【B方式】慶應義塾大学経済学部(慶経)の日本史の傾向と対策
2021年04月11日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学経済学部は、A方式とB方式に分かれている。
A方式を使う場合は社会ではなくて数学になるため、この記事は該当しない。
B方式の場合は世界史か日本史のどちらかを選択するという形になる。
慶経が第一志望の人、併願の人、いずれにしてもB方式で考えている人のうちの半分くらいはおそらく日本史を使うことになるだろう。
最終的に受験するかどうかは置いておいて、実際に慶経を日本史で受験しようと思っている人は是非この記事を読んで頂いて、慶経の日本史対策を万全のものにして頂きたいと思う。
慶應経済はB方式が非常に熱い。英語歴史を徹底すれば十分合格できる。
日本史の人はこの記事をしっかり確認するようにしてほしい。
慶應経済合格例
まず最初に近年の慶早進学塾からの慶應経済の合格例を確認しておこう。
・2021年度…1名(B方式、日本史)
・2020年度…3名(A方式1名、B方式世界史1名、B方式日本史1名)
2019年度以前も慶應経済は複数合格者を輩出している。その中には、B方式日本史受験の人もいるので、ぜひそのノウハウをこの記事で吸収してもらいたい。
慶應経済日本史の基本情報
まずは慶應経済や日本史に関する基本事項の確認をしていこう。
配点
B方式 英語200点、社会(世界史か日本史の選択)150点、小論文70点
420点満点のうち150点が世界史もしくは日本史ということになる。
このような点から、社会の配点が結構大きいことが分かる。英語ほどではないとは言え、かなり社会の配点が大きい学部となっている。そのため、社会は非常に重要な科目だと思われる。
大問数
例年3問出題される。(年によっては2問だったことも稀だがある。)
出題範囲
ここが1個特徴的になっていて、慶應経済の日本史は1600年以降という指定がある。これはなかなか珍しい。
さらに、近現代中心で戦後の2000年入ったくらいまで、つまり自分たちが生まれた年くらいまでの内容が結構問われるため、時事とまでは言わないがわりと直近の内容まで押さえておくことが非常に重要になる。
そのため、基本的に出題されるのが近現代ということになる。これが結構特徴的だと思っていて、是非意識しておいてもらいたい。
しかし、厳密に全ての内容が1600年以降のものかと言われたら、少し微妙だと感じることもある。
1600年より少し前の内容が若干被っていることもあり、1600年以降の内容に絞って勉強するのは他の学部も受ける人もいると思われるため、あまり現実的でないように思う。
慶経をかなり志望順位高めに考えている人は、近現代をとにかく徹底的に勉強するというのは良いだろう。
形式
かなり短いリード文が与えられていて、そこで本当に多種多様な出題がされるのが、慶應経済の特徴だ。
例えば、論述があったり、グラフや年表があったり、時代順に並べてみたり、資料を読み取ったり、というようにかなり様々な出題がされる。
慶應経済日本史の傾向
他の学部に比べて、かなり独特な出題になっている。傾向について見ていこう。
多彩な出題形式
日本史の出題は選択肢があって、用語を選んだり、記述したり、若干論述があったりするくらいであることが一般的だ。
しかし、慶應経済の日本史の場合は、史料問題もあれば、がっつり論述問題が出題されるということもある。
さらに、選択肢の問題も当然あるし、グラフや図や年表を読み取らなければならない問題も出てくる。
このようにとにかく多彩な出題形式になっているという点が最大の特徴になっている。
これが意味することを考えた時に、ただ用語を覚えるだけの勉強や難しい単語ばかりを頭に入れるような勉強をする人は全く太刀打ちができない状況になってしまうのが慶應経済の大きな特徴になっている。
そのため、この多彩な出題形式に耐えられるような勉強をしていかなければならない。
知識レベルは教科書レベル
前述したように多彩な出題がされる一方で、難しい用語が必要になってくるわけではなく、基本的に必要とされる知識のレベルは教科書レベルで十分だ。
もちろん教科書くらいの内容は隅から隅まで徹底的に完璧に内容を頭にインプットしておきたいところではあるが、とにかく高度な誰も知らないような用語ばかり押さえるような勉強をする必要はない。
史料は特定できれば大丈夫
やはり知識レベルが大変難しいものが出題されているわけではないため、大学によっては見たことないような史料が出題されることもあるが、慶應経済に関しては少なくともそのようなことは無いと思われる。
時代の偏り
1600年以降の出題だと言われているため、古代は出ない。
基本的にはとにかく近現代が大半を占めていて、尚且つ現代と言っても割と近いところまで見ておく必要があり、これが非常に大きな特徴になってくる。
以上が慶應経済の傾向だ。
慶應経済日本史の対策
では慶應経済の日本史で合格最低点を超えるために行うべき対策について見ていこう。
基本事項の徹底
これはかなり重要で、出題形式が本当に豊富でかなりの量の論述を書かなければいけない場合などもあるが、難しい用語が問われるわけではない。
ここでは、日本史、歴史の内容や流れを正確に理解できているかというところを重視して問題が作られている。
そのため、教科書レベルの内容で構わないから、その基本事項を自分の中でしっかり消化させていくような勉強をしていくことがとても重要になってくる。
内容がよく分かってない状態での用語暗記のような勉強をする人は本当に太刀打ちができない。
その一方で、一個一個自分の中で歴史の内容や流れを消化させながら勉強している人は慶應経済の日本史はやりやすく感じる場合が多い。
このようなことから結果に大幅な差が出るため、正しく勉強をして頂きたいポイントだ。
時代の流れ・出来事を説明できるように
後述する論述の練習の内容にも関わってくることになるが、慶應経済の場合、論述問題がとにかく多い。
例えば、条約のメインのポイントの説明やあるテーマについての一連の流れの説明などを求められることがある。
用語や歴史の流れを一つ一つ消化させながら押さえていくという勉強をしていくことによって、突発的に何か出題された時に、その内容を振り返って理解がより深まり、記述が書けるようになっていく。
そのため、基本事項を習得する際に時代の流れや出来事を説明できるようにするということを意識しながら学習すると良いだろう。
論述の練習
私大ではあるものの、かなり高い確率で論述が出る。
字数が設定されているわけではなく、行数が指定される。その決められた行数で回答を作っていくという形になる。
各大問に論述問題がかなりたくさん出題される。
普段からどの時代も正しく勉強していないと太刀打ちできないというのは、やはりこの論述の問題がとても大きなウェイトを占めるからである。
通史の学習をした後にいろいろなテーマ、題材に対して、論述の練習をしておくと慶應経済の日本史は一気に高得点取れるようになっていくと思われるため、ここはマストで練習する必要がある。
やはりそのような観点からも、東京大学や一橋大学を併願している人にとって慶應経済は非常に受けやすいだろう。
一方で、私大専願で考えている人は、ここまで論述の対策をすることはあまりないため、どうしても敬遠しがちな学部になってしまう。
史料を丁寧に確認しておく
史料問題がかなり出題されて、その一つ一つの史料はそこまで難しいものが使われているわけではないため、教科書などに載っている史料を素早く完璧に判別、判読できるようになっておくと史料問題はかなり有利になる。
そこも併せて基本事項を勉強している時に史料はしっかり確認しておくことを大切にして頂きたい。
過去問演習
慶應経済はかなりいろいろな出題形式があるということを考えたら、やはり過去問演習はある程度やっておくべきだと思う。
社会は過去問をやらなくても意外となんとかなることが多いが、少なくとも論述にある程度慣れるくらいまでは過去問演習をやっておかないと全然対処できないということになってしまいがちな学部の一つである。
そのため、過去問演習をしっかりやっておいた方が良いだろう。
慶應経済の日本史は、ただ用語を覚えるだけでは全く対応できない。時代の流れや出来事を自分でアウトプットできるようにすることが大事。
おすすめ参考書
慶應経済の日本史対策でおすすめの参考書が何冊かある。
もちろん絶対にこれである必要はないものの、ぜひ参考にしてほしい。
石川の実況中継
日本史の講義系の参考書で1番おすすめしているのは、実況中継という教材だ。
この実況中継を読む際に、一つ一つ内容が深堀されているため、そこを完全に自分の中で消化させるようにするイメージで読んでもらうと良い。そこの読み方でかなり変わってくる。
Z会の一問一答
正直一問一答であればなんでも構わないが、塾としては結構Z会の一問一答が実践的で使いやすいため、おすすめしている。どの一問一答でも良いが、1冊くらいは潰しておきたい。
ただ、この学部に関しては、東進のようなとても難しい用語が入っている一問一答である必要は無い。
それよりも基本事項をしっかり丁寧に押さえていくという学習の方が重要であるため、そこは履き違えないようにして頂きたい。
論述のトレーニング
Z会にも論述のトレーニングがあるが、論述系の問題集であれば、なんでも構わない。
ただ、ここまでたくさん論述が出題されるということを考えたら、頻出のテーマを押さえるという意図も含めて、1冊論述の教材はやっておくと良いだろう。
また、基本事項を習得してから本当に自分は論述を問題なく書けるのかということのチェックをすることもできる。
慶應経済日本史のまとめ
以上が慶應経済の日本史に関してだ。いかがだっただろうか?
やはりA方式にしても、B方式にしても、国公立併願で東大、一橋辺りのいろいろな教科を勉強している人や論述をしっかりやってきたという人が非常に受けやすいような出題形式になっている。
そのため、そういった人たちがするような勉強をしていけば、慶應経済には十分対応できるということになる。
用語ばかりを詰め込むような勉強ではなくて、基本に忠実な学習をすることによって、この学部に合格する道が開かれるのだと思う。
そのために丁寧に学習を進めてもらいたいし、社会の配点が非常に高いため、この日本史で高得点を取ることができれば、よほど英語を外さない限りは合格するということになる。
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ちなみに、慶應経済に関しては、2020年度、2021年度ともにB方式での合格者が出ている。
もちろんA方式でも過去多数の合格者が出ていて、非常に実績もあるため、慶應経済を考えている人は是非慶早進学塾の無料受験相談を活用して相談して頂きたい。
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