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慶経卒の塾長が教える、慶應義塾大学経済学部小論文の傾向と対策

2020年07月01日 | 慶應義塾大学

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慶應義塾大学の一般入試の特徴の一つに「小論文」という科目がある。この「小論文」があることによって、慶應受験を回避して、早稲田を受験したり、国公立を受験する人も多いのではないだろうか?

事実、慶應の一般入試には、経済学部、文学部、法学部、総合政策学部、環境情報学部(以下SFC)に「小論文」が設置されている。

この「小論文」が国語の代わりの科目とも言え、特筆すべき特徴であるといえる。

また慶應の経済学部というと、東大京大一橋などの文系勢はもちろん、東工大などの理系勢や、医学部勢が抑えとしてよく受験する学部という特徴もある。

この記事を開いているということは、あなたは少なからずこの「小論文」という科目の対策に悩んでいることだろう。

しかし、そんなあなたに伝えたい。
少なくとも慶應経済の小論文の配点はトータルのうち20%にも満たないため、決して重要度は高くないということを。

この記事では、慶應義塾大学経済学部一般入試における「小論文」の傾向や特徴・対策を紹介する。これを読めば慶應経済の小論文対策をどのように行えばいいか簡単にイメージが湧くはずだ。

経済学部の配点

まずは小論文に触れる前に慶應経済の配点に関して確認しておこう。

経済学部にはA方式とB方式があるため、あなたが受験する方を確認してほしい。

A方式:英語200点、数学150点、小論文70点

B方式:英語200点、歴史150点、小論文70点
※歴史は日本史か世界史の選択

つまり、トータル420点満点中小論文の配点はわずか70点と、配点が低いことがわかる。
また、この配点は同じ慶應の他学部の配点と比べても経済学部は配点が低い。
こう見ると、相対的な重要度は高くないことがわかるだろう。

試験形式

続けて、小論文試験の試験形式を確認する。

試験時間:60分  設問2題構成

小論文の試験は設問2題構成になっている。(ただし傾向形式が異なる2012年を除く)


例年の出題傾向としては、第一問では本文を特定の条件に基づいて要約をする問題、第二問では条件に合わせて比較的自身の意見を述べる問題が問われている。

小論文の出題としてはスタンダードな出題と言える。

入試の特徴

さて、小論文以外の内容も含めた際の抑えておくべき慶應経済の入試の特徴を確認しよう。この特徴を確認すれば、あなたがどのように小論文と向き合っていけばいいかのイメージが見えてくるはずだ。

足切り(第一段階選抜)がある

膨大な数の受験生が受験する経済学部。たとえマーク式の試験だったとしても採点に相当な時間がかかる。そのため、慶應経済の入試では『足切り』と呼ばれる第一段階選抜が行われる。

経済学部の一般入試では、A方式の場合は英語の長文問題90点と、数学のマーク問題70点、B方式の場合は英語の長文部分の90点分のみで第一段階選抜がある。

この第一段階選抜を通過しないと、小論文や他の科目の未採点分を採点してもらえない。
つまり、どんなに良い小論文が書けていたとしても、英語の長文や数学のマークで点数を取ることができていなければ、第一段階選抜で不合格になり小論文の採点をしてもらえないことになる。

足切りのある経済学部の受験において、
優先すべきは小論文ではなく、英語や数学の対策の方が圧倒的に重要度が高いと言える。

事実、これまで多くの生徒を指導してきて、小論文の得点で合否が決まったと感じるケースはさほど多くない。英数(B方式の場合は歴史)の得点でどれだけアドバンテージを取れていたかによって、そのまま合否が決まってしまう印象だ。

これは慶應経済を受験する受験生ならある程度把握できている内容だと思う。

実際、私が慶應経済を受験した当時、英語、数学の出来があまりも悪い(悪かったであろう)人が、自分は足切りされるということを察し、試験時間最後の小論文を受験することなく、帰宅するという人を目撃した。

小論文の時は教室の1割くらい人がいなくなっていた印象だ。笑

あなたはこのようなことにならないように、小論文以外の科目をしっかりと勉強していただきたい。

平易な出題

年によって多少難易度のばらつきはあるものの、同じ小論文の出題がある慶應の他の学部(文学部、法学部、SFC)と比べて、経済学部の問題は比較的平易と言える。

というのも、小論文を課される他の学部の試験時間が90分か120分であるのに対し、経済学部の小論文の試験時間は60分と短い。そのため、他学部に比べて踏み込んだ出題がされることは少なく、基本的な読み書きができればある程度の得点は確保ができる。

また、これはあくまで推察だが、小論文の比重を上げると理系の受験生が受けにくくなったり、小論文特有の対策を講じる必要性が出てくる。そのため、経済学部の小論文の試験は、ある程度難易度を抑えて出題しているとみられる。

つまり、基本に忠実に学習をしていれば、十分合格点を狙えるということである。

配点が低い

「配点」の項目でも触れた通り、420点満点70点と小論文の配点は低いため、
ポイントを抑えた答案を書くことができれば、それだけで十分合格点を確保することができる。

そしてこの「配点が低い」ことが極めて重要である。

小論文の配点は70点満点のため、どんなにいい得点が取れたとしても、10〜20点の上積みを得ることしかできない。更に言えば、足切りを通過しないと小論文の採点をしてもらえないというハードルがある。

つまり、経済学部の一般入試において、小論文の重要度はかなり低いと言える。

ここからは私、塾長の鴨井の経験談だが、私が受験生だった頃、小論文対策をしたことは全く無く、過去問を少し見た程度で入試本番に突入した。

というのも当時、現代文に自信があったことと、地理の論述の対策をしていたため、十分合格点を取れる答案が書けたのではと自負していた。
(合格してしまったら得点開示ができないため実際の得点はわからないが。)

話を戻すが、
慶應経済を受ける上で、A方式であれば英数、B方式であれば英社が、小論文よりも圧倒的に重要度が高いため、基本的にはほぼ全ての労力を二科目にかけるべきと言っても過言ではない。

※より詳しい慶應経済の入試の特徴は以下から確認してほしい。

対策

とは言うものの、全く小論文の対策をしないということは避けた方がいい。私もさすがに過去問の内容くらいは受験前に確認した。

大事なのは最低限の労力で、それだけ確実に得点を確保するか、小論文で足を引っ張らない状況を作るか、という点である。

そのポイントをここで解説しよう。

『参考書学習は不要』

他学部を受ける場合は別だが、慶應の経済学部のみで小論文対策が必要な場合は、参考書学習はするべきではない。予備校の授業を受ける必要もない。やるべきこととすれば、日頃現代文の学習をしっかりと行い、あとは過去問で要所要所をしっかり抑えて研究すればそれだけで十分である。

参考書学習をする時間があるのなら、その労力を英数(英社)に回すべきである。

過去問の研究を徹底的に行う

但し、過去問を徹底的に研究することは必要である。
なぜなら、例年出題傾向が一貫しており、求められる能力が基本的に同じであるからだ。※2012年のみ形式や傾向が大幅に違うため除く。

慶應経済の小論文は、赤本青本共に優れた回答が掲載されているため、過去問を信頼し『こういうことが大事なんだ』『要約はこうやってまとめるのか』『自分の意見を書くときは、ここを気をつけるのか』など、研究していく中で大事なポイントを抑えられれば十分である。

設問に忠実に答える

過去問を研究していく中で、一番重要な点が「設問に忠実に答える」ということである。

これは私が小論文の指導を生徒に行う際、必ず最初に伝えることである。

・「小論文」という科目は、自分の言いたいことを好き勝手書く科目ではなく、あくまで受験科目である。

・設問で「こういうことをやってください」と条件が与えられる以上、設問に忠実に答えることが大原則である。

これができないから小論文でいい点を取ることができない人が多い。
ただ、裏を返すせば、このポイントさえできれば、慶應経済の小論文はOKとも言える。

やや伝わりにくい内容かと思う。ここでいくつか例を出しながら、解説していこう。

現代社会で起こっている解決すべき課題の具体例を一つあげ、それに対処するために大学で学んだことがどのように役立つと考えられるかを、400字以内で述べなさい。その際、課題文で述べられている「教養教育」と「職業教育」の特長に関連付けなさい。

https://skypeeveryday.com/essay2/free/kei_rei/経済学部2011/

これは2011年に慶應経済の一般入試で出題された設問Bである。

この設問で書くべきポイントは、「現代社会で起こっている解決すべき課題の具体例を一つあげ」、「それに対処するために大学で学んだことがどのように役立つと考えられるか」、「『教養教育』と『職業教育』の特長に関連付けなさい」という3点(2点目と3点目をセットとして捉えると2点)である。

毎年この問題を生徒に解いてもらうと、以下のようになってしまう子が非常に多い。

この設問を正しく読解せずに内容をスルーして回答してしまうと、「大学はこのようなことをしなければいけません」、「私たちはこの解決すべき課題に対し、このようなことをしなければいけません」などと、自分の思っていること・意見を書いてしまう。

しかし、正しく設問を読解すると、この設問では「大学で学んだことがどのように役立つと考えられるか」を書け、と言われているので、大学で行われていることを色々と連想した上で、「この部分はこの課題の対処するために役立っているな、その内容は課題文にある教養教育と職業教育、どちらに当てはまるか」などと考えて書かなければならない。

これが「設問に忠実に答える」ということの意味である。

もう一つ、例を挙げよう。

原子力発電所の再稼働問題を例にして, 仮にその賛否についてのあなたの意見に対し異なる意見を持つ友人から批判を浴びたとしたなら,どのようにしてその対立を乗り越えようと考えるか. あなたの意見の内容と,それと異なる意見の内容(どのような意味で異なるかに言及すること),および対立の乗り越え方について400字以内で具体的に述べなさい.

https://skypeeveryday.com/essay2/free/kei_rei/経済学部2013/

これは2013年の設問Bである。

この設問で書くべきポイントは、「あなたの意見の内容と」、「それと異なる意見の内容」、「対立の乗り換え方について具体的に述べなさい」という点である。

何も意識せず回答を書いてしまう場合、自分の意見を設定し、相手の意見を設定し、そこから自分の意見の正当性を主張して終わってしまう。

しかし、この設問で求められているのは「相反する異なる意見に対面した時に、どのようにして対立を乗り越えますか、その方法について具体的に述べなさい」と言われているので、自分の意見が優れていることや、正当性を主張することは、求められていない。

こういうところを理解できるかどうかが慶應経済の小論文で大事になる。

「設問の要求を正しく読み取る」ということを意識して、過去問研究をしてほしい。

アウトラインを作成する

設問の要求を理解することができたら、次は実際に答案を作成する段階に移る。

ここで多くの受験生は、思いつくままにいきなり文章化してしまうことが多いのだが、それは控えた方が良いだろう。

限られた制限字数の中でいかにして必要な内容を整理して記述するかが重要なのだ。にも関わらず、なんとなく雰囲気で文章化してしまったら、指定されている制限字数の中で、必要なものを盛り込むことが厳しくなってしまうはずだ。

これを回避するために、いきなり文章化する前にアウトラインを作成することを強くオススメする。アウトラインというのは、答案を簡略化したもので、構成を書き記したものだ。

例えば、先ほどの2011年の問題を例に取ると、以下のように書けばいい。

  • 解決すべき課題の具体例⇨老後の年金問題、老後に多額の資金が必要。
  • 大学で学んだことがどのように役立つか
  • 教養教育
  • ⇨大学で行われている経済学や法学などの講義を通じて、現在の年金制度の分析を通じて、現状のモデルで問題ないかの分析を行える。
  • 職業教育
  • ⇨大学で行われている就活支援やセミナー活動に参加すれば、実際に社会人が将来の資金面に関してどのように対策をしているかを把握することができる。

このようにして簡易的に構成を確認することができれば、あとはどの程度字数を各部分に割り当てるかを考えて、実際に記述していけば良いということになるはずだ。

上記のように、アウトラインを作成することのメリットとして、

  • 事前に構成を練ることができる。
    ⇨必要な内容を確認でき、また字数のバランスも確認することができる。
  • 修正することが容易になる。
    ⇨一通り書き終わってから、あとから修正するのでは遅い。事前に構成を考えておけば、文章を実際に書いてる時に修正が最小限で済む。
    ⇨回答が崩壊することを防ぐことができる。

以上の内容があげられる。必ずアウトラインを作成した上で文章化するようにしよう。

制限時間内に答案を完成させる

慶應経済の小論文は必要な対策を過去問中心に行っていればそれほど難しくないということは先ほど申し上げた通りだ。

しかし、慶應経済の小論文で外せないのが、制限時間が短いという特徴だ。60分で2問の回答をまとめなければならず、解くスピードが遅い人や文章を理解するのに時間がかかる人は、そこまで余裕のある制限時間ではない。

特に小論文は回答を完成させておかないと、どれだけ自分の頭で書きたい内容があっても、採点者に評価されないことに繋がるため、多少雑になってしまったとしても、制限時間内に回答を完成させることは絶対に必要だ。

実際に過去問演習を通じて、制限時間内に答案を作成する練習は重ねる必要があるだろう。

  • ※注意
  • 特に完璧主義の人は要注意だ。完璧な回答を作成しようとすることを意識するあまり、白紙となってしまっては元も子もない。
  • それを避けるために事前にアウトラインを作成したり、後から大幅に修正することがないようにしよう。また時間が足りなかったら多少の妥協はやむを得ないと捉える意識も重要である。

※より詳しい小論文対策に関してはこの動画を確認してほしい。

まとめ

いかがだっただろうか?

以上が慶應経済の小論文の対策に関してである。

ここに書かれてある内容を参考に、過去問中心に学習していけば十分合格点を取ることができるように、内容を考え記事執筆してある。

慶應経済の受験を考えている人はぜひ参考にしてほしい。

また小論文対策は、有能な指導者による添削指導が非常に効果的である。

現在慶早進学塾では岐阜や大垣、大阪など各校舎やオンラインコースにて小論文の添削指導を実施しているため、慶應経済は他の学部の小論文対策を考えている人はぜひ有効活用してほしい。

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