【私大最難関】慶應義塾大学薬学部の偏差値と合格最低点、入試の特徴は?
2021年05月17日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学には早稲田大学にはない薬学部が設置されている。
まず間違いなく私立大学の薬学部の中では慶應義塾大学が最難関であるため慶應薬学部を第一志望にしている人もいるのではないだろうか。
また、一方で東大をはじめとする難関国公立大学を志望する人が併願で慶應の薬学部を受験するというパターンも考えられる。
今回はそのような慶應薬学部の受験を視野に入れる受験生に向け、具体的に全体としてどういうような特徴があり、どのような対策をしていかなければならないのかということに関してお伝えしよう。
慶應薬学部の特徴
最近では慶應と東京歯科大学が合併し、慶應歯学部が新設されるといったニュースが記憶に新しいが実は慶應の薬学部新設にあたっても同様の手順を踏んでいる。
2008年に共立薬科大学を吸収合併し、慶應義塾大学薬学部は新設されたのだ。
この特徴もあって慶應薬学部は理工学部などの他の理系の学部に比べてまだ完全に慶應に馴染みきっておらず、少し独立しているようなイメージがあるね。
入試難易度に関しても私立大学の薬学部の中では一番難しいとはされてはいるものの、正直なところ理工学部の方が断然難しい。
この先歯学部が新設される流れの中で慶應の理系の学部が成長していき、薬学部もそれに合わせて難易度を増していくのではないかという風には思うが、現状を客観的に見てみると意外にも慶應の薬学部は比較的慶應の中でも入りやすい学部だと言えるだろう。
慶早進学塾での合格例
慶早進学塾では過去薬学部の合格例についてご紹介しよう。
今まで数々の生徒を見てきたが慶應の薬学部を第一志望として受験しようという生徒たちはあまりおらず、受験者も今まで一人二人ほどしか記憶していない。
しかし、実はそのうち2018年度に岐阜校から1名薬学部に合格者が出ているため、その経験も踏まえてより詳しくお話ししていく。
慶應薬学部の一般選抜の基本情報
では慶應薬学部一般選抜の基本情報について確認していこう。
受験科目
受験科目は英語、数学、化学の3科目。
慶應の理工学部では物理と化学の両方を受験しなければならないということや、他の私立大学によれば生物を選択できるものもあることを踏まえると、慶應の薬学部はこの3科目で完全に固定ということが大きな特徴だと言える。
また、数学に関しては数学Ⅲは不要でⅠA・ⅡBのみであるため他の理系の学部よりも負担が軽いと言える。
配点
配点は英語100点、数学100点、化学150点の350点満点。
お気づきの通り、化学が一番配点が大きい。
当然薬学部ということで化学の知識を重視した結果がこの配点だということが考えられるがこの特徴はしっかりと押さえておいていただきたい。
偏差値
河合塾や旺文社のデータでは概ね65と出ている。慶應の中ではやはり少し抑えめという印象だ。
合格最低点
薬学科〈6年制〉
年度 | 最低点/満点 |
2020年度 | 196/350 |
2019年度 | 208/350 |
2018年度 | 204/350 |
2017年度 | 227/350 |
2016年度 | 216/350 |
薬科学科〈4年制〉
年度 | 最低点/満点 |
2020年度 | 195/350 |
2019年度 | 207/350 |
2018年度 | 204/350 |
2017年度 | 228/350 |
2016年度 | 213/350 |
近年は薬学部の合格最低点は少し下がり気味という印象を受ける。
しかし、薬学部は合格最低点が比較的ぶれやすい学部の一つ。余裕を持って合格できるような対策を取っていこう。
難易度
慶應薬学部は私立大学の薬学部の中では最高峰の学部の一つである。
一方で科目数が少なく、各科目において高校での学習範囲を逸脱するような無茶な出題がされるわけでもない。
慶應の他学部と比較したときに難易度は穏やかだという特徴があるため対策をすれば十分合格を狙える学部の一つだと言えるだろう。
慶應薬学部一般選抜の傾向
再三になるが化学の配点が最も大きく全体配点の半分近い割合を占める。
そのため例えば有機化学が仕上がっていない、無機化学を全然覚えていないといったケースになるとその時点で薬学部の合格が苦しくなってくる。
化学はとにかく徹底的に勉強をしておくべきだろう。
数学
数学は数学ⅡBまでだが高得点勝負だ。
前述の通り数学の範囲はⅠA・ⅡBまでしかないという特徴がある。
一問一問のレベル感を見てみると少し難易度が高めの大学の文系数学といったレベルであり、理系の受験生からすると難しくはない。
満点を取る人も出てくるのではないかというような難易度だ。
また、計算力があれば8割、9割といった高い得点率を十分目指すことができるため数学を武器にしている人は一気に慶應の薬学部に入りやすくなるだろう。
逆に、本番で立て続けに計算ミスをしたり、数学の実力がなかったりする人はよほど英語と特に化学ができないと合格が厳しくなってくる。
生徒には慶應の薬学部に入りたいのであればとにかく数学の実力を上げろというアドバイスをする。計算力を強化しよう。
英語
英語の難易度が高い。
数学などに比べ、英語がとっつきにくいイメージがある。
その理由としてはなんといっても長文の文章量が制限時間に対して非常に多いことが挙げられる。
具体的には80分で3000words程の文章を処理しなければならないため比較的ハードな出題だ。
また、語彙レベルが高く自然科学系の専門用語を押さえる必要があるということもあり、理系の学部ということを前提にすると非常に英語の難易度が高いと言える。
文章さえきちんと読めていれば設問はそれほど難しくないスタンダードな出題だが、これらのことを踏まえると英語がネックになってくる受験生が多いのではないかという印象を受ける。
化学
薬学部は理科1科目という受験生にとってはありがたい出題だ。
比較対象として早慶の理工学部を考えてみよう。理工学部では物理と化学の両方を学習する必要があるため、東大や東工大といった国公立理系の大学を併願する人の方が受かりやすいといった傾向がある。しかし、理系私大を第一志望にしようと考えている人にも狙いやすくなっている。
難易度も飛び抜けて難しいわけではないので3科目に絞ってしっかり対策をして合格を勝ち取っていこう。
これは余談だけど、理系のトップクラスの受験生にとってはそもそも慶應の理工学部を第一志望にする必要性があまりないね。
というのも受験科目に国語と社会を追加するだけで共通テストを受験できて、二時試験の科目数は東工大などといった難関国立理系と変わらないのが大きい。
それを踏まえるとわざわざ学費の高い慶應の理工学部を第一志望にするメリットは実はあまりないよね。多くの受験生は東大や東工大を一般で受けておき、併願で慶應や早稲田の理工学部を受ければ良いと考えるかな。
慶應薬学部の科目別対策
前述のような傾向があることを踏まえて、慶應の薬学部の合格をどうやって狙っていけばいいのだろうか。
合格最低点は大まかに見て6割前後、7割に乗ることはまずない。
そのためまずはどの教科も得点率は6割を下回りたくない。そしてその科目で他の受験生と大きく差をつけていくのかということを考えるべきだろう。
例えば、数学で8〜9割の得点が取れると一気に英語や化学の負担が減る。
また、最も配点の大きい化学で7割を超えるような得点が取れると英語数学が楽になる。
まずはどの教科も極端に足を引っ張るという状態をなくすことが重要だ。
さらには1科目強みの科目を作ることができれば合格にグッと近づきやすくなるだろう。
そうした条件を押さえた上で各科目どのような対策を取れば良いのかがわかるような記事を用意した。
順番に見ていただけるとどのようなレベルの出題なのか、どのような勉強をすれば良いのかといったことがざっくりわかってくるのではないかと思う。ぜひそちらも確認していただければと思う。
英語
数学
化学
慶應薬学部の併願対策
ではここで慶應薬学部を受験する人の併願対策に関してもあわせて確認しておこう。
第一志望が慶應薬学部の場合
慶應薬学部を狙って受験科目である英語、数学、化学をひたすら徹底的に勉強していけば良い。
その中で併願校として考えられるのは北里大学の薬学部、東京理科大学の薬学部といったところだろう。
そこからさらにハードルを下げるとすると明治薬科大学や東京薬科大学といったところに落ち着く。
もちろん、ここに挙げた大学以外にもどの私大も問題なく受験できるだろう。
慶應薬学部を第一志望にしている受験生は私立大学志望で科目数を絞り、勉強をしている受験生だと考えられるため慶應薬学部よりも偏差値の低い私立大学の薬学部を併願すればよいだろう。
慶應薬学部が第二志望以下の場合
私立大学の薬学部の最難関が慶應の薬学部であるということを考えると、他の国公立大学が志望順位としては上に来る。
過去、慶早進学塾岐阜校から合格した生徒に関しては前期で名古屋大学、中期で岐阜薬科大学を受験し結局その生徒は岐阜県出身ということもあり岐阜薬科大学に進学した。
東大をはじめとするどこかしらの国公立大学の併願として考えられるので国公立大学の対策もしっかりとやりながらも、慶應の薬学部は英語をはじめとして少し形式慣れする必要があるためしっかり過去問演習をすることをお勧めする。
また、万が一慶應の薬学部が滑り止めになりそうにないと思うのであればもう1、2校私立大学を追加しておくというのも悪くはない選択だ。
慶應薬学部一般選抜まとめ
以上が慶應義塾大学薬学部の偏差値と合格最低点、入試の特徴である。いかがだっただろうか?
慶應薬学部は科目数が少なく、数学もⅠA・ⅡBまでしかないため、まだ難しくなりきっていない印象がある。
「慶應薬学部」と聞くと難易度の高そうな名前に少し怯んでしまうかもしれないがいろんな条件を俯瞰してみると、意外にもきちんと対策をすれば太刀打ちできない相手ではないことがわかってくるだろう。
恐れずに1日1日勉強を進めていって欲しい。また、慶早進学塾では各校に合格者が出ているため、無料相談に申し込んでいただければ指導経験も含め様々なお話ができるのでそちらもぜひ有効活用していただければ幸いだ。
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