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知っておかないと損!大学入試の仕組み最重要9ポイント

2016年09月18日 | 大学受験基礎知識

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大学入試を控えているあなたは、きっと本格的に受験勉強に身を入れていることだろう。

しかし、そんな受験生、高校生のなかには勉強ばかりしていて、正しい大学入試の仕組みについての知識があまりないという人はいないだろうか

実際、そのように制度についての知識を詳しく持っている受験生は少ない

しかし、それではせっかく勉強しても、自分に適した入試形態を選択することができず、損をしてしまう

そこで、ここでは、知らないと損をする、大学入試の仕組みについて最重要事項を9つのポイントにわけて詳しく説明していこうと思う。

これを深く理解していることで、あなたはライバル達より一歩先を行こう

国公立大学入試の仕組み

国公立大入試は、大きく分けると3つの方法がある。

一般入試、高校長の推薦により出願可能な推薦入試、書類や面接により総合的に判定されるAO入試だ。

入試の仕組みを理解していないと、苦労したり損したりすることがある。

受験するのはあなただ。あなたに合う入試方法を見つけてほしい。

ここでは国公立大の入試について詳しく説明していく。

国公立大一般入試について

国公立大は募集人数の8割が一般入試だ。

一般入試は、一次試験となるセンター試験を経て、二次試験へと進む。

分離・分割方式について

二次試験は2月下旬から始まり、「分離・分割方式」という制度が取り入れられている。

分離・分割方式とは、二次試験が「前期日程」「後期日程」に分けられ、それぞれ募集人数が違う。

ここで注意が必要なのは、前期日程、後期日程で2回チャンスはあるが、前期日程で合格し入学手続きをすると、後期日程では合格対象から外れる。

よって、第一志望大学は「前期日程」で受けることが鉄則だ。

また、前期日程と後期日程の募集人数の割合は8:2で前期日程が圧倒的に多い

よって国公立大の入試は、前期日程を中心とした仕組みになっていると言える。

後期日程は募集枠が小さいため、大学によっては高倍率となり、前期日程よりも難度は高い入試となる。

後期日程は、前期日程で志望校に合格出来なかった場合に利用する入試、と考えておいてほしい。

また、同じ大学を前期日程と後期日程で2回受けても大丈夫だが、

募集枠が小さい=ライバルが多い

レベルを落として受験する人が多い=ライバルのレベルが高い

ということを忘れないようにしてほしい。

なお、一部の公立大学では「中期日程」を取り入れられているところもあり、最大で3回受験することが出来る。

しかし後期日程は、廃止に向かって年々縮小の動きがある

現に2016年度入試では、東大が推薦入試の導入に伴い、後期日程を廃止にした。

2017年度入試からは、大阪大学が推薦入試・AO入試の導入に伴い、全学部で後期日程を廃止する予定だ。

他にも、既に後期日程を実施していない学部も多く、受験生にとって後期日程での志望校入試は今後、より厳しくなるだろう。

2段階選抜について

国公立大では、センター試験の成績により、2次試験の受験者を選定する「第1段階選抜」と、そのラインに達した人だけが2次試験を受験できる「第2段階選抜」がある。

そして、多くの大学は志願者が募集人数の何倍か(大学によって異なる)を上回った場合、第1段階選抜を実施している。

つまり、難関大学や医学科のような人気学科など、志願者の多い大学や学部・学科は、2段階選抜を実施することが多い

また、志願者数に関係なく、あらかじめ大学側が設定した、センター試験合格ラインに達した人だけが2次試験を受験出来る、としている大学もある。

つまり、センター試験の成績次第では、2次試験を受けることなく不合格となる場合もある。

同じようなことをうたってはいるが、前者は人数による足きり、後者はセンター試験の成績のみで判断する足きり、となっている。

どちらにしても、あなたが国公立大を目指しているのなら、まずはセンター試験でしっかりと点数を取れるようにしたい。

 

次に、国公立大の2次試験科目について説明していこう。

国公立大志願者は、5教科7科目が基本だ。

選択科目は、文型理型選択型と大きく3つに分けられる。

一般的には以下のようになる。

文型…国語、外国語、地理歴史・公民から2科目必須、理科・数学から3科目の計7科目理型…国語、外国語、数学から2科目、理科から2科目、地理歴史・公民から1科目の計7科目
選択型…国語、外国語、数学・理科・地理歴史・公民から5科目の計7科目

まれに、国公立大でも5教科7科目より少ない教科・科目数で受験できる大学はあるが、受験科目を減らせばその分志願校の選択肢も減ることになる。

よって、基本的には5教科7科目に対応した受験対策をするようにしてほしい。

国公立大の推薦入試・AO入試について

前項で説明した通り、国公立大の入試は8割が一般入試だ。

残りの2割が推薦入試AO入試となる。

募集枠が年々増えていると言われているAO入試だが、それでもまだ全体の3%が現状だ。

以下は平成28年度、国公立大の選抜実施大学数だ。
(※文部科学省HPより引用)

≪入学者選抜実施大学・学部数≫
国公立全体 166大学 575学部
・国立 82大学 395学部
・公立 84大学 180学部
≪募集人員≫
国公立全体 124,753人
・国立 95,760人
・公立 28,993人
アドミッション・オフィス(AO)入試(注1)
国公立全体  190学部〔33.0パーセント〕 【75大学】
国立     156学部〔39.5パーセント〕 【50大学】
公立      34学部〔18.9パーセント〕 【25大学】
注1:詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に判定する入試方法
推薦入試(注2)
国公立全体  448学部〔77.9パーセント〕 【159大学】
国立     279学部〔70.6パーセント〕 【77大学】
公立     169学部〔93.9パーセント〕 【82大学】
注2:出身高等学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試方法

文部科学省のデータを見て分かる通り、AO入試を導入している国公立大全体はおよそ3割、推薦入試を導入している国公立大は全体のおよそ8割となっている。

一見多いように見えるが、実施しているだけであり、実際の募集人員はAO入試で3%、推薦入試で15%だということを理解してほしい。

つまり、一般入試以外で国公立大に合格するのは氷山の一角だ。

私立大学の入試の仕組み

私立大の入試は、国公立大の入試とはまるで違ってくる。

私立大も国公立大同様、一般入試推薦入試AO入試の3つに分けられるが、推薦入試枠が国公立大より圧倒的に多いのが特徴のひとつだ。

国公立大の推薦入試は全体の15%に対し、私立大の推薦入試は40%となっている。一般入試とほとんど変わらない。

また、国公立大と違い、私立大の一般入試は入試日が統一されていない。

よって、試験日が重ならなければ何校でも受験することができる

私立大一般入試について

一般入試は、一般方式センター試験方式に分けられ、入試のピークは1月下旬から2月中旬となる。

一般的には、

文系…国語、英語、地理歴史、公民、数学から3教科選択理系…英語、数学、理科の3教科

となっている。

同じ学部・学科で2つ以上の入試方式をもつ大学も少なくない。

具体的には、入試科目を1~2教科としたり、特定科目の配点比率を変えたり(例えば、理系学部なら数学と理科の配点を高くする)。
受験生としては、得意科目を生かせる入試になる。

また、科目を絞って重点的に学習に打ち込めることは大きなメリットだろう。

他には、学科試験なしで小論文や論述試験で選抜する方式英検やTOEFLスコア保持者や簿記などの資格取得者に加点する方式などもある。

但し、これらをはじめから狙うのでなく、あくまで3教科型入試の対策をするようにし、あなたに合う方式があればうまく利用してほしい。

学習は常に怠らないようにするよう肝に銘じていてほしい。

また、私立大は統一した入試日程がないとは言っても、2月上旬には志望大学の入試日が重なってしまうこともあるだろう。

そのため、「試験日自由選択制」を設けている私立大学も少なくない。

試験日自由選択制とは、その大学の入試日程を2日以上設け、受験生の都合の良い日を選んで受験出来る、という大学側の配慮だ。

他にも、あなたが受験しやすいように、試験会場をキャンパス以外に設置している大学も多くある。

全国の主要都市に試験会場を設ける大学もあり、受験生が直接キャンパスまで行かなくても近隣で受験出来るため、交通費や宿泊費の節約はもちろん、時間の節約、体力的負担も減らせるため、受験生にとっては便利な制度である。

私立大の推薦入試・AO入試について

推薦入試の定義は、「出身学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試」だ。

つまり、あなたの通っている高校長が推薦してくれれば、学力試験は免除される

出願条件として、「調査書の評定平均値○以上」、「合格した場合は必ず入学すること(=専願制)」などの制約があり、誰もが受験出来る入試ではない。

最近では、他の大学との併願が可能な併願制も増えてきてはいるが、推薦入試は出願にあたり制約があること、原則として第一志望校に限った入試であることを覚えておこう。

また、選抜方法は、小論文や面接、調査書等の書類審査など、大学によって色々な方法がある。

推薦入試は学力試験の免除とされているが、適性検査基礎学力検査などという名目で、事実上の学力試験を行う大学も多くある。

他にも、私立大の推薦入試には、「自己推薦」「スポーツ推薦」がある。

自己推薦とは、高校長の推薦を必要とせず、受験生自身が特技や意欲などを自己アピールして評価してもらうシステムだ。

自分でアピールするため、「自己推薦書」の作成が必要になる。

スポーツ推薦とは、高校時代の競技成績を基準とし、身体的能力に長ける学生の獲得を目的とした入試である。

また、AO入試は、エントリーシートと言われる受験生からの提出書類をもとに、面接を繰り返し実施する制度だ。

比較的最近広まってきた入試方法で、今では一般入試、推薦入試に続く、第3の入試として定着している。

大学側は、じっくりと時間をかけて受験生の意欲や適性を判定する。

大学によっては論文を課題としたり、受験生同士の討論(=グループディスカッション)の場を設けるなど、受験生の適性や学習意欲を総合的に評価する。

また、受験生自身が作成して提出する書類が多いことも特徴のひとつだ。

入試日程は、9月以降から本格的にエントリーが始まり、推薦入試が始まる11月初旬までに結果が出る。

大学によっては3月まで募集が続くところもある。

まとめ

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いかがだっただろうか?

大学入試にはさまざまな入試方法や方式があるということが理解できただろうか?

特に重要な9つのポイントについては以下にまとめておく。

  • 出願方法には、一般入試・推薦入試・AO入試があり、それぞれ手続きの時期もやり方も違う。
  • 国公立大の一般入試ではセンター試験を経て、分離・分割方式の二次試験がある。
  • 国公立大の一般入試は、前期日程を中心とした仕組みとなっている。
  • 国公立大の一般入試は、5教科7科目が基本となる。
  • 私立大の推薦入試は、一般入試と同じくらいの枠がある。
  • 私立大の一般入試は試験日が統一されていないため、試験日が被らなければ何校でも受験可能。
  • 私立大の一般入試は、3教科が一般的だ。
  • 私立大には各々の大学でさまざまな方式による入試制度が設けられている。
  • 私立大のAO入試では、書類を基に、面接や論文、グループディスカッションなどにより判定される。

上記内容を踏まえたうえで、大学入試の仕組みをより理解してほしい

理解することで、あなたに合う最善の受験方法が見つかるはずだ。

選択肢は沢山あった方が何かと有利だ。

これを読んでいるあなたには、ぜひライバル達より一歩先を進んでほしいと願う

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