世界史論述を効率よく対策する3つのポイントと4つの勉強法
2017年01月23日 | 世界史
世界史の論述で苦戦したことはないだろうか?
世界史では、選択肢や穴埋めの他に、特に難関大学では多くが論述の問題を出題してくるのだ。
論述問題は、教科書や歴史漫画を読んでいるだけでは対策することができず、高得点を取る人たちは必ず論述の対策をしているのである。
そこで今回は、世界史論述について具体的にお伝えしていくことにする。 第1章では、世界史論述について
- 志望校に論述があるか確認する
- 出題意図を確認する
- 合格者は細かいところまで勉強している
の3つのポイントについて述べていく。 そして、世界史論述について理解した後に第2章では世界史の論述の勉強法について
- 答えを見て問題文を思い出す
- 教科書を確認しながら勉強する
- 本番を意識して勉強する
- 問題文や解答を書き写す
の4つの超効率的な勉強法について述べていく。
これらすべてを読んだ上で世界史論述の勉強を進めていくことによって、皆さんが世界史論述で伸び悩んでいた問題は解決されるのである。
そして、世界史論述の点数が向上し、間違いなく受験において世界史が強力な武器となり得るのだ。
世界史論述について
まず第1章では、世界史論述について述べていく。 効率的な勉強法を学ぶ前に、
- 世界史論述とは何か?
- 自分は世界史論述が本当に必要なのか?
などについて知っておかなければならない。
それらのことを知っておくことで、世界史論述を勉強するための準備が整い、世界史全体として効率的な勉強に取り組むことができる。
第1章の内容をしっかり理解して、世界史論述の勉強に役立てていくと良い。
志望校に論述があるかを確認する
まずは、自分の志望校に世界史論述が必要なのかを確認しておかなければならない。
赤本やインターネットなどを使って、過去に論述問題が出題されたかを確認しておくと良い。
学校によって、求められる文字数や内容に違いが生じてくるのだ。 基本的には、難関大学になればなるほど文字数も増大していく。
なので、自分の志望校にどの程度のレベルの論述問題が出題されるのかを確認し、論述問題に対策していく必要があるのである。
また、論述問題はあらかじめ勉強しておくことが必ず必要になってくる。
全く勉強をしていないで本番に臨むと、とても時間がかかってしまい他の問題に当てる時間が減ってしまうので、世界史全体の点数に影響を与えてしまうのである。
逆に言うと、論述問題をあらかじめしっかり勉強しておけば世界史で高得点を取ることが可能になるのだ。 細かい勉強法はあとで詳しく述べるが、形式的な注意点としては
- 改行をしない
- 最初の1マスを空けない
- 数字・英字の字数カウントを知っておく
- 下線を必ず引く
など知っておかなければならない注意点が多くあるので、自分の志望校に論述が必要だとわかったら、このような形式的な注意についても勉強しておく必要があるのだ。
出題意図を確認する
論述問題の問題文は、それ自体が難しいものが多く見られる。 問題文を見た段階で何について問われているのか、何について書いていけば良いのかを理解していかなければ、正確に論述問題を解くことができないのである。
そのためには、問題文に線を引いたり囲ったりして、自分がわかりやすいように内容を噛み砕いていくと良い。
自分がわかりやすいように文章を変えられるようになれば、間違ったことを書いて減点されるようなミスがなくなっていくのである。
また、最初から文章を書くことばかり意識してしまうと、内容よりも文章作成の方に力が入ってしまい、求められている内容とのズレが生じてしまう。
なので、自分で文章を噛み砕けるようになっておくことが大切なのだ。
そして、それができるようになったら出題者の意図を理解する必要がある。 問題文からキーワードを探すことについて詳しく述べた記事があるので、以下の記事を参考にしていただきたい。
論述問題では、問題文から解答に必要なキーワードを見つけることを最初にするべきです。
例えば 「中国歴代王朝の中で、明初に洪武帝がおこなった諸政策には、いかなる特色が見出されるか。
具体的な制度・政策にふれつつ述べなさい」 というこの問題文中のキーワードは「洪武帝」です。
洪武帝は別名「朱元璋」で明を建国した初代皇帝です。 彼の行った「政策とその特色」を述べなさいという問題で、まずは彼の行った制度や政策を思い出さなければなりません。
ですが、この制度や政策を解答するだけでは論述問題の解答にはなりません。
なぜなら、問われているのは諸政策に関する「特色」なので、制度や政策を答えることは前提でそれに関する特色が解答のメインになります。 制度や政策として思い浮かぶキーワードは….
- 魚鱗図冊・賦役黄冊
- 中書省の廃止と六部を皇帝直轄に
- 里甲制、衛所制
- 朱子学、科挙制
- 明令・明律、六諭
キーワードとしてこれらの語句が思い浮かび、かつ、これら諸政策の「特色」として、「財政の確保のための『里甲制、魚鱗図冊・賦役黄冊』」や「親政、専制君主制確立のための『明令・明律、朱子学、中書省の廃止』」など、それぞれの目的や特徴まで押さえておいて初めて出題者の意図する解答できるようになっています。
上記のキーワードはすべて世界史の教科書に載っています。 そしてこの大半は太文字で書かれているはずです。
この太文字周辺に書かれていることが、この問題でいう「特色」の部分になります。
論述問題を課す大学レベルになると、教科書の太文字だけでなくその周辺文章まできちんと理解しておかないといけません。
キーワードを引き出すのは当たり前で、その後からが世界史論述では重要なポイントです!
このように、世界史論述では最初にキーワードを見つけ、文章を噛み砕いていくことが重要なのがわかる。
きちんと世界史の歴史のことを理解して的確なことを書いていかなければ減点対象になってしまうのである。
文字数のことも考慮して、問われたことに答えていけば論述問題は難なく解ききることができるのだ。
合格者は細かいところまで勉強している
世界史で高得点を取って志望校に合格している人は、細かい部分までしっかり勉強をしている。
論述問題に関していえば、自分の志望校の過去問を解いて対策をしておくのはもちろんのこと、いろんな問題に触れて慣れておく必要がある。
いかに多くの問題を見てコツを掴み、論述の問題に対応できるようになっておけるかが大事になってくるのだ。
また、歴史の流れをきちんと理解しておくことも重要である。
仮に見たことのないような問題が出題されたとしても、世界史の大まかな流れを理解できていれば多くの問題に対応できる。
英語で言えば英作文の問題を解くのと同じように、世界史の論述問題はいわば世界史の集大成の問題とも言えるのだ。
なので、世界史の論述問題だけ勉強しようと思っても到底無理な話で、しっかり基礎の部分を理解してないことには論述問題を解くことはできないのである。
教科書や資料集だけでなく、世界史の漫画を見たりして世界史全体の流れを理解している人だけが論述問題で高得点を取ることが可能になる。
世界史漫画については以下の記事に詳しく書かれているので、そちらを見ておくことを推奨する。
世界史論述の効果的な勉強法
さて、ここからは世界史論述の効果的な勉強法について具体的にお伝えしていく。
世界史の論述については第1章で大まかなことが理解できたはずだ。
世界史の論述の問題で高得点を取っていくためには、どのような方法で勉強していけば良いのかについて理解していく必要がある。
これから述べる内容をしっかりと理解して実践していくことで、皆さんの世界史の点数は間違いなく向上していくのである。
答えを見て問題文を思い出す
論述を書いていくためには、基礎となり世界史の知識がないことにはどうしようもない。
一問一答形式の世界史の問題集をやってからでないと、いくら論述問題の対策をしようとしても効率が悪くなってしまうのである。
これは論述の対策だけでなく、すべての問題の対策となるのでしっかりやり込んでおいた方が望ましいのだ。
それに慣れてきたら、それらの単語から自分で問題文を作れるようになっておく必要がある。
その単語についてきちんと理解できていないとこの作業はできないので、論述の対策をするには非常に効果的な勉強法なのである。
実際に自分の言葉でその単語を説明しようとすると、とても難しく感じるのがわかる。
この作業をできるようになることで、世界史の単語に対する知識が根本から理解できるのと同時に、論述のような逆一問一答形式の問題にも対応することができるようになるのだ。
教科書を確認しながら勉強する
一問一答形式で知識がついてきたら、論述問題を解いてみる必要がある。
しかし、論述という問題には大論述と小論述という問題があり、最初から大論述に取りかかろうとするととても難しく感じてしまうのだ。
まずは小論述から始めて、わからない部分は教科書を使って勉強しながら解き進めていくのが望ましい。
論述の問題は数学や物理と違って、わからない部分を何時間も考え込んでしまっていては効率が悪くなってしまうのだ。
なので、わからない部分は教科書を使って勉強しながら解いていくのが良いのである。
そして、解き終わったらすぐに答え合わせをすることが大切だ。
解説などをしっかり読み込んで、こういう問題の時はどのように対処すれば良いのかといった論述のパターンをたくさん理解するのである。
そうすることによって、多くの論述問題に次第に対応することができるようになり、それらを組み合わせて大論述の問題も解ききることができるようになるのである。
本番を意識して勉強する
当たり前のことではあるが、受験で世界史の論述問題を解く際には教科書などを持ち込むことはできない。
勉強の段階では教科書を見ながら解いていくことが大切なのだが、慣れてきたら何も見ずに時間を決めて解く練習をしていく必要がある。
最初は全然慣れていないので、下書きを書くことに集中しすぎて答案が間に合わないこともあるが、焦る必要はない。
論述問題は慣れが非常に重要になってくるので、何度も練習していると次第に解けるようになってくるのである。
逆に言えば、まともな対策をせずに受験本番で論述問題を解こうとしてしまうと、大幅な時時間のロスになるか、ほとんど捨て問題みたいになってしまうのだ。
なので、論述問題はしっかりと対策をしておかなければならない。
また、自分で時間を計って解いた論述問題は、学校の先生などに見てもらって添削を必ずしてもらう必要がある。
英語の英作文でも同じことだが、解説通りの答案だけでなく答えは無数に存在するのである。
それを自分一人で添削しようとしてしまうと、どうしても知識不足となってしまうので他の世界史専門の人に添削してもらうことが最も効果的な勉強となる。
そして、添削してもらった文章を理解して復習ができたら、何日か経って再度その問題を解き直してみることが重要である。
そうすることによって、本当に理解できたのかが確認できるのと同時に、一度復習しただけでは理解できていなかった部分が明白になり、完璧な復讐をすることができるのだ。
問題文や解答を書き写す
世界史の論述問題では、問題文や解答、自分の解答を書き写しておくことが重要だ。
先ほども少し述べたが、世界史の論述ではパターンを覚えることが非常に大切になってくる。
出題者が求めていることをきちんと理解し、文章の始め方や終わり方、必要な文字数など構成の部分にも気を配っていかなければならない。
なので、それらのパターンを理解するためにも自分が解いた問題はしっかりと理解しておかなければならず、そうしないとせっかく勉強したにもかかわらず無駄になってしまうのである。
世界史の論述だけのノートなどを作っておけば、わざわざ探さなくてもそのノートを見れば良いので効率が良くなる。
このように、細かいところで自分なりの勉強法を確立できた人が論述の問題で高得点を取ることが可能になるのである。
まとめ
いかがだっただろうか? 今回は世界史論述を効率よく対策する3つのポイントと4つの勉強法についてお伝えした。
世界史の論述問題は、多くの人が苦手であり、その部分で高得点を取ることができれば他の受験生と大きな差をつけることができる。
今回お伝えしたポイントや勉強法を理解し、これからの世界史論述の勉強として実践していただきたい。
そして、この記事を読んだ皆さんの世界史論述の点数が向上してもらえれば幸いである。
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