【傾向と対策】早稲田大学教育学部を日本史で受験し、合格点を取る方法
2022年05月05日 | 早稲田大学
あなたは早稲田大学教育学部を日本史で受験しようと考えている人だろうか?
早稲田の教育の日本史は早稲田大学の他学部と比較しても特徴的な出題がなされる学部の一つである。
今回は早稲田大学教育学部の入試の文系方式、更にその中の日本史について説明していきたい。まずはその基本情報から見ていこう。
早稲田教育を世界史で受験しようと考えている人はこの記事ではなく、以下の記事を参照するようにしてください。
時間/配点
制限時間60分で配点は50点となる。
早稲田の教育学部は各科目50点という配点になっている。
ただし、早稲田大学の受験には得点調整といって、選択科目ごとの難易度のバラツキを調整し不公平をなくすための制度があり、教育学部については全ての科目において得点調整が行われる。(ただしドイツ語とフランス語は除く。)
また、学部内の各学科によって各科目の配点が変わることがある。
この得点調整と、学科により配点が変わるという二点には注意して欲しい。
学科によって英語や国語の配点が上がるということですね。もちろん社会も重要ですが、配点が上がる科目は高得点を取れるようにしておきましょう。
出題形式/回答方式
出題形式は、大問5問構成。
毎年大問1から4が古代から近現代までの問題で、古い時代から順にバランスよく割り振られている。
そして大問5はテーマ史の問題という構成だ。
毎年大問5では割と大きなテーマが出題されることが多く、例えば「平和問題」や、2021年には「民主主義」について語られていた。
このようなテーマ問題は必ず出題される。そして回答方式は客観式である。
客観式というのは、論述回答などとは異なり誰が見ても答えがひとつに定まるような回答方式のことを言うが、早稲田教育の日本史は回答のほとんどがマーク方式で、大問ひとつにつき2問か3問程度記述で書く問題がある。
その記述問題も、用語を漢字で書くというような客観式の内容が多い。
早稲田教育学部日本史の特徴
次に教育の日本史問題の特徴について説明していこう。
史料を用いた正誤問題
まず一点目として史料を用いた正誤問題という特徴があり、早稲田教育の日本史問題においてはここが絶対に外せないポイントになってくる。
それぞれの大問で最初に説明文もしくは史料などが掲載されていて、その文章を読みながら問題が作られているような形式である。
問題の具体的内容は、例えば「この事件についての説明の中から正しいものを選べ」や「この資料の説明として正しいものを選べ」という風に、その後に書かれている説明文について正誤を聞くという問題がかなり多い。
この正誤判定問題だけでだいたい全体の4割くらいを占める。いくつかの文章の中に1つだけ答えがあるという形式が多いが、中には3つか4つの文章が出て、その中で正解が何個あるかわからないといった正誤組み合わせの問題も出ている。
よって、正誤組み合わせ問題については比較的難易度が高いと言えるだろう。
なお、2021年から教育学部の入試問題の形式が若干変わり、日本史も変わった部分がある。
今までは大問1 問につき2問程度の正誤組み合わせ問題が出ている形だったが、2021年からは大問4にて正誤組み合わせ問題が集中しており、実質大問4内のほとんどの問題が正誤組み合わせ問題という形式になっていた。
早稲田教育の日本史は史料問題が本当に多く出題されます。ここを攻略することが合格には必要不可欠ですね。
基礎〜やや応用レベル
内容は基礎からやや応用レベルである。
早稲田教育の日本史問題は、まれに細かな知識がないと選択できないような難しい問題も散見されるものの、ほとんどの問題が基本的内容に基づく問題で、用語の説明などといった基礎をしっかりと押さえることができていれば正解できるレベルのものだ。
よって試験に臨むまでに、基本的内容をしっかりと押さえておくことがとにかく重要になる。
年代知識を問う問題
「年代順に次の文章の内容を並び替えよ」といったように、ある程度年代の順番がわかっていないと解けない年代知識問題が出るという点がある。
これについては、実は2021年から少しパターンが変わった。
2020年まではそのような問題が複数出ていたが、2021年に関してはこの類の問題は1問しか出題されなかった。
それも大問5の1番最後の問題で、内容もその時代に起こった出来事かどうかを判断するのみのざっくりとした問題で、そこまで詳しい内容を押さえ切れていなくても、ある程度の年代がわかれば解けたという人が大半だろう。
このように、2021年に関しては易しいものだったが、今後またどうなっていくかはまだ不明である。
どちらにしても年代の知識がないと答えられない問題が毎年出題されることは間違いなく、これは教育学部日本史の大きな特徴のひとつであると言える。
早稲田教育学部日本史の対策
次に早稲田教育学部日本史を攻略する具体的対策について説明していこう。
基礎固めを徹底する
まず大切なのが、基礎固めを徹底するということだ。
先ほども述べたが、早稲田教育の日本史はとにかく基礎をしっかりと学習しておけば取れる問題が大半なのが実状だ。
逆に正直なところを言うと、数少ない難しい問題に関しては落としてしまっても、基礎問題だけはしっかり取りこぼしなく取れていれば合格ラインには達することは十分可能だろう。
とにかく基礎をしっかりと押さえておくのが重要になってくるのがよく分かる。
逆にこの辺りの基本問題を落としてしまうと合否に響いてしまうので、これらを落とさないようしっかりと基礎固めをしておくことが一番大事な対策と言えるだろう。
正誤問題/史料問題に慣れる
二点目の対策として、正誤問題/史料問題に慣れておくこと。先ほどの特徴でも述べたが、早稲田教育の日本史は正誤問題を中心に問題が構成されている。
よって、センター試験や共通テストの過去問、同じ早稲田の法学部や商学部もまた正誤問題を多く取り入れているので、この辺りの過去問を何回も練習しておくのが良いだろう。
そして正誤問題には消去法が役立つといっても、やはりきちんと全てを網羅的にインプット出来ていないと最後の答えにたどり着けないという側面もあるので、基本的な知識はきっちりと取りこぼしなく覚えておく必要がある。
正誤問題だからと言って簡単だと気を抜かないことが重要である。
同時に史料問題に慣れておくのも大切だ。基本的に大問1問について1点史料が用意されており、その史料をもとに問題が展開していくスタイルなので、この形式への対策も必要になる。
これを実践できる教材はおすすめ参考書の項目で更に詳しく紹介するが、例えば通常の日本史対策として有効的な「一問一答」系の問題集だけをやるのではなく、史料問題を特化的に訓練するための教材をやってみるというのもまた、早稲田の教育を受ける人にとっては効果的となるだろう。
用語は年代と関連付けて覚える
対策の三点目として、用語は年代と関連付けて覚えておきたい。
2021年については、年代関連の問題は最後の1問だけだったのだが、今後またどうなるかは未知の部分がある。
そして2020年までの傾向的には、やはり年代と用語が組み合わさった問題が出るのはほぼ確実だった。
よって早稲田日本史の対策的には、それぞれの時代とその年代にどういう事件が起きたのかという用語・事象をきちんと整理しておくことはマストである。
そのためには、1つ1つの用語をバラバラに覚えるのではなく、きちんと時代という幹に沿いそれに枝葉をつけるような形で関連付けて覚えるというのが何よりも重要になってくるだろう。
これを効果的にやるためには、次のような学習方法がおすすめだ。
日本史を勉強する際は、「一問一答」などの用語問題集で用語を覚える前に、必ずその時代の流れや背景を頭の中でしっかり想起してから取り組み始めると良い。
そうすると、直前に想起した時代の流れという幹の部分と、「一問一答」で覚える用語1つ1つの枝葉の部分がきちんと関連付けされて頭の中に納まる。このような形で、きちんと用語と年代をセットで覚える勉強をすることを心がけよう。
早稲田教育学部日本史対策のおすすめ参考書
次におすすめの参考書について説明していこう。
語学春秋社 日本史B講義の実況中継
この実況中継という教材は全部で4冊あって、その4冊で古代から近現代までをカバーできるという形式なので結構全体としてボリュームがある。
私大の難関校や旧帝大を狙う人にとってはこのレベルまでは確実にやって欲しいレベルの参考書なので、受験勉強に取り掛かる時に難関大を目指すという人は最初からこの実況中継で学習していくというのがよいだろう。
内容もかなり詳しく書かれているので、これさえ読みこんでおけばその時代の流れや細かい知識についても十分に押さえることが出来る。ただし前述したとおりボリュームがあるので、時代の流れが全然頭に入っていない人がいきなり手を出すと少々重く感じ、なかなか先に進みづらい面があるだろう。
そういう人はもう少し軽めの、時代の流れを読み解くような教材をまずはやってみてから、こちらに挑戦しよう。
Z会 入試に出る 日本史B 一問一答
日本史や世界史などの歴史系の科目には、先ほど説明した実況中継などに代表される「時代の流れがわかる系」の参考書と、あとは「細かい知識を覚えるため」のこの「一問一答」のような教材があり、日本史の網羅的な対策のためには両方の実戦が必要だ。
ここからは後者のおすすめの参考書について紹介していくが、他社の「一問一答」も多数ある中、先駆けてZ会の一問一答を薦める大きな理由は、最後に収録されている2つの章にある。
この部分が他の参考書と異なり非常に良いポイントになっている。
まず、「テーマ史」という章がついている。早稲田教育の日本史では大問5のところでテーマ史が必ず出ると先ほど説明したと思うが、それにばっちり当てはまる形でテーマ史だけを整理して覚え、対策を取ることができる。
あとは、もう1つの章として「史料問題」という章がついており、この章を使って早稲田日本史の多数の史料問題への対応力を養うことができる。
Z会の本は、早稲田教育の日本史問題の特性にバッチリ合っている理想的な参考書と言えるだろう。
一問一答だけではなく、あわせて史料対策ができるわけですから、素晴らしい教材ですね。
東進 日本史 史料問題一問一答
「一問一答」系問題集をもう一冊紹介しておこう。
東進出版の出している一問一答問題集だが、先ほどのZ会とは違って、こちらは通常の一問一答と、「史料問題」の一問一答が別冊として販売されている。
一冊で全てを済ませたいという人はZ会でよいかもしれないが、史料問題をもっとしっかり深く学習したいという人は、ボリューム感がありしっかりと学習ができる東進の別冊の方が良いかもしれない。
史料問題の出題が多い大学は早稲田教育の日本史のみではなく、他の大学・学部についても史料問題を軸に設問が作られているケースはかなり多い。
東進の史料問題一問一答は、他大学の対策も踏まえた上でかなりの幅広さで史料問題に対応できるようになる、網羅性の高い一冊だ。
もし、まだまだ勉強時間のある人で、なおかつ史料問題を中心に問題が組み立てられている他大学・学部も含めて検討しているようなら、こちらの史料問題一問一答もかなりおすすめの一冊である。
この史料の一問一答だけではなく、実況中継や資料集に載っている史料は隅々まで確認するようにしてください。単に史料を覚えるだけではなく、毎回史料を見るときは、どのような史料なのかを読み解くようにして内容を把握していくことが非常に重要となります。
早稲田教育学部日本史のまとめ
最後にまとめよう。
今回紹介した早稲田大学教育学部の日本史というのは、非常に傾向が明確な問題で、主に「史料問題」と「正誤問題」を軸に組み立てられている。
難易度としては、基本問題が多いため、しっかりと基本的事項を押さえておく事が重要だ。
注意点としては2021年から若干今までと問題傾向が変わった部分があるので、変わった部分を自分で確認して2020年までの傾向に流されないようにきちんと対策しておくことが必要である。
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ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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