高得点を取れる書き方!自由英作文の7つのポイント

「自由研究」で何をやったらよいのか。

小学生のころ、誰もが一度は困ったことがあるだろう。

自由というのは一見楽なようで、実際は積極的な姿勢を求められているため案外大変なのである。

同様の理由で、自由英作文で困っている人は少なくない。

絵や写真を見せられて、「会話を想像せよ」と問われる。「将来の夢は何ですか」と問われる。

自分で内容を考える問題になるとタジタジしてしまうのだ。

ただの穴埋めや和訳の問題だったら解けるのに、なぜ英作文はできないんだろう…という悩みは受験生につきものだ。

だが、それではあまりに勿体無い。

英語というのは言語だ。与えられた課題をこなすだけでなく、自らどんどん書いたり、話したりできなければ意味がない。

実は自由英作文は幾つかのコツを踏まえれば簡単に書けてしまう

今回は、採点官が読みやすく、かつ印象も良い英作文の書き方を紹介していく。

 

そもそも筆が進まない人のための英作文勉強法

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書き方もなにも、どんな文を書いたら良いのか分からない…」という受験生が、実際は一番多いのではないだろうか。

まさに、先ほど述べた自由研究のような状態である。

まずは、この何も書けない状態を抜け出す方法を見ていく。

 

なぜ英作文を書けないか?

そもそも、なぜ英作文が書けないかを考えてみよう。

普段英語を勉強しているわけだから、英文を見せられて「訳しなさい」と言われたら大抵の場合訳すことができる

また、英単語の意味もそれなりに知っている。

でも、書けない。

それはなぜか。端的に言うと、「文のストックが少ない」からだ。

英語にはどのような構文が存在し、どういう時にそれを使うべきか。

意見文ではどういう言葉遣いをすれば良いか。

どうした知識がないため、アウトプットしようとしてもなかなか出来ないのである。

私たちが日本語は書けるのに英語を書けない理由がここにある

実際、日本人は赤ちゃんの頃から日本語に触れており、山のようなストックがある。

一方英語は、それこそ学校の授業や受験勉強で触れる程度で、日本語と比べたら知識量は高が知れているのだ

 

英文のストックを増やすには

では、そういった英文の知識を豊かにし、アウトプット(=作文)できるようにするにはどうすれば良いか。

賢明かつ明快な方法は、たくさんの構文を暗記することだ。

日本語でも、会話の「型」と呼べるものがある。

たとえば「私は〜だと思う。なぜなら〜だからだ。」といった感じである。

英語でもそうした「型」(=構文)をたくさん頭に入れておけば、作文をするにあたりすぐに思い出すことができるはずだ。

100%そのまま使うことはないにしても、幾つか単語を変えてやるだけで幅広い応用が可能だ。

教科書の文でも構わないし、英作文の模範解答でも良い。

こうした教材の英文は、小難しい要素がほとんどなく、明快で良いものばかりである。

お手本と言える文章をいくつか見つけ、例文を暗記してみよう。

そうすれば、英作文でいつでも使える自分だけの例文集が出来上がる。

英作文でなかなか筆が進まずに悩んでいる受験生は、まずは構文の暗記から始めることをおすすめする。

これにより、今までより格段にすんなりと英語を書けるようになるはずだ。

 

自由英作文の書き方で大切なものは何か?

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英作文の書き方といっても、そもそもどういう作文が要求されているのかを知らないと話が始まらない。

自由英作文で問われているものは何なのかを理解するのが英作文の第一歩だ。

 

大学側の作文の出題意図

大学入試での英作文の細かい採点基準というのは、実のところほとんど公開されていない。

早慶や医学部・国公立にもなると、基本的に採点基準に関する情報は極秘となっているようだ。

しかし中には「出題意図」として、何を評価しているのか、何を期待しているのかを明言している大学もある。

たとえば徳島大学は、2016年度の入試で地球温暖化に関する自由英作文を出題した。その際、出題意図として次のようなことを述べている。

 

一般的な話題となっている地球温暖化について、自分の考えや理由を英語で述べるライティングの課題を出題した。

二つの対立する意見についてのディベート的思考について、両者の根拠を論理的に理解する力、または、ある研究報告について、その論拠を明確に捉えられるか、また、そうした論理的理解のための英語の構文、語彙、および語法の知識、さらに平易な英語を使って自分の意見を論理的に伝える英語コミュニケーションの能力の差が試験の採点結果に反映されるように配慮した。

http://www.tokushima-u.ac.jp/_files/00271790/28zen_eigo_ito.pdf

自由英作文で必要とされるもの

上の出題意図のどこに注目すべきだろうか。大きなポイントは、個々人の意見にはさほど焦点が当てられていないところにある。

「論理的理解」や「英語コミュニケーション」というのは指摘されているが、「意見そのものの妥当性・正当性」については特に述べられていないことに注意しよう

英作文で問われている能力は、次の三点に集約できる。

  • 双方の意見の趣旨とその論拠を理解する力
  • 論理的理解のための英語力
  • 自分の意見を論理的に伝える英語コミュニケーション能力

はじめの二つは理解(=インプット)のための力で、三つ目は表現(=アウトプット)のための力である。

一つ目は、英作文をする上での土台として欠かせない。

そもそもどういう意見が対立しているのかを理解しないことには、自分の意見など持ちようがないためである。

たとえば「運転免許の取得可能年齢を引き上げに賛成か、反対か。」というテーマを考えるにあたり、賛成派はどういう根拠でそう思うのか、同様に反対派はどうして反対しているのかを理解しないことには、筋のとおった主張を作りようがない。

二つ目は、私たちが日本人だからこそ必要になる力だ。

日本の受験生のほとんどは日本語が母語だから、ものごとは全て日本語で考えている。

英作文では今自分が考えていることを英語で表現しなくてはならないため、与えられたテーマについて英語で理解しなければならないのだ。そうでないと、いつまでたっても筆が進まない。

三つ目は、こうして練られた自分の意見を「論理的に」表現する能力である。

「論理的に」というのが肝要で、根拠や意見のただの羅列であってはならない。

読み手にとって理解しやすいように、内容・順番にはいくつか注意しなければならないことがあるのだが、それについては後で詳しく。

 

英作文で内容・意見自体は重要か

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英作文を書くにあたり、どうしても気になってしまうのが作文そのものの内容である。

一見、面白いストーリーや難しい論理を展開した答案の方が点を取れそうに見える。

言うまでもなく、内容は良いに越したことはない。

しかし、英作文の主な評価対象は本当に「内容」なのだろうか。

 

写真・絵を見て作文する問題の場合

いま、英語の入試本番だと想像してみよう。

英作文で、次のような問題が出たとする。

問:次の写真を見て、どういう状況か想像し英語で述べよ。
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あなたはどういう状況を想像するだろうか

男性が女性に話しかけているが、女性はスマホを見ている。

この二人は夫婦で、喧嘩してしまったがために夫が相手にされていないのかもしれない。

もしかしたら二人は兄妹で、兄の問いかけに気づかずスマホゲームに熱中している妹に対して、兄がイジけているのかもしれない。

こういう問題は、考えれば考えるほど可能性が広がっていく。

これが入試本番で出題されたとき、「どれを書けばいいんだろう…」と思ったとしたら、それは大きな誤りだ。

逆にこう考えてみよう。この写真だけじゃ正解なんて分からないんだから、どれを書いても大丈夫だろう、と。

大学側は、写真の人物が本当にやろうとしていることを答えてほしいのではない。

受験生は写真一枚しか見られないのだから、そこから真実を読み取れるわけがないし、採点官もそんなことは期待していないのである。

もちろん、写真と全く合致しない内容は論外であるが、ある程度状況に合っていれば、それ以上の正確さはさして問題ではないといえよう。

内容は大して重要ではなく、それをどう英語で表現するかが問われているのだ。

 

意見を求められる場合

「紙の辞書と電子辞書のどちらがよいか、あなたの意見を50語以内で述べよ。」といった問がこれに該当する。

何かテーマを提示されて、それについて意見を述べるという問題である。

こうした問題で、「紙の辞書にしようかな、それとも電子辞書にしようかな…」というふうに、どちらの立場を取るかで悩んでいる受験生が少なからず存在する。

先ほどと同様、どちらの立場をとって論じても全く問題ないのである。

大学教授は紙の辞書を使っている人が多いだろうから、紙の辞書を支持したほうが印象が良いだろう、などと考えるのは全く愚かな話である。

採点者はそんなことを基準としていない

少し高度な話題にして、「日本で飲酒できる年齢を20歳から引き上げるべきか、あなたの考えを述べよ。」という問を投げかけられたとする。

こうした社会的な問は世間の中でもマジョリティ・マイノリティがあるだろうし、大学教授たちの中での共通見解というものがあるのかもしれない。

しかし、だからといって時代の潮流に乗ったり多数派に身を委ねたりすればよいかというとそうではない。

意見英作文では、「どのような意見を持つか」というよりも「それをどう論理立てて説明するか」が評価されるのだ。

 

どんな立場・解釈の英作文でも構わない!

このように自由英作文では、自分がどういう立場に立っているのか、どういう想像をしているのかは基本的にどうでも良いのだ。

極端に反社会的な内容は考えものだが、そうでもない限り内容そのもので減点されることはまずないと考えよう。

これは一つ、安心材料なのではないだろうか。

自分が思いついたことをそのまま書けば良い。こう考えると、案外英作文って楽かも?と思えてくる。

実際、テーマそのもので悩んで何分も試験時間を無駄にするのはバカバカしいことが理解できただろうか。

では、完全にフリーで自由気ままに文を書けば良いのかというと、残念ながらそうではない。

受験英作文では、自分の考えていることを、自分の持っている語彙・文法力の範疇でわかりやすく説明する力が問われているのだ。

受験生は、まずこれを肝に銘じよう。

今までは、自由英作文で必要となる力はなんなのかを大雑把に説明してきた。

次は、具体的に何を意識して作文すれば良いのか見てみよう。

 

絵や写真を見て答える作文の書き方

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会話の内容を想像せよ、とか状況を英語で説明せよ、というような問題では、どういう書き方を心がければ良いだろうか。

人によって作文の内容は全く異なるのだから、どんな内容を想像しているのかを読み手に理解させることが最重要だ。

 

ポイント①:自分が想像している内容が相手にわかるようにする。

先ほどの写真を再掲しよう。この写真について、状況を英語で説明する問題が出題されたとする。pak86_aitenishitemoraenaikareshi20140321_tp_v
これを見て、自分がどういう状況を想像したのかをまず英語で書くのだ。

たとえば

  • A boy is talking to his younger sister.

と書いておけば、写真の左の男性はお兄ちゃんで右の女性は妹だと解釈したことがすぐにわかる。

そして、男性が女性の肩に触れている理由も「話しかけようとしているから」となんとなく想像がつくのだ。

まずは写真・絵をどういう状況だと解釈したのか、読み手が一発で理解できるような導入文を入れておこう

 

ポイント②:誰が、なぜ、どうしたのかを明確にしよう。

採点官があなたの英作文を読んでくれるのは、せいぜい2,3度程度だろう。

受験生は他にも数多くいるため、なんども読み返している暇はない。

したがって、読み手に多大な解釈・推測を与えるような文を書くのは悪い答案の例である。

著名な小説家の作品ならそれは許されるのかもしれないが、英作文でそれは許されない。

誰がなぜどのような行動をとったのかを明確にすることで、一度読んだだけですんなり内容が把握できるようになるのだ。

上の例では、

  • He wants to go outside eating lunch, but his sister is being absorbed a smartphone game and doesn’t listen to him. So he gets so sad, and touched on her shoulder to get some response.

とすれば、難解な箇所がなくスムーズに読み進められる

複雑で緻密な文は要求されていないことに注意しよう。

 

ポイント③:小さなオチをつけよう

英作文は終わり方も重要。

オチがつかないまま唐突に終わってしまうと、読み手はどうもしっくりこなくなってしまう。

場合によっては、時間切れで最後まで書ききれなかったのかと誤解を与える可能性すらある

こうした事態を防ぐには、小さなもので構わないのでオチをつければ良いのだ。

最終的に登場人物はどうしたのか、あるいはどういう結果が待っていたのかを書くのである。

たとえば

  • He finally understands that she is enjoying playing a game and indifferent to eating lunch together, so he decided to go out alone.

といった具合である。

これは決して「面白い」オチではないかもしれないが、結果的にどうなったのかがすぐにわかる

finallyやas a resultのような単語を入れるといっそうわかりやすいだろう。

 

意見英作文の書き方のポイント

意見英作文では、何より「実際にプレゼンするつもりで書く」のが大切だ。
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相手に伝わりやすいプレゼントはどういうものか。

内容はどういう順番にすれば良いか。

一度、自分でよく考えて見てほしい。

ここでは、一般的に好まれる明快な話の展開を紹介する。

 

ポイント④:まずは主張を書く

あなた自身は、あなたがどういう意見を持っているのか理解している。

しかし採点官はそんなことは知らない。

材料となるのはあくまで手元にある答案だけだ。

最初にモゴモゴと余計な話を挟んでしまうと、あなたがどの立場に立っているのか理解しないまま文を読み進めていくことになる。

論点が不明瞭になるだけでなく、要らぬ悪印象を与えることになるのだ。

これではあまりに勿体無いので、まずは自分の主張をハッキリ書いてみよう

たとえば先ほどの「紙の辞書 vs 電子辞書」だったら、

In my opinion, electronic dictionaries are better for students than paper ones.

と書いてしまうのだ。

日本人はこういう断定的なものの書き方を嫌う傾向にあるが、自由英作文においてそれは得策ではない。

簡潔に意見を書いてしまった方がよほど印象が良いし、後の内容を自然に追うことができる。

 

ポイント⑤:理由は2~3個が適切。内容は丁寧に

次に要求されるのが「理由」である。

自分の論を支える柱である以上、根拠は妥協せずに丁寧に書きたいところだ。

まず理由の個数だが、語あたりの標準的な量の作文であれば2~3個が適当だ。

1つだけだと説得力に大きく欠けてしまう。

またあまりに数が多いと、一つ一つの理由に深入りできずに平たい論理になってしまう。

これは逆に、採点官の目には稚拙な文に映ってしまうだろう。

2~3個であれば数もちょうど良いし、説明もしっかりできる

辞書の例で言えば、

  • First, electronic dictionaries have much more contents than paper ones.
  • Second, electronic dictionaries are light and small, so students can easily carry them to school.

という感じだ。

理由や論点を挙げるときは、First, … Scond, …というふうな定型表現を持ちいれば文章の構成がより明確になるはずだ。

 

ポイント⑥:予想される反論とその解決も述べる

自分の意見を支える理由を挙げるのは大切なことだ。

しかし当然、相手には相手なりの理由がある。

そこで、自分の論理を強固にするために、予想される反論とそれへの回答を与えておくのがポイントだ。

辞書の例では

  • Some may say that we can draw a line or write something in a paper dictionary, but can’t in a electronic one. However, electronic dictionaries have many functions like them; highlighting, bookmarking and so on.

反論を予想するというのは、自由英作文に限らず実際のディベートでも大切になる。

こういう答案を見ると、採点官は話の展開に感心することだろう。

 

ポイント⑦:最後にもう一度主張を書く

最初に立場を述べ、次に理由や反論への解決法を述べる。

一見これで十分なようだが、最後にもう一度自分の主張を述べる。これが大切だ。

文章の締めくくり方として、こういうはっきりしたものが一番好まれる。

最初と最後に意見を述べ、それで文章を挟み込むことの意味は「主張の一貫性」にある。

スピーチの場で、長々と話しているうちに次第に脱線して、最終的に趣旨と違うことを述べてしまう場合があるが、それでは話の内容に説得力が無くなり、「結局この人は何を言いたかったのか?」と聴衆に思われてしまうだろう。

それは英作文でも同じで、主張を一貫することで見栄え・説得力がより確かなものになるのだ。
そこまで詳しく書く必要はなく、

  • These are why I suppose electronic dictionaries should be used.

という程度で良い。

一文添えてあるだけで印象はガラリと変わるのだ。

 

英作文の書き方を練習するには

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こうしたポイントを踏まえて英作文を練習してほしいのだが、英作文はどう練習すれば良いか迷う受験生も多いことだろう。

問題集や過去問に載っている模範解答を書き写すというのが効率的である。

こうした解答例は、どれも上に挙げたポイントが着実に抑えられており、誰が読んでも理解できる優れた内容になっている。

それを書き写すことで、わかりやすい英作文を書くコツが自然と掴めるだろう。

何度も何度も書き写して、解答例のような文章展開を自分の手で、自然と行えるような状態を目指そう。

また、思いついたことをとにかく英語で書いてみるというのも練習になる。

理屈をあれこれこねていても仕方がない。

日頃自分が何か意見を持ったら、それを英語で記してみよう。

はじめのうちは、単語・文法の力が足りずにもどかしい思いをするだろうが、そういう時は辞書を引いたり、先生に質問したりしてどんどん表現の幅を増やしていこう。

きっと先生も、英作文の練習となれば協力してくれるはずだ。

 

まとめ

以上が、自由英作文の得点力を伸ばす書き方のコツである。

全ての点に共通しているのは、読み手がすぐに理解できるような構成にする、ということだ。

採点官は短時間で、あなたの作文力を判断しなければならない。

そのため、受験生は短時間で、それも文字だけでできる限りのことを伝えなければならないのだ。

それを意識して、上の7つのポイントを実践してほしい。

すぐには上手くいかないかもしれないが、繰り返し練習していくことで、優れた英作文を書けるようになってほしい。

 

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