慶應義塾大学看護医療学部数学の傾向と対策
2021年08月02日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学に看護医療学部という学部があることはあなたは知っているだろうか?
看護系の学部を目指す人にとって、数学をどのように攻略するかは非常に重要なポイントである。
この記事では慶應義塾大学看護医療学部数学の傾向と具体的にどのような対策をしていくべきなのかについて詳しく解説していく。
慶應看護医療学部を受験予定の人はこの記事を読み、どのように対策をしていくといいのかを学んで日頃の勉強に生かしてほしいと思う。
慶應看護医療学部数学の基本情報
まずは慶應看護医療の数学の基本情報について確認していこう。
配点
まず、慶應看護医療学部の入試問題の配点についてである。
500点満点中300点が英語であり、残りの200点は数学・化学・生物の3科目のうちのどれかひとつを選択するという方式だ。
ここで数学を選択した場合には、数学が200点の配点となる。
数学がそもそも必須というわけではないということに注意です。
数学と化学、生物の中から1つ選択すればいいので、自分の得意な科目を選択するようにしてください。
出題形式
全部で大問が5つあり、トータル80分の試験時間となる。
大問の5問目については記述式となり、途中の計算も記述しなければならないが、それ以外の問題については答えのみを記入する形式になっている。
出題範囲
数Ⅲを除いた数ⅠA・数ⅡBの全範囲から出題される。
看護系の学部ということもあり、数学は2Bまでが範囲ですね。
慶應看護医療学部数学の特徴
それではより本格的な慶應看護医療の数学の特徴について確認していこう。
標準レベルまでの問題が大半
慶應看護医療学部は、看護係私大の中では難易度でいうと最上位難関校という位置付けになるが、実際に出題される問題自体は基本問題からの出題が多い。
したがって、基本をしっかりと頭に入れておけば、対応できる問題が大半である。
計算量が非常に多い
これは慶應の理数系学部の入試問題全般に言える特徴だが、問題のレベル自体はそこまで高くはないが、基礎がしっかり定着出来ているかどうかの確認として、とにかくこなさなければならない問題数と計算量が多い。
途中で少しでも詰まったりすると時間がどんどん無くなっていくので、とにかく早く解答することが求められる。
試験を通して計算力や計算スピードの部分を見ているというのが一つの特徴である。
問題自体は基本問題が大半で、過去問を見ると簡単そうだという印象を受ける場合もあるが、実際にはかなり問題量が多く苦戦を強いられる。
昨年の過去問では80分間で38問が出題されているが、これを時間配分すると大体2分で1問を解かければならない。
その上最後の大問5が計算過程を書く記述式問題なので、それを加味するとかなり早いペースを強いられることになる。
まずは、とにかくスピード勝負という事を頭に入れておいて欲しい。
数Ⅱの微積は記述が恒例
数Ⅲを除いた全範囲から出題されるが、割合的には数ⅡBからの出題が若干多めとなっている。
そして最後の大問5の記述式問題に関しては、微分積分の範囲から出題されるのが恒例だ。
従って微積分野に関しては、途中計算までしっかり書くことを求められるという事を念頭に置いておくとよい。
あとは、過去問を見てみると統計の分野も比較的よく出題されている。
これは新過程になってから数Ⅱの最後に習う分野として改変されたものだが、それ以降よく出題されるようになった。
そのため、この分野もしっかりと取りこぼしのないように学習しておかなければならない。
目標得点
看護医療学部の入試は500点満点中300点が英語で、残り200点が数学を選択した場合の数学の配点となる。
つまり試験科目が2科目しかないという形だ。
実際はこれに加えて小論文と面接があるが、それを省いて考えると2科目のみだからこそ、それぞれの科目の得点の割合が非常に大きくなる。
過去の傾向から見ると、合格最低点数はだいたい500点満点中300点くらいである。つまり全科目6割以上の点を取っておけば、合格ラインに乗ることができる。
傾向として英語に関しては結構癖のある出題が多く、専用の特別な対策が必要であるが、数学に関しては基本問題が大半でスピード勝負という内容からもとにかく早く解いていく事が重要だ。
できれば目標を7割以上とし、しっかりと点を稼いでおきたい。
もし6割程度しか点を取れなかった場合は、難易度の高い英語で頑張らないとならなくなることも覚えておきたい。
慶應看護の数学は相対的に英語よりも平易な印象です。また出題も基本的な出題が中心となっているため、できる限り高得点を確保したいですね。
一方で、数学が苦手で高得点を確保しきれない場合は、理科での受験が無難だとも言えます。
慶應看護医療学部数学の対策
それでは、慶應看護医療の数学でどのようにして合格点を確保すればいいのか、その対策に関して言及していこう。
基礎の徹底
基礎的な問題を中心に全範囲から幅広く出題されるので、全分野を通して穴のないように勉強しておくことが必要である。
先ほども述べたように数ⅡBの範囲からやや頻出する傾向があるので、数ⅡBについては少なくとも基礎レベルはしっかりと習得しておいた方が良い。
数ⅡBが苦手という人もいると思うが、ここは頑張ってもらいたい。
最後の大問5の記述問題では途中計算を書くのは大変ではあるが、もし答えが間違っていても途中計算にて部分点を稼げるというプラスの解釈もできる。
それゆえ途中計算もしっかりと記入できるように計算力を高めておく事が必要だ。
特に積分の分野は計算ミスをしやすい分野なので、計算を頭で処理するだけではなく、ノートなどに書いて何度も演習しておくことが大切である。
数ⅡBは応用レベルまで
先述したように数ⅡBは頻出される分野なので、全体的にしっかり勉強しておいた方が良い。
数ⅡB分野は比較的他分野に比べ内容も濃い問題が多いため、基礎もしっかり押さえつつ、できれば並行して標準より少し上のレベルの問題まで解けるようになっておいて欲しい。
計算速度UP
こちらも先述しているが、簡単な問題をどれだけ早く解けるかというスピード勝負の入試傾向であるので、途中で詰まって時間切れにならないようにできるだけスピード感をもって問題を解いていってもらいたい。
ここでも何度か過去に記述しているが、スピードが必要となるような理系の入試問題に関しては、とにかくその問題を見た瞬時に解法が思い出せるという事が一番のポイントである。
よってそのように日ごろから訓練しておくことが大切だ。
具体的には、「こういう問題はこういう手順で解いていく」という風に、問題と解き方をセットで覚えておき、なおかつ頭の中できちんと整理しておくという事が大切である。
捨てる勇気
とにかくスピード勝負の問題なので、詰まって最後が時間切れになるというのが一番非効率なやり方である。
やり方として、数十秒考えてみて解法が浮かばない問題については勇気をもって飛ばすという姿勢が重要。
例えその問題を飛ばしたとしても、最後に時間が余ったらまた戻ってくれば良いのだから、わからない問題を飛ばすことを極端に恐れなくてもいい。
最悪のケースとしてその問題が最終的に解けなかったとしても、問題数はたくさんあるので諦めても少々は大丈夫なのだ。
わからない部分の数点を気にするよりも、わかる他の問題に時間を取り、大切にしたほうがいい。
考える暇があったら次の問題に行くというくらいのスタンスで、問題に取り組むべきである。
慶應看護医療学部数学対策のおすすめ参考書
おすすめ参考書もあわせて紹介しておこう。これらの教材をみっちりやりこむようにしてほしい。
基礎問題精講
基礎の問題をたくさん集めたような問題集である。
基礎レベルの問題ではあるが問題量がある程度あり、いろいろなタイプの問題を演習することができるので、各分野に強くなるというのが本書の特徴となっている。
量が多いので、取り組む分野は自分で考え、大切な分野だけを2,3回繰り返して演習するといった活用方法でもよいだろう。
ただしこのレベルの問題集でつまずく分野があればそこは苦手な分野だといえるので、その部分に関しては深いところまで内容を整理するように努めることが必要であろう。
基礎問の問題は全て一瞬で答えられる状態まで仕上げよう!
河合塾 マーク式問題集
慶應看護医療学部数学の特徴である、基礎レベルの問題をたくさん早く解いていくという入試形式は、マーク式の問題集の形式に似ているところがある。
本書はそのような形式の問題を演習できることに加えて、問題の内容自体が非常に良いものばかりが集められているので、非常にお薦めだ。
本書で間違えた問題について、しっかり解説を読んで理解した上で解法もインプットしておくと、非常に力が付くだろう。
ただしこの問題集については非常に基本的なものであるので、8割レベルの得点、欲を言えば9割以上のレベルくらいまではコンスタントに取れるくらいまでに持って行って欲しい。
文系の数学
河合出版から出ている教材である。
文系の数学は表紙が赤の、文系の数学重要事項完全習得編と、表紙が青の文系の数学実戦力向上編の2冊がある。
文系の数学の赤は、基礎問題精講と同レベルの教材であるが、その中でも特に重要な内容を入試問題と同じような形式で演習することができる。基礎問をみっちりこなすことができたが、なかなかマーク演習の得点が伸びない、形式を変えられると対応できなくなるという人は多いのではないだろうか。
そのようあ人は文系の数学の赤を追加して、全ての問題を自力で解いてみると非常にいいだろう。
逆にいうと、基礎問とマーク演習で基礎内容は十分対応できるようになっていれば、この教材は不要である。
次に文系の数学の青は、共通テストやセンター試験程度のレベルで8割取れるようになってから着手すべき教材である。
基礎問題精講には載っていないものの、入試数学で重要な内容がかなり収録されており、一気にレベルアップすることができる。
青まで仕上げることができれば、慶應看護医療の数学は満点を狙えるところまで到達するだろう。
文系の数学の青を最終目標に、基礎問やマーク演習などを通じて徹底的に基礎固めをすることが、慶應看護で合格点を取る上で欠かせないことだ。
慶應看護医療学部数学のまとめ
以上が慶應義塾大学看護医療学部の数学に関してだった。いかがだっただろうか?
内容をまとめると、まず1つ目として、とにかく基礎を徹底する事だ。
慶應看護医療学部の数学については基礎問題レベルの出題がほとんどなので、基礎をしっかりと固めておくことが何よりも大切だ。
次に、数ⅡBの分野は毎年頻出されているので、しっかりと標準レベルまでの勉強を繰り返しやっておくこと。
とにかくスピード勝負であるため、問題を見たときにすぐに解法を思い出せるように、問題と解法をセットでインプットしておいて尚且つそれを頭の中で整理しておく、というのが重要になってくる。
そして最終的には時間配分をしっかり考えながら、自分の中で対策をしていったら良いだろう。
わからない問題があったら捨てるという心構えも入試前には必要である。
ここまで読んでもらったことをしっかり実践しておけば、数学の目標得点である7割以上の得点を超えられるレベルにはちゃんと到達できると思うので、各対策をしっかり頭に入れた上で入試に臨んでもらいたい。
慶應義塾大学には看護医療学部を始め、学部問わず多数の合格者を輩出しているため、正しい勉強方法で勉強をしたいと考えている人は受験予定の大学を問わず、慶早進学塾の無料受験相談を活用していただきたい。
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