立教大学文系数学の難易度と対策完全ガイド|文系数学の全学部統一試験の攻略法と目標点・勉強法
2025年06月07日 | MARCH

立教大学は、東京都豊島区池袋に本部を置くキリスト教系のミッション大学で、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の一角を担う関東の名門私立大学である。1874年に創立され、2025年で151年の歴史を持つ伝統校として、多くの著名人や政財界のリーダーを輩出してきた。
立教大学の大きな特徴は、文系学部でも数学受験が可能であることである。多くの私立大学が文系学部で英語・国語・社会科目による3教科入試を実施する中、立教大学では経済学部、経営学部、社会学部、法学部、現代心理学部、観光学部、コミュニティ福祉学部において数学での受験が選択できる。これは数学を得意とする文系受験生にとって、大きなアドバンテージとなる制度である。
2025年度入試では、2/6と2/9の2日程で文系数学による受験が可能となっている。限られた日程ではあるが、確実に対策を行えば合格への近道となる入試制度といえる。
本記事では、立教大学の文系数学について、出題傾向から具体的な勉強法、おすすめ参考書まで詳しく解説する。

立教の文系数学はこの記事を読めばどうすればいいか大丈夫になるはずです。動画でも詳しく説明しています!
立教大学文系数学の基本情報
まずは立教大学文系数学の基本情報を確認していこう。
試験概要
立教大学の文系数学は、60分で3問を解く記述式とマーク式の併用形式で実施される。出題範囲は数学ⅠA・ⅡB・Cからとなっており、理系と同様の幅広い範囲が出題対象となる。
数学受験可能日程と学部
2025年度入試では、2/6と2/9の全学部日程において数学を選択科目として受験が可能である。立教大学の一般入試は英語を外部試験(共通テスト、英検、TOEICなど)で代替し、国語と選択科目(数学または社会科目)の3教科で実施される。数学を選択できる学部は以下の通りである。
数学受験可能学部一覧
- 文学部(キリスト教学科、文学科各専修、史学科、教育学科)
- 異文化コミュニケーション学部(異文化コミュニケーション学科)
- 経済学部(経済学科、経済政策学科、会計ファイナンス学科)
- 経営学部(経営学科、国際経営学科)
- 社会学部(社会学科、現代文化学科、メディア社会学科)
- 法学部(法学科、国際ビジネス法学科、政治学科)
- 現代心理学部(心理学科、映像身体学科)
- 観光学部(観光学科、交流文化学科)
- コミュニティ福祉学部(コミュニティ政策学科、福祉学科)
- スポーツウエルネス学部(スポーツウエルネス学科)
- 理学部(数学科、物理学科、化学科、生命理学科)

逆にいうと、立教の文系で数学受験できるのはこの2日しかないということなんですよね。歴史はもっと日数があるのでその点はデメリットと言えるかなと思います。
配点と合格目標点
立教大学の一般入試は英語を外部試験や共通テストで代替する制度を採用しており、実質的に国語と選択科目(数学または社会科目)の2教科で合否が決まる。
学部別配点一覧
学部・学科 | 総合点 | 国語 | 数学 |
---|---|---|---|
文学部(史学科以外) | 550点 | 200点 | 150点 |
文学部(史学科) | 600点 | 200点 | 200点 |
異文化コミュニケーション学部 | 550点 | 200点 | 150点 |
経済学部 | 400点 | 150点 | 100点 |
経営学部 | 350点 | 100点 | 100点 |
社会学部 | 300点 | 100点 | 100点 |
法学部 | 500点 | 200点 | 100点 |
現代心理学部 | 400点 | 150点 | 100点 |
観光学部 | 550点 | 200点 | 150点 |
コミュニティ福祉学部 | 500点 | 200点 | 100点 |
スポーツウエルネス学部 | 350点 | 100点 | 100点 |
合格最低点と目標得点率
2025年度入試の実際の合格最低点データ(英語以外の2教科分)に基づくと、数学選択時の目標得点率は以下のようになる。これらの数値は統計処理前の得点であり、実際の合否判定では得点調整が行われる。
2025年度数学選択時の合格最低点(国語+数学)
学部・学科 | 2月6日 | 2月9日 | 配点 |
---|---|---|---|
文学部キリスト教学科 | ー点 | 233点 | 350点 |
文学部英米文学専修 | 256点 | 266点 | 350点 |
文学部日本文学専修 | -点 | 255点 | 350点 |
文学部文芸・思想専修 | 273点 | 217点 | 350点 |
文学部史学科 | 292点 | 280点 | 400点 |
文学部教育学科 | 245点 | 231点 | 350点 |
異文化コミュニケーション学科 | 274点 | 218点 | 350点 |
経済学部経済学科 | 158点 | 161点 | 250点 |
経済学部経済政策学科 | 174点 | 165点 | 250点 |
経済学部会計ファイナンス学科 | 171点 | 169点 | 250点 |
経営学部経営学科 | 133点 | 123点 | 200点 |
経営学部国際経営学科 | 134点 | 135点 | 200点 |
社会学部社会学科 | 160点 | 141点 | 200点 |
社会学部現代文化学科 | 158点 | 156点 | 200点 |
社会学部メディア社会学科 | 154点 | 123点 | 200点 |
法学部法学科 | 187点 | 175点 | 300点 |
法学部国際ビジネス法学科 | 215点 | 180点 | 300点 |
法学部政治学科 | 208点 | 229点 | 300点 |
観光学部観光学科 | 228点 | 213点 | 350点 |
観光学部交流文化学科 | 226点 | 229点 | 350点 |
コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科 | 215点 | 189点 | 300点 |
コミュニティ福祉学部福祉学科 | 177点 | 208点 | 300点 |
現代心理学部心理学科 | 182点 | 158点 | 250点 |
現代心理学部映像身体学科 | 186点 | 173点 | 250点 |
スポーツウエルネス学部 | 127点 | 124点 | 200点 |
これらのデータから、数学を含む2教科で**60%~70%**の得点率が合格の目安となることがわかる。

学部・学科や年にもよりますが、安定して7割以上の得点が欲しいなと個人的には思います。
立教文系数学の大問別出題傾向と攻略法
それではここからは立教大学全学部の文系数学の問題について確認していこう。
大問1:小問集合(配点の約30%)
出題形式と特徴
大問1は小問集合の穴埋め問題で構成されており、5問~6問程度が出題される。この大問は立教大学文系数学の得点源となる部分であり、確実に満点を狙いたい分野である。
頻出分野
- 数と式(因数分解、不等式)
- 二次関数(最大値・最小値、グラフ)
- 三角比・三角関数(基本的な計算)
- 指数・対数関数(計算問題)
- 数列(等差・等比数列、簡単な漸化式)
- ベクトル(成分計算、内積)
- 微分・積分(導関数、定積分の計算)
攻略のポイント
大問1の小問集合に関しては落とせないレベルの問題が多数出題されているので、しっかり基礎を固め計算ミス無く解いていくことが当たり前にできるようになっておく必要がある。
具体的な対策として、教科書章末問題レベルの計算を瞬時に処理できるまで反復練習することが重要である。特に以下の分野については確実な処理能力が求められる。
因数分解・展開の完全習得では、複雑な式でも瞬時に因数分解できる力を身につける。三角関数の基本公式では、加法定理と倍角公式を使った計算の高速化を図る。対数計算の習熟では、底の変換と対数の性質を使った計算技術を身につける。ベクトルの成分計算では、内積、外積、大きさの計算の正確性を重視する。
大問2・3:記述問題(各配点の約35%)
出題形式と特徴
大問2~3は記述式問題で構成されており、ほとんどの記述問題は小問に分かれており、誘導もある。この構成により、完全に解けなくても部分点を積み重ねることで高得点を狙うことができる。
頻出分野と出題パターン
立教大学の数学では微分・積分の考え、数列、場合の数と確率、ベクトルが頻出している。過去の出題実績を分析すると、以下のような傾向が見られる。
2022年度以降の出題傾向として、確率では条件付き確率、反復試行、場合分けが複雑な問題が出題されている。数列では漸化式(隣接二項間、隣接三項間)と数学的帰納法が頻出である。ベクトルでは平面ベクトル中心で、内積を用いた図形問題が多い。微分・積分では関数の最大値・最小値と面積計算が出題される。図形と方程式では直線と円、軌跡の問題が頻出である。
特に重要な融合分野
立教大学の数学では、例年、分野をまたいだ融合問題が記述問題で出題されている。代表的な融合パターンは以下の通りである。
確率と数列の融合では、確率と数列を融合させたような問題が出題される。微分・積分と図形の融合では、関数のグラフと面積計算を組み合わせた問題が見られる。ベクトルと図形の融合では、平面図形の性質をベクトルで解析する問題が出題される。
攻略のための時間配分戦略
60分で3問を解くためには、効率的な時間配分が不可欠である。例えば大問1(小問集合)に20分、大問2(記述問題)に18分、大問3(記述問題)に18分、見直しに4分という配分を推奨する。
この時間配分では、大問1で確実に満点を取り、大問2・3で部分点を積み重ねることを前提としている。記述問題では完答にこだわりすぎず、解ける部分から確実に得点することが重要である。

大問1が大事なので、もっと大問1に時間をかけても大丈夫です。とにかく解ける問題を確実に解くことを大事にしてください。
立教文系数学の難易度分析と合格に必要な能力
問題の難易度レベル
立教大学の文系数学は、基本から標準レベルの問題で構成されることが特徴である。基本レベルの問題が約60%、標準レベルの問題が約40%という構成となっており、発展レベルや難問はほとんど出題されない。
この構成からわかるように、基本から標準レベルの問題がほぼ100%を占めているため、これらの問題を確実に得点できれば合格ラインに十分達することができる。難問や奇問はほとんど出題されないため、着実な基礎力と標準的な解法パターンの習得が合格への近道となる。
求められる計算力
立教大学の数学は60分で3問を解く必要があるため、正確かつ迅速な計算力が求められる。特に重要なのは四則演算の高速化、因数分解の瞬発力、三角関数の計算技術、対数計算の習熟である。
計算ミスは致命的な失点につながるため、日頃から正確性を重視した計算練習を積み重ねることが不可欠である。また、複雑な計算を避けるための工夫や、効率的な計算手順を身につけることも重要な要素となる。
記述力の重要性
立教大学の数学では、大問2・3が記述式問題となっており、部分点を確実に獲得するための記述技術が重要である。論理的な文章構成、計算過程の明示、図表の活用、最終答案の明示といった要素を意識した答案作成が求められる。
記述問題では完答できなくても、考え方が正しければ相当な部分点が期待できるため、途中で諦めずに自分の考えを論理的に記述することが重要である。また、採点者が理解しやすい丁寧な字で書くことも、部分点獲得において無視できない要素である。

問題レベルは簡単ですが、とにかく時間が厳しいのが立教の文系数学の最大の特徴と言えるのではないでしょうか。
立教文系数学のおすすめ参考書と学習プラン
おすすめ参考書やプランも気になってる人が多いだろう。あくまでも一例だが載せておこう。
基礎固め段階(偏差値50未満→60)
この段階では、教科書レベルの基本事項の完全習得を目標とする。基本公式や定理の理解が不十分な状態では、応用問題に取り組んでも効果が薄いためである。
まず以下の教材から1冊を選択し、徹底的に仕上げることが重要である。
「基礎問題精講 数学IA・IIB」は教科書レベルから入試基本レベルまでをカバーし、解法パターンの習得に最適である。1周目は理解重視で取り組み、2周目以降はスピードを重視して繰り返し学習する。
「チャート式 黄色 数学IA・IIB・C」を選択する場合は、基本例題、練習問題、重要例題まで確実に習得する。豊富な例題で基本解法を習得でき、網羅性が高いため苦手分野の特定にも有効である。章末の演習問題は時間的余裕がある場合のみ取り組む。
「4STEP 数学IA・IIB・C」などの教科書傍用問題集を選択する場合は、全問題を完璧に仕上げることで基本計算力を強化する。計算ミスの減少と計算スピードの向上を目的として継続的な演習を行う。
基礎段階では、問題の解き方を覚えることよりも、なぜその解法を使うのかという理由を理解することが重要である。公式や定理の意味を確実に理解し、簡単な問題から確実に正解できる状態を作ることを最優先とする。特に計算力については、正確性を最優先とし、スピードは後から付いてくると考えることが大切である。ミスをしない習慣を身につけることが、この段階での最重要課題となる。

扱っている問題のレベルは同じようなものなので、1シリーズ選んでやりこんでください。複数は不要です。教材選択のために以下に各参考書の記事も載せておきますね。
・基礎問題精講
・黄チャート
・4ステップ
標準段階(偏差値60→65)
基礎が固まったら、立教大学レベルの標準的な入試問題に対応できる力を養成する。この段階では、複数の解法を知り、状況に応じて最適な解法を選択できる能力を目指す。
前段階で使用した教材(基礎問題精講、チャート、4STEP等)が確実に仕上がっているかを確認したい場合は、「文系の数学 重要事項完全習得編」に取り組む。この問題集は文系入試に特化した良質な問題集であり、立教大学の出題レベルに直結する内容となっている。ただし、基礎段階の教材が完璧に仕上がっている場合は、この教材を飛ばして次の段階に進んでも構わない。
時間的に余裕があり、数学が得意な受験生は「文系の数学 実戦力向上編」の例題のみに取り組むことで、より実戦的な問題で応用力を養成できる。この教材は時間配分の練習にも活用でき、複数分野にまたがる融合問題への対応力を身につけることができる。ただし、時間的制約がある場合は無理に取り組む必要はない。
「共通テスト過去問・予想問題」は時間配分の練習に最適である。計算処理能力の向上と幅広い分野の復習効果を同時に得ることができるため、積極的に活用すべき教材である。
この段階では、問題を見た瞬間に解法の方針が立つレベルを目指す。1つの問題に対して複数の解法を知り、最も効率的な方法を選択できる判断力を養うことが重要である。また、制限時間を意識した学習を開始し、60分で3問を解くためのペース配分を体感的に身につけることも必要となる。

こちらも教材の記事載せておきます!
完成段階(偏差値65→70以上)
立教大学合格レベルの実力完成を目指す段階である。過去問演習を中心として、本番での得点力を最大化することが目標となる。
立教大学の過去問演習に取り組む際は、年数にこだわるのではなく、自分の解答の出来具合を重視することが重要である。完答できる問題の割合や、部分点を獲得できる問題数を把握し、弱点を特定することに重点を置く。なお、立教大学が現在の全学部統一入試に変更されたのは比較的最近であるため、古い個別入試の問題とは出題形式や傾向が異なる可能性があることに注意が必要である。
出題傾向の完全把握と時間配分の最適化を図るため、本番形式での実戦練習を通じて、実際の入試で力を発揮できる状態を作り上げる。
また、「MARCH他大学 過去問」として明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学の数学に取り組むことで、同レベル他大学での応用力確認と様々な出題形式への対応力養成を行うのもいいだろう。
過去問演習では、単に問題を解くだけでなく、時間配分の研究と戦略の立案が重要である。どの問題から手をつけ、どこで見切りをつけるかという判断力を養成することが合格への鍵となる。また、苦手分野が判明した場合は、基礎教材に戻って確実に補強することが必要である。

実際には立教以外の大学も多く受けると思うので、自分の受ける大学の優先順位を決めて過去問演習を行なってください。
時間配分と解答戦略
効果的な時間配分
立教大学文系数学の60分という制限時間を効果的に活用するためには、戦略的なアプローチが不可欠である。最も重要なのは、確実に得点できる問題を見極めて優先的に取り組むことである。
まず大問1の小問集合は、立教大学数学の最重要得点源となる。この部分で満点またはそれに近い得点を確保することが合格への第一歩となる。小問集合の問題は基本的な計算や定理の応用が中心となるため、日頃の基礎練習が直接結果に反映される分野でもある。
次に重要なのは、大問2と大問3の序盤から中盤にかけて出題される比較的取り組みやすい問題である。これらの大問は通常、小問に分かれており、最初の小問は基本的な計算や定理の適用で解けることが多い。完答にこだわりすぎず、確実に正解できる部分から着実に得点を積み重ねることが重要である。
問題選択の戦略
立教大学の数学では、必ずしも大問1から順番に解く必要はない。試験開始後に全体を概観し、自分の得意分野や解きやすそうな問題を見極めることが大切である。
特に重要なのは、各大問の小問(1)や(2)を優先的に解くことである。多くの場合、小問(1),(2)は基本的な計算や公式の適用で解けるため、確実な得点源として機能する。その後の小問が解けなくても、小問(1),(2)だけで相当な部分点を獲得できる。
証明問題や複雑な計算を要する問題については、時間効率を慎重に検討する必要がある。これらの問題に時間をかけすぎて、他の確実に得点できる問題に手が回らなくなることは避けなければならない。
記述答案作成のテクニック
立教大学の記述問題では、部分点を意識した答案作成が合格への鍵となる。採点者が理解しやすい論理的な記述を心がける必要がある。
記述答案では、どのような考え方で解くかを最初に明示し、重要な変形や計算は途中式を記載する。最終的な答えを明確に示すことも重要である。
部分点獲得のためには、小問(1),(2)は必ず完答することを心がける。わからない小問があっても、その結果を使って次の小問に進むことで部分点を積み重ねることができる。計算ミスがあっても、考え方が正しければ部分点が期待できるため、諦めずに記述することが大切である。図やグラフを積極的に活用して視覚的に説明することも、採点者の理解を助ける有効な手段となる。
よくある質問と対策
立教の文系数学で実際に慶早進学塾の生徒からよく聞かれる質問をまとめておいた。ぜひ確認してもらいたい。
Q1: 立教文系数学では何割取れば合格できるか?
2025年度の実際の合格最低点データに基づくと、数学を含む2教科(国語+数学)で65%~70%程度の得点率が合格の目安となる。具体的には、文学部で約62%~70%、経済学部で約58%~68%、経営学部で約67%~71%、社会学部で約62%~78%の得点率が必要となっている。
ただし、これらは統計処理前の数値であり、実際の合否判定では得点調整が行われる。確実性を求めるなら70%以上を目標とすることを強く推奨する。
Q2: 文系で数学選択は有利か?不利か?
文系での数学選択の有利・不利は、完全に個人の得意・不得意によるところが大きい。数学選択のメリットとして、暗記量が社会科目より少ない点、直前期でも得点を伸ばしやすい点、論理的思考力が身につく点、他の受験生との差別化が可能な点が挙げられる。
一方でデメリットとして、受験日程が限られている点(2日程のみ)、一度つまずくと立て直しが困難な点、ケアレスミスの影響が大きい点がある。
数学選択を検討すべき受験生の特徴として、高校で数学を継続して学習している、論理的思考が得意、暗記よりも理解を重視する学習スタイル、計算ミスが比較的少ないといった点が挙げられる。実際の2025年度合格最低点を見ると、数学選択でも十分に合格可能であることが確認できる。
Q3: 他のMARCHと比べた立教数学の特徴は?
立教大学の文系数学は、MARCHの中では比較的取り組みやすいレベルに設定されている。明治大学はより難易度が高く、時間的に厳しく、立教よりもやや難易度が高い。
青山学院大学は立教と同程度の難易度だが、より応用的な問題が出題される傾向がある。中央大学は学部によって難易度にばらつきがあるが、立教ほど大変ではない印象だ。
立教大学の位置づけとしては、基本的、標準的な難易度で取り組みやすく、基礎から標準レベルが中心であり、高得点勝負になりやすく、確実な基礎力があれば十分対応可能という特徴がある。
Q4: 数学の勉強はいつから始めるべきか?
立教大学文系数学の対策開始時期は、現在の数学の実力と目標とする入試時期によって決まる。
高校2年生の場合、遅くとも2年生の春から本格的な受験対策を開始し、まずは数学IA・IIBの基礎固めを完了させ、数学Cの履修も並行して進めることが重要である。
高校3年生の場合、春に基礎固めが未完了なら最優先で完成させ、夏に標準レベルの問題演習を本格化し、秋に過去問演習と実戦力養成、冬に弱点補強と最終仕上げという流れが理想的である。
既卒生の場合、基礎に不安がある場合は4月から基礎固めを開始し、基礎が固まっている場合は5月から標準レベル演習を行い、遅くとも6月には立教レベルの問題に取り組む必要がある。
実力別の推奨学習期間として、数学偏差値40台では1年間の継続学習が必要、数学偏差値50台では8ヶ月程度の集中学習、数学偏差値60台では半年程度の仕上げ学習が目安となる。
学習計画の具体例
あくまでも一例である。参考程度に捉えてもらえたら幸いだ。
高校3年生向け年間学習計画
4月から6月の基礎固め期では、「基礎問題精講」を3周完了し、教科書章末問題レベルの完全習得を目指す。苦手分野の特定と重点的克服を行い、週テストによる定着度確認を実施する。
7月から8月の標準レベル演習期では、「文系の数学 重要事項完全習得編」を2周し、共通テスト過去問で時間配分練習を行う。分野別問題集で弱点補強を図り、夏期講習や集中講座を活用する。
9月から11月の実戦力養成期では、立教大学過去問を演習し、他のMARCH過去問で応用力強化を図る。時間配分と解答戦略の最適化を行い、模試を活用した実力測定を実施する。
12月から2月の最終仕上げ期では、苦手分野の最終確認を行い、過去問の再演習を実施する。本番形式での最終調整を行い、ケアレスミス対策を徹底する。
既卒生向け集中学習計画
4月から5月の基礎総点検期では、全分野の基礎事項確認を行い、「チャート式」基本例題の高速演習を実施する。計算力の回復とスピードアップを図り、忘れている分野の迅速な復習を行う。
6月から8月の標準レベル習得期では、「文系の数学」シリーズでの実力向上を図り、立教レベル問題への本格挑戦を行う。記述力の回復と向上を目指し、分野間の関連性の理解深化を図る。
9月から12月の過去問演習期では、立教大学過去問の徹底演習を行い、弱点分野の集中補強を実施する。時間配分の最適化を図り、他大学過去問での応用力確認を行う。
1月から2月の直前調整期では、最終確認と調整を行い、本番想定の演習を実施する。メンタル面の調整と体調管理の徹底を図る。
直前期の総仕上げと本番対策
直前期(1月-2月)の学習戦略
入試直前期の1-2月は、新しい知識の習得よりも、既習内容の確実な定着と本番での実力発揮に重点を置くべき期間である。
基本事項の最終確認として公式と定理の暗記チェックを行い、計算力の維持として毎日の計算練習で感覚を保持する。時間配分の最適化として過去問での実戦練習を継続し、メンタル面の調整として自信の維持と不安の解消を図る。
週間学習計画として、月曜・水曜・金曜は過去問1年分を本番同様の条件で演習し、火曜・木曜は苦手分野の基本問題を高速で解く。土曜は間違えた問題の分析と類題演習を行い、日曜は休息日または軽めの復習とする。
本番当日の戦略
試験開始前の準備として、早めの会場入りで環境に慣れ、基本公式の最終確認を暗記カード等で行う。リラックスできる軽い計算練習を実施し、時計の確認と時間配分の再確認を行う。
試験中の心構えとして、問題冊子を受け取ったら全体を概観し(2分間)、解きやすい問題から着手する。分からない問題に時間をかけすぎず、部分点を意識した記述を心がけ、残り時間は見直しに集中する。
パニック対策として、想定外の問題が出ても冷静を保ち、基本に立ち返って考える。他の問題で得点を稼ぐことを優先し、最後まで諦めずに取り組むことが重要である。
まとめ:立教大学文系数学合格への道筋
立教大学の文系数学は、適切な対策を行えば確実に高得点を狙える入試である。成功のための5つの鉄則として、基礎の徹底(教科書章末問題レベルの完全習得)、計算力の強化(正確かつ迅速な計算処理能力)、頻出分野の重点対策(確率、数列、ベクトル、微積分)、記述力の向上(部分点を意識した論理的な答案作成)、時間配分の最適化(60分で最大限の得点を挙げる戦略)が重要である。
段階別達成目標として、基礎段階では偏差値50から60への向上、基本的な計算ミスの撲滅、標準的な解法パターンの習得を目指す。発展段階では偏差値60から65への向上、応用問題への対応力強化、複数分野にまたがる融合問題の攻略を図る。完成段階では偏差値65から70以上への向上、過去問での安定した7割以上の得点、本番での実力発揮を目標とする。
最終的な目標設定として、立教大学文系数学での合格を確実にするためには、数学を含む2教科で安定して70%以上の得点を取れることを目標とする。2025年度の実際のデータを見ると、65%~70%の得点率で合格している受験生が多く、この水準に到達すれば確実な合格圏内に入ることができる。
立教大学の文系数学は、基本から標準レベルの問題が中心であり、正しい対策と継続的な学習により必ず攻略できる入試である。数学を得意科目として合格を勝ち取るために、本記事で紹介した戦略を参考に、計画的な学習を進めていただきたい。数学での受験は文系受験生にとって大きなアドバンテージとなり得るため、ぜひ挑戦してほしい。
MARCHの中でも特に魅力的な立教大学での充実したキャンパスライフを目指して、最後まで諦めずに取り組むことを願っている。

いかがだったでしょうか?
立教の文系数学で確実に合格点を超えられるように頑張ってください!
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