【高得点勝負】慶應義塾大学薬学部の数学の傾向と対策
2021年05月06日 | 慶應義塾大学
この記事では、私立大学の薬学部の中ではおそらく最難関となっている、慶應義塾大学薬学部の数学ついて解説していこうと思う。
受験科目は英語、数学、化学と固定になっている。
一般的な大学であると受験科目の中に物理や生物が選択肢として入ってくるところであるが、慶応の薬学部はこの3科目で固定となっている。
もちろん数学も受験科目として入っている中で、数学で得点することができないと合格するのはかなり厳しくなってしまうという側面がある。
その中で慶應の薬学部に合格するためには、数学をどのように攻略していけばよいのかというところを詳細に解説していく。
慶応の薬学部への受験を考えている人はぜひこの記事を読んでいただいて、合格点まで得点を伸ばして欲しい。
慶應薬学部数学の基本情報
まずは慶応義塾大学薬学部の数学の基本情報について確認していこう。
配点
英語100点、数学100点、化学150点
以上3教科の350点満点の出題となっている。
化学が150点となっていて、最重要の科目となってくるのは間違いないだろう。
しかし薬学部を受験する上で、数学の対策も非常になってくるため、この記事を通して傾向と対策についてしっかりと理解してもらいたい。
出題形式
大問は毎年3問となっている。
大問1が小問集合となっていて、およそ(1)〜(7)までのそこそこ分量のある出題となっている。
大問2、大問3が何らかのテーマにおける一般的な問題となっている。
制限時間は80分となっていて、時間制約が非常に厳しく設定されている。
また、全ての問題が途中の過程を無視して答えだけを記述する形式となっているのも、薬学部の数学の特徴の一つだろう。
出題範囲
出題範囲はⅠA、ⅡBのみとなっている。
数Ⅲが出題範囲に含まれないというのも薬学部の数学の特徴の一つである。
慶應薬学部数学の特徴
具体的に薬学部の数学の問題の特徴について確認していこう。
制限時間が短い
薬学部の数学はとにかく時間との勝負になってくるだろう。
まず小問が7問出題され、難易度的にはそれほど難しいというわけではないのだが、少し頭を使うような問題や、計算量が多めの問題などのそこそこボリュームのある出題となっている。
そしてその後大問2つをとかなければいけないということを考えると、80分というのは非常に厳しい制限時間となってくる。
以上が慶應薬学部の最大の特徴となってくるだろう。
問題量、計算量が多い
制限時間に対して問題量、計算量が非常に多くなっている。
そのため、基本問題、標準問題をどれだけテキパキ解くことができるのかというところが重要になってくる。
難しい問題はほぼ出ない
問題量、計算量が多いという特徴がある一方で、難しい問題はほとんど出ないというのも特徴の一つである。
前述した通り、私立大学の薬学部の中で慶応の薬学部というのは最難関であるのにも関わらず、難問と言われるような難しい問題は一問も出ないのである。
それに加え出題範囲もⅠA、ⅡBのみで数Ⅲが出題されない。
ではⅠA、ⅡBの範囲の中で難易度の高い出題がされるかというとそういったわけでもなく、他の学部である慶応経済の方がよほど難しい出題がされている。
以上のことから薬学部の中で最難関の私立大学であるということでそれほど構える必要はなく、文系数学の範囲内で頻出問題を確実に押さえておけば十分高得点が狙える科目となっている。
高得点勝負
難しい問題がでないということから、間違いなく高得点勝負になってくる。
この薬学部の数学のレベルで手も足もでないというような状況だと、正直かなり実力不足だろう。
数学でどれだけ取りこぼしがなく得点できるかが、慶応薬学部に合格する上でかなり重要なポイントとなってくるだろう。
これらのことを考えると最低でも6割、できれば7割以上はコンスタントにとることができる実力を身につけておいてほしい。
難易度的には9割、満点をとることも不可能ではないため、高得点勝負になるのは間違いないだろう。
総じて慶應の薬学部の数学の難易度は高くない。
計算力をしっかり身に付けるようにしよう!
慶應薬学部数学の対策
上記に示した通り、問題量、計算量が多く時間的に厳しい出題になっている。
その代わり、範囲がⅠA、ⅡBのみで、その中でも難しい問題がほとんど出ないということを考えると、どうしても高得点勝負になってくる。
もちろん計算ミスなどが原因で、問題の難易度の割には平均点が下がったりする場合はあるものの、数学で失点を重ねてしまうと、相対的に難易度の高い英語や化学で高得点を取らないと合格できなくなってしまう。
そのため、数学の失点をなるべく避けるというのはまず考えるところだろう。
その中で、数学で8割、9割以上の点数を取ることができれば、合格最低点から考えてもかなり合格に近づくことができるだろう。
こういったことから、薬学部は数学次第でかなり有利な状況に持っていくことができる。
計算力さえあれば、高得点をとることもそれほど難しくはないため、とにかく基本問題、標準問題を確実に押さえておいてほしい。
では、具体的にどういった対策をしていけばよいのかというのを詳細に説明していこうと思う。
基本を徹底的に
共通テストレベルの問題は問題を見た瞬間に手を止めることなく、瞬時に解くことができるレベルまで、徹底的に基礎的な学習をしておこう。
具体的には、高1、高2の段階から難関大を目指す人は、4STEPやサクシードといった教科書、傍用問題集を進めていってほしい。
受験勉強の初期の場合は後から紹介する基礎問題精講であったり、チャートやフォーカスゴールドの例題下の練習問題のレベル問題は、瞬時に解くことができる状態まで何度も繰り返し反復して進めてほしい。
共通テスト演習
マーク型の問題が出題されるわけではなく、答えを記述するという形式ではあるものの、途中計算は得点に含まれない。
そのため、共通テストであまり得点することができない人は薬学部の数学もほとんど解くことができないだろう。
共通テストの出題範囲もⅠA・ⅡBのみであるため、共通テストの演習である程度時間に余裕を持って解答することができれば、そのまま薬学部の数学にも対応することができる。
そういったところから、共通テスト演習は薬学部の数学を対策する上で有効な対策方法だと言えるだろう。
計算力の強化
上記の対策に加えて、頃から計算の工夫をすること、手を使って計算することで、瞬時に解くということだけでなく、計算力の強化もできるようにしよう。
計算力があるかないかで薬学部の数学の点数が大きく変わってくる印象があるため、この部分は非常に重要となってくる。
文系数学頻出問題を攻略しておく
薬学部と言われると理系のイメージが強い人が多いかもしれない。
しかし、出題範囲はⅠA・ⅡBのみであるため、出題の内容は基本的に文系数学となっている。
そのため、文系数学の頻出の問題を一通り攻略しておいてほしい。
ここまで対策を進めておけば、本番でも動じることなく問題に対応することができるだろう。
慶應薬学部数学対策のおすすめ参考書
では慶應薬学部の数学対策でオススメの参考書を紹介しよう。
薬学部の数学は1A2Bが範囲なので、基本的に文系数学と同様の対策を行えばそれで大丈夫だ。
基礎問題精講
この参考書は共通テストレベルのⅠA・ⅡBの重要な問題を一通り網羅している参考書である。
そのため、例題と演習問題を内容を正しく理解した上で瞬時に解くことができるようになるまで、何度も繰り返し反復するようにしてほしい。
基礎問題精講や教科書傍用問題集は基本中の基本となるため、このレベルの問題が解けていないようでは正直合格することは難しいだろう。
そのため、こういった参考書を用いて基礎学力を徹底的に強化するようにして欲しい。
文系の数学実戦力向上編
基礎問題精講を終わらせた上で、ぜひやったもらいたい参考書がこの文系の数学実践力向上編である。
薬学部の数学を受験する人にとってはドンピシャな参考書になっている。
例題と練習問題でトータル200問ほどあるのだが、丁寧に内容を理解しながら演習を進め何度も反復することで、薬学部の数学にも非常に対応しやすくなるだろう。
このレベルまでは最低限抑えておいて欲しいレベルになっている。
余裕がある人は標準問題精講や、チャートやフォーカスゴールドの章末問題にも取り組んでもらえると良いだろう。
しかし、薬学部の数学に関しては、とにかく基本に忠実に進めていくことが重要であるため、難問ばかり対策をして基本が疎かになるということはないようにしてほしい。
文系の数学実戦力向上編はまじで神書で、これが完璧なら薬学部の数学は大丈夫でしょう。
慶應薬学部の数学を実際に本番で解いた子の声
過去に慶應の薬学部に慶早進学塾から合格者を1名輩出しているのだが、その昔の生徒のことを参考までに記載しておこう。
その生徒は、(当時)センター試験の数学で常に9割以上安定して得点することができていた。その甲斐もあって、実際に慶應薬学部の数学の過去問を解いても、大きく失敗することはなかったし、また本番でも8割程度の得点を取ることができていた。
数学で特別難しい対策をさせたわけではないものの、基本に忠実な学習をしていれば、これだけの成果を残すことができるということだ。
慶應薬学部数学のまとめ
以上が慶應義塾大学薬学部の数学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?
大きな特徴として、問題の量や計算量が多いのに対し、制限時間が短く設定されている。
一方で問題の難易度はそれほど難しくなく、出題範囲もⅠA・ⅡBのみであるということから、間違いなく高得点勝負となってくるだろう。
数学で高得点をとることができると、合格最低点から逆算して考えた時に、圧倒的に合格率が高まってくる。
そのため、基本問題を確実に解くことができるような対策をしてほしい。
薬学部の他の教科に関しては以下から確認してほしい!
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