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【傾向と対策】早稲田大学文化構想学部を日本史で受験し合格点を取る方法

2022年05月10日 | 早稲田大学

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今回は早稲田大学部文化構想学部の入試について、日本史の傾向と対策を説明する。

まずはその基本情報から説明していこう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

早稲田大学文化構想学部を日本史ではなく、世界史で受験する人は以下からご確認ください。

早稲田文化構想日本史の基本情報

それでは早稲田文化構想の日本史の基本情報に関して確認していこう。

時間/配点

時間と配点についてだが、制限時間が60分で、配点が50点になる。

文化構想の配点は国語が75点、歴史が50点、英語が75点で、歴史のみがやや低い配点

ただし、早稲田は獲得点に得点調整を入れる試験制度を取っており、文化構想学部については全科目においてこの得点調整が行われる。

例えば、歴史においてその年の日本史が難しく世界史が簡単だったとしても、この難易度の差を鑑みて獲得点が最終的に調整されるのだ。

この制度から、簡単な試験だった世界史選択者が有利になるわけでもなければ、難しかった日本史選択者が不利になるわけでもない。

この部分はしっかり注意願いたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

早稲田は得点調整があるので素点で合否が決まりません。極力高得点をとっておくことが大事で、何よりも平均点を下回る科目を作ってしまったら終了です。バランス良く学習するようにしましょう。

出題形式/回答方式

出題形式は大問が4問構成。

回答方式は客観式と呼ばれるもので、マーク問題に加えて記述がある。

ただし記述は単語を実際に書く形式のみで、論述問題は過去に一度も出題されていない

早稲田文化構想学部日本史の特徴

次に、試験の特徴について説明していこう。

大問全てがテーマ史

まず1点目の特徴は、大問全てがテーマ史にて構成されているという点だ。

他の大学・学部の一般的な日本史の形式は、例えば大問が4つあるとしたら1が古代、2が中世、3が近・現代に関する問題…といったような形で、それぞれの大問ごとに決まった時代に沿った出題されるのが一般的なのだが、この文化構想の日本史については大問1から4までの全てがテーマ史によって構成される。

つまり、1つの大問の中で古代から近現代まで全ての知識が必要となるような問題の設定・構成になっているのだ。

問題全体で出題される時代の配分としては、一般的な日本史試験の傾向は近現代の比重がやや多く、それ以外は各時代がバランスよく出題され、ほとんどの大学でこれに則った配分形式になっている。

しかし、この文化構想学部の試験はやや前近代史の比重が多い傾向にあった。

ただし、近年近現代の比重が増加傾向にあり、配分としては他大学・他学部と似た傾向になってきている。

それを踏まえた上で、全時代をきちんと網羅的に学習しておこう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

近現代の出題が多い他学部とは異なり、前近代史の方が比重が多いんですよね。近現代も増えてきているとはいえ、前の範囲が抜けているとはならないように気をつけたいです。

そして設問の構成も他と若干傾向が違う。

文化構想の試験は、大問の最初にまず文章が書かれている。ここも他の大学・学部の試験では史料が載せられていてそれについて設問が設定されるという形式のものが多いのだが、文化構想については最初にまず文章が来る。

史料問題が出題されないのも大きな特徴の一つだ。

設問の構成自体は一般的なものであり、文章の空所補充や、文章内容についての正誤問題になる。

この2種類が問題のほとんどを占めるような形式となっている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

15年ほど前は出題されていたようですが、近年は完全に姿を消しています。

他学部を受ける人は史料対策するでしょうから、仮に出題されてもその範囲で十分でしょう。

難しい形式の正誤問題

前項で説明した正誤問題に関してだが、文化構想の正誤問題は少々難しい形式になっている。

具体的にどういうことかというと、正誤問題の形式としては「4つのうち1つ正しいもの/誤っているものを選べ」というのが一般的だと思うが、文化構想についてはそういった基本的な出題ももちろんあるものの、時折「次の5つの問題の中から正解を2つ選べ」というような変則的なものが出る。

そして、正誤組み合わせといって、いくつかの文章が羅列してあり、それがそれぞれ正しいか正しくないかの組み合わせを選んで回答するような問題もある。

正解が必ず1つという問題に比べこのような類の問題というのは難易度が上がる面があり、一般的なものと比べてやや難しい。

ただし、問題の内容レベルとしては基本から標準レベルのものがほとんどなので、しっかりと基礎の内容を押さえてさえおけば難なく対応できるはずなので、その点は安心して欲しい。

年代知識を問う問題

早稲田大学の日本史や世界史については、年代知識を問う問題が様々な学部で頻繁に出題される。

この文化構想学部についても他学部と同様に、年代知識を問う問題が出題される。

具体的な内容としては、3~4個の事項がまず提示され、「次の事項について古い順に並べなさい」という形式。

この種類の問題は毎年2、3問程度の出題と数問ではあるが、先ほども述べたように文化構想の日本史は基本問題が大半で構成されており、このような年代整序問題で差がつく面があるので、たとえ2・3問でも落としてしまうと不利になる

逆にこの部分をしっかり対策しておけば他の受験生に差をつけることが出来るので、是非この部分もしっかりと対策を進めて欲しい。

早稲田文化構想学部日本史の対策

次に対策について説明していこう。

出来事はストーリーとして覚える

やはり最も重要な対策として、通史学習において、歴史上の出来事をストーリーとして覚えることだ。

年代知識を問う問題が毎年複数問出ているのが文化構想の日本史なので、ここはしっかりと対策をして点を取りたい。

では学習の中でどのような対策をしていったらよいかという所をこれからお伝えしよう。

文化構想の年代整序問題は、出来事の年数をそれぞれ単発で覚えておくことで点数が取れる問題もあるが、きちんとストーリーとして出来事の流れを覚えておかないと点が取れないようなパターンもある

具体的には、年代としてまったく同じ年に起きている2つ以上の事柄が、整序の選択肢の中に複数出てきたりもするのだ。

年代的には同じ年に起きているので単純に年代の記憶だけでは正しい順序がわからない。

しかし、歴史上の各出来事がストーリーとしてきちんと頭の中に入っていれば、この出来事とこれが起こったから次にこれが起こったという様に流れで捉えられ、その結果正しいのはこの順番だと判断することが出来る。

このようにストーリー的に覚えることで得点が取れるかどうかが決まってくるような問題もあるので、単純に年代1つ1つをバラバラに覚えるのではなく、一連の出来事とその前後を1つの連なったものとして把握することが非常に重要になってくる。

もっとも、これは年代整序問題の対策範疇のみに限らない。

そもそも歴史という学問は、このような形で全体を一つのストーリーとして学習していくものだ

このやり方は、本来の日本史の基本的な学習方法であると認識して、ぜひそのように取り組んで欲しい。

過去問でテーマ史問題をやり込む

次の対策として、過去問でテーマ史問題をやり込んでおきたい。

文化構想の日本史はテーマ史を軸にして構成されており、それぞれの年代について大問が構成される一般的な日本史試験の形式とは傾向が異なるので、まずしっかりとテーマ史問題に慣れる必要がある。

テーマ史問題を軸に作られている問題集などをやり込むのも1つの手ではあるが、一番有効的な方法としては、早稲田は文化構想だけではなくて他の学部でも最後の大問でテーマ史が出題される学部も多いので、早稲田の他学部の過去問を使ってテーマ史について演習を重ねていくことが挙げられる。

早稲田で扱われるテーマは似た傾向があるので、過去問をやるとどういうテーマが扱われやすいかという大まかな予想が見えてくると思う。

過去問でその傾向をしっかり掴み、早稲田のテーマ史に対する万全な対策をしておこう。

文化史対策

文化構想学部と、「文化」と名前がついているくらいなので、文化史の比重が比較的高めである。

どうしても文化史対策は後回しになってしまいがちであったり、ただ用語を覚えるだけの対策になってしまいがちである。

実際に過去問を演習し、どの程度まで文化史をやり込めば得点できそうかを確認した上で、抜け漏れのないように丁寧に文化史対策を重ねるようにしていこう。

早稲田文化構想学部日本史対策のおすすめ参考書

次に、対策にお勧めの参考書を紹介しよう。

語学春秋社 日本史B講義の実況中継

この本は教科書よりも非常に細やかにわかりやすく通史について解説をしてあり、非常に丁寧な参考書である。

しかし、合計で4冊もあり、全時代を網羅するためには4冊全てに取り組む必要がある。このように非常にボリューム感があるのだが、早稲田・慶應や旧帝大などといった難関大を目指す人にとっては、しっかりと細かい知識までを網羅できるとても良い参考書となっている。

この4冊をしっかりと仕上げれば、通史については難関大対策が整ったも同然である。

難易度の高い問題にもしっかりと対応できるようになるので、非常にお薦めだ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

実況中継を何度もやり込み、通史学習を徹底するようにしていきましょう。

Z会 入試に出る 日本史B 一問一答

この参考書の説明に入る前に、少し日本史の学習方法について補足しておこう。

日本史の勉強のやり方としては、先ほど紹介した実況中継のような参考書で通史をしっかりと学び、時代の軸となる部分、木でいえば幹に当たる部分を確立させた後、この一問一答のような参考書で、それぞれの時代の出来事や時代の文化史といった枝葉の部分を付けていくという形が理想的だ。

よって、通史用の参考書と細かい知識補強の一問一答問題集を並行して学習していくスタイルになると思うが、通史の学習をした後、間を置かずすぐ同じ時代を一問一答で学習することで、それぞれの時代と出来事・用語をその都度結びつけて覚えることができる。

必ず、通史を学習したその直後に一問一答に取り組み、時代ごとの幹に枝葉を付ける作業を1サイクルで行うようなやり方で学習して欲しい

このやり方よって、バラバラの出来事をきちんと時代ごとに結合させていくことができ、おのずと年代整序の問題にも強くなるだろう。

一問一答についてはいろいろな会社から参考書が出ているが、このZ会の一問一答については早稲田・慶應といった難関大レベルにまでに対応しており、割と難易度の高い内容である。

そして最後の部分にテーマ史の章と史料問題の章がついており、この2つの章があるという部分が非常に大きな利点である。

テーマ史の章を使って文化構想頻出のテーマ史問題にしっかり対応することができるし、文化構想に関しては史料問題があまり出ない珍しい学部だが、基本的に他の学部・大学の日本史では史料問題は良く出る種類の問題なので、最後の章でその部分に対してもしっかりと対策ができるからだ。

このようにこの本1冊で日本史の入試対策全般にしっかりと対応ができるので、非常にお勧めだ。

ただし文化構想学部を第一志望としている学生にとっては、この本のテーマ史の章だけでは対策が少々足りないかもしれないので、テーマ史問題については対策の項で述べたように過去問などを使って別途フォローしておく必要がある。

Z会 実力をつける日本史100題

国公立も含めた難関大レベルの受験対策用問題集になる。

全ての問題が入試の過去問のような形式に揃えてあり、見開きで大問1つという構成になっていて見た目の構成からも入試そのもののスタイルにかなり近い。

そして入試と同じように、まず文章が書かれていて、その文章に則って正誤問題や記述問題という設問が設定されているという形式だ。

ただし、この実力をつける100題については基本的に記述で書かせる問題形式であるという事と、また論述問題も見開き大問1つにつき1問は必ず設けられているので、早稲田・慶應といった私大の難関大だけではなく、国公立の難関大対策も一緒にできるような参考書になっている

かなりレベルが高いので、この実力をつける日本史でしっかりと学習した上で過去問での演習も積んでおけば、しっかりと早稲田文化構想の合格レベルまで近づくことが出来るだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

ここまで学習していけば、あとはテーマ史や文化史を丁寧におさえておけば合格点が取れるでしょう。やる教材は絞って何も問題ないので、やると決めたものをこれでもかとやり込むことが何よりも重要です。徹底して同じものをこなし、極めていきましょう。

早稲田文化構想学部日本史のまとめ

最後にまとめよう。

今回紹介した早稲田文化構想の日本史は、設問がテーマ史で構成されているといった非常に特徴的な構成になっている。

また、基本問題が多くはあるが、正誤問題については一部難しい設問形式のものがあるので、その部分はしっかりと過去問などを使って対策を練る必要がある

是非今回お知らせしたやり方を積極的に勉強法に取り入れて、合格に向けて頑張ってほしい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

早稲田文化構想の一般入試の概要や他の科目について知りたい方多いと思います。以下に全ての記事をまとめていますので、確認お願いします。

慶早進学塾では、早稲田文化構想学部は毎年のように合格者を輩出しているため、ぜひ受験を考えている人は無料受験相談を活用していただきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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