慶早進学塾

9割の壁を飛び越えろ!センター英語長文完全攻略のススメ

2016年12月06日 | センター試験

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大学受験に挑むほとんどの人がセンター試験を受験する。そして大学受験において最も重要と言っても過言でないのが英語だ。

さらに、大学受験英語において最も得点のウェイトが高い分野は間違いなく長文読解だ。

つまり、今回解説するセンター英語長文とは大学受験において最も重要なファクターと言っても過言ではないのだ。

センター英語の長文で安定して高得点を取れる人は、それだけで大学受験においてとてつもないアドバンテージを持っていることになるのだ。

今回の記事ではセンター長文の配点、傾向得点別に見た実力診断とそれに応じた勉強法、さらに大問別問題攻略法を収録したセンター英語長文完全攻略のための記事である。

何度も読み返して内容を深く理解し安定して9割を叩き出せる実力を身につけて欲しい。

はじめに

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

孫子

このことわざの意味は、敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないということである。

まずは敵を知ろう。 この章では、センター英語長文とはどのような配点、難易度なのか近年の傾向はどのようになっているのか

の3点を説明していく。 敵のイメージを掴むことが勝利への第一歩なのである。

センター英語の配点、傾向

eigo_ans まずはこの画像を見て欲しい。これが去年(2016)のセンター試験の配点である。

大問1は発音、アクセント問題であり、大問2は文法問題である。 では、3番以降はどんな問題なのだろう?

問題設問内容
3-A対話文の空所補充
B不要な文の選択
C意見内容の要約

解答などを見ると、このように3番以降の問題にもそれぞれ問題名は付いている。

しかし実際のところ、3番以降の問題は全て読解問題なのである。 多少の得手不得手はあるものの、これらは文法やアクセントなどと違い読解ができる人はほとんど解け、できない人は全然解けないという問題だ。

5,6は常に満点近く得点できるが3,4が全く解けない、なんて受験生は一人も見たことがないし、逆もしかりである。

(5,6は量が増えるため、3,4に比べて多少得点が落ちる生徒は存在する) そして、3番以降の配点は毎年150点程度である。

センター英語とは、は発音、アクセント10点、文法40点、読解150点、で構成されたテストなのである。

次に、近年のセンター英語長文の傾向について書こうと思う。 2008年に大問6が小説→評論文に変化してから、2015年まで長文パートに目立った変化は見られなかった。

具体的には、4番はグラフを用いた読み取り問題とポスターの読み取り問題、5番は二人の視点から書いた二つの手紙や手記、6番はオーソドックスな評論文という形での出題が2008~2015までの出題パターンであった。

しかし去年(2016)になって大問5が物語文に変化した。 これは2008年以前の大問6と非常に似通った文章であり、初出題であった去年より難易度は上がるため、受験生の負担は増加する可能性が高い。

センター試験では高い確率でマイナーチェンジが起こるため、本番でいつもと違う出題があっても焦らず確実に対応する力が要求される。

センター英語長文の難易度

では次にセンター英語長文の難易度について解説する。

センター英語長文のレベルは大学受験英語全体で見れば平均程度のレベルだ。

特徴としては、過度に難しい単語やイディオムはほとんど見られない代わりに、4番以降の長文では主語や目的語が長く、英文構造が複雑な英文が頻出する。

そのため、センター試験レベルと銘打った参考書をやりこみ、文構造が複雑な英語に慣れておく必要がある、といえる。

また同じ読解問題であっても大問3番においてはこのような複雑な構造の英文はあまり見られない。

そのため、3番の段階からよくつまづくという人はセンターレベルの単語、文法知識をおさらいする必要がある。

大問別センター長文攻略法

では実際に問題ごとの解き方、テクニックに入っていこうと思う。

今回は長文についての記事なので大問4番以降から解説していこうと思う。

大問2について知りたい方は2ヶ月で満点を目指す!!「センター英文法」徹底解説を参照してほしい。

大問4~図表を用いた読み取り~

例年、大問4番は図表を用いた説明文の読み取り説明文書などの読み取りの2つが出題される。

大問4番に共通するのは図を用いた読解であるということだ。 では、順番に解説していこう。

大問4-Aではこの文章のメインテーマは何か問題文中に出てくる図、グラフは何を表しているか2点をまずはじめに把握することが非常に重要である。

例えばこの2016年度であれば、まずこの文章はアメリカの果物の輸入の話から始まっており、グラフはオレンジの輸入割合だなということがこの一ページから分かる。

これを念頭において読むことによりオレンジという単語が出てくる文章が問題に関わる重要な文だということが自然とわかってくる。

この問題の難しいところはフェイクとして問題と関係ない知識を文中に含んでいることだ。

そのため、グラフや問題文に先に軽く目を通し、知識に優先順位をつけて読解していくことが非常に重要なのだ

この年は無かったが、例えば文中に他の果物の輸入量であったり、オレンジの輸出量などを出して混乱させるという手法が目立つ。

この文章で重要な知識は何か、ということを強く意識しながら読解していくことがグラフの説明問題を攻略するカギである。

次に大問4-B、説明文書などの読み取り、についてだ。 一般的にチラシ問題などと称されるこの問題は他の長文問題と異なり、複雑な英文はあまり出題されない。

そのため、この問題を苦手とする受験生はそこまで多くない。

ただし、気をつけてほしいのは値引きだ。 4-Bの(2)では料金計算をさせられることが多い。

ただこの料金計算というのが曲者で、ほとんどの場合単純な足し算でなく、なにかしらの値引きが入る。

料金計算をしてそれがただの足し算になってしまった場合、何かを見落としている可能性が非常に高い

4番以降は一問あたりの配点がかなり高いので、慎重に解答して欲しい。

大問5~物語文~

eigo_501

去年から出題が再開したのがこの物語文である。 昨年は比較的優しい難易度の出題であったが、おそらく今年以降は2008年以前の大問6レベルになることが予想される。

物語文の特徴としてはパラグラフリーディングが使えないことである。

文章の大意を理解していても点数に結びつきづらいため、大問6のような評論文と違い丁寧に文章を読み解く必要がある。

そのため、レベルの高い物語文になってくると時間を大量に消費してしまう

5番には時間に余裕を持ってとりくみたいため、今年以降の受験生は更に時間に注意してとき進めていく必要がある。

大問6~評論文~

eigo_601 2008年以降から大問6は説明文の出題が続いている。 説明文の特徴は文章の題意を掴めなければ大失敗する可能性が高いということが挙げられる。
なぜなら問題の出題が題意にそって出題されるからである。 代表的な問題がこの段落に名称を振り分ける問題である。 eigo_604

この問題で問われているのは段落ごとの内容、主張の方向を正確に把握しているかである。

5番の物語文とは違ってパラグラフリーディングが使えるなど、精密な読解は要求されない代わりに筆者の主張を理解し、文章の方向性を正しく理解する能力が強く要求される問題だ。

この問題を攻略するための秘訣は文章に強弱をつけて読むことだ。

あくまで主張を正しく理解することが目標なので具体例の文章などは軽く流すように読んでいこう。

逆に、筆者の意見や主張、今回の主題となるワードが含まれていると感じた文章は徹底的に理解するよう深く読み込もう。

もし一度読んで分かりづらかったら再度読み込んでみてもいいし、次に出てくるであろう具体例などから推測して絶対に筆者の考えを汲み取ってから次に進むように心がけよう。

得点別センター長文攻略法

センター英語の得点にはいくつかのがあると言われている。

実力が正確に反映されるセンター英語では同じ原因で同じ得点率になる学生が非常に多い。

大まかに分けると、~130、130~160、160~の三つに分けられる。

慶早進学塾では得点ごとに原因を伝え、一つ一つ解消していくという指導法を用いている。

この章では現在の得点ごとに、何故この点数なのか、そして今何を勉強すればいいのかについて解説していく。

~130の場合

得点が130点に満たない場合の原因は確実に単語、文法知識不足だ。

大問3は、センターレベルの単語さえ入っていれば問題なく解ける非常に平易な読解問題であり、大問2も同様にセンターレベルの文法が理解できていれば容易に得点することができる。

大問4~6を単語と文法のみで8割以上得点するのは難しいが、簡単な部類の問題やチラシ問題であれば正当するのは難しくない。

大問2、3を8割(65~70点)、大問4~6を6.5割(65点)得点できれば130は確実に超えてくる。

まず130点に満たない人は単語と文法の見直し、ブラッシュアップを早急に行なおう。

130~160の場合

多くの人が超えられないのがこの160点の壁だ。 調子がいいと150を超えることはあってもなかなか160以上は得点できない、普段は140点程度という学生が非常に多い。

このタイプの原因はセンターレベルの読解力不足である。

考えてみてほしい。 例えばあなたが毎回170点を目標とした時、果たしてあなたはどこで得点を落としても良いのだろう?

知識の問題である大問1や2では、得点を8割まで持っていくことは難しくない代わりに、満点を毎回叩き出すことは非常に困難なのである。

今まで勉強したことのない知識の問題が出題されることもあれば、知識は当然抜け落ちることもある。

文法やアクセントをしっかりと勉強した受験生でも大問1=8/14、大問2=36/44 といった得点は全く珍しくない

となると、大問1,2で最悪15点程度の失点は覚悟しなければならない

すると必然的に残り140~150点の読解パートでは常に9割以上を得点しなければならないことになる。

160点を目標とした場合でも8.5割程度は正答しなければならない。

つまり、毎回160点の壁を越える人にとっては読解パートでの失点などあってはならないのである。

160の壁とはこの、読解パートで一問も間違えないという意識が分ける壁なのである。

慶早進学塾においてもこのような指導を行っており、3番以降は満点で当たり前(8割越えを目指す生徒は)と常々言っている。

160~の場合

どれだけ失敗しても160点を切らなくなった人は、センターレベルの読解はほぼ完璧といってもいい。

残る敵はケアレスミスと文法事項、アクセントの掌握のみである。 まずはケアレスミスの克服法だ。

これは読解スピードを上げ、怪しい箇所を集中してゆっくり読み、見直しに多くの時間を取ることを可能にすることによって改善される。

旧帝大や早慶以上を目指す受験生であれば10~20分は常に余らせて解答するようにしたいところだ。

次にアクセントだ。 実は、センター試験でのアクセント問題は出る単語がある程度決まっていることが多い。

そのため、アクセントについてまとめた問題集を一冊しっかり仕上げれば確実に得点を向上させることができるのだ。

 

最後に、文法事項の掌握だ。 慶早進学塾では基本的に英文法ベスト400を文法の参考書として使用しているが、170以上を安定して取れる生徒に対しては桐原1000を推奨している。

桐原1000スクランブルなどのボリュームの多い文法書を5~10周、完璧にこなすことによって文法の得点は40点以上をキープし続けることが可能になるだろう。

実際、去年の8月ごろから入塾した慶應義塾大志望の二人の生徒は既に安定して170点以上の得点ができており、このプランで指導を行った。

二人とも最終的に180以上の得点を叩き出し、演習でも大問2が40を下回ることはほとんど無くなった

まとめ

いかがだっただろうか? 今回は大問得点という二つのファクターから見たセンター英語長文攻略法について解説させていただいた。

冒頭でも記述した通り、センター英語長文大学受験において最も基本と言っても良い分野である。

是非この記事を参考にセンター英語長文を極め、得意分野にしてほしい。 

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