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慶應義塾大学薬学部化学の入試問題の傾向と対策

2021年07月02日 | 慶應義塾大学

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慶應義塾大学薬学部の受験を考えている方はどのくらいいるだろうか?

慶應薬は英語、数学、化学が受験科目として設定されているが、とりわけ最重要科目なのは化学だと言える。

そこで今回は、慶應義塾大学の薬学部の化学について、入試問題の傾向と対策を説明していこうと思う。

慶応薬学部化学の基本情報

まずは慶應義塾大学薬学部の化学に関連する基本情報について順番に確認していこう。

配点

配点は以下のようになっている。

  • 数学:100点
  • 英語:100点
  • 化学:150点

以上のような配点となっており、350点満点となっている。

化学が150点と配点がやや高くなっているというところで非常に重要だと言えるだろう。

なおかつ、薬学部というところで化学の内容については大学入学後も毎日のように関わってくるところなのでここについてはしっかりと押さえていきたい

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

350点満点で150点を化学が占めるので、その分化学が最重要と言える。

この記事をよく読んでしっかりと学習を進めるようにしてほしい。

出題形式

次に出題形式についてみていこう。

出題形式は大問がいくつかあって制限時間は100分という形式になっている。

文章が書いてあり、その本文に沿って空欄に化学反応式、構造式、計算した値を穴埋めで書かせるという問題が大半になっている。

記述は大問1つに対して1つから2つ程度であるが、一文で書かせる問題がほぼ全てなのでそれについてはそこまで難しく考える必要はないだろう。

出題範囲

次に出題範囲をみていこう。

これについては全範囲から出るというところで毎年、理論・無機・有機と化学は3つの分野に分類される。

それぞれ全部がバランスよく出るのでそこについては偏った問題はないという感じだ。

慶應薬学部化学の特徴

それではより具体的に慶應義塾大学薬学部の化学の特徴について確認していこう。

基礎〜標準レベルの問題が大半

1つ目の特徴が、基礎から標準レベルの問題が大半というところだ。

慶應義塾大学の薬学部と言うと、私大の理系のトップというイメージで、薬学部の化学はかなり難しい問題だろうと想像すると思うが、実際はそうでもない。

むしろ真逆でほとんどが基礎から標準レベルの問題となっている。

計算量が多い

2つ目の特徴が、計算量が多いというところだ。

標準レベルまでの問題がほとんどだが、計算問題がどうしても多い。

計算量が多いので迅速かつ正確な計算力がなければ、どうしてもすべての問題を解くことはできないだろう。

有機で得点差がつく

3つ目の特徴が、有機で得点差がつくというところだ。

有機の分野については毎年出題されている

有機というのは1つの構造を決定して、その物質をさらにこういう反応させるというように、どんどん関連式に問題が作られている

それらが一つでも分からなくなるとそれ以降の問題を間違えてしまうことになるので、ダメージが大きくなりやすい。

そういったところで絶対に有機についてはしっかり対策が必要になってくる。

この分野についても過去問はもちろん、問題集でもしっかりと訓練が必要になるだろう。

有機の中でも構造決定問題というのが構造式で書かせるような問題になってる

この辺りについては過去問でどのような出題形式なのか内容を把握した後、その分野についての演習問題をひたすら解いていく必要がある。

薬学部と言うとどうしても有機化学などの有機の分野に重点を置く学部になるので、ここを重視してると言うのはもちろん当然であり、慶應の薬学部もうそういう人材をとりたいということだろう。

入試問題はもちろん押さえておく必要があるが、入学後も苦労することになるのでしっかりと理解しておこう。

慶應薬学部化学の対策

次に対策を見ていこう。対策のところが一番重要になってくる。

基礎の徹底

まず一つ目が基礎の徹底だ。

出題傾向として先ほども言ったように大半の問題が標準レベルまでの問題で構成されてるので、基礎をしっかり固めていくことが何よりも重要になってくる。

そこまで難しい問題集じゃなくてもいいので基礎知識をしっかりとインプットして、なおかつ標準レベルまでの問題をひたすら繰り返しておくということが必要になってくる。

それぞれ体系ごとに内容を整理し、その整理した内容を取り出せるような訓練も必要になってくる

また問題を答えさせる形式が化学式や構造式を書かせる問題ばかりなので、その辺が書けないとお話にならないということになる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

私立薬学部最難関ということで難しいイメージがあるかもしれないが、やはり基本が中心。

基本的な学習を徹底して行っていきたい。

穴の無い学習が必要

2つ目は穴のない学習が必要というところだ。

標準レベルまでの問題だが、理論、無機、有機とすべての分野から出題される。

またその出題もバランスよく出題される。

よって、穴があったらそのまま得点につながってしまう。

なのでそこについては苦手な分野であっても基礎知識をしっかりと固めておく事ことが必要になってくる。

現役生はどうしても有機の対策が追いつかない生徒も出てくるだろう。そうならないためにも早め早めの対策を心がけるようにしてほしいところだ。

計算力の向上

3つ目が計算力の向上だ。

標準レベルがバランスよく出るというところではあるが、とにかく計算量が多い

そして問題数も多いというところで、計算に時間を使っていたらタイムオーバーになってしまう可能性がある。

そのため、計算スピードをあげておかなければならない。

ただ、そこの計算で雑になってしまうと結局は計算ミスをして得点につながらないというところになってくる。

しかしそうではなく、その問題を見たときにこの問題についてはこういう解き方をするというように、解き方がすぐに浮かぶ訓練をして欲しい。

どのように解くのかというところでつまらないよう、しっかりと問題ごとにこの問題ならこういう解き方をするというように解き方をしっかり整理して覚えておくことが計算問題については必要になってくる。

計算量が多い分、問題を解く時間を極力少なくしていこう。

有機は応用レベルまで

4つ目が有機は応用レベルまでというところだ。

有機は毎年出題され、得点差がつくということに加えて、応用レベルの問題も出てくるので、この有機の部分についてはやや難易度の高い問題も演習でしっかりと解いておく必要がある。

また構造決定問題についても可能な限り演習をたくさんしておくことが必要だろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

各分野バランスよく出題されるものの、特に有機はしっかりと学習しておこう。

慶應薬学部化学対策のおすすめ参考書

次におすすめの参考書をみていこう。

慶應薬学部の特徴を考えた時に以下の教材がオススメだ。

セミナー化学・リードα

まず一つ目がセミナー化学や、リードαだ。

いずれも学校でよく配布される教材だが、基礎固めにはもってこいの教材となっている。

どちらも同じような形式で、各章の始めにその章での重要な知識や公式などの内容の重要な部分だけがしっかりと集められてる

そのため、ここをしっかりインプットしておけば基礎レベルまでの知識だったらしっかりと対応できる。

なおかつ、問題とセットになっていて、基礎から標準レベルでやや難しい問題も少しあるが、その問題をしっかりと解いておけば標準レベルの問題までは難なく解けるというレベルまでもっていくことができる。

その問題集については最初にページを何回も整理して覚えるというところと、問題については何周もやるといいだろう。

ここについては自分が間違えた問題だったり、重要な問題にチェックをつけて何周もするというのも良いが、とにかく基礎レベルの参考書を何周もして定着させておくことが必要になってくる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

セミナーやリードαの注意点として、

実戦 化学重要問題集

次にレベルアップとして実戦化学重要問題集だ。

これについては標準レベルから難関大入試の問題まで出ていてやや難しい問題になっている。

こちらは基礎知識がしっかりしていればほとんどの問題は対応できると思うのでこれについてはできれば1周以上はして欲しい。

もし時間がないようなら、取捨選択をして重要な問題だけをピックアップしてやっていくという方法が良いだろう。

特に有機の高分子・構造決定の問題は必ずやっておくことだ。

あとは計算問題も必ずやっておいて解法がすぐに思い浮かぶように整理しておくことは非常に重要だろう。

慶應薬学部化学のまとめ

以上が慶應義塾大学薬学部の化学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?

慶應薬学部化学には3つのポイントがあって、1つ目がとにかく基礎を徹底すること

ただし全範囲が出るので基礎を徹底し、なおかつ範囲も全範囲をしっかりと学習しておくこと。

その内容について体系的に頭の中で整理しておくという事が1つ目の重要ポイントである。

2つ目が有機についてはやや難しい問題もしっかりと演習をして訓練しておくことだ。

そして3つ目が計算問題については瞬時に解法を思い出せるまで解き方を整理してインプットしておくこと

この3点が重要なポイントになっている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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鴨井 拓也(塾長)
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