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慶應義塾大学理工学部入試の化学の傾向と対策

2021年07月20日 | 慶應義塾大学

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あなたは慶應義塾大学理工学部を受験しようと考えている方だろうか?

慶應理工学部は、私立大学の理工系の学部の中で最もレベルが高い。

その中でも、最大の特徴が、理科を2個使わないといけないということである。

慶應理工は物理と化学が必須となっているため、慶應理工を受けるということは、そのまま化学を使わないといけないということになる。(もちろん物理も同様である。)

そこで、この記事では慶應義塾大学理工学部の化学の傾向と具体的にどのような対策をしていくべきなのかについて詳しく解説していく。

慶應理工学部を受験予定の人はこの記事を読み、どのように対策をしていくといいのかを学んで日頃の勉強に生かしてほしいと思う。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

物理を確認したい人は以下から確認してください!

慶應理工学部の基本情報

それではまず慶應義塾大学理工学部の基本情報に関して確認していこう。

配点

500点満点中の100点である。

出題形式

大問が3つあり化学と物理、合わせて120分

それぞれ100点と100点である。

回答方式

かなり文章が長く、その文章の中に穴埋めで計算で解いた数値を入れていく

他にも化学式や構造式を記入する方式になる

最初見たときは文章が長いため困惑するかもしれないが、慣れてしまえば問題はないだろう。

2020年までは式を書かせたり数値を書かせたりという方式だけだったが、2021年に関しては論述問題も出題されている。

ただ、この論述問題は去年1問出題されたが短文(1文)で内容としても難しいものではないため、そこまで恐れる必要もないだろう。

慶應理工学部化学の特徴

それでは具体的に慶應義塾大学理工学部化学の特徴について確認しておこう。

基礎~標準レベルの問題が大半

これについては理工学部の数学と理科については同じ傾向がある。

慶應の理工学部は私大の中では難しい部類で医学部医学科を除くとトップレベルに位置するが、だからと言って問題レベル自体はそこまで高くない

標準レベルまでがきちんとわかっていればほとんどの問題が解けるようになっている。

難しい問題の対策をしなくてもしっかりと合格点に達することができるだろう。

出題範囲はあらゆる分野から

毎年色々な分野から出るので、全範囲の内容を穴の無いように学習しておかなければならない。

化学には理論・無機・有機の3分野に分けられるが、その中からバランスよく出ている傾向である。

ただし化学式が難しい箇所がある。

例えば去年の問題でいうと水酸化亜鉛ナトリウムの化学式を書かなければいけない問題があり、これは大かっこを使うような化学式になるため、その辺もしっかりと覚えられているかというのがポイントになる。

他にも例えばZnだったら2本手が出ていて水酸化ナトリウムは-1だから…といった数値からOHが2だということがわかると思うが、これらを導き出せる必要がある。

逆に言うと多少大かっこを使うような難しい化学式であったとしても、それぞれの手の本数やプラスマイナスなどの基本的な構造を覚えておけば、化学式自体を覚えていなくても答えを導き出すことが可能である

計算の時間がかかる

標準レベルの問題が大半であり、計算量が多いためどうしても計算のスピードを速めないと時間がかかってしまう。

化学と物理合わせて120分だが、物理もかなり計算量は多いため状況は同じである。

そのため化学に多く時間をかけられるわけではないため、どちらも60分以内で納められるようにする必要がある。

時間的な余裕はあまりないと考えられる。

目標得点

慶應の理工学部は英語が一番難しく取りづらい

数学と理科については同じ傾向で標準問題が大多数だが計算スピードを速める必要がある。

ただレベルとしては難しくないため、理数系で7割をとっておきたい。

例えば英語で5割しか取れなくても理数系で7割とっておけば合格点には達する。

合格点は500点満点中300点が合格最低点と過去のデータから割り出されているため、全体で平均6割、理数の科目では7割を目指しておきたい。

そのためこの化学でも7割を目標としている。それであれば英語が6割切ったとしても合格のラインには達するだろう。

慶応理工学部化学の対策

それではこの目標点数に到達させるために、どのような対策をしていけばいいのだろうか?

基礎の徹底

標準レベルまでの問題がほとんどであるため、逆に言うとそのあたりまでのレベルを理解できていなければ慶応理工に入るのは難しい。

入ったとしてもその辺ができていなければ入ってからも苦労するだろう。

慶応の理工学部は全体的に理化して学習はできていて、更に計算にスピード感をもって解く必要があるため、頭が切れる人・計算のセンスがある人などそういった人を求めていると考えられる。

理系であれば大学に入ってからも海外の論文を読む機会が多くあり、その辺の知識を収集するために英語が少しレベルが高いと感じる

今はそこまで難しいことをしていなくても、そういった能力がある人であれば、今後慶応の理工学で理系の知識を学べばどんどん成長するような、地頭が良い・理系としての基礎スキルが身についている人を欲しているように伺える。

計算速度UP

計算スピードを早くしないとどうしても全問解くのは難しい。

計算途中で雑に「スピードアップしないと」と焦ると計算ミスが現れ元も子もなくなってしまう。

そのため、ある程度早めるために効率がいいのは、計算問題を見た瞬間にその計算式の解法を思い出すことである。

解法を思い出している時間が一番もったいない時間であり、ここを圧縮するのが一番効率がいいだろう。

計算問題は計算式とその解法をセットで覚えておいて、頭の中で整理しておくことが一番重要になる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

このような対策をして、毎年のように慶應理工の合格者が生まれます。

慶應理工に現役合格した生徒の体験記の動画もあるので、ぜひご確認ください!

慶応理工学部化学対策のおすすめ参考書

慶應理工の化学で合格点を確保するために、おすすめ参考書を紹介しよう。

レベルとしては低い方から高い方へ説明していくので、自分のレベルに合った教材を学習するようにしてほしい。

岡野の化学が初歩からしっかり身につく

東進の参考書で、本当に化学が苦手な人向けで内容としては基礎的なものになっている。

実は標準レベルを理解している人でも「ここあんまりイメージ湧かないな」ということがあると思うが、化学や物理のような理系の分野はとにかくイメージすることが重要である。

そのため、そのイメージを理解しておくことが物理現象や自然現象の本質をつかむことにつながるため、現象のイメージをつかんでおけばあらゆる問題に対応できる

標準レベルであるが意外とそういった本質的なイメージがわかない人は、基礎本だとしてもイメージを明確につかむことができるためオススメである。

セミナー化学・リードα

この2冊は同じような形式であり、学校で配布されるようなところも多いと思う。

標準レベルの問題集で、それぞれの問題集の最初にその章での要点を2,3ページの少ないページでまとめられているが、ページ数が少ない割には大事な要素がまとめられており、コスパの良いページとなっている。

そのため、そのページを毎回しっかりとインプットした上で解いていくことが重要だ。

問題についても基礎レベル~標準レベルのものが多く、その後に応用問題も少し入っている。

間違えた問題、難しい問題、ポイントになるような問題にはチェックをつけて何回もやっていき、ほぼ完璧になるような状態まで何度も何度も繰り返し解くことで、標準レベルの問題はほとんど解けるようになるだろう。

化学では応用問題といってもそこまで難しい問題は出すことはできないため、標準レベルまでを理解しておけば応用レベルもカバーが可能となる。

この参考書で基礎固めをしていくことが重要である。

その際に計算の部分は問題文を見た瞬間に解法を思い出すようにしておく。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

セミナーやリードαといった教材を隅々まで学習しておくことが非常に大事。

基礎が身についていない状態で、重問など難しい教材の勉強ばかりしないように気をつけよう。

河合塾 マーク式総合問題集

慶応の理工学部については穴埋め、標準問題レベル、なおかつスピード感が必要ということで、形式としてはこの参考書とほとんど同じである。

この参考書である程度速度アップを行い、自分の解くスピードが遅いのか早いのかを見極められるだろう。

河合塾のマーク式問題集は問題自体とてもいい問題が集められているため、ここで間違った問題をしっかり見直し、内容が把握できていない場合は先ほどのセミナーやリードαなどの参考書に戻りインプットをし直すという工程を繰り返すことが大切である

この問題集で間違った問題は全部理解しておくようにしよう

実戦 化学重要問題集

難関大学の過去問などのかなり難しい問題が集められている。

これは正直、かなり応用レベルの問題集になっているため、理工学部はそこまで対策はしなくてもいいだろう。

時間がかかるため、この参考書の中で重要な分野や、自分の中で勉強するべき分野を取捨選択して勉強する必要がある。

この理工学部であれば計算問題を抽出して解いたり、有機の分野は問題自体難しいところがあるため有機を徹底的にやるなど、自分で工夫して問題を抽出した方がいい。

1冊を1回解くだけでかなり時間がかかり、そこまでの余裕はあまりないと思われるので全てを解く必要はないだろう。

慶応理工学部化学のまとめ

  • 範囲は全範囲で、標準レベルの問題が大半であるため、7割以上の点を取る必要がある。
  • 60分以内に終わらせたいが計算問題が多いため、問題と解法をセットで覚えておくことで解法を思い出す時間をできるだけ少なくし、計算スピードも可能な限り上げておく。
  • 基礎の徹底が重要でるため、標準レベルまでの問題集を何周もして基礎固めを行う。

以上の対策を行うことで私大最高レベルであるが、十分に7割以上得点することが可能になる。

恐れずに日々やれることを1日1日積み重ねていけば合格には達することができるだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應理工の他の科目を確認したかったら、以下の記事から!全ての情報をまとめています。

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鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應理工は化学や物理で高得点を取れると非常に合格しやすくなります。

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