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【完全攻略】慶應義塾大学文学部の世界史の傾向と対策

2021年04月19日 | 慶應義塾大学

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慶應義塾大学文学部は、同じ慶應義塾大学の経済学部や商学部とは違い、A方式やB方式などといった受験方法の分け方はないのだが、英語と小論文が必須で社会科目が歴史となっており、歴史は世界史や日本史のどちらかを選択する形となっている。

人によってどちらかを選ぶかは違ってくるのだが、そこで日本史を選ぶにしろ世界史を選ぶにしろ、社会でどれだけ点数が取れるかといったところがかなり重要だと感じる。

今回の記事では、なぜそれほど重要なのかといったところを理解していただくとともに、どのように慶應文学部の世界史を攻略していけばいいのかといったところをかなり詳細に解説していく。

この記事をしっかりと読んで、慶應文学部の世界史できっちり高得点を取り、合格に近づいてもらえたらと思う。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應文学部は世界史、日本史の得点が非常に重要。その内容に迫っていこう。

慶應文学部世界史の基本情報

ではまず慶應文学部の基本的な情報を確認していこう。

配点

  • 英語:150点
  • 歴史(日本史または世界史):100点
  • 小論文:100点

上記の配点で、計350点満点となっている。

350点中100点が社会ということで、そこそこ大きい割合を占めているのではないかと思う。

合格最低点

文学部の合格最低点は以下のようになっている。

年度試験科目受験者平均合格最低点
2016英語
小論文
日本史
世界史
92.69
54.31
46.13
56.56
233
2017英語
小論文
日本史
世界史
85.68
54.23
51.15
53.31
231
2018英語
小論文
日本史
世界史
80.11
55.70
46.47
58.08
228
2019英語
小論文
日本史
世界史
88.46
53.36
58.54
52.28
233
2020英語
小論文
日本史
世界史
99.38
56.17
55.94
63.91
250
https://keidai.kawai-juku.ac.jp/exam/average.php

見てもらうと分かるのだが、慶應文学部は近年徐々に合格最低点が高騰してきている。

それを考えたときに、どれだけ社会で取りこぼしをしないかといったことがものすごく重要になってくる。

大問数・形式

文学部の世界史の問題は、各大問同じような構成になっており、大問は4問である。

まず最初に眺めのリード文があり、空所に語句を記入していく形になるのが前半。

それだけの大問もあるのだが、(2)以降が、一問一答形式の出題が続いてくるような問題もある。

いずれにせよ、文学部の世界史は、選択問題が一問もなく全て語句を記述しないといけないというところが非常に重要なポイントになってくる。

ここまで振り切っている問題は他大学と比べても珍しく、シンプルな出題形式ではあるものの、大きな特徴と言えるだろう。

得点調整

毎年、世界史もしくは日本史の科目選択による不公平を解消するために、得点調整が行われている。

英語と小論文については素点のままだが、世界史日本史間では得点調整が行われるというのはひとつ理解しておきたいポイントである。

とはいえそこまで気にする必要は無いだろう。

慶應文学部世界史の傾向

少し前述した通り、慶應文学部の合格最低点は近年非常に上昇してきているという点がある。

その中で、慶應文学部は英語も小論文もどちらも文章を書かせるような出題が非常に多い。

例えば、英語であれば和訳や内容説明、最後には英作文もある(選択問題もあることにはあるが)。

自分自身が文章をしっかり理解したうえで内容を説明していくといった出題がよくなされる。

また小論文も同様で、非常に長くて内容が難しい文章を理解したうえで内容を要約したり、与えられている要求に対して自分の意見を書くといったりした問題であり、こちらも文章を多く書かないといけない形式になっている。

もちろんそれに対する対策をしっかりやっていけば、安定して高得点を取っていけるようにはなるのだが、例えば文章が完全に理解できなかったときは記述問題で大幅に減点されてしまう恐れがある。

実際問題英語と小論文で何点くらい得点を見込めるかというと、蓋を開けてみないとわからないといったところがある。

そういった中で、合格最低点が高騰してきているという事実を踏まえると、慶應文学部は、世界史にしろ日本史にしろ、社会でどれだけ取りこぼしを少なくするか、満点とまでは言わないが、8割以上の点数を取っていけるかといったことがものすごく重要になってくる。

逆にいえば、社会で取りこぼしが減って極めて高い点数が取れれば、合格するまで一気に楽になるのは間違いないだろう。

文学部に合格するために、もちろんどの科目も均等に重要ではあるが、社会をとにかく徹底するということは、文学部に合格するうえで、本当に最短ルートに近いのではないかと考えている。

そのようなことを踏まえ、慶應文学部の世界史の傾向を確認していこう。

基本問題が多い

基本問題が8割程度を占める。

教科書レベルを超えることは一部若干あるもののほぼ無いに等しく、教科書や講義系の参考書で通史の学習を丁寧に進めていき、そこから一問一答などを使いながら語句をしっかりと記述でき、どのような問われ方がされるか説明できるようにして、きめ細かく丁寧に学習していれば、慶應文学部の世界史は確実に合格点が取れるようになるはずだ。

事実、過去の生徒でも素点で9割程度を取って合格を掴んだ子もおり、他の受験生の中にはすべて記述という特性からあまり点数が取れないといった人も多い。

ここはしっかり武器にしておいてもらいたいと思う。

全て記述式の出題

すべての大問すべての小問で、用語・語句を書かせる問題だけという記述式である。

面白いことに選択肢や語群などはひとつも存在しない

慶應文学部世界史の大きな特徴である。

文化史に注意

文化史の出題があったとしてもすべて語句を書かせる問題である。

それに加え、文学部というだけあって他の学部に比べ、文化史が狙われる可能性は高い

よって、文化史も含め丁寧に学習を進めるということを念頭に置いておきたい。

慶應文学部世界史の対策

ではこのような内容を踏まえたうえで、どのような対策をしていかなければならないのかという点についても理解してもらいたい。

とにかく取りこぼしをどれだけ減らすかが大きなテーマになってくる。

それに意識して具体的な対策を以下で確認していこう。

通史の学習を徹底すること

まずはこれは当然である。

教科書だったり、学校の授業ないしは講義系の参考書だったりで基本事項を丁寧に丁寧にひとつずつ潰していくような感覚で学習していくことが望まれる。

論述問題などが出ないので、基本的には歴史の流れや出来事を抑えながら用語を覚えていくというふうに学習するのがよいのではないかと思う。

漢字を書けるように

これは世界史の場合は中国史がメインになってくると思うが、漢字で書かなければならない分野は存在する(もちろん他の分野はカタカナが多いとは思うが)。

それらを全部実際に自分で書かなければならないので、語句を漢字で書けるようにしておきたい。

一問一答が慶應文学部の世界史対策としてはドンピシャになってくるが、自分の好きな一問一答を1冊選んで、それの用語を全部書けるようにしておく。

また、どのような問われ方がされているのかをチェックしながら漢字を含めて書けるようにしてほしい。

文化史、宗教史などテーマ史を抑える

特に文化史だが、いわゆる世界史の通常の歴史の流れだけを抑えておけばいいわけではなく、文化史を中心にテーマ史が結構問われてくる。

資料集等も見ながら、テーマについても精通しておくことをやっておいたほうが良いと思う。

用語集などで問われ方の確認

一問一答などを使いながら用語を書けるようにしておくという学習は慶應文学部を受ける人は必ずやっていくと思うが、スタンダードなよく出る単語だったとしても、問われ方を理解しておらず、問に対して何も書けないといったことはよく起こる。

よって、日頃の学習の中から、少しこの部分は怪しいなと思ったところはその都度その都度用語集を見ておくと、後からすごく効いてくる学習になるかと思う。

もちろん基本に忠実に学習するというのがメインで、適宜用語集などを活用すると特に文学部では良いのはないかなと思う。

慶應文学部世界史対策のおすすめ参考書

慶早進学塾でおすすめの参考書を2冊挙げておく。

もちろん絶対にこれをやらなければならないと言うわけではないが、慶早進学塾で特におすすめしている参考書を2冊挙げておく。

ナビゲーター世界史

ナビゲーターはやはり今世の中で流通している参考書の中では非常に使いやすい。

教科書をいきなりやるよりも、歴史の流れや背景がかなり分かるのではないかなと思う。

また、教科書レベルを超えて少し突っ込んだところも確認できるため、ナビゲーター世界史は圧倒的におすすめの参考書になる。

付属のノート型の問題集ポイントチェックとも合わせて全ての用語を書けるようにしておくということが非常に重要になるので、必ずセットでやるようにしてほしい。

Z会の一問一答

一問一答形式の参考書は特段Z会である必要は無いが、個人的にZ会のものがバランスが良くて好みなので、毎回生徒にはZ会の一問一答を使わせるようにしている。

Z会の一問一答は、問題が実際の入試問題になっているため、かなり実践的だというところや、もちろん教科書レベルを超える用語も入って入るが、それも東進の一問一答ほど用語が細かくないといったところで反復しやすかったり、使い勝手が良かったりするので、Z会の一問一答はおすすめである。

まあ自分の好きな一問一答で構わないので、自分の選んだ1冊をしっかりやっていってほしい

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

世界史の勉強法に関して、Youtubeで動画を公開しているので、ぜひそちらも確認してください。

慶應文学部世界史まとめ

以上が慶應義塾大学文学部の世界史の概要だった。いかがだっただろうか。

何度も言ってる通り、文学部は英語と小論文で何点ほど見込めるのか見えてきづらいなかで、確実に社会は努力次第で高得点を取れるようになるといったところは間違いなくあると思う。

それを踏まえたときに、丁寧に、順番に、徹底的に世界史を学習してもらって、高得点を取れるすることで、一気に合格の可能性が開けてくるため、すべからく学習をしてもらいたいと思っている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應文学部の入試対策や他の科目を確認したかったら、以下の記事を確認してほしい!

また、慶應義塾大学の文学部は毎年のように合格者を輩出している。

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