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【完全攻略】早稲田大学文学部一般選抜の問題の難易度と対策

2022年05月17日 | 早稲田大学

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あなたは早稲田大学文学部の受験を考えている方だろうか?

この記事は早稲田大学文学部の一般選抜に関して、余すことなくお伝えしたものだ。

受験を考えている人は、ぜひ参考にしていただきたい。

今回の記事では、早稲田大学文学部の一般選抜について解説していく。

早稲田文学部の合格実績

まずは、慶早進学塾の早稲田大学文学部の合格実績を述べておく。2021年、慶早進学塾からは推薦入試で1名、一般選抜で2名の合格者が出ている。

早稲田文学部の入試制度

早稲田大学の入試方式には、一般選抜以外にも様々な方式がある。指定校推薦入試、総合型選抜の一種である新思考入試だ。

また、一般選抜には3種類あり、独自の3教科で実施する方式(以下、個別試験)、大学入学共通テストを利用する方式、英語4技能テストを利用する方式がある。

一般選抜の3つの方式は併願が可能だ。例えば、個別試験と共通テスト利用方式を同時に出願することができる。併願をした方がしない場合に比べ合格確率は高くなる。併願をすればその分の受験料は必要になるが、文学部の場合は同一学部内で併願をすると入学検定料が減額される制度も存在する。

入試方式には様々な種類があるので、良く確認しておこう。

今回の記事では、数ある方式の中でも一般選抜の個別試験と共通テスト利用方式の2つについて解説していく。

早稲田文学部一般選抜について

では、早稲田大学の文学部の一般選抜について基本情報を確認しよう。

科目と配点

文学部の一般選抜の入試科目と配点は以下の通りだ。全部で200点満点となる。

国語…75点

地理・歴史…50点

外国語…75点

地理・歴史は、世界史Bと日本史Bから1つ選択することになる。また、歴史ではなく地理を選択する場合は、個別試験ではなく共通テストの地理を利用する。地理を選択すると、必然的に共通テスト利用方式での受験となることに注意してほしい。

外国語は、個別試験を受ける代わりに、英語4技能テストを利用することもできる。英語4技能方式で受験すると、個別試験の英語は免除される。

難易度

早稲田大学文学部の偏差値は67.5〜70.0となっている。

合格最低点

早稲田大学文学部の合格最低点は、入試方式によって異なるが、65〜75%だ。

細かく見ていくと以下の通りだ。

個別試験…約65%

英語4技能テスト利用…約70%

共通テスト利用方式…約75%

文学部の入試では全ての科目で得点調整が行われる。そのため、上記の合格最低点も得点調整後の得点であることに注意してほしい。

また、共通テスト利用方式では、共通テストの科目を1科目のみ利用する。共通テスト利用方式の合格最低点は、共通テストの科目と個別試験の科目の点数を合わせた点数である。ちなみに、一般選抜で利用された共通テストの科目の合格最低点は約94%だ。

定員と倍率

近年の文学部の定員と倍率は以下のようになっている。

倍率(倍)募集人数(人)
2019年8.4490
2020年8.5490
2021年7.7465

例年、倍率は8倍前後で推移している。

早稲田大学の他の学部では倍率が10倍を超える学部も存在する。一方で、8倍より低い倍率の学部もあるため、文学部の倍率は早稲田大学の中では標準的だと言える。

ただし、倍率は合格の難易度においてさほど重要な指標ではない。合格の難易度により関係しているのは、合格最低点である。合格最低点が大事な指標だ。

早稲田文学部の共通テスト利用方式について

共通テスト利用方式についても説明する。

共通テスト利用方式は、共通テストと個別試験の合計3科目で合否を判定するという形式になっている。共通テストの地理/公民/数学/理科の内の1科目と、個別試験で英語と国語の3科目で合否を判定するという方式だ。

外国語で英語以外を選択する場合、もしくは地理・歴史で地理を選択する場合、共通テスト利用方式での受験が必須となる。ちなみに地理ではなく、世界史/日本史を選択する場合は共通テスト利用方式ではなく個別試験を受験することになる。

早稲田文学部の一般選抜の特徴

次に、早稲田大学文学部の一般選抜の特徴について解説する。

難易度は標準レベル。高得点勝負。

文学部の一般選抜の難易度は高くない。その分、皆が点を取ることができるため、高得点勝負となるのが特徴だ。

また、ほとんどの問題は標準レベルの難易度なのだが、一部には細かい知識を問う問題や非常に難しい問題も出題されている。8割以上の得点を出して合格するのはかなり難易度が高い。

さらに1問1問の配点が大きい。たまたまミスをした問題が大きな痛手になることも、反対に分からない問題にたまたま正答できたことで救われるということもある。当日の運要素が大きい学部なのだ。

つまり、問題の難易度は高くないが、入りやすいということはなくむしろ合格するハードルは高いと言える。

ちなみに、早稲田大学の文学部と文化構想学部は、入試問題の形式に似ているところがある。対策を行うときや併願先を考えるときに役立つので、覚えておいてほしい。

文化構想学部ほど問題のクセがない

文学部と文化構想学部の入試を比べると、英語と世界史がほぼ同じような形式となっている。一方で、国語と日本史には両学部で違いがある。

文学部の入試問題はオーソドックスな形式であることが特徴だ。一方、文化構想学部はややクセがある。両学部を比較しながら、内容を説明していく。

国語

文化構想学部の国語の入試は現代文が2題現古漢融合問題の計3題となっている。現代文は明治文語文で書かれているため読みにくい。慣れが必要な問題で、初見で解くには難しい。現古漢融合問題は、現代文と古文、漢文のそれぞれの内容をリンクさせて読まないと解けない問題も含まれており、こちらも初見で解くのは難しい。これらの明治文語文と現古漢融合問題が、文化構想学部に特徴的なクセのある問題だ。

対して、文学部は一般的な現代文2題古文、漢文という一般的な構成となっている。明治文語文も出てこない。他大学や他学部と同様のオーソドックスな形式である。文化構想学部のようにクセがないため対策がしやすいのが特徴だ。

日本史

文化構想学部の場合は、全ての問題がテーマ史である。テーマ史ということはつまり、1つの大問の中で幅広い年代の知識が問われる形式となっている。全ての問題がテーマ史というのは特殊な形式だ。

一方、文学部の日本史はオーソドックスな形式となっている。古代から現代にかけて時代ごとに大問が分かれている。

近年の傾向では、多くの大学が近現代の範囲を多く出題している。しかし、早稲田大学文学部の入試では、近現代より前の時代について問われるというのが特徴だ。全ての時代をバランスよく学習しておく必要がある。

注意が必要なのは最後の大問である。最後の問題は美術史からの出題となっている。美術史の問題に対しては特化的な対策が必要だ。対策は後ほど説明する。

4技能方式は必ずしも有利にならない

一般選抜の方式の1つに英語4技能テスト利用方式があると説明した。英語4技能テストで基準以上の点数を取ると、英語が免除になり国語と地理・歴史だけで受験が可能だ。

ただし、英語4技能テスト利用方式は、合格の難易度が高くなることに注意が必要だ。

合格最低点の違いを見ても明らかだ。個別試験の場合は合格最低点が約65%であるのに対し、英語4技能テスト利用方式は約70%程度と、5%ほど高くなってしまう。

合格最低点が高い要因として、募集人数の少なさが考えられる。2021年の募集人数は、個別試験は390人、英語4技能テスト利用方式は50人であった。人数が少ないことで合格最低点もおのずと上がったのだろう。

さらに、英語4技能テスト利用方式で受験すると、英語が免除されることで、国語と地理・歴史に集中することができ、結果的に合格最低点が上がっているとも考えられる。

要するに、個別試験の英語で7割5分程度安定して取ることのできるような人は、英語4技能テスト利用方式で受験すると不利になってしまう。英語4技能テスト利用方式で受験したとしても有利にはならず、かえって合格の難易度が高くなる。

もちろん、メリットもある。英語が免除されることで、試験当日の失敗のリスクが減る。英語以外の他の2科目に集中することができ、精神的な負担も少ない。

よって、個別試験と英語4技能テスト利用方式を併願で出すのがベストだろう。

早稲田文学部一般選抜の対策

次に、早稲田大学文学部の一般選抜に向けて取り組むべき対策について解説する。

英語は文挿入問題、要約問題の対策が鍵

文学部の英語の入試では、大問3の文挿入問題と大問5の要約問題で得点できるかどうかが勝負の分かれ目となる。

大問3と大問5という2つの問題は見慣れない形式ではあるが、難易度は決して高くはない。しっかりと対策をしておくことで得点できるようになる。ここは確実に押さえておきたい。

大問3の文挿入問題では、英語の文章全体の構造を読み取る力が試される。文と文の前後関係から文章の構成を把握できるようにしておくことだ。

文章の構造を読み取る力が生かされるのは、文挿入問題を解くときだけではない。日頃の学習から、1つ1つの文が文章全体においてどのような要素、位置づけになっているのかを判断し、構造を読み取っていく習慣を付けていくようにしてほしい。

大問5の要約問題でポイントとなるのは、文章全体の内容を把握し、文章の中から重要度の高い部分を見つけるということである。抽象的な内容を述べている文と、具体的な内容を述べている文を区別して、それぞれの文の重要度を把握することが重要だ。

大問3と大問5でしっかりと得点を取ることが、他の受験生と得点差を付けるポイントである。

国語は古文の内容把握が肝

文学部の国語の入試では、古文が最も重要だ。

出題される古文の文章は文章量が多くないため、一見簡単そうに見える。しかし、主語等が省かれ、読みにくい文が多いため、文章の内容を把握するのが難しい。対策によってハイレベルな力を身に付けることが必要だ。

単語や文法、背景知識の全てを頭に入れることができても、文章の内容把握の力を極めるには充分ではない。文章の内容を把握するためには、文章の内容を先行して頭の中でイメージする想像力が最も重要だ。

始めの文章を読んだ段階で、「こういうストーリーになるのではないか」という予測を立て、それを頭の中でイメージして、文章を読みながらそのイメージに少しずつ修正を加えていくという流れだ。

国語の入試について、他の大問についても説明しておく。

文学部の国語の入試は、現代文2題と古文、漢文というオーソドックスな形式となっている。文化構想学部よりクセがないため対策がしやすいだろう。

大問1と2で出題される現代文は標準的な文章だ。大問1の評論文は堅苦しく抽象度の高い文章であるため、難しく感じるだろうが特化的な対策は必要ない。他大学の対策と同じように対策を行えば充分だ。

また、大問4の漢文に関しては設問が4つだけで、難易度は高くない。

最重要の古文の対策を抜かりなく行うことだ。

世界史は絵画問題、日本史は美術史を特化対策

文学部の世界史の入試では、絵画問題が特徴的だ。特化的な対策が必要であるが、絵画問題は毎年出題されているためしっかりと対策しておきたい。

まず、教科書や資料集に載っている絵画を必ずインプットしておくことだ。しかし、絵画の手法や描かれた時代等の知識も問われるため、特化的に対策をしないと得点に繋がらない。そのためには美術に関する本を図書館等で探し、丸1日勉強するというのもぜひ取り組んでみてほしい。勉強と思わずに楽しんで見てみると良いだろう。入試だけでなく、将来にも生かせる知識となる。

また、文学部の日本史の入試には美術史の問題が出る。

世界史の絵画問題と異なり、日本史の美術史の方が出題の範囲が広い。絵画に限らず、建造物や彫刻の知識も問われる。そのため、出題内容を予測して絞って対策するのが難しい。資料集を使って網羅的に学習していくと良い。美術史の問題は毎年出題されているため、特化的な対策を行うことで他の受験生との得点差を付けられる。

早稲田文学部一般選抜の科目別対策

※各科目対策方法の記事が公開されたら、随時共有します。

英語

国語

世界史

日本史

早稲田文学部一般選抜の併願校対策

次に、早稲田大学文学部の一般選抜と他の大学や学部を併願する場合のポイントを解説する。

国公立志望

まずは、国公立大学と早稲田大学文学部を併願する場合だ。

この場合、国公立大学の対策の方が優先となるだろう。国公立大学の入試の方が多くの科目の対策を行う必要があり、難易度も高いため、集中して対策しなければならない。

国公立大学の対策を優先して行う必要があるが、早稲田大学文学部の対策で最低限行ってほしいのは、特化対策だ。クセのある問題に対する対策を最後に行ってから入試に臨むと良い。

早稲田大学の文学部と文化構想学部の入試問題の難易度は、旧帝大より易しめの地方国公立大学と同じくらいのレベルになっている。ただし、早稲田大学の文学部と文化構想学部は運にも左右されるため、受かったらラッキーくらいの心持ちで受けてほしい。

私立文系志望

次は、私立文系大学と早稲田大学文学部を併願する場合だ。

早稲田大学文学部の併願校としておすすめなのは、上智大学だ。

早稲田大学を受験するなら上智も視野に入れておくと良い。上智大学を受験するには、英語の代わりにTEAPという外部試験を受けておく必要があるため、注意が必要だ。

また、早稲田大学文学部の滑り止めとしてMARCHの文系学部を受けておくのが一般的だ。

ちなみに、慶応大学と併願をする場合、難易度的には商学部が早稲田大学文学部と同じくらいのレベルになる。慶應商学部は問題のクセも少なく併願しやすい。

ただし、慶応大学の併願を考えている場合にはやや検討が必要だ。早稲田大学の入試科目には国語が含まれているため、現代文と古文、漢文を仕上げる必要がある。しかし、慶応大学の入試科目には国語がない。

そのため、国語の対策をするなら早稲田大学に集中した方が良い。慶応大学を受験するなら、国語ではなく小論の対策を行い、MARCHと併願するのが賢い方法だ。

早稲田志望

次に、早稲田大学の他の学部と併願する場合だ。

文学部を受けるなら文化構想学部を受けるのは必須だ。入試問題の傾向が似ていて、どちらの学部も運が絡んでくる。試験日は文化構想学部の方が早い。文化構想学部の入試で受験に慣れ、試験日が遅い文学部で突破すると良い。

早稲田の中で難易度が低い学部には商学部、教育学部、人間科学部がある。教育学部、人間科学部は入りやすい学部で、滑り止めとして受ける人が多い。商学部は入試問題にクセがなく、難易度が高くないため、受けやすい。

気を付けてほしいのは、慶応大学と異なり、早稲田大学は学部ごとに問題の形式が異なっているため特化的な対策が必要だということだ。商学部はクセがないが、人間科学部は特殊な形式の問題が出るため、特化的な対策が必要だ。

早稲田文学部一般選抜まとめ

早稲田大学文学部の入試には、一般選抜の他、推薦入試や新思考入試、共通テスト利用方式、英語4技能テスト利用方式等の様々な方法がある。

問題の傾向や形式に文化構想学部の入試と似たところがあり、併願するのが一般的だ。しかし、文化構想学部より文学部の方がクセがない問題で構成されているため、対策はしやすいだろう。

高得点勝負であるため、合格の難易度は高いが、他の大学・学部を併願することで受験を突破してほしい。

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