知らないと損!?どっちがいいの?世界史aとbの違いを徹底解説
2017年01月06日 | 世界史
皆さんは、世界史aと世界史bの違いについて知っているだろうか?
世界史aと世界史bでは範囲が違うだけでなく、受験科目として使える大学や、勉強していく上での難易度にも違いがあるのだ。
それらを理解していないまま選択してしまうと、自分の行きたい大学で使えなかったり取り返しのつかないことになってしまうので、この記事を読んで世界史aと世界史bの違いについて理解しておくべきである。
第1章では世界史aと世界史bの違いについて、第2章ではそれぞれの具体的な範囲と出題傾向について、第3章ではどちらを選択すれば良いのかについてお伝えしていく。
この記事を読んで世界史aと世界史bの違いについて理解することで、必ず皆さんの世界史選択のお役に立つことを約束する。
世界史aと世界史bの違い
まずは世界史aと世界史bの違いについて述べていく。
世界史aと世界史bの違いとして主にあげられるのは、範囲の広さ、センター試験の難易度、それぞれのメジャー度である。
第1章では、それらのことについて言及していくので参考にしていただきたい。
範囲の広さ
簡単に言うと、世界史aは範囲が狭く、世界史bは範囲が広いのである。
これだけを聞くと世界史aを選択した方が得策だと思う人もいるだろうが、決してそんなことはないのだ。
世界史aの範囲が狭いと言うのは年代の範囲が狭いと言うわけであって、勉強する量が少ないというわけではないことを知っておかなければならない。
なので、世界史aは現代から大航海時代までを徹底的に勉強して理解していかなくてはいけなくなる。
一方、世界史bでは、世界中で起こってきた大きな出来事を全体的に勉強していく必要があり、古代から現代までまんべんなく勉強していく必要がある。
大きな枠組みを理解していく必要があるため、世界史aと比べると勉強の進め方や方法が異なってくるのである。
つまり、世界史aでは限られた年代のことについて事細かに理解しておく必要性が求められ、世界史bでは広い年代の枠組みを理解していく必要性が求められるのである。
センター試験の難易度
先ほどまでの話を振り返ると、世界史aの方が勉強する年代範囲が狭いから簡単だと感じる人もいるはずだ。
しかし、問われる年代範囲が狭いと言うことは、それだけ細かいことまで勉強して知っておかなければならなくなってしまう。
世界史aの方が簡単で世界史bの方が難しいとは一概に言えないのである。
むしろ、戦後史の問題では世界史aの方が難しい問題が出題されることもあるのである。
なので、どちらの方が難しいということはなく、どちらのセンター試験の難易度も大して差はないと考えておく必要がある。
世界史aはマイナー
大学受験で世界史を利用する人は、必ず知っておかなくてはならないことがある。
それは、世界史aでの出願を認めていない大学がほとんどだということである。
世界史aの範囲を試験範囲に含んでいないため、世界史aを選択してしまうと受験できる大学や学部が大幅に狭められてしまうため、世界史aを選択するのはかなりリスクが大きい。
自分の行きたい大学や学部が世界史aでの受験を受け付けていたり、どうしても世界史aが得意で受験に利用したいと言うならば世界史aを選択しても問題はない。
ただ、志望校や志望学部がはっきりと決まっていない人や、どちらを選択しても変わらないと考えている人は、世界史bを選択することをオススメする。
それぞれの特徴と出題傾向
ここからは、世界史aと世界史bの、それぞれの具体的な範囲と出題傾向について述べていく。
第1章を読んでみて世界史aと世界史bの大まかな違いについては理解できたはずだ。
第2章で具体的な範囲や出題傾向について理解し、自分がどちらの科目を選択する方が賢明かを判断し、これからの受験勉強に役立てていくとよい。
世界史aについて
世界史aの教科書には、3分の1が近現代より前の内容になっていて、残りの3分の2が、産業革命とアメリカ独立革命以後の近現代史で占められている。
なので、センター試験で問われる際も世界史aでは同時代史の問題が問われることになる。
世界史aでの同時代史の問題は、多くの世界史選択の受験生が苦手とする問題である。
社会経済史や、第二次世界大戦後史は多くに受験生の苦手とする分野であるため、世界史aを選択して勉強するのはこれらの分野が苦手な人にとってはかなり不利な選択となってしまう。
先ほども述べたように世界史aは受験で使える大学や学部が極めて少ないため、出版されている問題集や参考書が少ないので勉強しにくいのである。
なので、世界史aを選択して勉強する際には、少ない問題集や参考書を上手く駆使して勉強していく必要がある。
また、出題傾向としては、毎年大問の内一つは世界史bと共通した問題があり、難しさでは世界史aとほとんど変わらないようになっている。
なぜなら、世界史aの問題の方だけ簡単にしてしまうと、センター試験で高得点を狙うために皆が揃って世界史aの方を選択してしまうことになってしまうからである。
ただ、世界史を受験のためにしか勉強していない多くの人からすれば、世界史aの方が難しいと感じてしまうことは間違いない。
近代史の社会経済史と言う多くの受験生が苦手とする分野は、世界史bでは出題されない問題が出題されることもあるのだ。
また、第二次世界大戦後の問題についても同様に多くの受験生が苦手とし、これに関する問題も多く出題されている。
その理由として最も有力な説は、世界史aの教科書にはどんどん新しい内容が掲載されていて、それらの内容がセンター試験の問題として出題されているからである。
なので、受験生は対策を立てづらくなってしまい、受験本番では過去問で解いたことのないような問題が出題されて点数を落としてしまうのである。
自分は近代史が得意だから世界史aを選択すると言うのも一つの手であるが、忘れてはならないのが世界史aの教科書の3分の1の内容は近代史以前の内容であるということだ。
教科書の内容の3分の1を占めているのならセンター試験でも33点ほどしか占めていないと考える人もいるが、決してそう言うわけではないということを理解しておく必要がある。
古代から近代までの問題がどの程度の割合で出題されるかは、年ごとに大きく変わってくるのである。
実際、2003年は40問中4問なのに対して、2002年は41問中21問が古代から近代までの問題で構成されていたのである。
2002年に関しては、実質半分以上の問題が古代から近代の範囲で構成されており、教科書通りの3分の1とははるかに異なっているのだ。
一方、2003年は10分の1でしか古代から近代の範囲の問題が出題されておらず、全く対策の打ちようがないのである。
戦後史が得意な人は2003年の世界史aでは高得点が取れただろうが、逆に2002年の問題では大失敗をしてしまったはずだ。
なので、世界史aを選択するということはその様なリスクも十分に考慮して勉強していかなくてはならないのである。
世界史bについて
世界史bでは問われる年代の範囲が広いため、世界史aよりも横の視点を持って勉強に取り組んでいく必要がある。
ただし、世界史aと比べて範囲が広いからといって、表面的なことしか理解していない様では高得点を取るのが困難になってしまうのだ。
なので、資料集などに載っている歴史地図を使ったり、年代表を見ながら流れを理解して勉強をしていくことが求められる。
教科書を読んでいたり、問題を解いていて分からない部分が出てきたらそのままに放置しておくのではなく、資料集などを使って理解していかないと世界史bで重要な流れを理解することはできないのである。
また、2016年の世界史bの傾向として、文化史の内容が増えたことと、10年以上出題されていなかったグラフ問題が出題されている。
地域に関しては、西欧に関する問題が減少し、アジアなど周辺国に関しての問題が多く問われている。
このことからも、世界史bは範囲が広いため出題傾向も変えやすくなっていることがわかり、満遍なく勉強して対策を立てておくことが必要であるのだ。
どちらを選択すれば良いのか?
第2章の、それぞれの特徴と出題傾向で述べた様に、どちらにもメリットとデメリットがあることが理解できたはずだ。
これらのことを踏まえて、自分がどちらの科目を選択して受験するかについて考えていく必要がある。
そこで第3章では世界史aと世界史bそれぞれを比較し、どちらを選択した方が自分にとって都合が良いのかについて様々な観点から述べていく。
平均点の違い
世界史aと世界史bでは、どれくらい平均点が違うのかについて述べていく。
平成24年度は、世界史aが43.62点、世界史bが60.93点。
平成25年度は、世界史aが46.67点、世界史bが62.43点。
平成26年度は、世界史aが47.78点、世界史bが68.38点であった。
これを見る限りでは、世界史bの方が簡単だと思えてしまうが、世界史aの受験人数はかなり少ないのでデータにばらつきが生じてしまう。
なので、どちらの方が簡単かははっきりと述べることはできないが、それにしても世界史bの方が圧倒的に平均点が高い。
勉強量の違い
勉強量の違いについては、どちらの方が多いなどということはない。
世界史bの方が範囲が広いため、勉強量が多い様に感じられるかもしれないが、世界史aは狭い範囲を掘り下げて学んでいかなければならないため、覚えることは同じくらいある。
なので、世界史aの方が勉強量が少ないと勘違いをして選択することはないようにしなければならない。
どちらにしても世界史という科目は覚えることが多い科目なので、効率の良い勉強法を知って実践していかないといけない。
他の科目との兼ね合いもあるので、世界史という膨大な暗記量だけに時間を取られすぎないように意識して勉強すべきだ。
基本的には世界史b
最終的に、ここでは世界史bを選択することを推奨する。
自分の志望する大学や学部が世界史aでしか受験を認めていない場合は、世界史aを選択して勉強しなければならない。
それ以外の場合は、世界史bを選択した方が受験で安定した点数を取ることができる。
ここで、世界史aと世界史bについて書かれた以下の記事を見ていただきたい。
世界史Aをとった方が世界史Bをとった場合より有利なケースとしては、2003年度のように、古代から近世が1割しか出題されず、なおかつ近現代史だけなら、戦後史も含めて世界史Bで9割以上取れる実力がある場合ぐらいしか考えられません。
古代~近世が昨年同様1割の比率であることにかけて世界史Aを選択し、一昨年のように5割が古代~近世であった場合は、かなり悲惨なことになります。
実際のセンター試験の平均点を見てみましょう。
今年が河合塾の数値でBが57点、Aが41点。
昨年はBが60点で、Aが43点です。
センター試験が4択問題であり、知識ゼロで本来0点の受験生でも、平均25点はとれるはずということを考えると、この平均点の低さには恐るべきものがあります。
世界史Aは、本来理系から文系にかわったり、職業高校で世界史Aしか設置されていない学校の受験生が受験層の中心なので、平均点が低くなるのだという説明がされてきました。
しかし、私は、世界史Aの受験生には、本来世界史Bなのに、世界史Aの方が有利になると考えて世界史Aを選択した受験生が、相当数含まれているとにらんでいます。
その結果がこの平均点だとすると、世界史B回避の受験生のほとんどが、世界史Aで轟沈してしまっているという事態が想像されます。
もちろん、何ごとにも例外はあります。 が、結論としては、世界史Aより、世界史Bをとった方が、いいんじゃないかな。
出典:http://www.koubourico.natsu.gs/_tAk0q3B.html
これを読んでも分かる通り、この世界史aとbの間の平均点の差を見ると、世界史aよりも世界史bを選択した方が無難なのである。
年によってばらつきがある世界史aより、世界史bの方が傾向もわかりやすく安定して高得点を取れるのである。
まとめ
いかがだっただろうか?
今回は世界史aと世界史bの違いについて具体的にお伝えした。
これを読んで、それぞれの特徴や傾向について分かっていただけたはずだ。
結果的に、世界史bを選択した方が試験本番でも高得点を取りやすいので、特別な理由がない限りは世界史bを選択することを推奨する。
最後に、この記事を読んだ皆さんの世界史の点数が向上していただければ幸いである。
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