【塾長が教える】パターン別第一志望、併願校の考え方講座
2018年07月30日 | Q&A
こんにちは!慶早進学塾塾長の鴨井です。
慶早進学塾のHPで記事を執筆するのは本当に久しぶりです。
しかし今日はとあるテーマについて、どうしても全受験生に知って欲しかったので、久しぶりに文章を執筆しています。
Twitter(@kam0_gerrar)にてこのような質問をいただきました。
この第一志望に手が届かなさそうな状況であったり、併願校をどのようにして考えるかについては、毎年多くの受験生が悩む部分であると思います。
今日はこの内容について、普段私が塾でどのように併願校について考え、生徒に伝えているかをお伝えさせていただきます。
生徒の気持ち最優先
学習塾・予備校や普段皆さんが通われている高校はどうしても合格実績を毎年積み重ねていかないとなりません。
それは僕たち慶早進学塾も例外ではなく、特にこの塾の名前である「慶應義塾大学」、「早稲田大学」の合格数や合格率を高めるために毎年何をしないといけないかをとにかく徹底的に考え、行動するようにしています。
2018年度の慶應義塾大学合格数7名(8名中)というのは、これまでの僕たちの努力の成果であると同時に、僕の小論文指導が功を奏した結果だと思っています。
しかし、こういったような事は実は二の次でなくてはなりません。
あくまでも志望校というのは生徒や親御さんが設定するものであって、僕たち指導者側が設定すべきものではありません。
この先の人生に大きく関わる重要な局面で、指導者側のエゴが最も強くなってしまうのは言語道断であると考えます。
合格実績というのは、生徒の希望を最優先で考えた上で、そこから初めてどのように合格実績を増やしていくのかを考えないといけないはずです。
各種パターン
上記の内容を前提とし、その上で第一志望に手が届かなそうなケース、ないしは併願校をどのように考えるかについて議論していきます。
ここで考えられるのは全て同じパターンで処理するということはできないということであり、生徒やご家庭の状況に応じて適切な選択肢を提示していくような形となります。
第一志望が私立大学のケース
まずは第一志望が私立大学の場合を考えます。
国公立大学に比べて比較的スムーズに話が進むことが多いです。
第一志望が私立大学で受験教科が変わらないケース
このケースは一番判断するのが容易なケースです。
国公立大学と異なり、私立大学は受験日や受験費用の許す限り色々な大学・学部を受験することができます。
また私立大学の場合は大半の大学が3教科受験となっていて、志望校を変更したとしても、自分の受験教科が変わらないというケースがほとんどです。
つまりこのケースは第一志望を変更するメリットがそもそもほとんどないですから、このまま第一志望を受験すべきだと生徒に伝えることが多いです。
第一志望が私立大学で受験教科が変わるケース
このケースはあまり多くはないですが、例えば第一志望を早稲田や慶應の理工学部に設定していて、併願を理科大やMARCHの理工学部で考えているパターン。
このようなパターンがここには当てはまるのですが、早稲田や慶応の理工学部は英語数学理科2科目の4科目で受験をしないといけないのに対し、理科大やMARCHの場合は英語数学理科1科目で受験することが可能です。
この場合は志望校を変更することによって、理科1科目を勉強しなくても良くなるというメリットが生まれてきます。
そして志望校を早稲田や慶應から落とし、勉強する科目を減らすことで、MARCHなどの合格する可能性が飛躍的に増すだろうと判断できる場合は、志望校変更すべきではないか?と伝えます。(ただし生徒の考え最優先なので、強制はしません。)
一方でMARCHや理科大はこのまま4科目で学習していても合格できそうだと判断できる場合は、志望校を落とす必要がありませんから、そのまま第一志望目指して勉強するように伝えます。
つまりこのケースはかなり柔軟に考えないといけないということになります。過去に私もこのケースで生徒との考え方の相違でかなり長時間話し合いすることになったことがあったことを今でも記憶しているくらいです。
指導者とよく話し合いをすべきだと言えます。
第一志望が国公立大学のケース
次に第一志望が国公立大学のケースです。私立大学と比較して、よりご家庭や生徒によって考え方が大きく変わってきますので、よく確認してください。
浪人回避が最優先であるものの、国公立私立どちらでも問題ない場合
国公立、私立大学問わず合格した大学には必ず進学するという場合。つまり浪人だけは絶対にないというケースです。
抑えの大学を確保することが最優先であるということになります。
この場合は基本的に国公立前期試験で第一志望を受験します。センター試験でよっぽど大コケしない限りは第一志望を目指してもらうのがよろしいのかなと思います。
一方で国公立後期試験や私立大学の一般入試、ないしはセンター利用入試を活用し、抑えの大学を確実に確保することが非常に重要となるので、手厚い受験プランになるのかなと思います。(金銭的にそれが厳しい場合は必然的に次にお伝えするパターンになると思います。)
国公立大学合格が最優先でかつ浪人がNGの場合
これはご家庭の金銭的な面からこのようになることが多いように感じますが、国公立大学合格が最優先事項で、なおかつ浪人も認められていないというケース。
特に地方ではこれが多いのではないかと思います。
このパターンに限っては、第一志望を最後まで追い求めるということだけを考えて受験勉強していくのは現実的ではないと考えます。
事前にセンター試験の得点でこれくらい取れていたらこの大学に出願するなど、あらかじめ柔軟に対応できるように準備しておき、本番の結果を踏まえて、事前に用意しておいたプラン通りに出願していくという形が望ましいです。
また前期試験で万が一のことがあっても大丈夫なように、後期試験では確実に逃げ切れる大学を受験すべきだと言えます。
このケースに該当する人はとにかく合理的に、かつ成功確率が高いものをチョイスすべきです。
浪人が視野に入っている場合
特に難関国公立大学を目指している方に多いのがこのパターンだと思います。
現役時に失敗しても構わないから、第一志望の大学を受験することを貫きたいと考えている人のことです。
この場合は第一志望の大学を受けることは絶対であり、現役時に受かることが困難であったとしても、少しでも確率を高めるためには何をすべきなのかを考え、それを行動に移すべきです。志望校変更はありえないと考えていいでしょう。
一方で何校かは併願校を受験すべきだとも考えます。それは第一志望を受ける前に自分の問題点を本番レベルで把握することができるという意味でも有用ですし、また万が一浪人となった時に、抑えの大学では合格することができたという事実が浪人の一年間の勉強の支えになってくれるはずだからです。
(全滅だと、途中で自分のやっていることが合っているのか、間違っているのか自分で分からなくなってしまいがちです。また成功体験がない状態でいつまでも人間は努力を続けることができません。)
まとめ
以上が様々なケースに応じた、併願校の決め方、考え方でした。
それらをまとめると以下のようになります。
第一志望や併願校の考え方
- 私立大学第一志望
受験教科が変わらない⇨第一志望は絶対に受験すべし。
受験教科が変わる⇨第一志望を受けるかどうか柔軟に考えるべし。
- 国公立大学第一志望
浪人回避最優先、かつ国立私立問わない
⇨第一志望を受け、併願を充実させるべし。
浪人回避最優先、かつ国公立大学のみ
⇨第一志望を追い求める前に安全策を打つべし。
浪人が視野に入っている
⇨第一志望目掛けて猛勉強すべし。
いかがだったでしょうか。
これでほぼ全てのパターンを網羅できるかと思います。ご自分に合った受験計画をしっかり練っていただけたらと思います。
その他勉強に関わる質問は、鴨井のTwitter(@kam0_gerrar)にて質問箱に入れていただくか、もしくは私自らSkypeにて無料受験相談をお受けしていますので、お問い合わせ欄からぜひご連絡していただけたらと思います。
全国の高校生、受験生の皆さん、勉強頑張ってください!
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