センター試験判定に役立つ、3社のツール徹底解析
2016年09月29日 | 大学受験基礎知識
センター試験を終えたあなたは、きっと自己採点をすることだろう。
その結果により、次の出願先を決めることになるからだ。
しかし、自己採点した点数だけでは、あなたが志望する大学が安全圏なのか分からないのではないだろうか?
ここが分かっていないと、いつまで経っても、どの大学に出願すべきか決まらない。
そこで、あなたのセンター試験の点数と志望大学を照らし合わせて合格予想を判定できる、自己採点集計システムがある。
今日は、このシステムについて徹底解析していきたいと思う。
自己採点集計システムとは?
あなたの志望する大学と、センター試験の自己採点した点数を入力するだけで、志望校の合格の可能性を確認できるシステムだ。
センター試験の結果がどうであっても、時間は待ってはくれない。
あなたは国公立大の二次試験や私立大の個別試験に向けて、次の準備を進めなくてはならないのだ。
また、解答については、センター試験終了後、翌日の新聞に掲載されるが、各予備校ではセンター試験の数時間後にはインターネットで見られるようになる。
出願する大学を早く決めなくてはならない限られた時間のなかで、このシステムは大いに役立つことだろう。
自己採点をする意味
センター試験は試験問題や解答はすぐに発表されるが、成績通知を希望しない場合、得点は公表されない。
仮に成績通知を希望していた場合でも、通知が届くまで3か月程度かかる。
しかし、センター試験でどのくらいの点数を取れたかにより、その後の入試(国公立大の二次試験や私立大の個別試験)をどこにするか、あなたは早急に決めなくてはならない。
よって、センター試験を受けた受験生は、自分で結果を採点することになる。
自己採点は、出願先大学の学部や学科を決める大きな要素となるのだ。
判定システムの概要
このシステムを導入しているのは、主に予備校だ。
駿台予備学校、河合塾、ベネッセ、東進ハイスクールなど色々あるが、インターネットで登録をすれば、あなた専用のページを持てる。
このシステムは各予備校によって名称は違うが、全国の受験生から自己採点結果を集め、平均点や各大学の合格ボーダーラインを開示するサービスとなっている。
どの予備校にも共通して言えるのは、あなたの志望大学合格向けて役立つ情報を提供してくれることだ。
センター・リサーチやデータネットなど、あなたも聞いたことがあるのではないだろうか。
気になる大学をあなた専用のページに登録すれば、各大学の判定結果を比較・判定することが出来る。
進学校では学校単位で利用することも多く、学校経由で提出することがある。
あなたがその予備校に通っていなくても、このシステムは利用することが出来るため、センター試験前には登録しておこう。
どんな判定システムがあるか
センター試験の自己採点集計には、代表として河合塾の「センター・リサーチ」と駿台予備学校とベネッセコーポレーションが提携して行っている「データネット」、東進ハイスクールの「合否判定システム」などがある。
基本的に、あなたが国公立大を受験するのであれば、センター試験のみで合否が決まる事はほとんどない。2次試験との成績を総合して合否が決定する。
センター試験と2次試験の配点比率は、各大学によりさまざまだ。
特に、難関大学ではセンター試験よりも2次試験に重点を置いている大学が多い。
センター試験と2次試験の配点比率も考慮したうえで、大学受験に臨むようにしてほしい。
このシステムをうまく活用すれば、志望大学の2次試験でどのくらい点数を取れば良いのか、どの教科の配点比率が高いのかなど、効率的なプランを作ることが出来る。
気になる判定システムの精度
この判定システムがあなたの受験プランを組み立てるのに役立つものとなるのは理解出来ただろう。
しかし、ここで気になるのが、各システムの合格ボーダーだ。
このシステムの精度や合格基準はどこまで正確なのだろうか?
結論から言うと、このシステムだけでは確実に合格していると断言することは出来ない。
あくまで、合格の可能性を示唆するものだ。
それなのになぜ受験生のほとんどがこのシステムを利用するのだろうか?
ここでは気になるシステムの精度について説明していこう。
判定結果に応じ、取るべき次のステップ
仮にあなたが、私立大のセンター利用入試を受けたとしよう。
一般的に、自己採点結果でこの判定システムがA判定、B判定であるならば、自己採点ミスやマークミスがない限り、ほぼ合格する。
つまり、センター試験だけで合格すると判断出来れば、その私立大の個別試験に出願してあったとしても、実際に受験せずに第一志望大学に時間をかけることが出来る。
しっかり分析し、次のステップの計画立てに活用してほしい。
しかし、C判定以下の場合、あなたは判断に困るのではないだろうか?
C判定だと個別試験は受けるべきなのか?
ここで注目してもらいたいのは、自己採点結果判定システムでは、それぞれで若干判定が異なることがある、ということだ。
これは、どれかが判定の精度が高いということではなく、センター・リサーチとデータネットの両方に出している受験生もいれば、片方にしか出さない受験生もいるため、判定にも差が出てくるというわけだ。
その結果、両者のボーダーには誤差が出てくるのだ。
そこで、あなたには2社以上の判定ツールを利用してもらいたい。
センター受験生のほとんどが利用しているため、両者の数値は近いものにはなるが、母集団の小さい方式などは、差が出てしまうことがある。
やはり、自分の状況やその年の動向を分析する上でも、2社で判断することが大切だと言える。
実際のところ、C判定だとしても合格している人は多いのが現状だ。
仮にC判定を合格確率50%としているなら、半分は合格し、半分は不合格というわけなのでC判定でも諦めることはないと言える。
どの判定システムでも良いのか?
どのシステムを利用しても、一見問題ないように思える。
しかし気を付けて欲しいのは、母集団(=全体数)だ。
母集団が多ければ多いほど、信頼性が上がるからだ。
考えてみてほしい。
あなたの通う学校のみの試験結果平均値と、全国規模で集計される平均値、どちらの方が信用できるだろうか?
言うまでもなく後者だ。母集団が多い(=データが多い)ほど、より正確な判定基準となるだろう。
2社以上のシステムを利用するのは、より確実な判断を出せるようにするためだ。
以下に代表的な判定システムを記載する。
【センター・リサーチ】
2016年度 大学入試センター試験 自己採点集計
≪Point 1≫
全国最大規模の母集団
2015年度434,690名参加(大学入試センター試験受験者の8割)≪Point 2≫
信頼度の高いボーダーライン予測≪Point 3≫
二次出願の決め手となる返却データ
全国受験生の中での自分の位置を確認しよう。
志願校の配点に換算した得点と合格可能性ラインを表示。
第3回全統記述模試受験者には、センター+2次の総合評価を行います。
第1段階選抜ラインもズバリ予想。
※河合塾より引用
【データネット】
自己採点計算ツール 使い方説明
- 受験した(総合点を集計したい)科目にチェックしてください。
- 「採点」ボタンを押して、入力画面から解答を入力してください。
- 入力が終了したら「採点を完了する」ボタンをクリックしてください。
- 「属性入力」・「アンケート」を入力してください。
- 「総合得点を計算する」ボタンをクリックしてください。 ※採点が途中だと「総合得点を計算する」ボタンが表示されません。必ずチェックを入れた各科目の採点を完了してください。
- 総合得点が表示されます。
※採点をやり直すときは「計算結果をすべてクリアしてやり直す」ボタンを押してください。 その際、選択した科目もすべてクリアされますのでご注意ください。
※外国語のうち「英語」「リスニング」を両方選択している場合は250点満点を200点満点としています。
※駿台ベネッセより引用
【合否判定システム】
自分専用のページで判定履歴を一括管理
一度登録を行えば専用のページが持てます。
国公立大学、有名私大の判定が何度でも追加でき、全ての判定履歴を何度でも確認できます!
判定履歴をメールで送信
判定結果を自分の指定先にメールで送信できます。
携帯電話や自宅のパソコンへの転送。そして、気にかけてくれている両親や先生に、1クリックで経過報告できます。
君の志望校合格に役立つ情報を提供
東進の合否判定システムに登録すると・・・
自動的に東進メイト生に登録され、様々な特典を利用することができます。また、志望校合格に役立つ入試情報・学習情報などをメールでお送りします。
※東進ハイスクールより引用
上記は判定システムの代表的な3社を取り上げた。
母集団が多い、過去のデータが分かる、必要な情報をメールで提供してくれる、などそれぞれの機能をうまく活用してほしい。
センター試験判定に関するおすすめツール
他にも、自己採点のシミュレーションシステムがある。
河合塾の「バンザイシステム」だ。
バンザイシステムとは、リサーチで集めた情報を元に、点数を入力した人の希望大学における立ち位置などを教えてくれるシステムだ。
駿台/ベネッセであれば、データネットのページにある「50音/大学別動向」から志望大学の度数分布図をダウンロードできる。
まずこの分布図で、自分がどの位置にいるのか確認する必要がある。
B判定に近いC判定なのか、D判定に近いC判定なのか。
このとき、自分の位置だけではなく、自分の周りや状況、今年の受験生の動向も併せて分析する必要がある。
この度数分布図では、昨年度の志願者度数分布と合格者・不合格者の得点分布データも確認することができる。
そこで、昨年度と比べ今年の志願者はどうなのか?大学によってどのくらいの成績の受験生が多いのか?など、色んな面から分析することができるため、河合塾のバンザイシステムと併せて利用するようにしてほしい。
ここでしっかり分析することが出来れば、二次試験に向けての目標が定まるため、現実味のある勉強法を見つけられるだろう。
但し、度数分布はかなりのデータが詰まっている。
見方に混乱する可能性があるため、センター試験前には登録し、見方を抑えておこう。
まとめ
自己採点集計(判定ツール)にはあなたに必要な情報、役立つ機能があることが理解出来ただろうか?
もしまだ登録をしていないのなら、早速登録してみよう。
受験生の多くが全国模試を受けるのと同じように、自己採点集計システムも必ず利用するようにしてほしい。
あなたはこの一年、しっかり勉強してきたのだ。
大学受験とは、その努力と経過を大学側にアピール出来る一年に一度のチャンスだ。
役立つ情報や便利なツールなど、大学受験に役立つものは積極的に利用してほしい。
そして、データの分析だけではもちろん「志望大学合格」には不足している。
不安な時こそ、目の前の過去問、参考書、そして入試本番の問題に丁寧に向き合って、一つ一つ積み重ねていこう。
最初の頃は過去問を解いてもなかなか点数がとれないかもしれないが、過去の出題傾向や合格者のデータをしっかり分析することで、自ずとあなたの勉強法や、勉強するべき範囲が絞れてくるはずだ。
今からできることをやり尽くして、不安な要素は少しでも取り除いて本番を迎えてほしい。
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