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早稲田大学先進・創造・基幹理工学部化学の傾向と対策

2021年09月14日 | 早稲田大学

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早稲田大学理工学部は、先進理工学部、創造理工学部、基幹理工学部と分かれているが、そのいずれも入試問題は同じ問題で構成される。

そのため一括りに早稲田大学理工学部と表記させていただこうと思うが、私立大学理工系学部の中でも、早稲田理工と慶應理工の2学部のみ、理科が2科目必要なのはご存知だろうか?

そのなかでも、今回は早稲田大学理工学部の化学の入試問題の傾向と対策について詳しく解説していこうと思う。

この記事を熟読していただき、早稲田理工の化学で具体的にどのような対策をすればいいか理解が深まるだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

化学ではなく、物理を確認したい人は以下から確認できます。

早稲田大学理工学部化学の基本情報

まずは早稲田大学理工学部化学の基本情報を確認しよう。

配点

一部の学科を除き、基本は配点が360点のうちの2科目を合わせて120点という形だ。

残りの配点説明をしておくと、英語が120点、数学が120点、理科2科目を合わせ120点となっている。

またこの配点は学科によって内容が異なっている。そちらも以下から確認していただきたい。

先進理工学部

物理、応用物理学科

理科2科目は物理と化学の2科目となり、配点比率は物理:化学=2:1である。

化学、生命化学科

理科2科目は物理と化学の2科目となり、配点比率は物理:化学=1:2である。

創造理工学部

建築学科

理科2科目は物理と化学の2科目となる。またこの学科のみ、さらに40点分実技試験があり、合計400点満点である。

建築以外

理科2科目は物理と化学の2科目となる。他に得意科目選考というものがある。

基幹理工学部

学系Ⅰ、Ⅲ

理科は物理と化学、生物の3科目から2科目選択することができる。

学系Ⅲでは得意科目選考(英語、数学、物理、化学、生物の成績優秀者を選抜)がある。

学系Ⅱ

理科2科目は物理、化学の2科目となる。

上述の通り、学部、学科によって、生物が使えなかったり、物理化学でも配点比率が異なったり、また高得点選考があったり、内容が異なる。

自分が該当する学科はどのようになっているかを必ず受験要項と共に確認するようにしていただきたい。

出題形式

出題形式は物理と同じように大問が3つあって、1つ目の大問がマーク式で2と3については記述である

記述で文章を書かせるような問題も過去には出ているがそれほど難しくない。

文章の長さは十数文字程度なのでそこまで記述に対して対策する必要ないだろう。

制限時間

早稲田理工学部の理科は、科目ごとに制限時間が分かれているわけではなく、120分の中で2科目を解くということになっている。

どちらの科目にどの程度時間をかけるかは受験生の裁量次第ということだ。

早稲田理工学部化学の特徴

それではより具体的な早稲田大学理工学部理科の特徴について確認していこう。

ほぼ全ての受験生が化学を活用する

基幹理工学部の学系Ⅰ、Ⅲで生物が選択肢に入っている部分を除けば、他の学科は全て物理と化学になっている。

また現実的に物理と生物のセットで受験科目とする人はほとんどいないことも考えれば、早稲田理工学部を受験する人の大半は化学を選択することとなるだろう。

理科2科目の対策が必要となる学部のため、早めに学習を開始するようにしていただきたい。

時間の使い方

先ほども基本情報の項目で述べたことだが、理科2科目を合計で120分で解くというのがこの学部の特徴となっている。

また、基本情報の配点の部分で内容を確認していただきたいのだが、学科によっては、物理や化学に傾斜配点が課されている学科もある。

配点が高くなっている科目はその分だけ高得点を取っておきたい科目だということだ。これも踏まえて各科目どのくらい時間を割くのかというのも重要な戦略の1つになりそうである。

標準レベルの問題が大半

実際の問題に関して確認していこう。

早稲田の理工学部自体、英語が非常に難しくて数学が近年非常に易化してきている

物理と化学については標準か標準より少し難しいレベルで、配点としては物理と化学を合わせて120点であり、傾斜配点がない場合、化学単体だと60点程度ということになるのでそんなに高くないだろう。

英語は難しくて多くの人が取れない、そして数学は簡単で大体みんな点数が取れるので化学と物理できちんと学習できている人とできてない人で点差がついてしまう

なのでこの2つの科目についてはすごく重要な位置付けなので覚えて欲しい。

問題レベルとしては標準レベルの問題がほとんどだが、過去問をやっていないとちょっと見慣れない問題も出てくるので、初見で見ると解きにくく感じるかもしれない。

そのため、過去問を使った演習は必ずやるようにしよう。

計算量が多いが、6割は取りたい

次に計算量が多いが6割は取りたいというところで物理と同じように問題数が非常に多い

時間内に解くのは難しいというところで、化学と物理を比べると物理の方が少し難しくなるだろう。

化学で60分以上使うということはなかなかできないので、そこは時間内にしっかりと解いていく必要がある。(化学で得点をとにかく稼ぎたい場合は除く。)

目標得点としては6割~7割ぐらいをとりたいというところになってくる。

毎年の得点最低得点のところがだいたい6割ぐらいなので、英語で低い点数とった分、数学で取り返し、理科で6割を超えてくるとその辺に到達するだろう。

6割は最低目標であり可能な限り7割に近づけていくというところを目標にしてほしい。

出題にクセがある

次に出題にクセがあるというところだ。

まず出題範囲についてはすべての分野から出題され、理論も無機も有機も全部出るがそれぞれ大問1つの中に、2つの分野がミックスされたような問題も出題される。

そういった形式で出題されることもあるが、それぞれの分野については満遍なく出るというような印象だ。

ただし、過去問を見てもらうと分かるが癖のあるような問題が出ていて、例えば酸化還元反応や反応速度などそのあたりは頻出であったり、有機のところは何か特殊な問題が多い

毎年、生態系に絡めたような有機化合物というのがテーマとして取り上げられ、例えばアルコールや糖・アミノ酸などのようなところを少し深掘りして聞いてくる。

そのあたりについてはしっかり勉強しておかないと対応するのは難しいだろう。

ちなみに2021年度は大問3の箇所でアルコールについての出題がされてる。

昨年は大問2と3で出題された内容が大問1のマークの所で出されていたというような例もあるのでアルコールのあたりについてはしっかりと対策しておいた方が良いだろう。

早稲田理工学部化学の対策

それでは早稲田理工の化学で合格点を確保するためには具体的にどのような対策をすればいいのだろうか?

基礎の徹底

まず最初は基礎の徹底という所だ。

癖のある問題もあってさらに制限時間も厳しく、問題量も多い。

一方で、ほとんどの問題が標準レベルの問題で設定されているので、とにかくどの分野も標準レベルまではしっかりと応えられるように基礎を固めておく事というのが重要になってくる。

これについては化学だけじゃなく、他の科目についてもそうだが、基礎が固まってない段階で設定応用問題を取り組むというのはすごく効率が悪い。

結局その応用のところで答えられないと基礎に立ち返って復習するとなるのでそこが二度手間になってしまう。

応用を勉強するからこそ特に基礎はしっかりと固めておくというのが鉄則である

出題傾向を見極めよう

次に出題傾向を見極めることである。

先ほど言ったように有機の部分や酸化還元反応・反応速度の部分については頻出で、それ以外にも早稲田の化学は、分野のなかで出題されるポイントが偏ってるところがある。

そのため、過去問を勉強した際に各分野で問われるポイントを把握して演習を通して対策をしておく必要があるだろう。

計算速度UPのために

時間に対して問題数や計算量が多いテストについては必ずその問題を見た瞬間に解法がすぐにひらめくような練習をしておくということが必要である。

そして実際にその計算を早くしようというのも一つの手だが、計算が雑になったりしまい計算ミスに繋がって得点が取れないとなると意味がない。

それよりもその問題に対してどうやって解くのかという解法が出てないという時間が一番もったいない

そのため、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶように問題と解放をセットで覚えておき、覚えた内容を頭の中を整理しておくというのが必要である。

ただ、60分以内で全問解くということは正直厳しいため、とれる問題でしっかり取っておいて、難しく時間がかかりそうな問題などは飛ばして最後に解くようにしよう。

あくまで標準レベルまでの問題をしっかりと取っておくという意識が必要だ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

早稲田理工の化学は制限時間に対して問題量が非常に多い。

そのため日頃から基本〜標準問題をしっかり反復しているかどうかで如実に結果に差が出る。

処理速度の向上を日頃から意識して学習するようにしよう。

早稲田理工学部化学対策のおすすめ参考書

次におすすめの参考書を見ていこう。

セミナー化学、リードα

まず1つ目がセミナー化学と リードαだ。これについてはセットで紹介したい。

この参考書の構成自体が似たような感じでその分野、つまり体系ごとに内容が整理されているページがそれぞれあって、その最初の数ページのところで過不足なく必要な内容というのが書かれてる

なのでそこをしっかりとインプットして、頭の中で整理しておくことにすごく時間を使って欲しい。

しっかりインプットした内容が頭の中で整理されていればある程度の問題は解けると思う。

そこをしっかり整理まで終わってから、問題を解き始めるようしよう。

この問題集をとにかく何回も復習しておくと標準レベルまでの問題は解けるようになり、少し難しい問題についても問題の知識がしっかりと頭に入っていれば答えを導き出せるようになる。

そのため、このあたりの参考書をとにかく何周もやっておくということだ。

間違えた問題は当然として、正解できていた問題も瞬時に解けるようになるまで徹底的に反復をすることが重要である。

また、重要な問題や計算問題、早稲田の問題なら酸化還元反応・反応速度あと有機のアルコールとアミノ酸のあたりなどの問題は何回も復習するようにしてほしい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

化学の注意点として、先にインプットする内容が頭に入ってない状態で問題を解こうとすると、その問題を解く感覚がないまま、答えごと暗記するような学習となってしまう。

そうすると化学が伸び悩む原因になるので、ここは本当に気をつけたい。

実戦 化学重要問題集

次にお勧めするのは重要問題集である。

これはよく重問と呼ばれるもので毎年のように問題が更新されている。

新しい入試の問題に対応できていてどんどんアップデートされてるのは良いところである。

そして問題数も結構あり、問題レベル自体が難しいので先ほどのそのセミナーやリードαでしっかり基礎を固めた後にこういう問題集を解いて欲しい。

これについては結構難しく時間もかかると思うため、優先的に重要な分野の問題から解いていくといいだろう。

すごく重要な問題についてはなにかマークをされていたりする。

また、問題のレベルにA・Bとあって、Aが標準レベルで Bが応用レベルの難しい問題となっているので、最初にAだけを解いて、時間があったらBを解くと良いだろう。

このように、優先順位を考えて問題をどんどん解いていってほしい。

これについてはすごく時間かかる問題集であるため、何周もするというのは厳しい。

そのため、まずは重要な問題からピックアップして可能であれば一周はして欲しいと思う。

1つの問題でも解説を見ながらその周辺の内容を習得したり、学んだ知識を頭の中で整理することで、1つの問題を解いただけでも多くの知識が身につくため効率的に勉強できるだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

例年セミナーレベルが定着していないのに、重問レベルの教材に取り組んでいる人が多い印象だ。

早稲田理工は基本〜標準問題を瞬時に解けるようにしていくということが非常に重要なので、基礎の徹底を行なった上で、重問などこのレベルの教材に取り組むようにしてもらうといいだろう。

早稲田理工学部化学のまとめ

以上が早稲田大学理工学部化学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?

理工学部の化学は点差がつきやすい科目であるため、しっかり対策して欲しい。

標準レベルの問題が多いが問題数や計算量が多く、時間設定も厳しいため、標準レベルの問題を確実に取るために基礎固めをしておくことが重要だ。

過去問を分析してどの分野がポイントになっているのか、そのポイントとなる部分をしっかりと学習しておくこととが重要である。

また、計算問題ついてはすぐに解法が思い浮かぶようにその問題と解き方をセットで覚えて整理しておくことが重要だ。

初見で過去問を見た段階では難しいと感じると思うが、このあたりの対策がしっかりできていれば7割はとれてくると思う。

また、早稲田理工学部攻略において、英語や物理、化学の内容も確認してもらいたい。以下から全ての内容を確認することができるので、あわせて確認しておこう。

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鴨井 拓也(塾長)
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