大学受験で自宅浪人はどう?宅浪のメリット、デメリットと体験談を語る
2021年01月07日 | 浪人生活
浪人の中でも毎年よく聞かれるのが、自宅浪人、すなわち宅浪に関してである。
私自身、二年間浪人を経験していたのだが、一年目は完全な自宅浪人だった。自宅浪人時の成績は偏差値60くらいから73,74くらいまで伸ばすことができたが、実際受験した大学(早慶以上の大学)は全滅という結果だった。
こちらがその当時の模試の成績表である。
一方で、二年目の浪人は東進に通い特定の授業だけ受講し他の科目の勉強は自分で進めるというように、一般的な予備校に通ってがっつり勉強するというよりは宅浪の延長線上のような形で受験生活を送っていた。このように一年目は宅浪、二年目も完全な宅浪というわけではないがそれに近い形で生活を送っていたため、宅浪について思うことは色々ある。
今回はその経験を踏まえて実際のところ宅浪はどうなのかを熱く語っていこうと思う。
宅浪を考えている人や実際に宅浪をしている人にこの記事の内容をぜひ参考にしてほしい。
自宅浪人、宅浪とは
大学受験以外の分野でも言えるかもしれないが、予備校に席を置かず自分で勉強していく、基本的に自宅で勉強を進めていく人のことを自宅浪人、宅浪という。
宅浪の人でも家の外に出て勉強している人は多くいるため、自分一人で勉強していく人のことを宅浪と呼ぶのが本来の定義なのではないかと感じている。
なぜ自宅浪人、宅浪を選ぼうとするのか?
毎年多くの人が一年間の受験生活に宅浪を選ぼうとする。その理由は果たしてどこにあるのだろうか?
費用
なぜ宅浪するのか?聞いた時に毎回皆が最初に答えるのが、費用面に関する話である。
宅浪は予備校に通わず、誰かに教えてもらうということもないため、費用が模試代、参考書代しかかからない。そのため、費用が圧倒的に安くなるというのが宅浪を選ぶ際の一番最初にくる理由になるだろう。
しかしこれは一番の理由ではなく、最初に思い浮かぶ建前の理由であって、宅浪を選ぶ人は費用を抑えるということよりもこれから説明する以下二つの理由が主であると考えている。
理論的には無敵
どういうことかというと、一年間自分が立てた計画のもと勉強を進めていく、授業を受けるよりも自分で勉強を進める方がペースは早いというようなことをいろいろ考えた結果、理論的には宅浪が最強だという結論になる。
記事を読んでいる人の中にもこういった理由で宅浪を選んだ人は多いのではないだろうか。
自分ならできるというプライド(慢心)
私も浪人生の頃こういった考えは間違いなくあった。
宅浪を選ぶ人には自分で勉強したい、自分ならできるというような考えや、自分で頑張りたい、誰かに教わるくらいなら自分の力で勉強したいと思っている人、そして自分はそれだけの力があると思い込んでいる人が多くいるだろう。また、誰かに教わりたくないという気持ちがあり、宅浪を選んでドツボにハマるというようなケースは少なくない。
ここまでの記事を読んで宅浪している人や宅浪を考えている人はいかがだろうか?
宅浪を選ぶ際に本当に費用面だけで選んでいる人に関しては良いだろう。しかし、費用面を建前にして上記下二つの理由に当てはまっている人はその時点でかなり危険信号だということをこのタイミングで伝えておきたい。
宅浪を選ぶというのは結局本人のプライドの表れなんだよね。
自宅浪人、宅浪のメリット
ではここで宅浪のメリットとデメリットを順番に確認していこう。
費用がほとんどかからない
宅浪でかかる費用といえば参考書代、模試代、受験費用くらいである。(喫茶店などで勉強する場合はそこでお金がかかってくる)予備校に一年間通して通っている人と比較すると、学費・費用面だけでいえば圧倒的な差はあるだろう。
そのため、本当にお金が苦しく、それでも浪人しなければいけない状況だとしたらそれはやむを得ないだろう。そういった人に関しては、自分でいろいろな情報を正しく取得し、自分なりに試行錯誤しながら勉強していくしかない。
自分のペースで学習することができる
デメリットにもなりうるかもしれないが、自分のペースで学習することができるというのはメリットとしてあげられる。
例えば、浪人になった時に大手の予備校に通いたくないと思う人の理由の一つとして、授業をそもそも受けたくないというのが挙げられるだろう。
そして、授業を受けたくないという理由の中に前期は特にペースが遅かったり、内容が簡単だというのが実際あるだろう。
一方で宅浪の場合自分でプランを立てながら勉強していかなければいけないため、自分のペースで進められるというのはメリットとなるだろう。
自宅浪人、宅浪のデメリット
生活習慣が乱れる
これは間違い無く言えることである。
宅浪を始めた最初のうちは、なんとか頑張って規則正しい生活をしながら勉強を進めようとするが、徐々に朝起きれなくなり昼夜逆転してしまう。それを直すために早く寝ようとするが全然寝られず、また朝明るくなったくらいからようやく寝られるが起きた時には昼過ぎ、夕方前くらいになり1日の約半分が終わった気分になり絶望してしまう。
結果的に1日トータルの勉強時間を見たら全然取れていないというのは宅浪の失敗パターンのテンプレである。
私自身も宅浪の頃は常にこのような生活を送っていた。もしそういった状態になってしまったら割り切ってしまうのが一番良いかもしれない。生活習慣が乱れてしまったらそれはそれでしょうがないため、今やらなければいけない勉強をしようと割り切れるどうかがとても重要になってくるだろう。
実際、生活習慣を整えなければいけないと言う気持ちはかなり強く働くため、それが生活習慣を戻す妨げとなってしまう。自分の意思で生活習慣を戻すというのは非常に難しいため、失敗してしまうことの方が多いだろう。
僕は浪人時代本当に酷い生活を送っていましたw
モチベーションが続かない
よっぽど受験勉強が好きだったり、とにかく志望校に受かりたいという強い気持ちを持っていれば、なんとか一人でも走り切れるかもしれないが普通は続かないことの方が多いだろう。
宅浪は刺激がとにかく無く、自分の中でモチベーションを作っていかなければいけないというのが非常に難しい。結局数ヶ月勉強して慣れてしまったら、悪い方悪い方へどんどん流されていってしまうケースは非常に多く、私自身もこの状況を経験した。
理想は毎日コンスタントに安定して勉強することではあるが、そこまで人間の意思力は強くないため、結局どれだけ持つのかと言う問題になってしまう。
勉強をやらなくなる
生活習慣やモチベーションなど様々な理由があり、最終的に勉強をやらなくなってしまう。最初のうちは8時間〜10時間くらい頑張って勉強できていたのが、だんだんと勉強すること自体が辛くなってきて気づいたら毎日2,3時間くらいしか勉強できておらず、机に向かうのに膨大な時間を費やしてしまうというような状況になってしまうことが多い。
そんなことになるくらいなら予備校に行って授業を受けている方が良かったという結果になるわけだ。
勉強はモチベーションに依存しないというのが鉄則で、どうやって当たり前のように勉強に迎える状態になっているかが大事。それを考えた時に宅浪というのは、予備校や塾に通うよりも勉強を習慣にしにくいから、結果勉強がモチベーションに依存してしまう。モチベーションに依存すると、調子が悪い時になかなか勉強できなくなってしまう。
人とのコミュニケーションがなくなる
人とのコミュニケーションがなくなってしまうことでのデメリットは非常に大きい。宅浪を考えている人や今経験している人はいるが、宅浪を過去に経験している人はほとんどいないと思う。
浪人する前は学校など何らかのコミュニティに所属していて、そこに出向いたら必ず誰かとコミュニケーションをとるということは特に何も考えずに自然と行われていたことであると思うが、宅浪をしていると極端に人とのコミュニケーションが驚くほど減ってしまう。
コミュニケーションを取らなくなってしまうと人間は色々な不具合が起きてしまう。
例えば、会話のテンポがとても遅くなり周りをイライラさせてしまう。実際に私も宅浪をしているときは母親にこのような指摘を受けたことがある。この状態をずっと続けていると脳が活性化しないのではないかという気がしてくる。
会話はその場その場で考えたことをすぐにアウトプットしなければいけないという作業の繰り返しなので、それほど難しいことを考えていなくても自然と脳に刺激を与えているはずである。しかし、それが全くない状態だと脳が全く活性化せずにどんどんバカになっていってしまうのではないかと感じてしまう。
実際に人とコミュニケーションを取っていなかった期間は、自分の頭の働きが鈍っていると感じたり、会話の中でもそういった指摘を受けたことがあるため、人とコミュニケーションをとるということは非常に重要なことなんだとそこで痛感させられた。
ここかなり重要で、日頃から人とコミュニケーションを取っていることがなくなると、頭の回転が鈍くなる。親に話のテンポが遅くなったと言われたことがある。
プロの勉強の助言を受けられない
自分一人で勉強を進めているため、当然プロの助言は受けることができないだろう。そのため、全て自分で試行錯誤しながら進めていかなければならないということになる。
勉強ができる人やプロなら勉強に向かう姿勢や各科目のつまずいていてはいけないポイントはあると思う。そういった必ず抑えておかなければいけないポイントに本人が気付けるのかどうかという問題や、例え気付いていたとしてもそれを正しく受け止めてうまく改善できるのかどうかという二点の問題が出てくる。プ
ロの助言を受けていたとしてもうまく改善できない人は多くいるが、宅浪の場合はその改善点を見つけられるかどうかといった一つ前の段階に問題があるため、こういった問題に対処できる可能性は低くなってしまう。これらのことを踏まえて考えるとプロの助言を受けられないというのは大きなデメリットになってくるだろう。
宅浪だと根本の問題を解決できないんだよね。浪人生の指導で意識していることをこちらにまとめてあります。
それでも自宅浪人、宅浪を選ぶなら
これまで説明してきた内容を踏まえて考えても自宅浪人で頑張りたいという人や、そもそも費用面でどうしても宅浪を選ぶしかないという人、もしくはすでに宅浪を選んで勉強を進めている人に関しては以下のことを徹底してほしい。
毎日外に出ること
生活習慣を整えるためには、太陽を浴びるということが非常に重要になってくる。太陽の光を浴びれば体内時計がリセットされるという話があるように、ずっと家にこもっていると体内時計がどんどんずれていってしまうため、毎日必ず外に出ること、ずっと家にいることがないようにするというのはとても重要になってくるだろう。
人と定期的にコミュニケーションをとること
この人とコミュニケーションをとるということは特に重要で、家族や友人など誰でもいいのでとにかく定期的に、意識的にコミュニケーションを取らないとどんどん孤立していってしまう。そしてその孤立状態が長引けば長引くほど、精神的におかしくなってきたり、頭がうまく回らなくなってきたりと色々と不具合が生じてしまうため、とにかく定期的に人とコミュニケーションをとる癖をつけるようにしよう。
もし友達に誘われたら率先して行くべきだし、遊びすぎには注意だが自分から誘ってもみるのも良いだろう。それだけコミュニケーションをとるということは私の中で重要なポイントであると考えている。
起きる時間を一定にすること
生活習慣を整える上で重要なのは寝る時間を一定にすることではなく、起きる時間を何があっても一定にするということが重要である。起きないから生活習慣が乱れていってしまうため、宅浪をする人は決められた時間に起きるということを徹底した方が良い。それが自分の意思でできない人は親に叩き起こしてもらった方が良いと思っている。それだけ起きる時間を一定にするということは重要であると考えているため、意識的に行っていくべきである。
何よりも勉強すること
勉強するというのは当たり前のことだが、宅浪をしていると一年間が長く感じ勉強したくなくなり、いろいろなことを考えてしまう。しかしその考えるということは勉強するということから逃げているだけである。
例えば、生活習慣を直すためにどうすればいいか考えているとする。もちろん生活習慣を直すことは必要であるし、直せるのなら直すに越したことはないだろう。しかし、その考えの中には生活習慣を直したら今より楽に勉強することができるだろうなという考えが含まれている。そういう考えではなく、自分は勉強しなければいけない立場なのだから何よりも勉強することが大切であるという考えでいるべきである。
つまり、頭で考えるよりも行動に移さなければならない。そして、行動を続けることで良いことが起こり続けるため、ここを履き違えないようにしてほしい。特に宅浪をしている人、宅浪を考えている人に言いたいが、それ以外の受験生にも言えることで、まず手を動かすこと、机に向かうことを大事にするべきである。そして、勉強し始めたら進捗を生むことができ、勉強している時間はそこに集中しているため苦痛にならないため、意外と気持ちも楽になる。
一方で、勉強する前などの色々と考えている時間がしんどい時間になってくる。そういった考え方をしないためにも、とにかく勉強する、机に向かうということを最優先に取り組んでいってほしい。
塾としてはあまり宅浪はおすすめしない。この記事を読んで他の塾・予備校を検討したいという方は以下の記事を確認してほしい。
自宅浪人、宅浪のまとめ
以上が自宅浪人、宅浪についての説明である。いかがだっただろうか?
宅浪は金銭的な面を中心によほどの理由がない限りするべきではないと考えている。本当に金銭的に厳しかったり、家の近くに塾・予備校が全くないというような場合はしょうがないかもしれないが、現在慶早進学塾ではオンラインコースというコースがあり、日本のどこにいても受講することができる。
また、費用面でも一般の予備校に比べると半分程度の金額で、圧倒的に安く受講することができるため、もし費用等の面で困っているのであれば、一度お問い合わせをしていただきたい。
オンラインコースに関しては以下から確認できます。
また、現在宅浪で走り始めていてここで詳細に説明した内容で実際に困っている人は、特に入塾を考えなかったとしても無料相談に一度お越しいただけると詳細にお話を聞かせてもらうことも当然可能である。私の体験を踏まえてもこういったところで人の力を借りることは非常に重要であるため、ぜひ一度行動にうつしてほしいと思う。
それはせずとも、まずは勉強するということ、今すぐ勉強ができる環境であれば細かいことは考えずに今すぐ勉強してみたらどうだろうか。そうすることで色々な状況に変化が出てくるかもしれない。
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