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浪人できない現役生が取るべき受験戦略

2021年02月05日 | 浪人生活

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入試が迫ってきて思うように勉強をすることができなかったり、もしくは、十分に勉強に取り組んでいるものの成績が上がらなかったりした場合、浪人を視野に入れなければならない。

しかし、様々な事情から浪人することが認められないケースがある。この場合、どのような状況においても進学することを第1に考えなければならないため、浪人できない現役生は、パターンごとに自分がとるべき受験戦略について考える必要がある。

これを外してしまうと自分の実力を大幅に下回る大学に進学することになってしまうため、浪人できない現役生がとるべき受験戦略については、この記事を通して知っていただきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

自分にあった受験戦略をみつけよう!

浪人できない現役生の要因

浪人できない現役生の要因として大きく分けると3つが考えられる。実際に解説していこう。

1.経済的理由

これが浪人できない最も多く該当する理由だ。

浪人するためには、予備校に通うための費用(100万円以上) が必要で、金銭的余裕がないことから現役で進学せざるを得ないことがある。

特に下に兄弟がいる場合、 受験期間及び受験費用が重なってしまい、保護者にとって精神的な負担になってしまう

費用について不安のある人は下記の記事も読んでおくといいだろう。

2.浪人が向いてない

浪人をすることで必ず大学に合格をするという絶対的な保証はない。浪人をしても1年間勉強をしなければ成果につながることはなく、勉強をしなかったら成績が落ちてしまうことさえある。

つまり、浪人時に勉強をきちんとこなすことができなければ意味がないのだ。

現役時、勉強にしっかりと取り組めていた人であれば良いものの、勉強から逃げ続けた人にとっては、浪人時に勉強と向き合うことができるのか?という問題が生じる。

浪人をすることで成果を残すことができる人は、現役時にも勉強をきちんとこなすことができていた人である。

一方で、現役時に勉強をできていなかった人は、浪人をしても時間とお金を無駄にしてしまうことが多い

これらの理由から浪人することに向いていないため保護者から浪人することをやめ、どの大学でもいいから進学するように促されることがある。

3.浪人を良しと思っていない

何らかの理由から浪人することに悪いイメージを持っている家庭が存在する。

浪人できない要因としては以上の3つが上げられるだろう。特に経済的な理由は、生徒側ができることは限られているため、自分に与えられた条件の中で受験をすることが求められる。

【パターン別】 浪人できない現役生の受験戦略

ここからは、浪人できない現役生がとるべき受験戦略について解説していこう。これは、志望大学によって大きく3つのパターンに分かれ、それぞれ考え方が多少変わってくるのでその3パターンを個別にみていこう。

1.国公立大学にしか行けない人

これが最も厳しい条件といえるだろう。なぜなら、国公立大学に進学するためには、扱わなければならない科目数が非常に多いからだ。

多少の科目数を減らして県立大学を受験したり、3科目受験で国公立大学に進学したりすることができる場合もあるが、一般的には5教科7科目もしくは8科目全てを網羅しなければならない。

また、チャンスが少ないことも厳しい条件の1つだ。

国公立大学志望の人にとっては、共通テストが非常に重要になってきて、これを大きく外してしまうと行くことのできる大学の選択肢が大きく狭まってしまう。

それでは、これらの非常に厳しい条件にある人がとるべき受験戦略について順番に解説していこう。

戦略1:共通テスト対策

このパターンに当たる人は、どの教科においても共通テストの対策を徹底することが最重要だ。

共通テストを外してしまうと進学することのできる国公立大学の選択肢が大きく狭まってしまうからだ。

2次の私大レベルの問題ばかりに取り組むのではなく、共通テストレベルの問題を徹底的に対策することが最重要である。

各科目の基礎固め(英語であれば単語や文法、数学であれば教科書レベルの問題・参考書)をし、それから共通テスト型の問題を大量に重ねることが非常に重要になってくる。

共通テストは、難易度が非常に高いわけではないため、演習を重ね、1セットずつできるようにすることを積み重ねていくことで、地頭が良くなかったとしても得点が見込める状態に持っていくことができるようになる。

戦略2:科目のコスパを考える

勉強が行き詰っている場合には、どの科目を勉強すればより成績が伸びるかを考えることが重要だ。これに関しては、順調に勉強を進めることができている人は考えなくてもよい。

理科や社会は、内容を暗記することで得点が見込める。また、国語は、80分で4問解くことは厳しいが、漢文は、句法を暗記し、演習を重ねることで得点が見込めるようになる。現代文は、暗記をすることなく、コツをつかむことで得点を上げることができる。

一方で、数学が苦手な人にとって数学2Bを勉強したとしても得点が上がらないことはよくあるケースだ。

このように自分は何をやるべきなのかや科目のコスパを考えてどの科目であれば確実に点数を上げることができるのかを考え、優先順位をつけて勉強することが重要になってくる。

戦略3:科目の少ない県立大学などの確認

5教科7,8科目全てを勉強する必要がなかったり(数学2Bが不要、社会が1科目少なくても受験可能)、3教科(英語、国語、プラス1科目)で受験したりできる条件面で少し緩くなっている国公立大学が存在する。これには、滋賀大学や東京都立大学などがあげられる。

そのため、どのような受験プランを組み立てるか、自分が全ての科目を勉強しなければならない状況なのかを考える必要がある。

だが、この考え方にはデメリットが存在する。

万が一自分が出願しようと考えていた大学のボーダーに届かなかった場合、出願できなくなってしまうのだ。

そのため、科目を絞る場合は、他に出願できる大学が複数あることを必ず確認しなければならない。

これを怠ってしまうと自分の行きたい大学にボーダーが行き届いていない場合に他の教科の共通テストを受験していないため、出願できなくなる可能性が出てきてしまう。

これでは、非常に危険な状態に陥ってしまうので、メリットとデメリットを考慮した上で考えていかなければならない。

戦略4:前期後期どこで抑えるか

浪人することができないかつ、国公立大学にしか進学することができない場合、手堅く受験するのであれば前期試験で安牌な受験校に出願をして合格することが良いだろう。

ある程度前期で挑戦した大学を受験するのであれば、後期に何が起ころうと合格できる受験校に出願する方が良い。この場合、前期試験で失敗してしまったとしても後期試験で結果が見込めるからだ。

一方で、後期試験において安牌な大学に出願できそうにない場合や確率が半分程度になりそうな場合は、諦めて手堅く前期で抑えることが良いだろう。

このように浪人することができず、国公立大学にしか進学することのできない厳しい条件下にいる場合は、上記で述べた受験戦略について十分に理解した上で共通テスト対策に励みつつ、前期試験及び後期試験はどのように出願すべきなのか、受験する教科数や科目数を慎重に検討することが重要だ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

浪人できない、かつ国公立しか受けられない人は条件がかなり厳しいので、早めの勉強を開始すること。また学校の授業を有効活用し、共通テストで高得点取れるようにしよう。

2.国公立大学第一志望(ただし私立でも可)

この場合は、国公立大学にしか行けない人に比べて条件が少し緩くなる。それでは、受験戦略について解説していこう。

戦略1:後期or私立か

初めに、落としどころ(=何が起こっても合格できる大学に出願する)をどこにするべきかを考えることが重要だ

つまり、国公立大学の後期試験で落としどころをつくるのか、共通テスト利用か一般入試のどちらかでもいいにせよ私立大学で落としどころをつくるのか、もしくは、その両方に落としどころをつくるのもよいだろう。

このようにすることで選択肢が広がるため、どこで安牌な大学を作るのかを複数前提で作ることで受験のプランとして安定感を増すことができる。

戦略2:共通テスト対策

先ほど述べた国公立大学にしか進学することができない人の受験戦略と同様になるが、私立大学に進学することが可能になった場合においても主要は、国公立大学であり、私立大学でも共通テスト利用入試を使うことで私立大学の抑えとなる大学を確保することができるため、このパターンの人にとっても共通テスト対策が非常に重要になってくる。

共通テストで必ず成功しなければならないというパターンの人と比べると制約が緩くなるため、精神的には楽になるが、共通テスト対策は非常に重要になるため、先ほどの項目と同様に共通テスト対策に力を入れることが重要だ。

戦略3:主要科目で得意科目を作る

私立大学の一般入試を受験する場合、全ての科目を使うのではなく、英語・国語・プラス1教科の受験になるため、私立大学を含めて使う教科で自分の得意な科目や教科を作ることで国公立大学の2次試験や私立大学の一般入試においては戦えるようになる。

このタイプに当たる人は、全てを満遍なく勉強するのではなく、得意なところを尖らせることを意識することがコツだ。

最終的には、共通テストにおいてよい成績を残すことが1番良いが、全てを満遍なく点数を取る(すべての教科70点くらい)よりも得意な科目を尖らせる(90点と50点の科目があるが合計で70点くらい)ほうが良い。

なぜなら、国公立大学の2次試験や私立大学の一般試験においては、後者のほうが強い。

そのため、主要な科目や得意科目を作ることを意識することは重要になってくる。

3.私立大学第一志望

浪人できないと言いつつも私立大学の場合は、時間と労力とお金の許す限り、無数に受験をすることが可能になるため、浪人することができないという制約があった場合にも何とかなりやすいパターンだといえる。

このタイプの人がどのようにしていくべきかについて解説していこう。

戦略1:共通テスト利用フル活用

共通テストを受験することで程度の低い大学から難関大学(MARCHくらい)までを共通テスト利用で一斉に出願して合否を決めてくれるため、これを活用して抑えの大学を確保することが良いだろう。

また、同じような発想で秋のシーズンには、併願可能な公募推薦で大学の合格を決めておくことも良いだろう。

これによって、早い段階で共通テスト利用及び公募推薦において進学先が決まっているため、上位志望の大学受験のみにすることができる。そのため、先に大学の合格を勝ち取ることで精神的にも楽になってくるだろう。

戦略2:共通テスト利用で抑えられなかった

この場合、一般入試で受験をすることがやむを得なくなってくるため、安牌な受験校を複数決めておくとよいだろう。程度の低い大学等は、1月末など早めに受験が始まるため、そのあたりから受験を始めていくとよいだろう。

だが、私立大学第一志望の人は、前期試験(2月入試)で強めなプランを受験することで後期試験(3月入試)にまで回るパターンに陥ってしまう。後期試験のほうが前期試験に比べて条件が厳しく、そして難しくなるため、後期試験になってまで受験しなければならない状態になりそうな場合は、2月の段階で程度の低い大学に受験するべきではないだろうか。

私立大学第一志望の人は、自分の程度をあげることで程度の低い大学を受験しようとしないことがよくありがちだ。

国公立大学を受験する人にとっては、前期と後期にしか選択肢がないため手堅く受験するが、私立大学志望の人は、そのような手を打たない人が毎年見受けられる。そのため、後期試験にまで突入してしまい、大変苦労する受験生が多い。なので、共通テスト利用で抑えることができなかった場合は、手堅く受験することがおすすめである。

戦略3:英語を得点源に

一般的には、文系や理系に問わず、どの受験大学においても英語の受験は必須となっている。

特に文系大学は、英語を得意としていれば基本的には合格できることが多い。また、英語の配点が大きい大学は複数存在し、英語を得点源にしていればどの大学においても対応しやすくなるため、英語を得点源にすることは重要だろう。

戦略4:科目を絞って学習すること

浪人できないという条件に関係なく、私立大学を第一志望にしている以上、国公立大学の人と同様に勉強することは難しい。

私立大学を第一志望にしている人の最大の特徴は、科目を絞って勉強できることであり、そのメリットを捨てて、受験時になっても自分が使うかわからない科目を勉強する必要はない。

勉強の鉄則は、やることを絞り、できないことを1つずつできるようにしていくことである。

そのため、私立大学を第一志望としている人は、その恩恵をしっかりと受けることができるように科目を絞って自分が使う科目に専念することが最も重要だ。

浪人できない現役生のまとめ

以上で述べてきたことが浪人できない現役生がとるべき受験戦略だ。志望大学のパターン別に記載してきたが、これほどまでにきちんと受験戦略を組み立てて受験をする人は多くない。

ましてや、浪人できない場合、後がない状態であるため自分がどこに該当するかを確認して自分にあった受験戦略を作っておく必要がある。

また、自分に合った受験戦略の組み立て方がわからない場合には、1度、慶早進学塾の無料受験相談を活用していただけたら、あなたの状況にあった受験戦略の組み立て方についてアドバイスを送ることができるので、ぜひお気軽に利用してほしい。

鴨井 拓也(塾長)
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