【名古屋大学英語】名大英語の2次試験の難易度と対策完全ガイド|2025年度入試対応
2025年06月07日 | 名古屋大学

名古屋大学は旧帝大と呼ばれる難関国公立大学の一つである。特に東海圏在住の方の多くが名大を志望しているのではないだろうか?
本記事では、名古屋大学を志望する受験生、高校生、既卒生に向けて、英語の入試対策を徹底解説する。
名古屋大学の英語試験は、法学部以外では二次試験重視の配点となっており、確実な対策が合格への鍵となる。オーソドックスな記述問題が中心でありながら、旧帝大レベルの高い英語力が要求される試験である。

慶早進学塾では名大に多くの合格者を輩出しています。そのエッセンスをどこよりも詳しく解説しているのでご覧ください!
とりわけ学部で次席だった子の合格体験記も公開しています!

他にも名大合格者出てます!
名古屋大学英語入試の基本情報
では名大英語の話に移っていこう。
まずは名大英語の基本情報を確認していこう。
試験概要
名古屋大学の英語試験は105分で実施され、大問4題すべてが記述式となっている。試験範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲから出題される。他の旧帝大と比較して特徴的なのは、東京大学や京都大学のような独特な問題形式ではなく、一般的な国公立大学の問題を高度化した形で出題される点である。
学部別配点・英語の得点比率
文系学部
学部 | 共通テスト | 2次試験 | 英語配点 | 英語比率 |
---|---|---|---|---|
文学部 | 950点 | 1200点 | 300点 | 14.0% |
教育学部 | 950点 | 1800点 | 600点 | 21.8% |
法学部 | 950点 | 600点 | 300点 | 19.4% |
経済学部 | 950点 | 1500点 | 500点 | 20.4% |
情報学部
学科 | 共通テスト | 2次試験 | 英語配点 | 英語比率 |
---|---|---|---|---|
自然情報学科 | 950点 | 1100点 | 300点 | 14.6% |
人間・社会情報学科 | 950点 | 1100点 | 500点 | 24.4% |
コンピュータ科学科 | 950点 | 1300点 | 300点 | 13.3% |
理系学部
学部 | 共通テスト | 2次試験 | 英語配点 | 英語比率 |
---|---|---|---|---|
理学部 | 900点 | 1500点 | 300点 | 12.5% |
医学部医学科 | 950点 | 1800点 | 300点 | 10.9% |
医学部保健学科 | 950点 | 1650点 | 300点 | 11.5% |
工学部 | 635点 | 1300点 | 300点 | 15.5% |
農学部 | 950点 | 1550点 | 300点 | 12.0% |
特に注目すべきは、教育学部と情報学部人間・社会情報学科で英語の配点が高く設定されている点である。これらの学部では英語で高得点を取ることが合格に直結するため、より重点的な対策が必要となる。一方、理系学部では英語の比率は相対的に低いものの、全体のバランスを考えると確実な得点源として機能させることが重要である。
2025年度入試の主要変更点
2025年度から共通テストに「情報Ⅰ」が必須科目として追加される。配点は工学部のみ35点、その他の学部はすべて50点である。地歴公民では科目構成が大幅に変更となり、「地理総合/歴史総合/公共」の選択は不可となっている。これは他の旧帝大と同様の指定である。
大問別出題傾向と求められる能力
それでは名大英語を大問別に確認していこう。
大問1・2:長文読解問題の詳細分析
名古屋大学の長文読解問題は、大問1と2で合計1200~1600語程度の英文が出題される。これは標準的な国公立大学の1.5倍程度の分量であり、速読力と精読力の両方が高いレベルで要求される。文章の内容は人文・社会科学系と自然科学系からバランスよく出題され、特に心理学研究、言語学論文、環境科学、技術革新に関するテーマが頻出である。
設問構成では英文和訳が各大問2~3問、内容説明問題が1~2問、空所補充・文補充問題が1~2問出題される。英文和訳では一文20~30語程度の比較的長い文が選ばれ、構文の複雑さよりも基本的な語彙の正確な理解と文脈把握が重視される傾向にある。京都大学ほど構文解析に特化した問題ではなく、標準的な大学受験レベルの語彙力で対応可能である。重要なのは基本語彙の完全習得と、前後の文脈から語句の意味を推測する能力である。
内容説明問題では50~80字程度での記述が求められ、単純な内容理解ではなく、筆者の主張や論理展開を正確に把握し、簡潔にまとめる能力が試される。特に因果関係や対比関係を明確に示す必要があり、論理的思考力と日本語表現力の両方が重要である。
空所補充問題は単語レベルと文レベルの両方が出題される。単語補充では前後の文脈や文法的知識から適切な語を推測する力が、文補充では段落全体の論理構造を把握し、適切な位置に文を配置する力が求められる。文補充問題は多くの受験生が苦手とする分野であり、十分な演習が必要である。

文の空所補充を苦手と感じる受験生は多いでしょうね。全体的に正確な英文の理解が求められる印象です。
大問3:会話文問題の特徴と対策
大問3の会話文問題は400~600語程度で、主に大学での学術的な議論を扱った内容が中心となる。教授と学生、学生同士の議論形式で、専門的な内容について意見交換する場面が多く設定される。一般的な日常会話ではなく、アカデミックな討論における論理的な応答が重視される。
設問は空所補充が中心で、対話の流れに適した表現を選択する問題が出題される。ここで求められるのは、話者の意図を正確に読み取り、論理的な文脈に沿った応答を選ぶ能力である。同意・反対・質問・提案などの機能別表現の知識とともに、議論の展開パターンを理解することが重要である。
この大問は他の3つと比較して得点しやすく、確実に高得点を狙うべき分野である。ただし、学術的な語彙や表現が含まれるため、基本的な会話表現だけでなく、フォーマルな議論で使われる表現も習得しておく必要がある。
大問4:自由英作文問題の詳細分析
大問4は自由英作文のみの出題となっており、名古屋大学英語の最大の難所である。近年の傾向として、従来出題されていた和文英訳は姿を消し、完全に自由英作文に特化した形となっている。この変化は2020年代前半から明確になり、受験生は自由英作文対策に重点を置く必要がある。
出題形式は主に2つのパターンに分かれる。第一は図表・グラフの描写問題で、与えられたデータから読み取れる傾向や変化を30~50語で説明する形式である。2023年度では血液ドナーの年齢別変化に関するグラフ分析、2024年度ではミューラー・リヤー錯視図形の説明が出題された。第二は抽象的概念の説明問題で、心理学や認知科学の現象について英語で解説する能力が求められる。
2024年度の出題では、視覚的錯覚現象の説明と、それが知覚・認知に与える影響について論じる問題が出された。このように、単純なデータ描写を超えて、科学的・学術的な概念を英語で表現する高度な能力が要求される傾向にある。語数制限は30~50語程度と比較的短いため、簡潔で正確な表現力が不可欠である。
設問は通常2問構成で、それぞれ独立したテーマについて英語で記述する。問題文は英語で与えられ、図表やグラフも含まれることが多い。受験生は限られた語数の中で、論理的で分かりやすい説明を英語で構築する必要がある。データの変化を表す動詞(increase, decrease, fluctuate, remain stableなど)、程度を示す副詞(dramatically, gradually, significantlyなど)、比較・対比表現(compared to, in contrast to, whereasなど)の正確な使い分けが高得点の鍵となる。

ここの設問は練習すればするほど高得点を見込める大問です。正確に読み取る力と端的に表現する力を早い段階から磨きましょう。
合格に必要な能力レベル
語彙力の要求水準
名古屋大学の英語で安定して高得点を取るためには、5000~6000語レベルの語彙力があれば十分である。これはシステム英単語を完全習得すれば到達できるレベルであり、東京大学や京都大学と比較すると語彙の要求水準は標準的である。極端に難解な語彙が頻出するわけではなく、基本的な大学受験レベルの語彙を確実に習得することが重要である。
ただし、多義語の理解は重要で、基本語の派生的意味や文脈での使い分けを正確に把握する必要がある。また、接頭辞・接尾辞による語彙推測能力も有効である。未知の語彙に遭遇した際、語根や文脈から大まかな意味を推測できる力があれば、完璧でない語彙力を十分カバーできる。

何冊も単語帳を学習するよりもシス単レベルの教材を隅々まで学習するのがいいですね。シス単のやり方を含めておすすめの記事を載せてあるので確認してください。
文法・構文解析力の要求水準
名古屋大学では文法の4択問題は出題されないが、読解と英作文において高度な文法・構文知識が要求される。特に重要なのは関係詞の複雑な用法、仮定法の応用、比較構文の変形、強調・倒置構文の理解である。
英文和訳では一文が40~50語に及ぶ複雑な構造の文が出題されることがあり、主語と動詞の特定、修飾関係の把握、省略・挿入の処理など、正確な構文解析能力が不可欠である。しかし、京都大学ほど構文に特化した出題ではないため、標準的な構文解析ができれば対応可能である。

それでもポレポレくらいまではやっておきたいと感じます。ポレポレを余裕で解釈できるようになれば十分でしょう。記事も載せておきますね。
読解スピードと精読力
105分で大問4題を解くには、効率的な読解が必要である。長文2題で計1400語程度を25分ずつで処理する必要があり、1分間に約30語のペースで読み進めながら、同時に設問に答える必要がある。これは相当に高い読解スピードであり、普段から時間を意識した訓練が不可欠である。
しかし、単なる速読ではなく、設問に答えるための精読も同時に求められる。特に英文和訳や内容説明問題では、一語一語の正確な理解が必要であり、スピードと精度のバランスが重要である。
記述力・答案作成能力
名古屋大学の英語はすべて記述式であるため、部分点を意識した答案作成技術が合否を分ける。英文和訳では自然な日本語で表現しつつ、原文の意味を正確に伝える必要がある。直訳調を避け、日本語として読みやすい文章にする技術が重要である。
内容説明問題では制限字数内で要点を整理し、論理的な文章を構成する能力が求められる。結論から述べる、具体例を挙げる、因果関係を明確にするなど、説得力のある記述技術を身につける必要がある。
英作文では文法的に正確であることはもちろん、自然で適切な英語表現を使用する能力が求められる。特に自由英作文では、図表データや抽象的概念を読み手に分かりやすく伝える論理的な構成力と、限られた語数内で要点を整理する簡潔性が重要である。

やっておきたい700、キムたち国立リーディングあたりが一つの目安でしょうか。少し古めですが、キムタツ国立リーディングすごくおすすめです。最近はルールズやポラリスなどもありますが、何選んでもいいので、レベルを順番に上げながら消化しましょう。
名大英語の目標得点と合格ライン
それでは現実的な目標得点や合格ラインについても確認していこう。
学部別目標得点
名古屋大学の英語で合格を確実にするためには、全体で55~70%の得点率が現実的な目標となる。300点満点の場合、165~210点が目標範囲である。学部別では、英語の配点が高い教育学部や情報学部人間・社会情報学科では65%以上(195点以上)、理系学部では55~60%程度(165~180点)が目安となる。
あくまでも一例にすぎないが、大問別の目標得点では、長文読解2題で計35~40点(60~70%程度)、会話文で15~18点(75~90%程度)、自由英作文で15~20点(50~65%程度)の配分が現実的である。
特に会話文は得点源として確実に高得点を狙い、自由英作文ではミスを起こさず得点を積み重ねて必要得点を確保する戦略が有効である。

自由英作文少々抑えめにしたのは一番採点が読めないからです。でも分野的に練習重ねればできるようになるのは間違いないので、実際にはここで高得点取るつもりで学習しましょう。
偏差値別到達目標
河合塾の全統記述模試での偏差値65以上を安定して取れる受験生であれば、本番でも合格に必要な得点が期待できる。
名古屋大学の英語は記述式であるため、模試の偏差値と本番の得点には差が生じることがある。普段から記述式の問題に慣れ、部分点を意識した答案作成を心がけることが重要である。また、共通テストで高得点を確保することで、二次試験の英語での必要得点を下げることも戦略として有効である。

河合塾の全統記述模試の英語で偏差値65以上を常に取れるようにすることが一つの大きな目標かなと思います。特に後半の長文が難しいので、そこで40/60点ほど取れるようになってきていれば上々ですね。
名大英語のおすすめ参考書
あくまでも一例だが、おすすめの参考書を掲載している。
ここに書かれているものを使う必要はないが、レベル感の参考にしてもらえたら幸いだ。
基礎段階(偏差値50未満)
この段階では語彙と文法の基盤を確実に築くことが最優先である。「システム英単語Basic」から「システム英単語」への移行で語彙力を固め、「スクランブル」で文法の基礎を完成させる。読解の導入として「肘井学の読解のための英文法」で構文理解の基礎を学び、「英語長文ハイパートレーニングレベル1」で基本的な読解パターンに慣れることが重要である。

この段階でどれだけ基礎がためしているかが大事です。各教材の記事も確認してください。
標準段階(偏差値50~60)
語彙力をさらに向上させるため「システム英単語」の完全習得を目指し、読解力強化のため「英語長文ハイパートレーニングレベル2」および「やっておきたい英語長文300」に取り組む。
この段階で重要なのは、単語や文法の知識を読解に応用する力を養うことである。
また、自由英作文の基礎として「ドラゴンイングリッシュ基本英文100」で基本構文の暗記を進め、簡単な図表描写の練習を開始する。
応用段階(偏差値60~70)
名古屋大学レベルの実力完成を目指し、「やっておきたい英語長文500」や「キムタツ国立大学リーディング」で高度な読解力を養成する。
自由英作文対策として「英作文ハイパートレーニング自由英作文編」に取り組み、図表描写や抽象概念の説明技術を習得する。この段階から名古屋大学の過去問に取り組み、出題傾向に慣れることが重要である。
完成段階(偏差値70以上)
実戦力の養成に重点を置き、名古屋大学の過去問10年分以上に取り組む。この段階ではシステム英単語レベルの語彙で十分であり、新たな語彙習得よりも既習語彙の確実な定着と活用に重点を置く。
自由英作文対策として「英作文ハイパートレーニング自由英作文編」で図表描写や概念説明の技術を習得する。時間内に正確な答案を作成する技術の向上が最重要課題である。

英作文参考書提示してますが、正直例文覚えたらあとは添削指導を受けるのがいいです。そういう面も慶早進学塾は整っているので受講をぜひご検討いただけたらと思います。
構文解釈強化
英文解釈に不安がある場合は「ポレポレ英文読解プロセス50」で構文解析力を強化する。ただし、名古屋大学では極端に複雑な構文は出題されないため、ここまでの構文解析ができれば十分である。
これらの参考書を段階的に進めることで、名古屋大学英語に必要な総合的な英語力を身につけることができる。重要なのは各段階での完全習得を重視し、次の段階に急ぎすぎないことである。また、常に過去問との関連を意識し、実際の入試で得点に結びつく学習を心がけることが合格への近道となる。
時間配分と解答戦略
名古屋大学英語の105分という制限時間は、分量を考えると決して余裕があるとは言えない。効果的な時間配分として、大問1・2の長文にそれぞれ25分、大問3の会話文に15分、大問4の英作文に30分、見直しに10分を配分することを推奨する。
長文読解では設問を先読みしてから本文に取り組むことで、必要な情報を効率的に収集できる。特に英文和訳の該当箇所を事前に把握しておくことで、読解中に注意深く分析できる。会話文は比較的易しいため、ここで時間を節約し、英作文に十分な時間を確保することが重要である。
英作文では和文英訳に20分、自由英作文に10分の配分が理想的である。和文英訳では日本語の分析に時間をかけ、適切な英語表現を選択することが高得点につながる。自由英作文では構成を事前に検討し、論理的な文章を短時間で作成する技術が必要である。
頻出分野と対策
名古屋大学英語では心理学・社会学の研究論文、科学技術・環境問題、言語学・文化論、経済・政治に関する論説が頻出テーマとなっている。これらの分野の背景知識を身につけることで、内容理解が大幅に向上する。
文法面では関係詞の複雑な用法、仮定法・条件文の応用、比較構文の変形、強調・倒置構文が重要である。これらの構文は英文和訳で頻出するため、正確な理解が不可欠である。
英作文では因果関係、変化の表現、比較表現の定型パターンを習得することで、自由英作文での表現力が向上する。特にグラフ描写に必要な語彙と表現は重点的に学習する必要がある。

単独の文法問題は出ないですが、和訳や英作文などにやはり関わってくるので、学習の初期段階で丁寧に学習をすることが好ましいです。
模試活用法と年間学習計画
全統記述模試での目標点
全統記述模試(200点満点)では、高3春に100点前後(偏差値55前後)、高3夏に120点前後(偏差値60弱)、高3秋に140点前後(偏差値65前後)を目標とする。名大オープンでは高3夏150点/300点(50%)、高3秋180点/300点(60%)、直前期200点/300点(65%強)が現実的な目安となる。
これらの目標は、実際の合格者データに基づいた現実的な数値である。極端に高い得点を目指すよりも、安定して6割程度を確保できる実力を養成することが重要である。
年間を通じて、基礎段階(高2~高3春)では語彙・文法の基盤作り、標準段階(高3春~夏)では読解力の向上、応用段階(高3夏~秋)では記述力の完成、完成段階(高3秋~入試直前)では実戦力の養成に重点を置く。
各段階で重要なのは完全習得を重視し、表面的な理解で次に進まないことである。特に語彙と基本文法は名古屋大学英語の土台となるため、妥協せずに完璧に仕上げることが重要である。
直前期の総仕上げ
入試直前期には過去問演習を中心とした実戦練習に集中する。12月から1月にかけて名古屋大学の過去問に取り組み、出題パターンと時間配分に慣れることが重要である。
同時に、神戸大学や大阪大学など類似レベルの大学の過去問も活用し、様々な問題形式に対応できる応用力を養う。
2月の直前期には週3回のペースで過去問演習を継続し、本番と同じ時間帯での学習により生活リズムを調整する。また、重要表現や構文の最終確認を行い、ケアレスミス防止策を再確認することで、本番での実力発揮につなげる。
名古屋大学の英語は正しい対策を積めば必ず攻略できる試験である。オーソドックスな出題形式であるため、基礎力を着実に積み上げ、記述問題への対応力を高めることで、確実な合格を掴むことができる。重要なのは参考書を完了させることではなく、実際の入試問題で合格点を確保することである。常にこの目標を意識しながら、計画的な学習を進めることが成功の鍵となる。
名大英語のまとめ
名古屋大学の英語は、旧帝大レベルの高い英語力を要求する一方で、オーソドックスな記述問題が中心となっている試験である。本記事で解説した内容を踏まえ、合格に向けた重要なポイントを最後にまとめておく。
名古屋大学英語攻略の3つの柱
第一の柱:基礎力の徹底 システム英単語レベルの語彙5000~6000語と基本文法を完璧に習得することが全ての土台となる。名古屋大学では極端に難しい語彙は出題されないため、基本語彙の確実な定着が重要である。特に多義語の理解と接頭辞・接尾辞による語彙推測力は、長文読解での得点を大きく左右する。
第二の柱:記述力の向上 全問記述式であるため、部分点を確実に獲得する答案作成技術が合否を分ける。英文和訳では自然な日本語表現、内容説明では論理的な文章構成、英作文では文法的正確性と適切な語彙選択が求められる。普段から時間を意識した記述練習を積むことが重要である。
第三の柱:時間管理の徹底 105分で大問4題を解く時間配分(長文各25分、会話文15分、英作文30分、見直し10分)を体に染み込ませることが必要である。特に会話文で確実に得点し、英作文に十分な時間を確保する戦略が効果的である。
学部別対策の重要性
教育学部(600点・21.8%)と情報学部人間・社会情報学科(500点・24.4%)では英語の配点が高く、75%以上の得点率が必要である。一方、理系学部では65%程度が目安となるが、全体のバランスを考えると確実な得点源として機能させることが重要である。
段階別学習の徹底
基礎段階では語彙・文法の完全習得、標準段階では読解力の向上、応用段階では記述力の完成、完成段階では実戦力の養成と、各段階での完全習得を重視することが成功への近道である。特に基礎段階での妥協は後々大きな失点につながるため、確実に固めることが肝要である。
入試への最終メッセージ
共通テスト「情報Ⅰ」の必須化など入試制度の変更があるものの、名古屋大学英語の本質的な対策は変わらない。正統派の記述問題に対して、基礎力と記述力、時間管理を三本柱として対策を進めることで、確実な合格を掴むことができる。
名古屋大学は「自由闊達」な学風のもと、世界最高峰の研究環境を提供する大学である。その門戸をくぐるために必要な英語力を、本記事で示した方法論に従って着実に身につけ、栄光ある合格を勝ち取ってほしい。努力は必ず報われる。最後まで諦めることなく、計画的な学習を継続することが成功への鍵となる。

いかがだったでしょうか?名大英語に必要なこと全て盛り込んで解説しました。
慶早進学塾では無料受験相談を実施しています。実際に名大合格者輩出しているプロが適切な助言をお送りしますのでぜひご活用ください!
慶早進学塾の無料受験相談
- 勉強しているけれど、なかなか結果がでない
- 勉強したいけれど、何からやればいいか分からない
- 近くに良い塾や予備校がない
- 近くに頼れる先生がいない
そんな悩みを抱えている人はいませんか?
各校舎(大阪校、岐阜校、大垣校)かテレビ電話にて、無料で受験・勉強相談を実施しています。
無料相談では
以下の悩みを解決できます
1.勉強法
何を勉強すればいいかで悩むことがなくなります。
2. 勉強量
勉強へのモチベーションが上がるため、勉強量が増えます。
3.専用のカリキュラム
志望校対策で必要な対策をあなただけのカリキュラムで行うことができます。
もしあなたが勉強の悩みを解決したいなら、ぜひ以下のボタンからお問い合わせください。