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隙の無い土台作りを!数学基礎問題精講の使い方

2019年04月28日 | 参考書・問題集徹底解析

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数学基礎問題精講という参考書は聞いたことがあるだろうか?

数学の有名な問題集の一つだ。

数学の問題集は世の中に溢れていて、どれを使えばいいから全くわからないという人も多い。

また、基礎問題精講はどのような人に適していて、ほかの参考書と比べてどんな点が良いのかという疑問を持っている人もいることだ。

そこで、今回はそんな受験生に向けて、基礎問題精講について、その特徴と正しい使い方を説明する。

基礎問題精講がどんな問題集か知りたい人、また、どの問題集を使えばいいか迷っている人は、ぜひこの記事を読んで、数学の成績をアップさせよう

数学基礎問題精講について

 

 

今回紹介する参考書は『数学基礎問題精講』である。

基礎問題精講シリーズは英語が有名かもしれないが、数学においてもとても良い問題集となっている。

この問題集がどのような問題集なのか以下で詳しく説明していく。 是非参考にしてほしい。

基礎問題精講の種類

この問題集は3つの分野で分けられ、販売されている。

基礎問題精講ⅠA基礎問題精講ⅡB基礎問題精講Ⅲである。

名前の通り、数学ⅠA、数学ⅡB、数学Ⅲで分かれている。

基礎問題精講の問題数

基礎問題精講ⅠA:例題(基礎問)135問、演習問題135問

基礎問題精講ⅡB:例題(基礎問)167問、演習問題167問

基礎問題精講Ⅲ :例題(基礎問)125問、演習問題125問

となっている。

『基礎問』とは原則習得タイプの問題集にしては、割と少なめとなっており、青チャートと比べると半分以下である。

これは項目をまとめて編集しているためである。

基礎問題精講の構成

この問題集は1題1題テーマごとに分かれている。

1つのテーマは1ページ、もしくは2ページの見開きになっており、見やすく効率よく学習できるようになっている。

1つのテーマが、『基礎問』→『精講』→『解答』→『ポイント』→『演習問題』で完結している。(『精講』にはこの問題を解くためには何が分かっていなければならないのかという点が書かれている) そのため、1つのテーマをスムーズに学習できるのだ。

基礎問題精講に掲載されている問題のレベル

基礎問題精講の問題のレベルは、センターレベル、中堅大入試レベルとなっている。

しかし、日常学習レベルの問題が少ない。 日常学習レベルの問題とは、教科書に載っているような問題である。

そのため、ある程度教科書レベルの問題を解くことができるようになってから取り組んだほうが良い。

基礎問題精講の解説

基礎問題精講の問題に対する解説には特徴がある。

例題(基礎問)に関してはとても詳しく解説が書かれている。

この部分を熟読し、理解し、繰り返して解くことが例題(基礎問)を活用するコツとなっている。

それに対して、演習問題の解説は非常に淡泊で答案だけになっている。

決して手を抜いたわけではなく、解答を読み、自力で理解するためである。(のちに使い方については説明する。)

基礎問題精講が慶早でなぜ採用されているのか

基礎問題精講は我々慶早進学塾で採用されている数学の問題集だ。

では、なぜ、我々はこの問題集を採用しているのだろうか?

その決め手となるのが、基礎問題精講の問題数とその問題の質だ。

先ほど問題数について述べた時基礎問題精講は青チャートの問題の半分以下であるといった。

青チャートなどの問題を使うと問題数が多いので、消化しきれないのだ。

基礎問題精講の問題数の方がちょうど良いのである。

また、問題の質も、チャート式は一度に簡単な問題から難しい問題まで集めすぎていて、効率的でない。

その分基礎問題精講は、問題数を絞って、難しい問題は載せていないが入試対策としては妥協していなくて、十分取り組める問題集となっているのだ

基礎問題精講を使うのに適している人

先ほど、基礎問題精講は高いレベルの大学を目指している高校1年生や高校2年生に適していると紹介したがもっと詳しく説明する。

私は高いレベルを目指している高校1年生、高校2年生にオススメすると言ったが、もちろん高校3年生、既卒生が使っても問題はない。

自分の学力、受験までの時間と相談してこの問題集を使用するかどうか決めてほしい。 以下に表を貼っておく。

◎:レイアウトが気に入れば、即購入でOK。

○:ほかに自分の用途に合った参考書や、自分が使いやすいと思った参考書があるならそちらを使うのでもよい。

△:本当に必要かどうか考えるべきである。 ×:合わないと思うので購入しなくてよい。

オススメ層は広いが、この問題集は数学が嫌いな人よりは好きな人に向いていると言える。

なぜならこの問題集は先ほども言ったように日常学習レベルを排除した問題集である。

標準的な難易度の問題が多いが、教科書や青チャートの例題のような入試によく出題される問題は少なく、今まで習ってきた基礎事項を自分なりに使って解く問題が多い。

したがって、教科書や青チャートの例題レベルはしっかりと解けるようになった人がこの問題集を使うのが良いだろう。

基礎が十分に身についていない人がこの問題集を使っても、全く解けないだろう。

是非段階を踏んで、この問題集を使うようにしてほしい。

また、基礎問題精講に載っているような問題は文系、理系に問わず、難関大学でよく出題されるような問題が多い(難関大学で出題される問題はもっと難しい)。

難関大学の数学の入試問題では、標準的な問題が出ることはほとんど無く、応用力を試すような問題がほとんどである。

その応用力を鍛えるためにも、この基礎問題精講はとても役立つ。

以上をまとめると、『数学基礎問題精講』を使ってほしい人

  • 数学が好きな人、得意な人
  • 教科書、青チャートの例題などをしっかり理解していて解くことができる人
  • 難関大学を目指している人

である。

しかし、この問題集を使おうと思っている人はなるべく早い段階(高校1年生、高校2年生)のうちに使うことをオススメする。

いくら日常学習レベルを排除したといっても、難関大学を目指している場合は、必ず解けなければならないレベルの問題が多く、高校3年生になってからこの問題集を解いているようでは、到底難関大学の入試問題に対応することはできない。

ぜひ基礎的な事項を学校の授業で習い終わったら、標準的な問題はすぐに復習し、なるべく早めにこの問題集を使っていけるとよいと思う。

基礎問題精講の使い方

基礎問題精講の使い方を説明していく。 これは使い方の例であるので、もし自分に合う使い方を見つけたのなら、そちらの使い方で構わない。

しかし、どう使っていったらよいか分からない人はぜひ参考にしてほしい。

使い方1 基礎事項がまだ完全に身についていない人の使い方

学校で習ったばかりでまだ基礎事項が完全に身についていない人に向けた使い方の紹介である。

この段階の人はぜひ参考にしてほしい。

まずは例題を繰り返す

まずは自分が習った分野の例題を繰り返し解いてみる。 例題を繰り返すことで、基本事項の確認を行うことができる。

もし分からない問題に出会ったら、基礎事項が分かっていないということなので、教科書や青チャートなどをよく読み、基礎事項を復習してほしい。

そして、できなかった問題は繰り返し解き、理解するまで解いていこう。

演習問題を時間をかけて解く

例題を理解できるようになったら、すぐに演習問題に入ってほしい。

演習問題を解くには、もちろん例題をしっかり理解していなければならない。

まずは何も見ずに演習問題をじっくり考えてみよう。 最低10分は粘ってみよう。

もし分からなかったら、「精講」を見て、問題を解くにあたってどのような点がポイントなのかを考えてみよう。

それで考えてみても、解法が思いつかなかったならば、解答を見てみよう。

先ほども言ったが、演習問題の解答は答案だけしか載っていない。

この分からなかった演習問題の答案を見たときにどうするかが重要である。

答案を読んで理解することができたなら、その演習問題を繰り返し行って、理解し、答案を再現できるようになれるまで繰り返し行おう。

答案を読んで理解できなかった場合はすぐに諦めて、その問題をほったらかしにしてはいけない。

まずは答案を読んでどのように解いていってあるのかを考えてみよう。

その際に分からない事項が出てきたら、参考書等で調べてみたり、分かる人に聞いたりして、答案を理解してみよう。

答案を理解することができたら、忘れる前にもう一度解いてみよう。

繰り返し問題を解いていこう。 繰り返し問題を解くことによって、理解も深まるし、答案を覚えることもできる。

答案を覚えることができたら、似たような問題が出題されたときに、その答案を真似すれば満点の解答を作ることができる。

是非、演習問題を大切に扱っていってほしい。

終わらせるペース

基礎問題精講は問題数が少ない問題集である。

学校の授業で単元を一通り習い終わったら1テーマごとに例題、演習問題を解く人、一気に多くのテーマの問題を解く人がいると思うが、1テーマにつき2日で理解できるように努力していこう。

あるテーマが終われば、次のテーマを学習することにもなるので、あまり時間をかけて理解するものではない。

早めに理解し、次のテーマを学習していこう。

問題集を一気に終わらせる場合は1か月を目安に理解し、終わらせられるようにしよう。

基礎問題精講は、いくら高校1年生や高校2年生であっても時間をかけるべき問題集ではない。

早め早めに終わらせて、難易度の高い問題集に取り組めるようにしていこう。

使い方2 基礎事項を理解し、標準レベルの問題はらくらく解くことができる人

入試によく出題されるような標準的な問題は解くことができ、いろいろな問題のパターンを知りたいと思っている人に向けた使い方である。

演習問題を解いてみる

このような人たちはおそらく基礎的事項はすでに理解しているであろう。

そのため、例題は解くことができ、簡単すぎると思われる。

ぜひ演習問題を解いてみてほしい。

その際に演習問題を解くにあたっても、完璧に分かりそうな演習問題は解く必要はない。

しかし、少しでも気になった問題、分からなそうな問題、記述的な言い回しが分からなそうな問題はぜひ解いてみてほしい。

そして、答案を理解し、完全に真似できるようになるまで繰り返してみてほしい。

そうすることで理解も深まるし、似たような問題が出題されたときに、容易に対応することができる。

終わらせるペース

基礎的事項を理解できている人は基礎問題精講に掲載されている演習問題を理解できたら、すぐにレベルの高い問題集に取り組んでいってほしい。

この問題集に1か月もかけてはいけない。 1、2週間以内には終わらせられるようにしていこう。

問題を選んで解くため、早い人は3日くらいで終わらせることもできるだろう。

早め早めに取り組んでいってほしい。

まとめ

以上で『数学基礎問題精講』についての説明を行ってきた。

難関大学を狙うためにも早め早めに取り組んでいってほしい。

また、数学において分からない問題を繰り返し学習するというのはとても重要である。

過去の先輩たちもこのように言っている。

一冊の問題集を決めたら全ての問題を解いて行き、解答を覚える。

そして、解答をあたかも、予備校の教師のように自ら解説して見る。

このとき図なども書くと効果的。すると、違う問題を解くときでも解説を聞いているような気分で問題を解けるようになる。 (順天堂大学 1年生 男性) 高3では、塾で配られた参考書をひたすらやっていて、それ以外に参考書は使わず徹底的に丸暗記するほどやりこみました。

他は授業などで配られた資料しかやらなかったです。

この際参考書選びは重要で、しっかりと全てを網羅していて、自分のレベルにあったものでなければなりません。

(東京医科歯科大学 3年生 男性)

是非、完璧にできるようになるつもりで頑張っていってほしい。

基礎問題精講は早めに終わらせて、すぐにもっと難易度の高い問題集を使っていこう。

それができれば、第一志望校に合格できる可能性はとても近づく。

皆が志望校に合格することを祈っている。

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