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難関大の英語長文は2つの「キムタツリーディング」で完璧!

2017年03月06日 | 参考書・問題集徹底解析

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少し複雑な英語の長文問題で全く手が出ないという人は非常に多い。

そこで効果を発揮するのが、入試問題の演習を確実に、かつ大量にこなして英語力を伸ばすことができる『キムタツの英語リーディング』という参考書だ!

ここでは、『キムタツの英語リーディング』を英語の学習に使用する5つのメリットと、3ステップの使い方について徹底解説する。

是非この記事を読んで英語の得点を飛躍的に伸ばそう。

「キムタツの英語リーディング」の概要とレベル

難関大の長文対策にうってつけのキムタツリーディング。 まずは参考書の概要の説明から始めることにしよう。

キムタツリーディングの概要

今回紹介するのは以下の2冊である。

いずれも、大学受験の英語参考書として有名なキムタツシリーズだ。

リーディングの他にはリスニング(東大用)とライティング&グラマー(英作文・文法、東大用)がある。

リスニングの方はかなり有名な参考書で、以下の記事で詳説している。 優秀な教材であるため、ぜひ一読してほしい。本シリーズは、難関大学を目指す受験生に適した参考書として、発売以降大きな人気を誇っている。

名前を聞いたことのある人は多いだろう。 難易度の違いに応じて私立大学編と国公立大学編に分かれている。

各々の適正レベル

名前の通り、私立大学編は早稲田・慶応あたりの私立大学、国立大学は東大・京大をはじめとした国立大の受験生を対象としている。

いずれも平易な参考書ではないが、国立大学編の方がさらに高難度。 慶早進学塾でもこの参考書を使用している。

早慶を志望する生徒は私立大学編、それ以上の国立大学の志望者は国立大学編に取り組むよう指示している。

高難度であるため、大学入試の「最初の一冊」にするのは不適切。

実りある演習にするためにも、他の参考書などで長文読解の力を鍛えたのちに手を出すのが望ましい。

おおまかな目安を述べると、私立用はやっておきたい英語長文500をこなした次あたりに挑戦するとよい。

国立用も長文500の後で構わないが、不安であれば長文700などをもう1冊挟むとスムーズに学習できる。

キムタツリーディングを解き切るだけの力量があれば、大学入試問題には十分対応可能だ。

したがって本書は、過去問演習の前に実力完成の目的で取り組むと効果的だ。 著者のキムタツ本人も、本書に関して次のように述べている。

国立大学英語リーディング』をやりこんだお陰で偏差値70にアップしたとの ことで、著者としてはめっちゃ嬉しい!
あの本は絶対にお勧めです。 偏差値70にまでアップしたんやから、他教科に力を注ぎたいのが人情やけど 実際のところ大事なのはそのアップした力をキープすることなんよね。(受験生からの質問に対して)

著者ブログより

定期的に演習をすることで、ハイレベルな長文力を鍛え、さらにそれを維持する。 キムタツリーディングはそういった目的で作られている。

『キムタツの英語リーディング』を使用する5つのメリット

まずはここで、『キムタツの英語リーディング』を使用する3つのメリットを説明する。 この章を読んで、キムタツの英語リーディングを用いるメリットを理解しよう。

2.1 英語の様々な問題の解法が身につく

『キムタツの英語リーディング』には、様々な私立大学の過去問が掲載されている。 問題数で言えば、

  • 私立大学編:5大学から18題
  • 国立大学編:7大学から17題

選ばれており、様々な趣の題材に触れることができる。

きっと君が受験する予定でない大学の過去問が半分以上だろう。

しかし、その大学を受験しないからといって過去問を解かないというのは、英語力を伸ばすに当たってナンセンスである。

なぜなら、難関大の入試で実際に出題された問題は洗練されたものばかりだからだ。

それぞれの大学がいろいろな出題方法で君の英語力を試すだろう。

それに、同じ傾向の問題ばかり着手していると、傾向が変わっただけで焦ることになる。

異なる傾向・問題形式であっても、質が良ければ得られるものは十分にある。

文章のテーマも、理系・文系問わずバランス良く収録されている。

いろんな種類の良問の演習をすることで、さまざまな解法を身につけることができるのだ。

本書は「解説が雑だ」という旨の批判がよくなされるが、それは偏った判断である。

確かに解説はそこまで分量が多いわけではなく、文字数の面で言えば短い方かもしれない。

だが、キムタツリーディングの解説は「どこに根拠があるのか」、「文章のどこを読めば良いのか」といった最低限要求される内容は満たしている。

それに、冗長な解説をされるよりも端的に述べられているほうが内容を理解しやすい。

そういう意味でキムタツリーディングの解説は過不足のない量となっている。

速読とリスニングの力が同時に身につく

『キムタツの英語リーディング』には、リスニングCDが付録で付いてくる。

CDの内容は、本書に載っている大学の過去問の文章を読み上げたものだ。

学校教科書にも、通常は読み上げCDがついている。 こうしたCDをうまく活用できていない人は多いのではないだろうか。

問題を解き終わったらもう終わり、という受験生が非常に多くなっているが、それではあまりに勿体無い。

毎日1題解くとしたら、3週間足らずで全問解き終わってしまうのだ。

「キムタツリーディング」の効果を最大限引き出すためにも、このCDは存分に活用したいところである。 CDの活用法はいくつかある。

第一に、耳を英語に慣らしておくためのツールだ。 たとえば通学の電車の中で、この読み上げ音声を聞くとよい。

英語を聞いているだけでも、頭が英語に慣れてくれるので、長文読解やリスニング問題で集中しやすくなる。

数日間英語に触れないだけでも、英語を処理する能力はどうしても鈍ってしまう。 あなたも一度は経験したことがあるに違いない。

大学受験が迫ってきたら、それは大きな問題だ。 それを防ぐために、日常的に英語に触れようという算段である。

余裕があれば、さらなる活用も可能。 過去問を解き終わった後、リスニングCDを聞きながら聞き取れた英文を口に出してみると良い。

そうすることで、なんと英語を素早く理解して覚える力と英文を聞き取る力を同時に身につけることができるのだ。

自分の実力を試せる

『キムタツの英語リーディング』の巻末には、オリジナル模試が収録されている。

多数の大学の入試問題を熟知した著者が、この参考書を購入した生徒のためだけに作成した模試なのだ。

これを解くことで自分の英語力が入試問題においてどの程度通用するのか知ることができる。

大学の教員(研究者)が作成したわけではないので、質に疑問を持つかもしれないが、その心配は無用だ。

著者(キムタツ)はこれまでたくさんの大学入試問題に触れ、分析してきている。

英文や設問の質は大学入試に劣らず、むしろ総合的な力を問うている良問で構成されている

ただ大学入試問題を収録しただけの問題集ならたくさんあるが、こうした独自問題があるのも「キムタツリーディング」の長所だ。

著者自身による独自のアドバイス・解説音声

本書のもう一つの特徴は、巻頭の「Strategy」セクションと著者の解説音声である。

「Strategy」セクションは、キムタツシリーズに共通して挿入されている特徴的な章だ。

いきなり問題演習に入る参考書がほとんどだが、それでは「どうやって問題を解けば良いのか」がわからない。

そうした問題点を解消すべく、最初の「Strategy」セクションで問題の解き方・心構えを解説している。

あくまでコツを集めているだけなので、これを読んだからといって長文読解の実力が変容するわけではない。

しかし、これを知って演習に臨むのとそうでないのとでは、演習の質や効率が大きく異なってくるのは確かである。

さらに、付属CDの中に著者のキムタツ自身による解説音声が収録されている。

通常の長文読解の問題集では、そもそもCDが付属していないことが多い。

付属していても、ただ文章をネイティブの方に読み上げてもらっているだけの場合がほとんどだ。

だが本書のCDでは、著者自身による解説がある。 キムタツシリーズというブランドを持つ著者が直々に解説する。

内容もさることながら、そうした安心感も魅力的だ。

CDを活用することでその模試の内容を完全に理解し、模試で解けなかった部分が習得できる。 単に「○○という理由でコレが正解です。」と述べているだけではない。

問題を解く上でこういう箇所に着目すると良い、とかこの問題はこう解くと良い、といった実践的な方法も惜しみなく解説してくれている。

それによって英語力と入試における本番力が身につくのだ。

音読等の自学習に適した「白文」

もう一つ珍しいのが、各長文に対し「白文」も掲載されている点である。

ここでいう「白文」というのは、何も手を加えていない状態の文章、ということ。

長文読解の問題では、設問の都合上下線が引かれていたり語句が(括弧)で隠されていたりする箇所がある。

それ自体は仕方のないことだが、後で復習用に黙読・音読するにあたりそうした加工が施されていると少し読みづらくなってしまう

こういう時は、下線などの全くない文章を読みたい気持ちになるものだ。

そうした受験生の気持ちを踏まえ、本書では出題文章とその解説が終わったのちに白文を載せてくれている。

これにより、音読などの復習を一層行いやすくなる。 慶早進学塾では学習における「音読」を重視し、独自の音読法を伝授している。

『キムタツの英語リーディング』の3ステップの使用方法

ここまでの説明で、『キムタツの英語リーディング』を上手く活用すれば、入試において必要な英語力を網羅して習得することができるということがわかっただろう。

次に、『キムタツの英語リーディング』の使用方法を3ステップにわけて説明する。

この章を読んで参考書を十二分に活用し、私立大学・国立大学の入試問題に通用する読解力を身につけよう。

著者が編み出したStrategy(戦略)を熟読する

まずは、巻頭にあるキムタツ先生によるStrategyを熟読しよう。

これは、著者自らが長年の研究の末編み出した私立大学の英語リーディング問題に対応する戦略である。

英語力はあるが、発展的な内容の問題に挑むとなるとその知識や能力をどのように活かせばいいのかわからない、という学生は多いのではないだろうか。

ここに載っている13のstrategyに何度も目を通すことで、大学の入試問題にどうアプローチすればいいのかがわかるようになっているる。

一つ注意すべきなのは、Strategyセクション自体が成績を向上させるわけではない、ということだ。

こうした啓発的な内容を読むとそれだけで満足してしまう受験生がいるが、それでは意味がない。

Strategyセクションに記されているのは、「こうやって解くと効率が良い」とか「文章のここに着目しよう」といった方針を述べているのみであって、実力向上は本人の努力があって初めて達成される

問題演習の効率を上げるためのポイント集、と認識しておこう。

実際に問題を解く

入試問題のstrategyを意識しながら、問題に取り組んでいこう。

問題ごとに回答時間の目安が書いてあるので、タイマーで時間を計りながら模試を受験する感覚で緊張感を持ってスピーディに解いていくことをお勧めする。

設問の指示に従い、時間を意識して解くことにより、より本番に近い状況で練習を行うことができる。

本番を意識した演習をしたいところなので、問題文の重要箇所に下線を引くなど、好きなように書き込みをして構わない。

参考書に書き込みをすることに抵抗を覚える人は多いが、それでは本番同様の演習ができない。

どうしても書き込みたくない場合は、長文のみコピーしてその紙に記入するとよい。 そうすれば2回目以降も問題なく演習できる。

問題を解き終わったら、採点をしよう。 もちろん、ただマル付けをして一喜一憂するだけでは実力は向上しない。

マル付けを終えたら、解説をしっかり読んで英文を完全に理解するようにしよう。 問題になっている部分だけ理解して終わり、ではなく内容を全て把握するよう努めるのが肝要だ。

英文を読んで、問題を解く。

通常の問題集であればそれでも良いかもしれないが、キムタツリーディングをそれだけで終えるのは勿体無い、というのはすでに述べた通り。

通学の時など、暇な時に読み上げCDを聞いておくだけでも頭を英語に慣らすことができる。

前の章でも触れたリスニングCDをここで使用して、本文の英語を聞き取りながら口に出す訓練をしていくのも良い。

白文を活用するのもアリ。 とにかく、問題を解いた後でも結構たくさんの活用法があるので、自分に合ったものを実践してみよう。

オリジナル模擬テストで実力を試す

問題をすべて解き終わったら、巻末の模擬テストに取り組もう。

この問題で自分の実力を確認することができる。

解き終わったら、先に述べた入試問題の過去問と同様、採点をして解説を読み込むようにしよう。

そしてキムタツ先生の声による解説を聞くことで、模擬テストで解けなかった部分も含め完全に理解して身につけることができる。

この3ステップで、長文読解の対策は効率よく進行する。

幾度も述べているように、3ステップ以外に空いた時間で音読などをするとより成果を得られる。

<キムタツリーディングの活用法3ステップ>

  1. 著者が編み出したStrategy(戦略)を熟読する
  2. 実際に問題を解く
  3. オリジナル模擬テストで実力を試す

まとめ

以上が『キムタツの英語リーディング』を使用することによるメリットと3ステップの使用方法である。

キムタツシリーズは、灘高教諭であるキムタツが大学入試問題を丁寧に分析し、難関大突破に向けた良問を厳選しているのが特徴。

難関大志望者は今まで英語教材に困ることも多かったが、その心配はもはや必要ない。

逆に、そこそこの難易度を誇る参考書のため、実力が十分でない段階で取り組んでもほとんど解けず、時間の無駄に終わってしまう。

「やっておきたい英語長文」などをこなして実力がついてきたら挑戦してみよう。

優秀な参考書であるため、真剣に取り組めばそれだけの成果をもたらしてくれる。

是非『キムタツの英語リーディング』を最大限に活用して、入試本番で使える本当の英語力を習得してほしい。

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