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難関大攻略に1歩前進!「フォーカスゴールド」最強の使い方

2016年11月15日 | 参考書・問題集徹底解析

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数学の問題集は世の中にたくさん存在する。

問題数を重視しているものもあれば、解説の詳しさを重視しているものもある。

ただ、優秀な参考書であっても何かしら短所が存在する。

問題数が多い問題集だと解説が雑になりがちだし、逆に1問1問丁寧に扱っていると問題数が減ってしまう。

自分にぴったりなものがなくて、どれを使えばいいか迷っている受験生も多いはずだ。

今回は、早慶を始めとする難関大入試を突破するのに最適な1冊「フォーカスゴールド」を紹介する。

なかなかゴツい参考書だが、問題数・内容ともに充実した参考書だ。

以下を読んで興味を持ったら、ぜひフォーカスゴールドを手に取ってみてほしい。

あなたの数学力を、大学入試に対応できるレベルまで必ず引き上げてくれる。

フォーカスゴールドの概要


まずは、フォーカスゴールドがどういう参考書なのか知っておこう。

購入を検討している人は特に必見だ。

予備知識

フォーカスゴールドは、啓林館から出版されている高校数学の参考書だ。

数学IA、数学IIB、数学II、数学IIIの4種類が発売されている。

価格は順に2,006円、2,263円、1,389円、2,314円(税込)。

大学入試レベルの演習を目的とした参考書だ。

価格は少々高いが、ページ数がどれも800ほどもあり、内容がとにかく豊富。

それを考えれば、一般の参考書よりも効率は良い。

なお、やや難易度が下がったバージョンで「フォーカスゼータ」というものもあり、こちらは数学IA、数学IIB、数学IIICの3種が用意されている。

フォーカスゴールドの難易度が辛く感じられたら、そちらをあたってみるのもアリだ。

フォーカスゴールドの構成

次は、フォーカスゴールドの構成を見てみよう。

問題は、大きく分けて以下の3ステップに分かれている。

  • マスター編:基本レベルから応用レベルまでの必要例題をすべて掲載しています。
  • チャレンジ編:入試の良問に触れながら,入試への対応力が身につきます。
  • 実践編:「マスター編」と「チャレンジ編」で学んだ内容をさらに深め,数学の本質をていねいに解説しています。

http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kosu/fukukyozai/a/index.html

この段階分けが、フォーカスゴールドの大きな特徴だ。

問題の解説は巻末に簡潔なものがあるし、別冊の詳しい解説もついている。

また、数学に興味を持ってもらうためのコラムも、いくつか散在している。

上で述べたように、とにかくページ数が多く、ボリューム満点だ。

IA、IIB、IIIはどれも合計1,000問(!)ほどの問題が収録されている。

フォーカスゴールドの狙い

フォーカスゴールドは何を狙った参考書なのだろうか。

端的に言えば、大学入試問題を解く実力を身につけるための参考書だ。

教科書レベルの問題は余裕で解くことができ、受験に向けて大きく進歩したいと思っている受験生を対象としている。

問題のレベルは高く、実際の入試問題が扱われていることが多い。

入試問題の中から典型的な良問を厳選し、効率よく演習できるようにしている。

啓林館のフォーカスゴールドの紹介ページを見れば、入試に徹底的に「焦点」を当てた問題集であることがわかる。

  • 入試によく出る重要例題は複数パターンを取り上げています。
  • 進学校の先生方の入試に対しての経験,知識をもとに内容を編集しました。
  • 「生徒が興味をもつ,入試に役立つ,学習する姿勢を養う」そういった様々な内容のコラムを掲載しています。

(同上)

入試問題に対応する力を養う。これがフォーカスゴールドの主眼だ。

ただ、入試のことしか考えていないわけではない。

後述の通り、数学そのものに興味を持つことができるように、各種コラムや「実践編」といったコンテンツが用意されている。

適正レベル

次に、フォーカスゴールドが対象としている層を見てみよう。

収録されている問題は、実際の大学入試問題がほとんどだ。

したがって、教科書や傍用問題集(サクシード、4STEPなど)の問題を解く力は前提とされていると考えてよい。

目安としては、センター試験の問題は苦労せずに満点近く取れることが期待される。

難易度的に考えて、どちらかというと理系にオススメの参考書だ。

文系の受験生でも、数学でしっかり得点したい、あるいは数学を得点源にしたいという人は取り組んでみるべきだ。

今の自分と照らし合わせて、フォーカスゴールドを手にして良いか考えてみよう。

フォーカスゴールドのメリット

さて、フォーカスゴールドは有名な参考書群のなかでも比較的新しいものだ。

にも関わらず、難関大学を受験する多くの人に好まれている。

ここでは、そんなフォーカスゴールドのメリットを探っていこう。

圧倒的な問題数

先述のとおり、フォーカスゴールドは圧倒的なページ数を誇っている。

もちろん、収録問題数もそれに比例して多い。

分厚ければ良いというものではないかもしれないが、様々な問題を収録しており網羅性が高いということ自体は確かな価値と言えよう。

大学受験で頻繁に登場する重要な問題は、これ1冊で一通り学習することができる。

「これ1冊で」というのがなんとも心強い。

通常の問題集だと量的に不足があり、何か新しい教材に手をつけたくなるところだ。

フォーカスゴールドの内容の豊富さは、決定的な長所といえよう。

詳しい解説

問題数が多い問題集ほど解説が雑になりやすい、といった。

フォーカスゴールドは問題数が多いのだから、解説が雑なのかな?…と思った受験生は多いと思う。

実はそうではない。フォーカスゴールドは、別冊で解答解説冊子を用意しており、どの問題に対しても詳しい解説が与えられている。

解説が詳しいというのは大切なことだ。詳しい方が内容理解は(当然)しやすい。

ただ、それだけではなく答案作成の練習にもなるのだ。

しばしば、かなり簡潔な解説しか載っていない問題集がある。

それの問題点は、自分で答案を作成するとしたらどう書けばいいのか分からないところにある。

実際の答案では、読み手に伝わりやすいように考え方を詳しく述べることが要求される。

省略された解説しかないと、「これさえ書けばいいのかな?」と勘違いしてしまう。

フォーカスゴールドでは、解説も丁寧なものに仕上がっている。

意味を理解しやすいのはもちろんのこと、答案を書く際の参考にもなるのだ。

「行間の広さ」を解消しているので、ストレスなく読むことができる。

やはり、丁寧な解説は受験生にとってありがたい。

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入試本番で役立つ「実践編」

マスター編、チャレンジ編の後に「実践編」という章がある。

前の2つとは異なり問題形式ではなく読み物になっている。

そのため、付録かなにかと勘違いして深く読み込まない人がいるが、これはあまりに勿体無い話だ。

実践編では、こういう問題はこう解くのがよい、といった抽象的な方法論を展開している。

問題を解くのと比べると、文章を読むだけというのは生産性に欠けると思うかもしれない。

しかし、入試本番で正解にアプローチできる力を養うには、この実践編は不可欠だ。

個々の問題を解いて、解法を見て納得しているだけでは、難関校の入試問題は解けない。

その解法を、いかにしてより難しい問題に利用するかがキーとなる。

実践編では、そうした解法の運用能力を鍛えることができるのだ。

やや抽象的で退屈に見えるかもしれないが、読んでいくうちに次第に内容の奥深さ、大切さに気づくに違いない。

「実践編」は、フォーカスゴールドの最大の特長である。これを活用しない手はない。

便利な「Check」マーク付き

フォーカスゴールドは問題数が非常に多いと話した。

したがって、1周するのですらかなりの時間と努力が必要となる。

これはややもすればデメリットになりかねない。

しかし、フォーカスゴールドにはそれを回避する仕組みが備わっている。

それは、例題のなかでも特に重要な問題に付されている「Check」マークだ。

多数存在する例題の中でも、「これだけは解いておくべき」という問題が一目でわかるので、時間に制約があるときや標準的な問題のみ解き進めたい時にはこれを活用するとよい。

Checkマークの問題を一通り解けば、他の難しい問題に挑戦するための土台はしっかり築くことができる。

充実したコラム

普通の受験参考書は、問題と解説以外にコンテンツがないことがほとんどである。

余計な部分を排除しているという意味では悪いことではないのだが、演習問題しか載っていないような参考書は構造がどうしても単調になってしまい、数学に十分興味を持てていない受験生からすると退屈なものになってしまう。

モチベーションが下がると、学習効率も同時に低下するものだ。

受験生にとって「興味を持てるか否か」というのは、その科目を伸ばすための重要事項である。

フォーカスゴールドには、たくさんのコラムが用意されている。

教科書から少しはみ出た発展的な話題や、大学入試て知っていると便利な小技など、受験生が「知りたい!」と思える内容が、参考書内に散りばめられている。

これは、数学に関心を抱くためにとても効果的なことだ。

内容自体も勉強になるし、何より自ら進んで参考書を読む習慣がつくのだ。

コラムがあることで、受験生は退屈しない。

生徒のことを考えた上手な工夫がなされていると言える。

フォーカスゴールドのデメリット

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量・質ともに優秀な参考書であるフォーカスゴールドだが、いくつか注意点・デメリットも存在する。

優れた題材ゆえに、雑な扱い・誤った扱いをするとその価値が大きく減ってしまうので、以下のことに注意してほしい。

手加減しない問題チョイス

入試問題の良問をチョイスしているというのがフォーカスゴールドの長所だ。

どの問題も、内容が充実している。

ただ、これは逆にいうと平易な問題がないことを意味している。

問題数が多いからといって、日々の計算練習などにフォーカスゴールドを使おうとすると大変だ。

各々の問題が少し時間がかかるので、大きな負担になりかねない。

また、学力が不十分な段階で着手するのも避けておいた方が良い。

最初からそれなりにアクセルを踏んでいる内容なので、ほとんど何も解けなくなってしまう。

フォーカスゴールドは、軽い気持ちで取り組むのには適していないというのが正直なところだ。

問題数が多く、消化しきれない

問題数の多さがフォーカスゴールドの強みだ。

初めの方でも述べたが、問題数は合計でおよそ1,000もある。

逆にいうと、モチベーションを保って取り組まないと問題を消化しきることができない。

途中で放棄してしまったら、せっかく用意されている問題が何百問も無駄になってしまうのだ。

そういう意味で、取り組む側の責任というもの存在する。

受験までの日数が少ない人は、多くの問題に挑戦できない可能性が高いだろうから、フォーカスゴールドを使うのは避けるべきであろう。

あくまで数学は受験科目のうちの1つである。

他の科目との兼ね合いもあるだろうから、数学にどれほどの時間を割けるのか、自分とよく相談してみよう。

センター試験対策には少々不向き

フォーカスゴールドは質・量ともに優れた参考書だ。

だが、センター試験対策には逆に向いていない面がある。

問題のレベルがセンター試験を超えているため、フォーカスゴールドに取り組んでもセンター試験の直接の対策にはならないことには注意が必要だ。

もちろん、内容は密接に関係しているので、間接的な対策にはなる。

ただ、センター試験対策用にフォーカスゴールドを買ってしまうと、少々後悔することになる。

国公立や私立の難関校を受験する人であれば、難易度の高い問題演習は当然必要になるので、フォーカスゴールドは有意義な問題集となるだろう。

しかし、センター試験でしか数学を用いない受験生からすると、フォーカスゴールドは解くのも大変だしセンター試験と問題形式も異なるし、…という感じで大きな成果が上がらない可能性が高いというデメリットがある。

良質な問題集だからといって誰にとっても有益とは限らない。

自分は数学をどのレベルまで勉強しなければならないのか、ここでよく確認しておこう。

そして、それに見合った参考書選びをするのが大切だ。

フォーカスゴールドを用いた勉強法

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ここまで、フォーカスゴールドの概要や長所・短所について述べてきた。

こうしたことを意識しつつ、本書を用いた勉強法について見ていこう。

受験生のパターンやレベルに応じて、幾つかのスタイルを紹介する。

日々の問題演習に

問題数の多さゆえに、フォーカスゴールドを日々の演習に用いることができる。

毎日30分~1時間程度、数学に時間を割ける人向けだ。

勉強法はいたって簡単。毎日1~3問ずつ解いていくだけだ。

毎日問題演習をするというのは、受験では大事なことである。

継続的に頭を使うことで、感覚や計算能力が鈍ってしまうのを防ぐのだ。

たとえば、何日間も英語を聞いていない状態でリスニングの試験を受けると、全然理解できずに困惑することがある。

誰しも一度は経験したことがあるだろう。

これと同じことが、数学でも起きうる。

それを防ぐためにも、日々のトレーニングは欠かさないようにしよう。

長期休暇の徹底演習に

毎日継続して取り組むのが負担になるのであれば、長期休暇に一気に進めてしまうのもアリ。

何時間かかけて、ひたすら解き進めていく。

問題を1問解くごとに丸つけと復習をするのを忘れないようにしよう。

苦手分野だけでも構わない。徹底的に勉強すれば、考え方のコツが自然と掴めるはずだ。

難関大入試をある程度解けるレベルの受験生であれば、演習問題だけで構わない。

その自信がないならば、例題から地道に進めていこう。

入試の基礎力をつけるために

これは、大学入試を意識してはいるがまだ実力不足な人向けだ。

先ほど、重要な例題にはCheckマークが付いていると述べた。これを利用しよう。

まずは、フォーカスゴールドの中のCheckマークが付いている問題のみを丁寧に解いていく。

1問ごとに丸つけをし、わからなかった箇所は必ず理解してから次に進むのだ。

Check問題はそこまで難しくないし、典型的な問題ばかりである。

これを一通り解ききれば、入試対策のための基礎力は身につくに違いない。

自分の実力アップが上がってきたと思ったら、残りの例題や演習問題に着手してみよう。

いきなり演習問題に手を出した場合と比べると、格段に解きやすくなっているはずだ。

まとめ


問題集「フォーカスゴールド」の概要や使い方等を紹介した。

内容が豊富で質も良い。いろいろな面で安心感があり、大変優秀だ。

ただ、その価値はあくまで自分が問題を解くことで初めて生じる。

買ったはいいものの全然手をつけなかったり、実力不足で到底解けなかったりしたらまさに「宝の持ち腐れ」だ。

それでは、良い問題集を買う意味がない。

逆に、相応の使い方をすれば、フォーカスゴールドはあなたの数学力を確実に大きく伸ばしてくれる。

ぜひフォーカスゴールドで、大学入試を攻略する数学力を身につけてほしい。

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