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世界史の文化史の超効率的な勉強法と3つのオススメ参考書

2019年04月22日 | 世界史

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世界史の文化史というものをご存知だろうか?

世界史は通史という古代から現代までを記した歴史の見方のほかに、文化史というそれぞれの国や地域の文化や歴史を個別で見る見方がある。

センター試験などの入試ではほとんどが通史だが、文化史からも出題されるのでやっておかなければならないのである。

例えば世界史文化史についてだいたいセンターで2割程度は出題されるので、8割以上を狙うのであればしっかりと勉強しておく必要があるのだ。

センター直前期では対策が遅いので10月くらいから早めに対策しておくことがオススメである。

そこで今回は、世界史の中の文化史というものに焦点を当てて、皆さんに文化史について具体的に述べていくことにする。

第1章では、文化史とは一体どういうものなのかについて

  • 文化史について
  • 通史との違いと共通点
  • 文化史を勉強する前に

について詳しく述べていく。 第2章では、文化史の勉強法について

  • 通史との関連
  • 通史から文化史という流れを意識する
  • 資料集を使った効果的な勉強

について述べていく。 第3章では、文化史の対策として有効なオススメの参考書を3冊紹介していく。

これらをしっかり読んで理解し実践していくことで、間違いなく皆さんの文化史についての知識は深まり、文化史の効果的な勉強法が身につくのである。

文化史の位置付けについて

第1章では、文化史とはどういうものなのか、その位置付けについて詳しく述べていく。

文化史がどういうものなのかわかっていない人はよく読んで、文化史についての知識を身につけていくことが重要である。

文化史について

世界史の中で、最もメジャーな分野は通史であるが、文化史という分野も存在する。

中でも文化史は、世界史の中でも敬遠されがちな分野の一つであり、センター試験や私大入試でも出題される分野である。

世界史が受験科目にあって高得点を取りたいと思っている人は、必ずこの文化史を理解しておかなければならないのだ。

多くの人がこの文化史で、どこまで勉強すれば良いのか分からないといった悩みを抱えてしまっている。

そこで、文化史についてしっかりと理解して勉強していくことで、より効率的な勉強をして他の受験生と差を開いていくことが可能になるのである。

文化史と通史の違いと共通点

多くの世界史の勉強法として言われているのが、全体の世界史の流れを理解することである。

しかし、この文化史に関しては必ずしも流れを理解しながら勉強していくという方法が正しいというわけではないのだ。

世界史の中でも文化史は、流れなど関係なく丸暗記するべきだとさえ言われている。

これは、世界史の勉強法としてはタブーのように感じてしまうかもしれないが、なぜこのように言われているのだろうか?

それは、通史と違って文化史はカテゴリごとに単語を暗記していく必要があるからなのだ。

文化史では、宗教や哲学、文学、建築など、人物や作品などを事細かく覚えていかなければならないのである。

そのため、文化史は丸暗記だといったことをいう人も存在しているのである。

しかし、文化史世界史であり、そのほとんどが暗記分野で占められているのだ。

これらを丸暗記しようとしてしまうと、覚えるのに多大な時間がかかってしまい、なおかつ単なる暗記では短期記憶となって忘れやすく非効率である。

事細かに覚えなければならないといっても、しっかり時代の背景などを考慮した上で暗記していかなければ受験には対応することが困難となってしまう。

なので、文化史も通史と同じように、しっかりと流れを理解した後で暗記に移るようにしていく必要がある。

そうすることで細かいことも関連づけられるので忘れにくくなり、さらに前後関係が整理できているのでより複雑な問題にも対応することが可能になるのである。

また、世界史の流れを理解するためには漫画を使った勉強法が効果的なので、世界史の流れを理解できていない人はまず以下の記事を読んで実践していく必要がある。

 確実に世界史の流れを理解するためのおすすめ漫画3選

これを読んで世界史の流れを理解した後で、文化史の効果的な勉強法を実践していくのが望ましい。

優先すべきなのは文化史よりも通史

文化史は、西洋文化史東洋文化史の2つに分けることができる。

東洋文化史は主に中国の歴史に沿って勉強していけば良いのだが、西洋文化史では異なってくるのだ。

西洋文化史は、時代ごとに中心となっている国が異なったりしていて、東洋文化史に比べて複雑なのである。

なので、これらを全て覚えようと考えているとどこまで勉強すれば良いのかが分からなくなり、多くの受験生が悩んでしまうのである。

しかし、世界史では基本的に文化史よりも通史に重きを置いて勉強する方が望ましいのだ。 文化史の点数が取れないからといって、通史の勉強を怠っているようでは、いつまでたっても世界史全体としての点数は安定しないのである。

まずは通史を本格的に勉強し、それが学び終わってから文化史を勉強する方が良いのだ。

そうしなければ、終わりの見えない文化史ばかり勉強することになってしまい、世界史の多くを占める通史の部分で点数が取れなくなってしまうのである。

世界史が苦手な多くの受験生はこれらのことを理解できていないので、まずはこれらのことを頭に入れて世界史の勉強をしていかなければならないのだ。

文化史の勉強法

第2章では、文化史の具体的な勉強法について述べていく。

文化史は通史に比べて暗記の部分が多いので、工夫して勉強しなければ効率が悪くなってしまい、他の科目にまで影響が生じてしまうのだ。

文化史をできるだけ短時間で効率よく勉強することで、世界史全体の点数を安定して高得点に保つことが可能になるのである。

通史との関連を意識する

先ほども少し述べたように、文化史は通史と比べると暗記の部分が多いように感じるが、必ずしも全部がそうとは限らないのである。

これを裏付ける根拠として、以下の文章を読んでいただきたい。

文化史は確かに、通史に比べて暗記の側面が強いのは事実です。しかし、全てがそうではありません。特に「宗教」や「思想」の分野においては、通史や文化史の他の分野(建築・文学作品など)の根底や背景になっていることがよくあります。例えば、西洋近世において、14世紀に製紙法、15世紀に中国での原型を元にして活版印刷術が編み出されていますが、これらは宗教改革や、新思想を伝達するのに大きな役割を果たしています。人々の手に聖書が渡るシステムが出来ることによって、人々が直接聖書を読めるため、腐敗した教会にお金を払って頼る必要がなくなりました。個人主義の時代到来のきっかけでもあります。東洋文化史での例を挙げると、明末清初に動乱の時代となったことをきっかけに、形而上学的な朱子学や、明代の陽明学を批判する動きが生まれました。清時代初期に、実学的・現実社会の秩序回復を説く考証学が台頭した理由です。通史を振り返りながら「なぜこの宗教・思想が生まれたのか」「この宗教・思想が生まれた結果、通史にどのような影響を及ぼしているのか」を学習すると理解が深まります。

このように、文化史の中には分野によって、通史が元になっている分野も存在しているのである。

なので、通史は流れに沿って勉強して、文化史は覚えることが限りなく多いから丸暗記といった勉強法は正しくないのである。

文化史も通史が元になっていることが多いので、しっかりと通史を勉強してそれと関連づけながら文化史の勉強をしていくことが重要なのだ。

このようにして通史と文化史のそれぞれをリンクさせて勉強することで、通史と文化史を分けて勉強するよりもより効率的な勉強ができるのである。

このように工夫して世界史の勉強を進めていくことで得点に反映されやすくなり、短時間で効果的な勉強法を実践することが可能になるのだ。

通史から文化史という流れを意識する

先ほども述べたように、世界史で通史と文化史を別々のものと考えて勉強することは非効率である。

文化史には通史の中の範囲のものもあるので、まずは通史を勉強して理解していく必要がある。

そして、その後で文化史を勉強することで、通史とつなぎ合わせた勉強をすることができるのだ。

勉強しているにも関わらず世界史で高得点が取れない人の多くは、このように通史と文化史を関連づけた勉強ができていないことが原因の一つなのである。

なので、まずは通史の範囲をしっかり理解し、それが終わってから文化史の範囲を勉強していくようにすると点数に結びついてくるようになるのだ。

通史から文化史、この順序を守って勉強していくことが、世界史で高得点を取るためのコツなのである。

資料集を使って効果的に勉強する

文化史では、教科書の内容を理解できていれば多くの問題には対応することが可能だ。

しかし、教科書のような文字ばかりが並べられたものだと頭の中でイメージすることが困難となってしまい、なかなか点数に結びついてこないのである。

そこで、資料集を使って勉強する方法をお勧めする。

資料集には、文字の羅列のみならず写真や絵がたくさん盛り込まれているので、より多くの情報を吸収して記憶に残りやすくなるのだ。

また、文化史に限らず通史においても資料集を使う勉強法は効果的なので、あまり資料集を使う習慣がなかった人は使うように心がけていくのが良い。

資料集を使うことの良さについても述べられた記事があるので以下に載せておく。

 確実に点数アップにつながる高校世界史の超効果的な覚え方

文化史のオススメ参考書

ここまで読んだ皆さんは、文化史がどのようなものか、どのように勉強していけば良いのかが理解できたはずだ。

第3章では、実際に文化史を勉強していく際に使えるオススメの参考書を3冊紹介していく。

これを読んで、自分が必要な参考書選びに役立てていただきたい。

佐藤の世界文化史一問一答―スラスラ読めて、サクサク解ける!

引用元:amazon 文化史は通史と比べて暗記量が多いので、その分必要な演習量も多くなってしまう。

この「佐藤の世界文化史一問一答―スラスラ読めて、サクサク解ける!」では、一問一答形式で文化史の問題を多く解くことができるので演習量としては問題ない一冊だ。

内容もハイレベルなものまで組み込まれているので、世界史が二次試験でも必要な人は必ずやっておきたい参考書である。

NEW青木世界史B講義の実況中継 (5)

引用元:amazon この参考書では文化史の内容も掲載されているが、内容はそこまで難しくないものが多い。

世界史に対して苦手意識を持っている人は、この「NEW青木世界史B講義の実況中継 (5)」のような比較的難易度の低い参考書から始めていくのが望ましい。

いきなり難しい問題集から始めてもわからない部分ばかりになってしまい、モチベーションを維持するのが困難になってしまうのだ。

なので、この本のように世界史が苦手な人でも理解しやすい参考書を選んで徐々にレベルを上げていくと良い。

流れ図 世界史図録ヒストリカ

引用元:紀伊國屋書店 この参考書は資料集としての役割で利用されるが、とてもわかりやすい資料集として有名だ。

いつのテーマに関して見開き2ページまたは4ページで構成されていて、とても読みやすい。

さらに、テーマごとに最初に時代ごとの概要やその歴史の雪崩をまとめた「流れ図」が掲載されていてとてもわかりやすく作られているのである。

また、写真や地図なども配置されていて、説明がとてもわかりやすくなっているのも特徴だ。

内容は教科書の基本用語や重要用語に沿ってまとめられているので、学校の授業でもわからない部分があったら調べて復習に使うこともできてとても便利な一冊である。

まとめ

いかがだっただろうか? 今回は「世界史の文化史の超効率的な勉強法と3つのオススメ参考書」についてお伝えした。

世界史文化史は暗記量が多く苦手な人が多い分野ではあるが、通史と関連づけて勉強することで効率的に勉強を進めていくことができるのである。

文化史だけに時間を取られてしまい、他の科目の勉強がおろそかになってはいけないので、このように工夫して文化史を勉強していくことが受験においては必要になってくるのだ。

世界史文化史が苦手で悩んでいた人は、今回お伝えしたことを理解して実践していくことで悩んでいたのが嘘のように文化史が理解できるようになっていくのである。

なので、諦めずに最後まで暗記量の多い文化史と向き合って勉強に取り組んでいってもらいたい。

そして、この記事を読んだ皆さんの文化史の点数が向上し、世界史が得意科目の一つとなっていただければ幸いせある。

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