問題についての理解を深めることができるのである。
時代背景をつかむ
史料問題では、先ほどまで述べてきた重要語句に関する問題や、時代背景に関する問題が多いのだ。
史料が教科書のどの部分と関連しているのかが分かるようになれば、史料問題については理解が深まったということができる。
なので、重要語句だけに焦点を当てて史料問題の勉強を進めるのではなく、時代背景についても理解しながら勉強を進めていくと、史料問題はかなり解けるようになってくるので問題はないのである。
史料問題で高得点を取るためのオススメ問題集
第3章では、史料問題で高得点を取るためのオススメ問題集を2冊紹介しておく。
ここまで読んだ皆さんは、史料問題がどれくらい重要な分野なのかが理解できたはずなので、問題集を買って対策しようと考えているはずだ。 しかし、史料問題の問題集はどれが自分にあっているかわからないと感じている人も多いはずである。
今回オススメする2冊は、日本史の史料問題を対策しようとしている人にとってとても効果的な問題集なので、ぜひ知っておいいていただきたいのである。
日本史史料問題一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)
この東進出版の日本史史料問題一問一答は史料問題だけに特化した一問一答形式の問題集で、史料問題の対策をしようと考えている人にとっては最高の1冊なのである。
問題を解きながら史料問題の対策ができるので、最も受験対策として実践的なのだ。
他の問題集でも史料問題の対策はできるものがあるが、そのほとんどは史料問題をメインではなくサブで掲載しているので、史料問題だけを集中して対策したい人には向いていないものが多いのである。
なので、史料問題だけを勉強したい人は以下のコメントなどを読んで検討していただきたい。
著者からのコメント史料問題の選別にあたっては、大学入試問題のデータベースに もとづいて、主観や私情を一切挟まず、客観的・統計的に史料の出題頻度を明確 にしました。そして、出題パターンを踏まえた解説と、詳細な通釈(現代語訳)をすべての 史料に施し、入試対策のみならず、普段の授業・学習の際にも絶えず手元に置い て史料にあたることができる内容にしました。これによって、私が今までの人生の半分(残りの人生の半分は子供でした)を かけて築き上げた成果を、みなさんは極めて短時間でマスターできることと思い ます。出版社からのコメント好評発売中の既刊『日本史B 一問一答【完全版】』の「史料」 編です。 過去20年分の入試データを分析し、大学入試に出るすべての史料(計245)を 収録。そのすべてにルビ・設問・通釈・解説を施した内容は、まさに史料 問題集の「完全版」と言えるものに仕上がりました。また★印によって史料をレベル分けしてあるため、センターから難関大ま で、自分の志望校に合わせて問題を取捨選択できます。これにより、最短距離で 効率的に成績を伸ばすことができるようになっています。見やすさ・使いやすさにこだわってデザインも徹底的に追求しています。是非 一度お手に取り、他の史料問題集と比べてみてください。引用:amazon
3.2石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)
この参考書は、かの有名な実況中継シリーズのものである。
この参考書は4巻まで出版されていて、史料問題だけに特化しているというよりは、史料問題を解くために必要な歴史の流れを勉強するための1冊である。
この参考書の良いところは、頻出の史料問題に必要な基礎部分を徹底的に理解することができるので、この参考書をやり終えておけばほとんどの史料問題にも対応することができることだ。
史料問題にはやはり日本史の基礎が欠かすことができないので、この参考書をやり終えてから先ほどの東進の1冊を仕上げるという方法が一番望ましい勉強法である。
しかし、日本史の史料問題だけにそこまで時間を使いたくない人は、基礎の勉強は他で済ませてから史料問題の部分だけ取り組むと良い。
流れの部分から復習したい人は、この1冊で全てを理解することができるので、是非とも読み進めていっていただきたい。
以下に学習範囲や学習方法について詳しく書かれた記事があるので、この参考書について詳しく知りたい人は参考にしていただきたい。
【本書の学習のしかた】
(1)本編の講義を読む
寝転んだままでも、電車の中でも、ともかく本編を読んでいってください。
(2)講義ノートを参考に熟読する
最低2回通読したら、今度はちゃんと「別冊講義ノート」を開いて本編を熟読してください。
赤字の用語を赤シートで隠し、できれば鉛筆で書いてみましょう。くれぐれも思い込みで誤字を書き込むことがないように、1字1字確認してください。
(3)講義ノートを自分のノートにしよう
「別冊講義ノート」に情報を書き加えて、自分のノートにしていく。
講義のなかでの注意事項や、自分の使っている教科書、学校での勉強などのすべての情報を書き込んでいってください。
(4)CDを聴く ある程度、学習が進んだら、別冊の年表を見ながらCDを聴いてください。
少しでも時間があったら、繰り返し聴くようにしてください。 (5)総仕上げ! (1)~(4)までが一応終わったら、そこで個別の復習を試みてください。
例えば……
(A)史料だけをチェックする (赤字の語句の穴埋めができるか試す。出典・著者などを確認する)
(b)年表で主要年号をチェックする (年号を見て事項が暗記できているか、事項から年号が出てくるか)【本書が扱う範囲】 この講義はあくまでも予備校の講義を基にしていますから、入試に密着したものとなっています。
その場で暗記してしまうことは、実際に暗記の方法を示し、いっしょにその場で覚えてもらいます。
読み飛ばさないで、指示を守って着実にやっていってください。 受験生はどうしても実際の入試問題が気になるものです。
また、まだまだ難関私大では難問が見受けられます。
そこで、本書の扱う範囲を100と考えます。入試で確実に高得点を確保するためには80ぐらいが必要でしょう。
それでどんな入試もクリアできます。実際には60~70の範囲を確実に得点できれば合格ラインです。
難関大の難問に対応するためには、120程度の知識が要求されます。しかし、これではあまりにも負担が重すぎます。
他教科の勉強時間を奪ってしまいます。そこで、この講義は「0~100を目指している」のです。
それでセンターは満点、超難関大でも8割は確実に得点できます。 「100学んで、80を得点に結びつければどんな大学でも合格する」ことを忘れないでください。
そこで、「忘れることを前提に、100学んで、20は忘れても合格」というのが本書の基本的な目標です。ここは始めにしっかり意識してください。
引用:amazon
まとめ
いかがだっただろうか? 今回は「日本史の史料問題で高得点を取るための勉強法と2つの問題集」についてお伝えした。
日本史の史料問題は、よく出題されるにもかかわらず特化して勉強している受験生が意外と少ないのだ。
センター試験でも2割程度は出題される分野なので、日本史を受験する人は必ず対策しておく必要がある。
そうすることで、他の受験生と日本史の点数で差を開くことができ、受験の合否を分けることが可能になるのである。
なので、今回お伝えしたことをよく理解して、皆さんの日本史の勉強に組み込んでいてもらいたい。
そして、この記事を読んだ皆さんの日本史の史料問題の点数アップにつながっていただければ幸いである。
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